JPS59165238A - 磁気記録媒体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は磁気記録媒体の中でも、特に高密度記録に優れ
た強磁性薄膜型磁気記録媒体に関するものである。

従来例の構成とその問題点 従来の７−Ｆｅ、Ｏ，、Ｃｔｔ　含有のｒ−Ｆｅ、Ｏ，
、Ｃｒｏｗの強磁性粉末を有機バインダー中に分散し塗
布した。いわゆる塗布型磁気記録媒体に代ってメッキ法
、スパッタリング、真空蒸着、イオンブレーティングな
どの方法によって形成される強磁性金属薄膜が高密度記
録用磁気記録媒体として検討されており、オーディオ用
としては既に実用化されている。しかし、強磁性金属薄
膜から成る磁気記録媒体には大きな問題として摩耗と走
行安定性がある。特に高温高湿時におい、てこれが問題
となる。

磁気記録媒体は磁気信号の記録、再生の過程において、
磁気ヘッドとの高速相対運動のもとにおかれる。その際
、走行が円滑にかつ安定な状態で水 行なわなければならない。また、磁気ヘッドとの接触に
よる摩耗や破損が起ってはならない。しかしながら、強
磁性金属薄膜だけでは磁気記録、再生の過程での苛酷な
条件に耐え得るものは彦く、そのため従来では表面層に
種々の滑性層を設けることが行なわれている。また表面
酸化層を設ける方法があるが、この方法では耐摩耗性、
耐久性の点では改善が見られるが、滑性および走行安定
性については、特に扁湿度において問題が残っている。

この他には、飽和脂肪酸等の有機滑剤を設けている方法
（特公昭５６−３０６０９号）がある。しかし滑剤のみ
で（ｄ涌常環億（例えば２５°Ｃ，６０％ＲＨり耐摩耗
性、滑性は幾分改善されているが、高湿時（例えば３０
℃、９０％ＲＨ）では、滑性および走行酬久性について
まだ問題が残っている。これは、滑剤と磁性ＩＩ３′！
との吸着もしくはに有合が弱いためである。

発明の目的 本発明は高温高湿時においても、滑性、耐摩耗性、走行
安定性を有する磁気記録媒体を提供することを１０勺と
する。

発明の溝成 本発明の（１ｄ気記録媒体は、非磁性基板上に形成され
た強磁性金属薄膜の表面上に、脂肪酸アミドとリン系化
合物との混合滑性層を形成したことを特徴とする。

本発明に用いる脂肪酸アミドは、脂肪酸の炭素数が１２
以上のものでも、特に炭素数２２以上の脂肪酸のアミド
が望ましい。例えば、ベヘン酸アミド、リグノセリン酸
アミド、セロチン酸アミドを挙げることができる。炭素
数が１１以下の脂肪酸アミドでは、滑性があまり見られ
なかった。

本発明に用いるリン系化合物は、リン酸エステルではリ
ン酸オクチ／Ｌ／、リン酸ジオクチ７し、リン酸デンＩ
ｖ％リン酸ジデシ／Ｉ／、リン酸ドデシμ、リン酸ジド
デシル、リン酸テトラゾｙ′ｔｖ、リン酸ジテトラデシ
μ、リン酸ヘキサデシル、リン酸ジヘキサデシμ、リン
ー酸オクタデシ／Ｉ／、リン酸ジオクタデシμ、リン酸
エイ］ンル、リン酸シェイコシルリン酸ドコシｉ；Ｉｖ
、リン酸シトコシμ等が、亜リン酸エステルでは亜リン
酸オクチル、亜リン酸デシμ、亜すン酸ドデシ／Ｉ／、
亜すン酸テトヲデシｌし亜すン酸ヘキサデシμ、亜リン
（竣オクタデシ／ｌ／％亜リン酸エイコシμ、亜すン酸
ドコシμ等が、アμキμ化次亜リン酸ではオクチル次亜
リン酸、ジオクチμ次亜リン酸、デシル次亜リン酸、ジ
デシμ次亜リン酸、テトラデシμ次炬リン酸、ジテトデ フジ２次亜リン酸、ヘキサデシμ次亜リン酸、ジヘキサ
デシＭ次亜リン酸、オクタデＶ／Ｌ／次亜すン酸、ジオ
クタデシシ次岨すン噛、エイコシル次亜リン酸、ジエイ
コシ７し次亜リン酸、ドコシμ次亜リン酸、シトコシＭ
次亜リン酸等を例として挙げることができる。

本発明の滑性層は、湿式法および乾式法により強磁性薄
膜表面に形成される。湿式法としてはロッドコーティン
グ法、エアーナイフ法、グラビア法、リバースローμ法
、ドクタナイフ法がある。

塗布液に用いる溶剤はベンゼン、ｊ／Ｌ’エン、キシレ
ン、メタノ−）Ｖ％エタノ−μ、・プロパノ−Ｖ。

アセトン、メチｌレエチμケトン等で、脂肪酸アミド、
リン系化合物の両方を溶解する溶剤ならば何れの溶媒で
も使用できる。塗布液中の脂肪酸アミド及びリン系化合
物の濃度としては、１ｗｔ％からα００５ｗｔ％の範囲
が有効で、好ましくはα５ｗｔ％からα０１ｗｔｗ）範
囲が良い。脂肪酸アミド及びリン系化合物のｆ農産が１
％より濃くなると肉眼で認められる固まりとなって磁性
面上に析出して滑性層の付着力が低下するだけでなく、
いわゆるスペーシング・ロスによる出力の低下が生じる
。また、（１００５ｗｔ％以下になると、滑性効果が低
下し、不適当である。

上記の塗工法によって得られる滑性１の厚さは１００Ａ
から１１μｍであゃ、磁気記録痕体として使用Ａ以下で
は走行耐久性、耐摩耗性が不十分となり、また旧μｍ以
上では磁気ヘッドと磁気記録媒体との間隔が大きくなり
、スペーシング・ロスによって出力が低下して高密度記
録が不可能となる。

本発明における強磁性金属薄膜とは、コバｌシト、ニッ
ケ／Ｌ／などの強磁性金属およびその合金を真空蒸着法
によって薄膜状に形成したもので、磁気記録媒体として
は３００Ａからｌｐｍ程度、好ましくはリエステ〜フイ
μム基板上に強制的に酸素を導入して形成したコバμト
（８０％）−ニッケＡ／（２０％）の強磁性金属薄膜は
、そのままでは磁気ヘッドとの摩擦によって走行が不安
定になったり、長時間走行させた場合には摩耗したり、
破損したり、摩耗粉によって著しく出力が低下すること
がある。特に、高温高湿中では走行が不安定になったり
、ｉツｆｃ＜滑へらないことがあるものである。

実施例の説明 次に、実（しζ例で具体的に説明する。

〔実験例−１〕 厚す１０μｍのポリエチレンテレフタレートフィルム上
に、真空蒸着法（（よってコバμト（８０％）−ニッケ
Ａ／（２０％）の連続斜め蒸着を強制的に酸素を導入し
て行ない、強磁性合金薄膜（＠厚１００　ｏＸ）を作製
した。この強磁性合金薄膜上に下記の組成からなる塗布
液Ｉをロッドコーティング法によって塗布した。

その後、８龍に裁断し、て磁気テープ〜とした。

このようにして形成された滑性層の膜厚を多重干渉膜厚
計で測定したところ５００Ａであった。この磁気テープ
囚と滑性層の無い強磁性合金薄膜テープの動摩擦係数ｆ
ｔ３０’Ｑ９０％ＲＨの条件下で測定した。

〔実験例−２〕 〔実ｊ倹例−１〕と同じように作製した強磁性薄膜上に
、下記の組成から成る塗布液■をリバースローμ法によ
って塗布した。

その後、８順に裁断して磁気テープ■とし、吻碑擦係数
を３ｏス９ｏ％ＲＨの条件下で測定した。

〔実験例−３〕 実験例−１の塗布液を下１把の組成に代えて、塗布した
。

その後、８關に裁断して磁気テープ〔とし、！動摩擦係
数を３０’Ｑ９０％ＲＨの条件下で測定した。

〔比較例〕

〔実験例−１〕の塗布液を下記の組成に代えて塗布した
。

その後、８朋に裁断してそれぞれ磁気テープ０）■、■
とし、動摩擦係数を３０″Ｇ、９０％皿の条件下で測定
した。摩ｍｆｈ数の測定結果は下記表のようになった。

これらのテープを市販（デオテープレコーダと同等の機
能を有する試験機で繰シ返し走行させたところ、本発明
の滑性層を有するテープは１００時間後も走行が安定し
ているのに対し、滑性層の無いテープ及びアミド単独の
滑性層を有するテープは走行が不安定になっており、テ
ープの摩耗が見られた。

なお、上記実施例においては磁気記録媒体の形状がテー
プ状のものを例に挙げて説明したが、磁気ディスク、磁
気カードなどの場合にも同様の効果を奏する。

発明の詳細 な説明のように本発明の磁気記録媒体によると、強磁性
金属薄膜の表面上に、脂肪酸ア距ドとリン系化合物との
混合滑性層を形成したため、高温高温中においても滑性
が向上し、走行安定性、耐摩耗性の優れた、耐久性のあ
る磁気記録媒体が得られる。

また本発明の磁気記録媒体によると、４０＼９０％ＲＨ
の環境に１ケ月間放置しても、磁性面が変化せず、優れ
た防錆効果も得ることができるものである。

代理人　　　森　　本　　義　　弘

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 Ｌ　非磁性基板上に形成された強磁性金属薄膜の表面上
   に、脂肪酸アミドとリン系化合物との混合滑性層を形成
   した磁気記録媒体。 ２　脂肪酸アミドが、炭素数１２以上の脂肪酸からなる
   ことを特徴とする特許請求範囲第１項記載の磁気記録媒
   体。 ａ　リン系化合物が、リン最早ステへ亜リン酸エステル
   、アμキμ化次亜リン酸のなかから選ばれたことを特徴
   とする特許請求範皿第１項記載の磁気記録媒体。