JPS5916040B2 - 建築用板製造装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は繊維をバインダで結合した建築用板製造装置
に関するものである。

従来から、繊維をバインダで結合した繊維板が天井板と
して用いられているが、施工後においてマイグレーショ
ンまたは吸湿による変形が生じやすいという問題があつ
た。

また、施工前にタツカーまたは釘打ち個所が吸湿すると
、施工不能になるという問題があつた。そこで、吸湿に
よる変形および施工不能を回避することができる建築用
板製造装置を提案した。

第１図はその一例を示し、繊維をバインダで結合、した
建築用板（天井材）１のタツカーまたは釘打ち部２の周
辺に耐湿性樹脂補強層３（斜線部）を形成している。こ
の耐湿性樹脂補強層３は裏面にも形成されているｏ第２
図は第１図の建築用板１の製造装置の一例を示し、転写
ロール４〜□により、樹脂溶液パット８、９の耐湿性樹
脂溶液を建築用板１０の表裏面に転写している。

この建築用板１０を適宜切断して端面仕上げをしたのが
建築用板１である。第３図は建築用板の他の実施例を示
し、繊維を］ バインダで結合した建築用板１１にメラ
ミン、フェノール、エリア、ポリエステル等の熱硬化性
樹脂からなる格子状耐湿補強層１２を板厚方向に深く形
成したものである。このように、格子状耐湿補強層１２
を板厚方向に深く形成しているため、吸湿による変形回
避をよりー層確実に行なえる。しかし、第２図の転写方
法によつては格子状耐湿補強層を深く形成することがで
きず、適当な装置がなかつた。したがつて、この発明の
目的は、耐湿性樹脂補強層を深く形成した建築用板を製
造することができる建築用板製造装置を提供することで
ある。

第４図はこの発明の一実施例であり、抄造機ロール１３
の内部を減圧しながら回転してウェットマット状繊維板
１４をその表面に形成し、固定シャワー１５および移動
シャワー１６により前述の熱硬化性樹脂溶液をウェット
マット状繊維板１４の表面に格子状に散布し、抄造機ロ
ール１３の内部減圧により熱硬化性樹脂溶液を板厚方向
に深く浸透させている。１８はスラリーバツトである。

この場合、移動シヤワ一１６はレジプロチェーン１７に
よつて抄造機ロール１３の軸方向に往復移動させられ、
シヤワ一１５，１６には適宜の手段により補強用樹脂溶
液が供給される。以上のようにこの発明の建築用板製造
装置は、繊維をバインダで結合した繊維板に耐湿性樹脂
補強層を格子状にかつ板厚方向に深く浸透形成してなる
建築用板を製造することができるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は建築用板の提案例の斜視図、第２図はその製造
装置の斜視図、第３図は建築用板の他の提案例の斜視図
、第４図はこの発明の一実施例の斜視図である。 １３・・・・・・抄造機ロール、１４・・・・・・ウエ
ツトマツト状繊維板、１５・・・・・・固定シヤワ一、
１６・・・・・・移動シヤワ一、１８・・・・・・スラ
リーバツト。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 繊維スラリーを入れるスラリーパットと、周 面か
   ら吸引する内部減圧機構を有し前記スラリーパットの繊
   維スラリーに一部が浸漬して設置されて回転しながら周
   面にウェットマット状繊維板を形成する抄造機ロールと
   、この抄造機ロールの周面に対向して設けられた軸方向
   適当間隔おきの複 数個のノズルを有し前記抄造機ロー
   ルの周面のウェットマット状繊維板に格子状の耐湿性樹
   脂補強層の縦方向線状部分となる耐湿性樹脂液を吹つけ
   る固定シャワーと、前記抄造機ロールの周面に対向して
   軸方向に沿つて移動可能に設けられて前記 抄造機ロー
   ルの表面のウェットマット状繊維板に格子状の耐湿性樹
   脂補強層の横方向線状部分となる耐湿性樹脂液を移動し
   ながら吹つける移動シャワーとを備えた建築用板製造装
   置。