JPS5916198B2 - 融解炉用堰付き前炉 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は融解炉用の堰付き前炉に関するものである。

この前炉は特に玄武岩融解炉とともに使用するのに適し
ているので、以下の説明は玄武岩の融解炉について記す
。

し力・シこｎだけに限定されるものではない。

一般に玄武岩を用いた鋳造物では、鋳造物の大きさによ
って溶融玄武岩の注入量を加減する必要があることは、
他の鋳造の場合と同様である。

これに伴って種々の流量で連続的に融解物を供給できる
前炉が要求されてくる。

さらに丑だ気泡を形成しやすい融解物表面が、必要な融
解物とともに流出されないことが必要である。

このような必要を満たす種々の方法が考えられたが、融
解物の中に浸した堰がサイホン作用でスラップと、融解
物の表面上に形成された皮膜を引留めておくようにする
働きをなす傾斜可能な融解玄武岩用の前炉はまだ考えら
れていなかった。

このような前炉が今迄使用されな力・つたのはその作動
や機能に疑問があった力・らである。

一般に融解玄武岩以外の鋳造分野で公知な堰は著しく掃
除しにぐいという欠点があるので、玄武岩の場合にも改
良ｇｎだ方法でサイホン作用を行なわせねばならない。

この種の問題は本発明では、前炉の流出側に浮遊して堰
として働くフロートを設けることによつてすべて解決さ
ｎだ。

この発明の好ましい実施例では上記フロートは中空状に
形成さｎ、溶融玄武岩を取扱う場合には硬質耐火粘土で
形成されろ。

し刀・シその他の材質を選ぶにあたっては、フロートの
形状は勿論、融解物の密度を考えて、該フロートの高ｇ
の５／８が融解物内に沈むようにすることが好ましい。

該フロートの高さは低く勢作され、槽状に形成され、力
・つ前炉の流出側に垂直方向の流通路を形成され、該フ
ロートが十刀・ら見た場合橋のアーチ状？呈するように
形成される。

寸たこの発明の有利な構成によれば、フロートの側方は
前炉の流出領域に設けらｎた堰の頬部によって保持さｎ
る。

前炉の傾斜の調節はナイフエッチを用いて行なわれ、フ
ロートの流通巾と堰の流通巾との比は標準値として７：
５に選ばれ、前炉は耐火性ライニングを施して鋼製で製
作さｎる。

寸た前炉の形状をとりべ（取鍋）形状と類似の形状に形
成してもよい。

この発明の前炉の容積は融解炉の日産能力の１．５係分
まで収容可能に選定さｎ、ナイフエッヂによる前炉の傾
斜調節はフロートの直下で行なわれ、前炉を空けるため
に前炉の底部力・ら、側壁の上部位置に開口部が付加釣
設けらｎる。

この発明の著しい特徴の１つは、所定の高さにある融解
物だけを流出させることができることであり、他の特徴
は融解物を流出させた後にフロートの取出しが可能であ
り、このフロートに融解物が疑固し力・っ付着しないこ
とである。

寸たこの場合フロートは炉の運転中でも交換することが
できろ。

炉の運転中、融解物はサイホンを通るように、フロート
の下方力・ら上方に更に流通路を通って前方に流出する
。

フロート自体とその流通口との大きさの関係を適当に選
んでフロートに吸引作用が生じないようにする。

こうすると皮膜が融解物内に入れなくなる。

耐火ライニング製の堰部材の頬部によりフロートの側方
と前方が保持される一方、同フロートの後方は後続の融
解物によって支持さｎる。

次に図面ろ参照しながらこの発明の実施例を以下詳細に
説明する。

ホッパ状人口１４を介して融解物は融解炉刀・ら前炉１
０内へ達する。

同前炉は縦長で偏平なとりべ（取鍋）の形状をほぼ有し
ていて、内側に耐火性ライニング２８を施しである。

冶金学で公知な目的のために前炉のライニングをアーチ
状とする。

前炉の流出領域内に流通口１８を有する堰部材２４を設
けろ。

同堰部材２４の流入側を長手方向に切欠いて側方に２つ
の頬部１６を形成する。

前炉の前側に加熱用のバーナ１２を設けろ。

図面では融解物は前炉内に人ｎてある。

前炉の流出側は全く新しい形式でフロート２６により閉
ざさｎている。

この際フロート２６は流れる融解物の圧力により出口に
押圧さｎ、ｔた堰部材２４の頬部１，６により側方部が
保持される。

前炉内の融解物はフロート２６の下方よりフロート２６
の流通口３０を通って上方に流れ、さらに堰部材２４の
流通口１８と前室２２と夫々通って、さらに湯道（図示
せず）を介して遠心鋳造機などの中に注入される。

前室２２は囲壁２０により被われている。

フロート２６の詳１」を第３〜４図に示す。

こｆｔ・られ力・ろように、フロート２６は高さを小さ
くしてボックス状に構成されるとともに、前炉の流出側
で垂直方向の流通口を設けらｎ、上の・ら見たとき橋ア
ーチ状を呈するように形成されろ。

フロート２６の脚部３２は堰部材の切欠部へ支持されろ
。

フロート２６の典型的なサイズ（長さ：巾：高さ）は１
０：６：２．６である。

図示の実施例のサイズで／／１３００閣：１８０咽：８
０喘とすることができる。

この場合の壁厚は１．５ｃｒｒＩである。フロート２６
の流通口は脚部３２より台形状に構成され、底部は堰部
材２４に面するようになっている。

堰部材２４の流通巾を６ｃｒｎとし、上方力・ら見てフ
ロート２６の流通路の巾広い個所を１２ｃｒｒＩ、巾狭
い個所を８ｃｒｎ、第４図の軸線に対し紙面睡直な方向
のフロート２６流通口の深さを同じく８ｃｒｒＩ、壁厚
を約１．５ｃｒｒＩとする。

フロート２６の上方は開口している。

また融解物が玄武岩の場合、同フロート２６は硬質耐火
粘土で形成されろ。

融解物が楯定深さ力・ら流出するとき、前記吸引作用が
フロート２６に残っている場合には同フロート２６を別
の形状にし力・つ／丑たは別の密度にすることができる
。

この実施例ではフロートの沈み深さをフロート２６の高
さの５／８とするのがとぐに有利であると判明した。

以上の簡単な構成により流出量制御を十分に行なうこと
ができる。

該流出量は前炉を傾斜することにより容易に変化できろ
。

流出する融解物の品質も常時均一となる。

そのわけは湯が同じ高さ力・ら流出する力・らで、これ
は固定式の堰では達成できないものである。

この発明のフロート２６を用いろため前炉の製造は力・
なり簡単で、従って低コストで行なえろようになった。

この発明のフロート２６は上方力・ら見てＵ字形をして
おり、両脚部３２間のＵ形切欠部は台形状を呈し力・つ
、上方へ開口している。

フロート２６の長手方向に垂直な中央断面の個所（ブリ
ッジ韻も同様にＵ状をなし台形状になっている（第３図
参照）、つまり同個所の自由空間部は台形を逆にした形
状で、隅に丸味をもたせである。

上方力・ら見てわη・るごとく、Ｕ状の両脚部３２は力
・なり巾広の接触面を有していて、これが堰部材２４に
支持される。

前炉には側方へ流出開口部３４が付加的に設けられてい
る。

該開口部３４を通してフロート２６を看視するとともに
取替えることができる。

また、この開口部へ耐火物を積み込み、融解物の流出を
防止する。

上記開口部の外側遮蔽部材は、必要により前炉側方より
融解物を流出させるため、容易に取外しできる材料を用
いろ。

堰部材の流通口とフロートの流通口との比を２：ｌとす
ることもできる。

前炉の外側を鋼板とし、同鋼板の内側を熱絶縁ライニン
グ、さらに続けて耐火材ライニング（とぐに溶融したコ
ランダム又は膠着したコランダム）を施す。

堰部材自体も溶融したコランダム力・ら作ろ。

【図面の簡単な説明】

第１図は前炉の長手方向断面図、第２図は第１図の前炉
の水平方向断面図、第３図は第４図の３−３線に沿った
断面図、第４図は第３図の上面図である。 １０・・・、・・・前炉、１２・・・・・・加熱用バー
ナ、１４・・・・・・ホッパ状人口、１６・・・・・・
頬部、１８，３０・・・・・・流通口、２０・・・・・
・囲壁、２２・・・・・・前室、２４・・・・・・堰部
材、２６・・・・・・フロート、２８・・・・・・ライ
ニング、３２・・・・・・脚部、３４・・・・・・側方
の流出開口部。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 内部に融解物を収容し、一端に上記融解物を導出す
   る流路を有する融解炉用層付前炉に於て、上記前炉の融
   解物導出側に設けられ、融解物の流ｎの方向にほぼ水平
   に延びる流通−全層する堰部材と； 上記流通口の両側に於て堰部材の内面に当接するように
   上記流通口とほぼ平行に延び、その間にほぼ垂直に延び
   、上記堰部材の流通口に連通ずる流通口を形成する両脚
   を備え、上方力・ら見たときほぼ橋のアーチ状すなわち
   ほぼコの字形に、所定の密度の材料で形成さｎだフロー
   ト’を具備し、上記フロートが前炉内に配置されたとき
   、高さのほぼ３／８が融解物上に露出するように該融解
   物に対して浮遊し、前炉内の融解物が上記フロートの底
   部に相当するレベル力・らフロートに設けられた流通口
   金介してほぼ垂直に上昇した後、堰部材に設けらｎた流
   通口ｒへてほぼ水平に前炉力・ら導出さｎるように形成
   さｎるように形成さｎ１上記フロートの長さ、幅及び高
   さの割合がほぼ１０：６：２．６に形成され、フロート
   と堰の各流通口の断面積の比が７＝５に形成されている
   ことを特徴とする融解炉用層性き前炉。 ２ 上記フロートが硬質耐火粘度製であること全特徴と
   する特許請求の範囲第１項に記載の融解炉用層性き前炉
   。 ３ 上記フロートが上記堰部材に設けらｎた頬部の間に
   上下に移動可能に配置さｎていることに４１１１徴とす
   る特許請求の範囲第１項に記載の融解炉用層性き前炉。