JPS5915997Y2

JPS5915997Y2 - 浴槽設置用構造体

Info

Publication number: JPS5915997Y2
Application number: JP11598976U
Authority: JP
Inventors: 忠花岡; 高志加藤
Original assignee: 株式会社ミサワホ−ム総合研究所
Priority date: 1976-08-30
Filing date: 1976-08-30
Publication date: 1984-05-11
Also published as: JPS5334138U

Description

【考案の詳細な説明】本考案は浴槽設置用構造体に関する。

従来、既製の浴槽を用いた浴室においては、特に浴槽周
辺の美感を高めるために、浴槽の前面を所謂エプロンパ
ネルにより覆うことがなされていた。

然し乍ら、エプロンパネルによっては、配管等の露出を
防止することはできないため、浴槽用周辺の美感を充分
に高めることは不可能であった。

また配管等の露出部分を防ぐ手段として、それらを壁体
又は床内に埋め込むことも考えられるが、そのような手
段は、後の修理、点検を困難にするため、実用的ではな
い。

また、上記のエプロンパネルは、僅かに美感を向上させ
る効果を有しているので、浴槽を浴室の所定位置に設置
し浴槽が恰かも浴室と一体的に構成されているようにす
る機能は全く有していなかった。

本考案は、浴槽周辺の美感を、従来のエプロンパネルに
よる場合とは比較にならない程高めることができる上に
、浴槽を浴室の所存位置に浴室と一体的に設置すること
ができ、且つ修理、点検も容易に可能であり、更に浴室
工事及び浴槽設置に際しての施工手間を省略し得る新規
な浴槽設置用構造体を提供するものである。

以下、本考案の詳細を図面に示す実施例について説明す
る。

１は浴槽Ｂを収容する開口部２を有する上面板、３は該
上面板１の一側縁４に、該上面板１に対して直角且つ下
方に連設した前面板で、本考案の構造体Ａは、上記上面
板１と前面板３とを耐アルカリ性ガラス繊維を用いたガ
ラス繊維強化セメント（以下ＧＲＣと記す）で一体的に
構成しである。

また、５は上面板１の上記−側縁４に対向する側縁に、
上記上面板１に対して直角且つ上方に、上面板と一体的
に連設したＦＲＣ製接合板である。

また上面板１の周側部の裏面は、ＦＲＣで以て一体的に
リブ、７，７及び８，８が設けてあり（第４図及び第５
図参照）、上面板１への上方からの荷重に耐え得るよう
になしである。

また、上記リブ７．８は開口部２の周側を補強している
が、リブ７．８によって補強されていない開口部２の周
側部は、別のリブ９によって補強しである。

上面板１は、前面板３の連設部を除く３つの側縁におい
て、それぞれ浴室の腰壁パネルとの間に間隙が生じない
大きさに構成され、リブ９及びリブ８間の開口部２の設
けられていない上面板の部分１０は、その裏側に補強板
１１を接合することにより一層強化されている。

また、１２，１２．１３は、それぞれ、上面板１の上記
−側縁４を除く３つの側端部裏面、即ちリブ７及び８を
接合固定する水平固定枠、１４．１４は上記固定枠１２
．１２に連設した垂直固定枠で前面板３の両側端の裏面
を接合固定するものである。

また、本考案の構造体を構成する上面板１及び前面板３
には、その成型時に図示の如く、目地１５を設け、恰も
タイルを張ったと同様な外観を呈するようになしてあり
、施工時にこの目地１５にパテを詰めることにより完全
にタイル模様が形成される。

尚、上面板１及び前面板３、接合板５表面を、図示の如
くタイル状に形成するかわりにタイルを張っても良く、
また図示以外の所望の形状に構成することもできる。

Ｃは、浴室の外壁側に設けた腰壁パネルで、該腰壁パネ
ルＣは２枚のＦＲＣ製表面材２１．２１間に断熱材２２
を内蔵しており、また一方の表面材２１はその一部を突
出屈曲させて中空部２３を有する突出部２４を形成して
おり、更に中空部２３内には本レンガ２５を固定しであ
る。

この他、図中１６は前面板３に設けた蛇口、１７は石鹸
置き場を兼ねた点検口、２６．２７．２８．２９は、そ
れぞれ突出部に設けた蛇口、ガス元栓コック、ガス量調
節コック、１８は洗場、１９は浴槽固定台、３０は布基
礎である。

本考案の浴槽設置用構造体は、斜上の如く開口部２を有
する上面板１と前面板３とからなり、前面板３の連設部
以外の上面板１の３つの周縁が、それぞれ浴室の腰壁パ
ネルに接合するように固定されるものであり、その固定
手段は特に制限されないが、第１図に示す如く固定する
のが好ましいので、この固定の仕方について次に説明す
る。

この際、浴室を構成する腰壁パネルとしては、特に外壁
部に用いる腰壁パネルとしては図示の如き構造のＦＲＣ
製のものが好ましい。

また、それ以外の側部の腰壁パネルもＦＲＣ製のものが
好ましい。

而して、構造体Ａの固定に際しては、第２図に示す如く
、先ず水平固定枠１３を外壁用腰壁パネルに木レンガ２
５を介して釘打ちし、同様に水平固定枠１２．１２及び
垂直固定枠１４．１４をそれぞれ腰壁パネル（図示せず
）に釘打ちする。

次いで、上記水平固定枠１２．１３及び垂直固定枠１４
を構造体Ａで覆い、それぞれ上面板１を水平固定枠１２
．１３に、また前面板３を垂直固定枠１４に釘３１打ち
すれば、本考案の構造体Ａは確実且つ強固に固定される
。

然る後、開口部２に浴槽Ｂを収容すれば、浴槽は構造体
Ａと一体的に設置される。

そして、配管その他の設備は、上面板１及び前面板３に
よって完全に覆われる。

斜上の如く、本考案の浴槽設置用構造体によれば、設備
配管類の露出を完全に防止できるので、浴室の美感の向
上を大巾に向上することができ、また浴槽を浴室内に一
体観を以て設置可能であり、更に浴槽周りの仕上げ塗装
等が不必要となり、更にまた配管類の点検を点検口から
行なうことができる等の種々の効果を有する上に、本考
案の構造体は、釘打ちのみで固定可能であるので施工が
極めて容易である等の実用的価値の高い考案である。

【図面の簡単な説明】

図面は、本考案の実施例を示すもので、第１図は、本考
案の構造体を浴室に固定した状態を示す斜視図、第２図
は、その固定過程を示す斜視図、第３図は第１図上Ｘ−
Ｘ線における要部の拡大断面図、第４図は第１図上Ｘ−
Ｘ線断面図、第５図は第１図上Ｘ−Ｘ線断面図である。Ａ・・・・・・浴室設置用構造体、１・・・・・・上面
板、２・・・・・・開口部、３・・・・・・前面板、Ｂ
・・・・・・浴槽、Ｃ・・・・・・腰壁パネル。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

（１）浴槽を収容する開口部を有する上面板と、該上面
板の一側縁に、該上面板に対して直角且つ下方に連設し
た前面板とをガラス繊維強化セメントで一体的に構成し
たことを特徴とする浴槽設置用構造体。
（２）上記上面板の上記−側縁に対向する側縁に、上記
上面板に対して直角且つ上方にガラス繊維強化セメント
製接合板を一体的に連設しである実用新案登録請求の範
囲第（１）記載の浴槽設置用構造体。
（３）上記上面板の周側端部裏面に補強リブが設けであ
る実用新案登録請求の範囲第（１）項又は第（２）項記
載の浴槽設置用構造体。
（４）上記上面板と上記前面板との連設部を除く上記上
面板の３つの側端部裏面をそれぞれ水平固定枠に接合す
ると共に、上記表面板の両垂直端部裏面をそれぞれ上記
固定枠に連なる垂直固定枠に接合することにより固定さ
れている実用新案登録請求の範囲第（１）項、第（２）
項又は第（３）項記載の浴槽設置用構造体。
（５）上記上面板及び上記前面板の表面にタイル目地が
形成しである実用新案登録請求の範囲第（１）項、第（
２）項、第（３）項又は第（４）項記載の浴槽設置用構
造体。