JPS5916732Y2 - 温水循環式暖房装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、温水循環式暖房装置の改良に関するもので
あり、特に室内側ユニットと室外側ユニットを別々に設
置して温水配管し、室外側ユニットの暖房用ボイラの温
水を室内側ユニットの放熱器にポンプで強制循環させて
暖房を行う暖房装置において、特に温水ボイラの異常高
温を防止するようにしたものである。

従来の温水循環式暖房装置は第１図に示すように構成さ
れていた。

図において１は室内の壁等に設置される室内側ユニット
で、３の温水配管部および電線接続部を介して２の室外
側ユニットに接続されている。

この温水循環式暖房装置を作動させて暖房運転を行う場
合は室内側ユニット１の電源４に接続された電源スィッ
チ５を投入する。

これにより室内側ユニット１の室内用送風機６が回転し
熱交換器（図示せず）に室内空気を送風し熱交換を行わ
せ室内を暖房する。

このとき室外側ユニット２の温水ボイラに設けられた循
環ポンプ７が運転され燃焼用回路８が動作し温水発生用
の燃焼装置（図示せず）が燃焼する。

この運転を停止する場合は電源スィッチ５をＯＦＦにす
れば室内側ユニット１および室外側ユニツ＋２の温水ボ
イラは停止する。

このように構成されているので運転を停止する場合は電
源スイーツチ５をＯＦＦにすれば室外に設置された温水
ボイラの循環ポンプ７が、即停止する。

このため、ボイラの燃焼装置に一体化された温水を作る
熱交換器（図示せず）部にはポンプの停止により循環用
温水がそのまま残るために、燃焼装置の余熱で温水が沸
騰状態となり、温水循環系路内の接続部から蒸気となっ
てもれたり、内部圧が一時的に高くなり悪影響をおよぼ
す。

また、室外側温水ボイラは室外に設置されるので、寒冷
時は温水循環系路ではボイラ休止時凍結の恐れがあり、
不凍液を用いたり温水循環系路に凍結防止用ヒーターを
用いるようにしなければならないという欠点を有してい
た。

この考案は、以上のような従来のものの欠点に鑑みなさ
れたもので、以下、この考案の一実施例を第２図に従っ
て説明する。

１は室内に設置される室内側ユニット、２は室外に設置
された室外側ユニット、３は上記室内側ユニットと室外
側ユニットとの電気的結合と温水配管部の接続を行う接
続部である。

４は電源、５はこの電源に接続された電源スィッチ、６
は室内側ユニットの室内用送風機、７は室外側ユニット
の温水循環用ポンプ、８は燃焼用回路で、室外側ユニッ
トに設けた温水ボイラ（図示せず）の運転を制御する。

９は温度検知器で、上記電源スィッチと電源に並列に設
けられ上記温水循環用ポンプの運転を制御する。

９ａは室外側ユニット２の外気温度を検知できる位置に
設けられ、９ｂは温水ボイラから出る湯温を検知し、ポ
ンプの運転を制御するように設けられている。

１０はポンプ運転を制御するリレー接点、１１は上記燃
焼制御回路８が導通状態となったとき上記リレー接点を
閉成するリレーコイルである。

以上の如く構成したものにおいてその動作を説明する。

電源スィッチ５を投入すれば燃焼制御回路８が動作し、
温水ボイラの燃焼が開始する。

このときリレーコイル１１のリレー接点１０が閉威し、
ポンプ７が運転状態となり室内側ユニット１へ温水を供
給し室内用送風機により室内の暖房力５行われる。

運転を停止するときは、電源スィッチ５をＯＦＦにする
と室内用送風機の運転が停止する。

このとき、燃焼制御回路８への通電を停止し温水ボイラ
の燃焼が停止する。

このとき、リレー接点よりのポンプ７への通電回路はＯ
ＦＦとなるが、電源とポンプ７とは温度検知器９の温水
検知用の検知器９ｂが所定温度以下になるまでその接点
を閉成してポンプへの通電回路を形成し、温水を所定時
間、室内側ユニットと室外側ユニットを循環させる。

これにより、温水ボイラ内の温度が所定温度以下に下が
ったとき、その接点を開いてポンプの運転を停止する。

これにより、温水ボイラ内の余熱による温水の沸騰や高
温防止を行える。

また、室内側ユニットの運転停止状態のとき、室外の温
度が低くなり温水ボイラ内の水の凍結の恐れがある場合
は、室外の温度を検知する温度検知器９ａが所定温度以
下になると閉威し、電源とポンプの通電回路を形成し、
ポンプを駆動して循環水を室内側ユニットと室外側ユニ
ットを循環させて、凍結を防止する。

なお、上記この考案の一実施例では温度検知器９として
サーモスタットを使用しているか゛、これらに代わるサ
ーミスタ等の感温素子を用いてもよい。

以上述べたように、この考案によれば、室内側ユニット
の電源に対し電源スィッチと並列に設けた室外側ユニッ
トの温度検知器により室外側ユニットのポンプの駆動を
制御しているので、温水ボイラの湯温の異常上昇や室外
側ユニット内の温水ボイラの熱交換器内の沸騰を防止で
きるとともに、寒冷時にも室外側ユニット内のボイラ一
部の水の凍結を防止することができるので、安全性を確
保でき、かつ、寒冷地においても常時使用ができる温水
循環式暖房装置を提供できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の温水循環式暖房装置の構造図、第２図は
この考案の一実施例を示す温水循環式暖房装置の回路図
である。 図において１は室内側ユニット、２は室外側ユニット、
３は接続部、４は電源、５は電源スィッチ、７はポンプ
、９は温度検知器である。

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）電源スィッチと放熱器と送風機とを設けた室内ユ
   ニット、この室内ユニットの放熱器へ温水を供給する循
   環ポンプを設けた室外側ユニットとを備えたものにおい
   て、上記ポンプを上記電源スィッチを介して電源に直列
   接続するとともに、該ポンプを電源スィッチと並列に設
   けた湯温検知用温度検知器を介して電源に接続した温水
   循環式暖房装置。
2. （２）温度検知器は室外温度と室外側ユニットの湯温を
   検出する二つのものを各々並列に電源に接続した実用新
   案登録請求の範囲第１項記載の温水循環式暖房装置。