JPS5916468B2

JPS5916468B2 - 画像拡大映出装置

Info

Publication number: JPS5916468B2
Application number: JP742404A
Authority: JP
Inventors: 正芳平嶋
Original assignee: Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Current assignee: Panasonic Holdings Corp
Priority date: 1973-12-27
Filing date: 1973-12-27
Publication date: 1984-04-16
Also published as: JPS5099027A

Description

【発明の詳細な説明】本発明は画像の一部分を拡大して陰極線管の画面全体に
映出する装置に関する。

画像の一部分を拡大して陰極線管の画面全体に映出する
装置として、従来には主として書き込みフ読み出し可
能な画像蓄積管を用い、その偏向範囲を変化させること
によつて行なう装置が用いられていたが、それらの従来
の装置では装置全体が複雑高価となる欠点があつた。

そこで本発明は簡易な構成によつて一部分を拡５大し
た画像を陰極線管の画面全体に映出することのできる装
置を提供することを目的とする。

さらに本発明は、このようにして拡大して映出している
部分が全体の画像のうちのどの部分であるかを他の陰極
線管上で表示することにより、拡大部分０を容易に知
ることのできる装置を提供することを目的とする。さら
に本発明は、このような拡大した画像を印画紙に焼付け
て記録するように外部からは画面が直接見えない陰極線
管に映出するような場合に、５この陰極線管に映出し
ている拡大画像がいかなる画像のいかなる部分であるか
を容易に知ることのできる装置を提供することを目的と
する。

以下、本発明について、本発明に係る画像拡大映出装置
を応用した写真記録式テレビジョン受像０機とともに
説明する。

この写真記録式テレビジョン受像機はフアイバーオプテ
イクス・フェイスプレート管（以下ＦＦＴと略称する）
に画像を映出し、その画面の前面に位置させた記録用の
印画紙にこの画像を露光して記録するものである。そし
５てこのような装置に用いられるＦＦＴはその口径が
増大すると急激に価格が増加するものであつて、しかも
製造上の問題で大口径のものが得られ難いものであるた
め、このＦＦＴによつて解り易い記録画像を得るために
はＦＦＴの画面に拡大した画像を映出して記録を行なう
必要が生じるのである。さらに、この記録用のＦＦＴは
印画紙等とともに暗箱に収納されていて、通常の使用状
態ではこのＦＦＴの画面を外部から見ることができない
ものであるため、ＦＦＴに映出され記録される拡大画像
がいかなる画像のどの部分を拡大したものであるかを容
易に知ることができるようにする必要がある。本装置は
このような課題を解決したものである。以下、その詳細
について図面を参照しながら説明する。第１図はその構
成を示すプロツク線図であり、図において１はテレビジ
ヨン信号受信用のアンテナ、２はチユーナ、３は中間周
波増幅回路、４は映像検波回路、５は映像増幅回路、６
は同期分離回路、７は水平同期信号分離回路、８は水平
偏向用鋸歯状波信号発生回路、９は水平偏向用鋸歯状波
信号増幅回路、１０は垂直同期信号分離回路、１１は垂
直偏向用鋸歯状波信号発生回路、１２は垂直偏向用鋸歯
状波信号増幅回路、１３はＦＦＴであり、これらの回路
は通常のテレビジヨン受像機におけるそれらとほぼ同様
の働きによつてＦＦＴｌ３の画面上に画像を映出する。

なお、この図示した装置では静電偏向形の場合について
示しているが、電磁偏向形の場合でも同様である。また
ＦＦＴｌ３のアノードに後述するような画像の拡大映出
動作には関係なく独立して安定な高電圧を印加するため
に、水平同期信号に同期して発振する発振回路１４と、
ドライブ回路１５と、高圧出力回路１６とが独立して高
圧発生回路として設けられている。さらに、ＦＦＴｌ３
の画面の前面には記録用の印画紙１７が位置されており
、印画紙１７の供給用にパトローネ１８、同供給用ロー
ラ１９が露光済印画紙１７の移送用に移送用ローラ２０
が、それぞれ設けられている。

これらＦＦＴｌ３、印画紙１７、パトローネ１８、ロー
ラ１９，２０等は暗箱２１の内部に収納されている。そ
して、画像記録時にのみこのＦＦＴｌ３の画面上に１フ
レーム分の画像を映出させるために、映像ゲート回路２
２と、ゲート用信号を発生してゲート回路２２を制御し
１フレーム分の画像を印画紙に露光する動作を制御する
露光制御回路２３と、画像を記録する時に露光制御回路
２３を動作させる記録用スイツチ２４とが設けられてい
る。

この露光制御部分の詳細な構成および動作は第２図、第
３図に示す通りであり、今、時刻ｔ１において記録用ス
イツチ２４が操作されると、露光制御回路２３のフリツ
プフロツプ２５がセツトされて（第３図Ａ）ゲート２６
が導通し同時にカウンタ２７が計数を始める。このため
時刻ｔ１の後の最初の垂直同期信号（同図Ｂ中のＶ）に
よつて時刻Ｔ２にゲート２６の出力が発生し、これによ
つてフリツプフロツプ２８がセツトされて映像ゲート回
路２２を導通させるゲート用信号（同図Ｃ）が発生され
始める。その後１フレーム分の期間すなわち２垂直期間
が経過した時刻Ｔ３ときに第３個目の垂直同期信号（同
図Ｂ中のｖ）によつてカウンタ２７の計数内容がＳ３″
となり、これが′３″検検出回路２９によつて検出され
るとその検出出力によつてフリツプフロツプ２５，２８
がともにりセツトセツトされてゲート用信号（同図Ｃ）
が停止し、元の状態に戻る。そしてこのゲート用信号（
同図Ｃ）によつて映像ゲート回路２２が１フレームの期
間だけ導通し、ＦＦＴｌ３に１フレーム分の映像信号（
同図Ｄ）が供給されることにより１枚の画像が印画紙１
７に露光される。このようにして印画紙７に画像が記録
されるものである。次に、この装置においてＦＦＴｌ３
の画面全体に画像の一部分を拡大した画像を映出する部
分について説明する。第１図中において水平・垂直偏向
用鋸歯状波信号発生回路８，１１の前段に設けられた水
平・垂直同期信号遅延回路３０，３１および後段に設け
られた振幅制限回路３２，３３がそのための回路であり
、各遅延回路３０，３１は適当な準安定時間を有する単
安定マルチバイブレータ等により、また、各振幅制限回
路３２，３３は第４図に示した如き飽和形増幅回路等に
より構成される。第４図において３４は振幅制限用のト
ランジスタ、３５，３６は結合用のコンデンサ、３７〜
３９はバイアス用の抵抗、４０は負荷用の抵抗、４１は
振幅制限レベル設定用の可変抵抗器である。このような
構成において、まず水平方向の拡大映出動作について第
５図ととも説明する。

検波後の映像信号（第５図Ａ）から分離して得られた水
平同期信号（同図Ｂ）は水平同期信号遅延回路３０によ
つて△ｔの時間だけ遅延され（遅相され）遅延同期信号
（同図Ｃ）とされてから水平偏向用鋸歯状波信号発生回
路８に供給される。このためにこの発生回路８ではこの
遅延同期信号（同図Ｃ）に同期して水平偏向用の通常の
波形の鋸歯状波信号（同図Ｄ）が発生され、これが一度
反転されてからこの反転された鋸歯状波信号（同図Ｅ）
が振幅制限回路３２に供給され、ここで適当なレベル、
この場合であれば２分の１の振幅のレベルで振幅制限さ
れて、映像信号（同図Ａ）の水平走査期間の中央部の２
分の１の期間のみに鋸歯状波部分、すなわち水平偏向部
分が残された振幅制限信号（同図Ｆ）が得られる。その
後この振幅制限信号（同図Ｆ）は増幅回路９においてＦ
ＦＴｌ３の全水平幅にわたつて偏向することができるだ
けの振幅にまで増幅されて水平偏向用信号（同図Ｇ）に
されてからＦＦＴｌ３の水平偏向電極に供給される。こ
のようにしてＦＦＴｌ３には映像信号（同図Ａ）を基準
とした水平走査期間の中央部２分の１の時間の間に全水
平幅を偏向するような水平偏向用信号（同図Ｇ）が加え
られ、一方、映像信号（同図Ａ）はそのまま加えられて
いるので結局ＦＦＴｌ３の画面上にはもとの画像の中央
部分２分の１の部分を全体に拡大した、すなわち水平方
向を２倍に拡大した画像が映出されることとなる。さら
に、垂直方向についてもこれと全く同様の動作を垂直同
期信号遅延回路３１と振幅制限回路３２とで行なうこと
によつて２倍に拡大させることができ、水平・垂直をあ
わせて、もとの画面の水平・垂直の中央部分２分の１を
全体に拡大したすなわち４倍に拡大した画像を映出する
ことができることになる。垂直方向の拡大動作について
は上述の水平方向の拡大動作と同様であるので詳細な説
明は省略する。さらにまた、この装置において、遅延回
路３０，３１における遅延時間△ｔを変化させれば拡大
して映出する画像の部分を選択することができ、また、
振幅制限回路３２，３３における振幅制限レベルおよび
増幅回路９，１２における増幅率を変化させれば画像の
拡大の割合を選択することができる。

ただしこの場合、画像の歪を発生させないようにするに
は水平方向の拡大率と垂直方向の拡大率とは同じ割合で
変化させることが必要である。このようにして、この装
置においてはもとの画像の一部分を拡大してＦＦＴｌ３
の画面の全面に映出することができ、小さい口径のＦＦ
Ｔｌ３を用いても解り易い良好な画像を記録することが
できるものである。次に、このようにしてＦＦＴｌ３の
画面に拡大して映出している拡大画像がもとの画像のど
の部分であるかを表示する部分について説明する。

第１図中の４２がこれを表示するための陰極線管であり
、その画面上には映像増幅回路４３，４４および混合回
路４５によつて映像検波回路４からの通常の映像信号が
加えられており、また、偏向回路４６によつて画像を拡
大しない通常の偏向が行なわれているので、この陰極線
管４２の画面上には第６図に示すように拡大されない通
常の画像Ａが映出されている。一方振幅制限回路３２，
３３の出力である振幅制限信号（水平偏向用には第５図
Ｆに示されたもの、垂直偏向用には図示はしていないが
同様の波形で垂直同期のもの）がそれぞれ微分回路４７
，４８に加えられ、ここで微分されて第５図Ｈに示すよ
うな微分信号とされた後、その正の部分の信号のみが取
り出されて同図１に示すようになされ、増幅回路４９，
５０で増幅されてＡＮＤゲート５１に加えられる。した
がつてこのＡＮＤゲート５１には水平垂直のそれぞれの
映出期間を示す信号が加えられていることになり、その
ＡＮＤゲート５１の出力は陰極線管１３に拡大された画
像が映出されているときにのみ生じることとなる。そこ
でこのＡＮＤゲート５１の出力を混合回路４５に供給し
て、このＡＮＤゲート５１の出力の存在する期間にのみ
映像信号のレベルを変動させるように、例えば白レベル
方向に変化させるようにしておけば陰極線管４２の画面
上には拡大されない通常の画像Ａのうち、陰極線管１３
で拡大して映出されている画像の部分Ｂのみを明るくし
て表示することができるものである。なお、この混合回
路４５の一例の回路図を第７図に示す。ここで、５２，
５３は結合用コンデンサ、５４，５５，５６は混合用抵
抗、５７，５８は直流再生用クランプコンデンサおよび
ダイオードである。そして、この混合用抵抗５４，５５
，５６の大きさを変えることにより、第６図に示した画
像における拡大部分Ｂを示す部分の明るさを任意に設置
することができる。このようにして、陰極線管１３にお
ける拡大した画像がもとの画像のいかなる部分であるか
を陰極線管４２に明瞭に表示することができ、陰極線管
１３に映出されている画像を知ることができるとともに
、その拡大して映出する部分を選択設定する場合の拡大
部分の選択を容易にすることができるものである。なお
、上記実施例においては、拡大されている画像の部分Ｂ
のみをその他の部分よりも明るくして表示する場合につ
いて説明したが、逆に拡大されている画像の部分Ｂをそ
の他の部分よりも暗くして表示してもよく、あるいはま
た、第５図Ｈに示した微分信号をさらに微分するなどし
て、拡大されている画像の部分Ｂの始期と終期とで発生
するパルス信号を得、これを用いて陰極線管４２の拡大
されていない画像Ａ中に拡大されている部分Ｂを示す輪
かく線を表示するようにしてもよいものである。

さらに、その他の各種の手段によつて陰極線管４２に陰
極線管１３で拡大されている画像の部分を示す表示を行
なつてもよいものである。さらに、画像を拡大して映出
する手段も上述の実施例のもの以外にも各種の手段によ
つてよく、また、このような本発明の装置は上述の如き
カラーテレビジヨン受像機以外にも広く応用されるもの
である。このように、本発明においてはもとの映像の一
部分のみを拡大した映像を暗箱内に収納したフアイバー
オプテイクス・フエイスプレート管からなる第２の陰極
線管に映出して印画紙に記録することができ、しかもそ
の第２の陰極線管は暗箱内に収納していてその映像を直
接見ることができなくても、第１の陰極線管にもその映
像とそのうちのどの部分を拡大して映出しているかを表
示することにより、第１の陰極線管を見ながら記録する
映像を容易に知ることができ、またその記録する部分を
任意に選択設定することができる。

さらに、第２の陰極線管上に一部分の画像を拡大して映
出させる手段として、もとの映像信号から取り出した垂
直および水平の同期信号を遅延させ、それに同期させて
偏向用の垂直および水平の鋸歯状波信号を発生させ、こ
れを振幅制限して第２の陰極線管に加えるようにしたの
で、簡易な回路構成で拡大部分を自由に選択調整するこ
とができるものである。

また、この第２の陰極線管の偏向用の垂直および水平の
鋸歯状波信号をそれぞれ微分回路で微分しかつ合成する
ことによつて第１の陰極線管への拡大部分表示用信号を
作成するようにしたので、簡単な回路構成でしかも正確
に第１の陰極線管に拡大部分を表示することができるも
のである。

【図面の簡単な説明】第１図は本発明の一実施例における画像拡大映出装置を
応用した写真記録式テレビジヨン受像機の構成を示すプ
ロツク線図、第２図は同受像機に用いられる記録制御回
路の詳細な構成を示すプロツク線図、第３図Ａ，Ｂ，Ｃ
，Ｄは同回路の動作を説明するための波形図、第４図は
同受像機に用いられる振幅制限回路の詳細な構成を示す
回路図、第５図Ａ，Ｂ，Ｃ，Ｄ，Ｅ，Ｆ，Ｇ，Ｈ，は同
受像機の動作を説明するための波形図、第６図は同受像
機における表示の状態を示す第２の陰極線管の正面図、
第７図は同受像機の一部分の具体的回路図である。８，１１・・・・・・水平・垂直偏向用鋸歯状波信号発
生回路、１３・・・・・・第１の陰極線管、３０，３１
・・・・・・遅延回路、３２，３３・・・・・・振幅制
限回路、４２・・・・・・第２の陰極線管、４５・・・
・・・混合回路、４７，４８・・・・・・微分回路、５
１・・・・・・ＡＮＤゲート。

Claims

【特許請求の範囲】

１映像信号による全体の画像を第１の陰極線管に映出
するとともに、上記映像信号を第２の陰極線管に加え、
かつ上記映像信号から取り出した垂直および水平の同期
信号を遅延時間を調整可能な遅延手段により遅延した信
号に同期させて偏向用の垂直および水平の鋸歯状波信号
を発生させ、上記第２の陰極線管に上記全体の画像のう
ちの一部分のみを拡大して全面に映出することができる
ように上記偏向用の垂直および水平の鋸歯状波信号を振
幅制限して上記第２の陰極線管に加え、この第２の陰極
線管はフアイバーオプテイクス・フェイスプレート管と
してその画面の前面に印画紙を位置させて上記拡大した
画像を上記印画紙に記録するようにし、上記第２の陰極
線管および印画紙を暗箱内に収納し、かつ、上記振幅制
限した偏向用の垂直および水平の鋸歯状波信号を各々微
分回路により微分しかつ合成して形成した表示信号を上
記第１の陰極線管に加えて上記拡大して映出する部分を
上記全体の画像上に表示するようにしたことを特徴とす
る画像拡大映出装置。