JPS5916389Y2 - コンクリ−ト製品の反転吊上工具 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、たとえばＵ型側溝等コンクリート２次製品の
反転吊上工具に関するものである。

近年建設工事に使用されるコンクリ−１〜２次製品の種
類と使用量は驚くほど多い、この主たる要因として工事
の工程、工期の短縮および経済的な良質な製品を使用し
た優良工事を発注者側が望んでいることによる。

このコンクリート２次製品は規格、形状、寸法が異なり
、また近年は重量の非常に重い製品も多く、これによる
工事中の労災事故も後を断たないのが現状である。

また、コンクリート２次製品の運搬布設には細心の注意
が払われているが、施工現場は気象条件や足場の難易な
どに大きく左右されるが、そのコンクリート２次製品自
体に運搬または腕上時に吊り上げ易いような工夫をした
製品が少ないことに原因があると思われる。

最近、規模の小さい水路や側溝はほとんどコンクリート
２次製品であり長尺ものも増加している。

ところで、一般にＵ字溝やコンクリート２次製品は現場
において逆さに置いていかれるために据付は時に反転さ
せていたが、この反転作業を従来は複数の作業者の手作
業で行なっていた。

しかし、Ｕ字溝は大きなサイズになると重い上に扱いに
くく、かつ不安定である。

また、厳寒期には手袋を使用して取扱うために、手を挾
んだり、足の上に落したり、特に老令化した作業者は握
力がなく持ち」二げても足の上に落す等の危険があった
。

かくして、本考案はかかる従来の欠点を解消するために
案出されたものであり、以下本考案を図面に示す実施例
に基づいて説明する。

図面第１図はコンクリ−１・製品Ｂの反転吊上工具Ａを
示す正面図である。

図面において、符号１は横架材を示す。

また、符号３は支持部材を示す。

該支持部材３は前記横架材１の両端に略直角をなして、
かつ揺動可能に取付けられている。

すなわち、前記横架材１の両端に形成された取付部２，
２から支持部材３，３が吊下げられている。

なお、この支持部材３，３はワイヤーロープ等で形成す
るものとする。

支持部材３の先端には反転部材４が取付けられている。

この反転部材４の構造につき図面を参照して説明する。

図中、符号２０は反転部材４の部材本体である。

該部材本体２０は略Ｕ字状の枠材として形威されている
。

この部材本体２０の上部にはワイヤーロープ等の支持部
材３，３とこの部材本体２０とを連結する連結部２１と
しである。

また部材本体２０の下部にはパイプ等により貫通孔２２
が形成されており、該貫通孔２２に差込み棒７が挿通し
うるように構威しである。

差込み棒７の長手方向略中間には外方に張り出す鍔部２
３が形成され、がつ基端部には雄ねじ部２４が形成され
ている。

そして前記雄ねじ部２４には所定の厚みを有するナツト
を兼用することもある複数枚のスペーサ９・・・あるい
はナツト２７が螺合可能とされている。

以上においてこの反転部材４の使用に際しては、図示す
るように反転させるべきコンクリート製品Ｂの外周面５
と反転部材４の部材本体２０との間隔にあわせて複数枚
のスペーサ９・・・を差込み棒７の軸に挿通し、鍔部２
３に係止させる。

その後、該差込み棒７を部材本体２０の内側から貫通孔
２２内に差込み、雄ねじ部２４にナツト２７を螺合させ
、差込み棒７を部材本体２０に回転可能に取付ける。

なお、スペーサ９は厚みの異なるものを複数枚用意して
おけば、コンクリート製品Ｂの外周面５と部材本体２０
との間の間隔の違いに充分対処することができる。

次に、逆さに設備されたコンクリート製品Ｂの両係止孔
６，６に本考案による反転吊上工具の差込み棒７，７を
挿入する。

この際、コンクリート製品Ｂの巾に合わせて横架材１の
両側に両支持部材３，３を取付けておくものとする。

また支持部材３はワイヤーロープ等であるがら差込み棒
７を係止孔６に差込みやすい。

次に、横架材１の取付部２，２に吊り部材２５を取付け
、コンクリート製品Ｂを吊上げる。

そしてコンクリート製品Ｂを反転させる。

この際、反転部材の４の差込み棒７はコンクノート製品
Ｂと共に回転するため、貫通孔２２に形威しであるグリ
ース注入口２６からオイルを注入することにより差込み
棒７の回転をスムーズにすることが好ましい。

しかして、所定の設置位置まで移動した後、差込み棒７
を係止孔６より抜取って反転操作は終了する。

かくして、本考案は以上の構成よりなり、本考案による
反転吊上工具であれば、従来作業者の手作業で行なって
いたＵ字溝等のコンクリート製品の反転作業を簡単に、
がつ安全に行なうことができるという優れた利点を有す
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の使用状態を示す正面図、第２図は反転
部材の断面図である。 Ａ・・・・・・反転吊上工具、Ｂ・・・・・・コンクリ
ート製品、１・・・・・・横架材、２・・・・・・取付
部、３・・・・・・支持部材、４・・・・・・反転部材
、５・・・・・・外周面、６・・・・・・係止孔、７・
・・・・・差込み棒、９・・・・・・スペーサ、２０・
・・・・・部材本体、２１・・・・・・連結部、２２・
・・・・・貫通孔、２３・・・・・・鍔部、２４・・・
・・・雄ねじ部、２５・・・・・・吊り部材、２６・・
・・・・グリース注入口、２７・・・・・・ナツト。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 横架材と、該横架材の両端に取付けられた両支持部材と
   、該支持部材の先端に取付けられ、反転させるべきコン
   クリート製品の外周面に係止可能な反転部材とを備え、 前記反転部材は逆Ｕ字状の部材本体から前記コンクリー
   ト製品の外周面側に突出し、かつ部材本体に対し回転可
   能としである差込み棒を有し、該差込み棒に形成された
   鍔部と部材本体のコンクリ−１−製品対向面との間には
   コンクリート製品の外周面と部材本体の対向面間の間隔
   を塞ぐべく厚さを可変自在にしてなるスペーサを介在し
   であることを特徴とするコンクリート製品の反転吊上工
   、具。