JPS6343752A - 堰を備えた溶湯容器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この発明は、タンデイツシュ又は取鍋等の溶湯容器に関
し、特に、貯留された溶湯中の介在物を効率良く除去す
る堰を備えた溶湯容器に関する。

［従来の技術］ 従来の連続鋳造のタンデイツシュにおいては、第５図に
示すように、タンデイツシュ１は耐火物３で内張すされ
、外側が鉄皮４で覆われており、このタンデイツシュ１
内には図示しない取鍋から溶＃４２が注入されるように
なっている。タンデイツシュ１内には堰７が設けられて
おり、この堰７はタンデイツシュ１の一方の長手側壁か
ら他方の長手側壁まで設けられ、タンデイツシュ１の底
部から益（図示せず）の近傍まて略垂直に延びている。

この珈７によりタンデイツシュ１内は溶鋼注入領域と溶
鋼流出領域とに仕切られており、スラグ等の不純物が注
入領域から流出領域へ流入しないようになっている。＋
１７には複数の孔８が種々の高さに設けられており、こ
の孔８は堰７を略水平に山通し、取鍋ノズル１４からタ
ンティッシュ１内に注入された）８鋼２が注入領域から
流出領域へ通流づるようになっている。また、タンティ
ッシュ１の底部には、円筒状のポーラスノズル５が配設
されており、このノズル５により溶鋼流出口６が形成さ
れている。この流出口６の下部には流量調節機能を有す
るスライディング、ノズル９が設けられており、スライ
ディングノズル９の下部には浸油ノズル１０が取イｑ（
プられ、このノズル１０の下部は鋳型１１内の溶鋼中に
浸漬されている。

このようなタンデイツシュ１では、取鍋〈図示せず）か
らノズル１４を介してタンデイツシュ１内に溶鋼２が注
入されると、溶鋼２はタンデイツシュ１の長手方向に沿
って略水平に流れ、この水平流はＩＩＩ　７の孔８を通
過する。このとき、溶鋼２中に浮遊するアルミナ等の介
在物は孔８の出口近傍の壁面に付着する。このため、介
在物の少ない溶鋼２が溶鋼流出口６からスライディング
ノズル９及び浸漬ノズル１０を介して鋳型１１内に注入
される。

し発明が解決しようどする問題点］ しかしながら、従来のタンデイツシュ１においては、１
旧７と流出口６とが相互に離隔しており、堰７から流出
口６に至るまでに発生した介在物及び孔８を通過した後
に凝集した大きな介在物を除去することができない。ま
た、１１３２７が垂直方向に設置されているので、孔８
を通過した介在物は溶鋼流により抑流されやすく、１旧
７の壁面に一旦何肴した介在物であってもこれが剥離す
ると、溶鋼と共に剥離した介在物が鋳型１１内に流出し
てしまい、介在物の捕集効率が低くなる。更に、タンデ
イツシコ１内の溶鋼流は、例えば、上部の孔８において
は流速が速くなる一方、下部の孔８においては流速が遅
くなるといった流速の不均一があるので、ＩＩＩ　７の
全体に口って均一に介在物を捕集することがて゛きない
という欠点がある。このため、特にアルミナ系の介在物
が鋳型１１内に流出した場合には、これが凝固殻１２に
捕捉され、鋳片の表面性状を著しく損ねるという問題が
ある。

また、鋳造未明に至り湯面が約４００ｍｍ以下の高さに
低下すると、流出口６の直上域に渦が発生して湯面に浮
遊するスラグを巻込み、鋳型１１内にスラグが流出りる
とい・う問題がある。

この発明はかかる事情に鑑みてなされたものであって、
溶湯中の介在物を効串良く除去することがでさると共に
、鋳造未明のスラグ巻込みを有効に防止づることができ
る堰を備えた溶湯容器を提供覆ることを目的とづる。

［問題点を解決づるための手段コ この発明に係る堰を備えた溶ン易容器は、その底部の溶
湯流出口と、この溶湯流出口の近傍の溶湯中に略水平に
配設された堰とを有し、この堰には実質的に垂直方向に
開口する多数の孔が形成されており、孔を通過した溶湯
が溶湯流出口から流出することを特徴とする。

［作用］ この発明に係る堰を備えた溶湯容器においては、溶湯流
出口の近傍の溶湯中に堰を配設しているので、容器内で
発生又は成長した介在物の大部分が堰を通過するため、
介在物の流出量が減少すると共に、湯面が低下した場合
には堰により滝の発生が抑制される。また、堰は略水平
方向に配設されているので、容器内に生じる垂直方向の
流速の不均一による影響を受けることなく、堰の全面に
口って略均−に介在物が捕集される。また、堰に形成さ
れた孔は垂直方向に開口しているので、堰に付着した介
在物が剥離しても介在物は堰の下面に停滞し、介在物が
鋳型内に混入することが回避される。

し実施例１ Ｊズ下、添附の図面を参照してこの発明の実施例につい
て具体的に説明する。

第１図は、この発明の第１の実施例に係る順を向えた溶
湯容器がタンデイツシュに適用された連続鋳造装量を示
す断面図である。タンデイツシュ２０は、図中矢印２つ
の方向に長く延ひる箱形をなし、内側が耐火物２２で内
張すされ、外側が鉄皮２３で覆われている。タンデイツ
シュ２０の中央近傍は、取鍋（図示せず）からタンデイ
ツシュ２０内に溶鋼力螢↑入される溶鋼注入領域であり
、また、タンデイツシュ２０の長手方向に対面する側壁
３つの近傍は、貯留された溶鋼２１が流出する溶鋼流出
領域である。側壁３９近傍の底部３８には円筒状のポー
ラスノズル２７１が嵌込まれており、このノズル２４に
より溶鋼流出口２５が形成されている。この溶鋼流出口
２５を取囲むようにして堰部材３０　ｂ＜設けられてい
る。ｉｌｉ部材３０は円筒状の支持柱３２と円板状の堰
３４どからなり。

支１＼’ｉ＋４３２は流出口２：′３を中心として底部
３８の内張り耐火物２２上に固定さ１％、支持柱３２に
より堰３４が所定高さに支持されると共に、堰部材３０
の側方からの溶鋼の流入を遮るようになっている。一方
、溶鋼流出口２５の下部にはスライディングノズル２６
が設けられている。スライディングノズル２６の固定盤
２７は鉄皮２３に固定されており、固定盤２７の下部に
はスライド盤２８が摺動可能に設けられている。スライ
ド盤２８の下部には浸漬ノズル４２が取イ」けられ、ノ
ズル４２の下部は鋳型４４内の溶鋼中に浸漬されており
、注入溶鋼流と空気との接触を回避しつつ鋳型４４内に
溶鋼を注入し、注入溶鋼の酸化を防止覆るようになって
いる。そして、注入溶鋼が鋳型４４内で凝固し、鋳壁に
凝固殻４６が形成されるようになっている。

第２図は堰部材３０の平面図である。堰３４には略垂直
方向に開口する多数の孔３６が形成されており、これら
の孔３６を介して流出口２５から溶鋼２１が流出するよ
うになっている。堰部材３０は、例えば、酸化カルシウ
ム（Ｃａｂ）系の耐火物でつくられている。また、収部
＋Ｊ３０の大ぎさは、例えば、堰３４の径が約４０Ｏｎ
＋＋ｎで、厚さが約２０１１１１１１であり、孔３６の
径が約３Ｑｍ＋ｎであり、支持柱３２の高さが約１１０
ｍｍである。

この、Ｊ：うに構成されたタンＴ（ッシ−］−２０では
、取鋼からタンディッシ′ｊＬ２０内に溶鋼を注入づる
ど、タンディッシ−」−２０内にその長子方向に沿う水
平流（矢印２９方向）が発生する。この水平流は溶鋼の
深さにＪ、り流速が異なっており、例えば、湖面近傍に
おいては流速が速くなる一方、底部３８近傍においては
遅くなるような流速の不均一性がある３、ところて、Ｉ
ｌｌ　３４は略水平に設置されているので、垂直１テ向
の流速の不均一による影響を受（プることなく、番孔こ
３６においては略均−な流速となる。そして、溶鋼２１
は孔３６を通過した後に流出［］２５からスライディン
グノズル２６及び浸漬ノズル４２を介し一’ＣＤ型４４
内ノ＼流出する。１ 第３図は、溶鋼が通流り−るとぎの孔３６の近傍を示す
模式図で゛ある。孔３６は垂直方向に聞１］シているの
で、水平流の溶鋼（」６孔３６に吸込まれて比較的緩か
な下降流となる。この下降流が孔３６を通過すると、孔
３６の出口側近傍に小さな渦が発生し、溶鋼中の介在物
３５が堰３４の下面に付着する。付着した介在物３５は
その後に剥離することがあるが、剥離した介在物３５は
堰の下面に停滞する。このため、孔３６を通過した溶鋼
中の介在物が鋳型４４内に混入することが回避される。

一方、鋳造末期に至り取鋼溶鋼の注入を停止し、スライ
ディングノズル２６により溶鋼２１の流出量を調節しつ
つ連続鋳造を続行すると、タンデイツシュ２０内の湯面
が低下し始める。通常、湯面高さが約４００ｍｍ以下に
なると流出口２５の直上域に渦が発生するようになるが
、渦発生領域には堰部材３０が設置されているので、堰
部材３０により溶鋼の旋回流が阻止され、渦の発生が抑
制される。

このようにこの実流例では、堰３４の多数の孔３６を通
過する溶鋼流が比較的緩かで略均−な流速となるので、
介在物３５の捕集効率を向上さゼることがひきると共に
、鋳造末期における渦の発生を有効に防止することがで
きる。このため、鋳型４４内への介在物及びスラグの流
出量が減少し、凝固殻４６に捕捉される不純物の量を低
下させることができ、鋳片の表面性状の改善等について
品質向−トを図ることができる。

第４図は、この発明の第２の実施例に係る堰を備えた溶
湯容器がタンティッシ］に適用された連続鋳造装置を示
す断面図である。第１の実施例と第２の実施例とが共通
する部分については説明を省略する。この第２の実施例
−Ｃは、タンデイツシュ５０の溶鋼流出領域において、
その側壁５２近傍の底部５４が他領域の底部５３より低
くなっており、箱状の凹所５６か形成されている。この
凹所５Ｇの上部には、底部５３の上面ど面一になるＪＪ
うに１１！！５８が略水平に嵌込まれている。堰５８に
は垂直方向に開口づる多数の孔５９が形成され、孔５９
を介して溶ｆＪ４５１か凹所５６に流れ込むようになっ
ている１、一方、凹所５６の底部５４にはその略中央に
ボ　ラスノズ゛ル２４が設（リられ、これにより溶鋼流
出口２５が形成されている。

このように構成されたタンデイツシユ５０では、取＆１
１溶鋼の注入によりタンデイツシコ５０内に矢印５７方
向の水平流が生じ、この水平流の溶鋼が堰５８の上方に
到達すると、孔５９から凹所５６内に入る下降流となる
。そして、凹所５６内に流入した溶鋼は流出口２５から
ノズル２６．４２を介して鋳型４４内へ流出する。

このようにこの第２の実施例では、堰５８が底部５３と
路面−に設けられているので、貯留された溶鋼５１の大
部分を流出させることができ、タンデイツシュ５０の残
留溶鋼量を減少させることができる。また、他領域の底
部５３よりも溶鋼流出領域の底部５４のほうが低くなっ
ているので、流出口２５における湯面までの溶鋼深さが
増加し、一層、渦の発生が抑制されるようになり、スラ
グの巻込み量を少なくすることかできる。更に、叱５８
を凹所５６のＬ部間口に嵌込むだけで設置することがで
きるので、製作を−Ｎ容易にすることができる。

なお、上記実施例では、この発明をタンデイツシユに適
用した例を示したが、これに限らず、例えば、取鋼等の
他の溶湯容器に適用することもできる。

また１、に記実施例では、堰部材の材料にＣａＯ系の耐
火物を用いたが、これに限らずジルコニア系等の他の耐
火物を採用することもできる。

また、上記第１の実施例に示した堰については、円形に
限らず角形に覆るごともできる。更に、堰の設置高ざ４
約３０７’Ｊ￥３００ｍｍ、堰の径を約２００７”ｌ至
８０Ｑ　ｍｍ、孔の径を約１０７１Ｊ至８Ｑｍｍの各範
囲内で種々刈払を変更しても同様の効果を得ることがで
きる。

［発明の効果］ この発明によれば、溶）８流出口の近傍に堰を設４−Ｊ
−’−Ｕいるので、溶湯容器内に存在Ｊ−る介在物の大
部分が堰を通過−づるようになり、効率良く介在物を捕
集除ムヴることかでさると共に、湖面低下時の渦の発生
を抑制することができる。また、堰を略水平に設けてい
るので、深さ方向に生じる溶湯流の流速の不均一による
影響を受けることなく、堰の全面に亘り介在物を略均−
に捕集することができると共に、堰の下面に付着した介
在物が剥離しても堰の下面に停滞するので、剥離した介
在物が流出することを回避することができる。このため
、堰による介在物の捕集効率が向上し、鋳型等の他の部
材内へ流出する介在物の量を少なくすることができ、製
品の表面性状等の品質を向上させることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の第１の実施例に係る堰を備えた溶湯
容器がタンデイツシュに適用された連続鋳造装置を示す
断面図、第２図は堰を示す平面図、第３図は溶鋼が通流
するときの孔の近傍を示づ一模式図、第４図はこの発明
の第２の実施例に係る堰を備えた溶湯容器がタンデイツ
シユに適用された連続鋳造装置を示す断面図、第５図は
従来のタンデイツシュを示す断面図である。 ２０．５０：タンデイツシュ、２５；溶鋼流出口、３０
：堰部材、３２；支持柱、３４，５８；堰、３６．５９
：孔 出願人代理人　　弁即士　鈴江武彦 第１図 第２図 第３：：・ 第４図 第５区

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. その底部の溶湯流出口と、この溶湯流出口の近傍の溶湯
   中に略水平に配設された堰とを有し、この堰には実質的
   に垂直方向に開口する多数の孔が形成されており、孔を
   通過した溶湯が溶湯流出口から流出することを特徴とす
   る堰を備えた溶湯容器。