JPS5916505Y2

JPS5916505Y2 - 除塵装置

Info

Publication number: JPS5916505Y2
Application number: JP16963277U
Authority: JP
Inventors: 成緒宮沢
Original assignee: 三菱農機株式会社
Priority date: 1977-12-19
Filing date: 1977-12-19
Publication date: 1984-05-15
Also published as: JPS5495632U

Description

【考案の詳細な説明】本考案は、ハーベスタ或いはコンバイン等ノ農業機械に
おけるエンジン冷却空気或いはエンジン給気のようなエ
ンジン吸入空気の除塵装置に関する。

従来、この種農業機械は、エンジンを冷却するために強
制的に送風しているが、藁くず等の塵埃の多い雰囲気中
で作動されるので、塵埃を除去するためにラジェータに
直接フィルターを取付けたり、またクーリングタワ一方
式により高所より吸気を行なっていた。

しかし、ラジェータに直接フィルターを取付ける吸入容
量を多くとれず、かつフィルターが藁くず等によりすぐ
詰ってしまい、エンジンが過熱することが度々上じた。

また、クーリングタワ一方式では、エンジノル５−ム上
方にクーリングタワーが突出し、作業者の視界を妨げる
等の作業機能に支障をきたしていた。

そこで、本考案は、エンジンルームを土壁及び側壁を有
し、かつ下方が開口されているエンジンルームカバーに
より形成し、このカバーの土壁より適宜の間隔を隔てて
フィルターを設け、このフィルターとエンジンルームカ
バーとで吸気室を形成し、この吸気室内にエンジンの吸
気ダクトを開口させることにより、エンジンルーム内部
を利用して、フィルター面積を広く取り、吸入効率を向
上させ、かつエンジンの停止により自然にフィルターか
ら塵埃を除去することができ、もって前記欠点を解消し
た除塵装置を提供することを目的とするものである。

以下、図面に沿って本考案の実施例を説明する。

ハーベスタ１は、第１図に示すように、走行装置２によ
り支持されているシャーシ３を有しており、シャーシ３
には脱穀装置５及び動力装置６が搭載されている。

脱穀装置５は扱き台７、排塵口８、スロワ−１０、籾受
台１１及び籾袋１２を有しており、殻稈を脱穀・選別し
て穀粒を籾袋に詰め込む。

動力装置６にはエンジンルームカバー１３及びルームカ
バー１３の外部に燃料タンク１５、冷却水の給水口１６
及びクラッチレバ−１７が設けられている。

更に、エンジンルームカバー１３は、第２図に詳示する
ように、その上壁１３ａ及び側壁１３ｂによりエンジン
ルーム１８を形成し、ルーム１８内ノシヤーシ３上には
エンジン２０が固定されており、かつこのルーム１８下
方のシャーシ部分は開口されている。

エンジンルーム１８の上部にはカバー１３の上壁１３
ａから適宜間隔を隔てて金網２１が取り付けられており
、金網２１の上面にはウレタン等の発泡樹脂製のフィル
ター２２が載置・固定されている。

このフィルター２２によりエンジンルーム１８は仕切ら
れ、フィルター２２の上部はカバー１３とにより吸気室
２３を形成している。

エンジン２０のラジェータ２４の前部には、第４図に詳
示するような吸気ダクト２５が取付部材２６等により取
り付けられており、ダクト２５の上部は吸気室２３内に
突出し、開口している。

ラジェータ２４の後方にはファンカバー２７が取り付け
られており、ファンカバー２７内には送風ファン２８が
設けられている。

送風ファン２８にはプーリ３０が固定されており、エン
ジン出力軸に固定されたフライホイール３１に設けられ
たプーリ３２との間に巻き掛けられたベルト３３により
駆動される。

一方、カバー１３の一側壁１３ｂには開口部が設けられ
ており、この開口部には金網３５が排気ダクＩ・３６と
共に取り付けられ、更に排気ダクト３６の一端部にはフ
ァンカバー２７が開口している。

なお、本実施例では金網２１及びフィルター２２の一部
をカバー１３に合わせて傾斜させている。

本考案は以上のような構成を有するので、ハーベスタ１
はエンジン２０の回転により、脱穀装置５が作動される
と、殻稈が脱穀・選別されると同時に、排塵口８等より
藁くず等が飛散される。

一方、エンジン２０は送風ファン２８の回動により吸気
され、比較的藁くず等の少ないシャーシ３下方より空気
はエンジンルーム１８内に吸気され、更に矢印で示すよ
うにエンジン２０の周囲を通って、フィルター２２をそ
の下側より通過することにより、濾過され、吸気室２３
に流入する。

吸気室２３内の清浄空気は吸気ダクト２５の開口部から
吸入され、ラジェータ２４を冷却し、また一部はエンジ
ン給気に利用され、残りはファン２８によりファンカバ
ー２７及び排気ダクト３６に案内され、エンジンルーム
１８より排気される。

ハーベスタ１の作業が終了し、エンジン２０を停止する
と、送風ファン２８の吸気も停止される。

これにより、フィルター２２の下側に吸着していた藁く
ず等は重力により自然に落下し、シャーシ３からエンジ
ンルーム１８の外に排出される。

以上説明したように、本考案によれば、エンジンルーム
１８の上部全面の広範囲に渡り、フィルター２２を設置
し、エンジン２０の運転の際に必要な吸入空気中の塵埃
を濾過することができるので、従来の除塵装置に比較し
てはるかに広いフィルター面積を得ることができ、フィ
ルター面での濾過抵抗を少なくし、塵埃の濾過容量を飛
躍的に増大することができるとともに、必要空気量を充
分に供給することができる。

また、フィルター面積を大きくとることができるので、
フィルター面での吸風力は弱く、塵埃の吸着力が弱いの
で、フィルター２２の目詰まりも減少する。

更に、フィルタ−２２下面より上向きに空気が流れるよ
うに構成しであるので、フィルター２２に吸着していた
塵埃はエンジン２０の停止とともに、自動的に落下して
エンジンルーム１８より排出されるので゛、フィルター
２２を取り出して除塵する必要がなく、メンテナンスが
簡単である。

また、発泡樹脂時等により作られているフィルター２２
をエンジン２０の上部に設けたので、エンジンの騒音を
効果的に吸音することができる。

更に、上述実施例のようにフィルター２２の一部を傾斜
させると、フィルター２２の面積は更に増加させること
ができ、上述効果を一層高めることができる。

以上のような効果が連合して、エンジン２０の過熱を防
止し、かつコンパクトに構成され、作業機能に何等の支
障も生じない除塵装置を得ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案が適用されているハーベスタを示す側面
図、第２図はそのエンジンルームの断面図、第３図は第
２図ＩＩＩ−ＩＩＩ線による断面図、第４図は吸気ダク
トを示す斜視図である。１・・・・・・ＪＩ業機Ｍ（ハーベスタ）、１３・・・
・・・エンノンルームカバー、１３ａ−’・・・上壁
、１３ｂ・・・・・・側壁、１８・・・・・・エンジン
ルーム、２０・・・・・・エンジン、２２・・・・・・
フィルター、２３・・・・・・吸気室、２５・・・・・
・吸気ダクト。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

（１）エンジンルームを備えた農業機械において、該エ
ンジンルームを土壁及び側壁を有し、かつ下方が開口さ
れているエンジンルームカバーにより形成し、該カバー
の土壁より適宜の間隔を隔ててフィルターを設け、該フ
ィルターと前記エンジンルームカバーとで吸気室を形威
し、該吸気室内にエンジンの吸気ダクトを開口するよう
に構成した除塵装置。
（２）前記フィルターの少なくともその一部が傾斜して
いるように構成した前記実用新案登録請求の範囲第１項
記載の除塵装置。
（３）前記農業機械が脱穀装置を有する機械である前記
実用新案登録請求の範囲第１項或いは第２項記載の除塵
装置。