JPS5916340B2 - 磁気記録再生装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 ′ 本発明はオーディオテープレコーダやビデオテープ
レコーダ等の磁気記録再生装置に関し、その目的とする
ところはテープ走行量表示手段を電気的に構成し、この
表示手段による表示がｏになるテープ位置でテープ走行
を確実に止めることがで： きるようにしようとするこ
とにある。

一般にリール台の回転を電子的に検出し、計数表示する
ディジタルテープカウンタは、リール台の回転力をベル
トを介して動作する従来の機械式のテープカウンタに比
較してベルトの伸びやプー、り部でのスリップも無く、
精度の点で大幅な向上を実現させている。

その精度の良さと、電子式のために高度の制御が容易と
いう利点を生かしてテープ上の特定位置たとえば録音し
た曲の頭でカウンタをゼロにリセットし、録音後に巻戻
し、ある・ いは早送りなどでその特定位置すなわちゼ
ロカウント位置を呼び出すことが行なわれる。しかるに
この場合高速の早送り、巻戻し状態でカウントがゼ用こ
なつた時点で停止指令を出したのでは実際にメカニズム
ブレーキが作用するまでの若干の時［ 間遅れや走行系
の慣性のために必ずオーバーランすなわちテープが特定
位置を越えて走行してしまうという問題が発生するので
テープが停止する位置は巻戻しの場合にはたとえば９９
９であつたり、早送りの場合には００１であつたりして
必ず０００なる特定位置に対して誤差が発生することに
なる。そこで本発明はオーバーラン分を補正して収束動
作させることにより上述のような誤差を解消しテープカ
ウンタの表示の信頼性を向上させようとしたものである
。しかも本発明は上記オーバーラン分の補正に再生モー
ドにおけるテープ走行を利用し、テープを短時間で所定
位置に止めるようにしているので、この再生モードにお
けるテープ走行時に再生信号が出力されて耳障りになら
ないよう、テープ収束動作時の再生動作状態では再生信
号が出力されないようにして不都合な事態の発生を防止
するようにしたものである。以下に本発明の一実施例に
ついて図面と共に説明する。まず本実施例の磁気記録再
生装置の基本的動作原理は種種の動作モードに応じて次
の操作指令を出力し誤差を収束させるように制御するこ
とにある。１巻戻し動作状態におけるテープカウンタの
特定位置（０位置）での自動停止？ ２プレイ（再生）動作状態におけるテープカウンタの特
定位置（０位置）での自動停止３早送り動作状態におけ
るテープカウンタの特定位置（０位置）での自動停止図
は本実施例の装置の構成図であり、１は巻取リール台で
、この巻取リール台１の外周には図のように円周部分に
Ｎ，Ｓ，Ｎ，Ｓと４極着磁したリング状マグネツト２が
取付けてある。

このマグネツト２に近接して該マグネツト２に対向する
ようにホールＩＣ３，４すなわち磁電変換手段であるホ
ール素子とこのホール素子からの出力を増幅する増幅器
とが組合わされて集積回路化されたものが固定して設け
てあるので、リール台１が回転するとマグネツト２によ
る交番磁界によつて両ホールＩＣ３，４に出力電圧が発
生する。しかも両ＩＣ３，４をリール台１の回転軸の囲
りに１３５度だけ角度をずらして固定してあるので、第
２図ア，イに示すように巻取リール台１の正転時と逆転
時で両１Ｃ３，４の出力電圧の位相が異なる。この位相
の違いを回転方向判別回路５により判別し該回転方向判
別回路５の出力信号により正転時には次段のアツプダウ
ンカウンタ６を加算モードに、逆転時には減算モードに
するように制御している。なお上記アツプダウンカウン
タ６はホールＩＣ３からのリール台回転数検出出力を計
数するように構成されている。このように構成している
のでたとえば早送り動作状態や巻戻し動作状態において
停止指令が出て巻取リール台１にメカニカルブレーキが
作用しリール台１が回転を停止して実際にテープが停止
するまでのオーバーランや、早送り動作状態から巻戻し
動作を指令した場合の急激な回転方向反転にもカウンタ
の計数動作は完全に追随できるものである。上記アツプ
ダウンカウンタ６のＢＣＤ出力（２進化１０進出力）は
ＢＣＤ−JャZグメントデコーダ兼ドライバ７に入力され
、その出力によりパネル上に設けた日の字状７セグメン
トの発光素子、複数個からなる１０進表示器８にカウン
ト数すなわちリール台１の回転数、延いてはテープ走行
量を表示する。

第１図のキーボードスイツチＳ，は前記カウンタ６の内
容をりセツトするものでＴＴＬ（ＴｒａｎｓｌｓｔＯｒ
ＴｒａｎｓｉｓｔＯｒＬＯｇｌｃ）等で構成されたワン
シヨツトマルチパイプレータ９を介して上記カウンタ６
を制御しりセツト時には表示器８には「０００」が表示
される。

カウンタ６は論理判定回路１０にも接続されており、こ
の論理判定回路１０は装置の動作モード指令回路１１か
らのプレイ（ＲＬＡＹ）動作指令、早送り（ＦＦ）動作
指令、巻戻し（ＲＥＷ）動作指令を受けて刀ウンタ６の
内容がりセツトされて０００になつた時点の動作モード
から判定して次に装置に与える指令すなわち停止（Ｓｔ
Ｏｐ）動作指令、プレイ動作指令、巻戻し動作指令のい
ずれかを決定し、決定された動作指令及びプレイ動作指
令に付随したミユーテイング指令を出力するものである
。

また第２のキーボードスイツチＳ２はＴＴＬ等で構成さ
れるＴ型フリツプフロツプ回路１２に接続され、このフ
リツプフロツプ回路１２の出力がＨに保持されていると
きは表示が０００になつた時に上述の停止動作をし、出
力がＬに保持されているときは停止動作をすることなく
そのまま前の動作を継続して行なわせるものである。す
なわちスイツチＳ，は表示器の特定位置０００でテープ
走行を停止させるかどうかを選択するものである。以下
これをメモリストツプスイツチと言う。上記論理判定回
路１０の論理動作は第３図に示す説明図に従つて行なわ
れ、たとえば巻戻し動作状態で表示器８の表示が「００
０」になるとプレイ動作指令とミユーテイング指令を出
力し、続いて行なわれるプレイ動作で表示器８の表示が
［０００」になると停止動作指令とミユーテイング解除
出力を出すものである。この一連の動作によつてテープ
のオーバーランによる誤差を修正し正確にテープを特定
位置（本実施例では表示器８の表示が［０００」なる位
置）で停止させることが出来る。論理判定回路１０から
のミユーテイング指令は再生ヘツド１３からの再生信号
を増幅する増幅回路１４と装置の外部出力（ＬＩＮＥＯ
ＵＴ）端子１５との間に設けたミユーテイング回路１６
に入力される。

このミユーテイング回路１６は第４図に示すように構成
され、トランジスタＱのベースＢに抵抗Ｒ２を介してミ
ユーテイング指令が供給されると、そのトランジスタＱ
のコレクタＣとエミツタＥ間のインピーダンスが数オー
ムから数十オームになるので増幅器１４の出力端に接続
した抵抗Ｒ，とで減衰回路が構成され、出力端子１５に
は出力が現われなくなり、ミユーテイング状態になる。
トランジスタＱのベースにミユーテイング指令が供給さ
れない時には該トランジスタＱのコレクタＣとエミツタ
Ｅ間のインピーダンスが非常に高くなり、再生信号は減
衰されることなくそのまま出力される。以上説明したよ
うに本発明の磁気記録再生装置はテープ走行量の表示手
段としてリール台の回転数を計数する可逆計数手段とこ
の計数手段の計数内容を表示する電気的表示手段を含む
純電子的な構成の表示手段を用い、この表示手段の出力
を第１〜第３の３つの動作モード変更を行なう制御回路
に加えて、いかなるテープ走行状態でも常に表示手段の
特定表示位置でテープ走行を短時間で停止させることが
できるようにしたものであり、表示手段の表示動作を確
実ならしめると共にその表示の信頼性を著しく向上し得
、かつテープの走行もその表示に応じて確実に制御する
ことができる。

しかもテープが停止に至るまでに一度再生動作状態とな
るが、この時には自動的に再生信号をミユーテイングし
ているので、テープが停止に至る過程で突然、短時間再
生出力が現われ使用者に違和感を与えてしまうことを防
止でき、その実用上の効果は大なるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例における磁気記録再生装置の
要部構成図、第２図ア，イは同装置のリール台の回転数
検出手段からの２出力波形をりール台の回転方向に応じ
て比較して示す波形図、第３図は論理判定回路の動作説
明図、第４図はミユーテイング回路を示す回路図である
。 １・・・・・・巻取リール台、２・・・・・・マグネツ
ト、３，４・・・・・・ホールＩＣ、５・・・・・・回
転方向判別回路、６・・・・・・アツプダウンカウンタ
、７・・・・・・デコーダ兼ドライバー ８・・・・・
・表示器、１０・・・・・・論理判定回路、１６・・・
・・・ミユーテイング回路。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ リール台に対し所定間隔をおいて配設されリール台
   の回転数を直接検出する複数の検出素子からなる回転数
   検出手段と、この回転数検出手段からの複数の検出出力
   の位相差によりリール台の回転方向を判別する回転方向
   判別手段と、この回転方向判別手段からの出力で演算が
   制御され上記回転数検出手段により検出したリール台の
   回転数出力を計数する可逆計数手段と、この可逆計数手
   段の計数結果を表示するための電気的表示手段と、上記
   可逆計数手段をリセットし上記表示手段の表示を０にす
   るリセット手段と、巻戻し動作状態で上記表示手段の表
   示が０になつた場合、再生動作指令を出力すると同時に
   装置の再生信号をミユーテイングし、続いて上記表示手
   段の表示が０になつた場合、停止動作指令を出力すると
   共に再生信号のミユーテイング動作を解除する第１の制
   御手段と、早送り動作状態で上記表示手段の表示が０に
   なつた場合、巻戻し指令を出力し、続いて上記表示手段
   の表示が０になつた場合、再生動作指令を出力すると同
   時に再生信号をミユーテイングし、続いて上記表示手段
   の表示が０になつた場合、停止動作指令を出力すると共
   に再生信号のミユーテイング動作を解除する第２の制御
   手段と、再生動作状態で上記表示手段の表示が０になつ
   た場合、停止動作指令を出力する第３の制御手段を備え
   てなる磁気記録再生装置。 ２ 第１、第２、第３の制御回路が動作可能な状態にお
   いて、表示手段の表示が０になつたとき、動作指令を出
   力させるか否かを選択する選択手段を設けてなる特許請
   求の範囲第１項記載の磁気記録再生装置。