JPS591592Y2 - 温水式衛生洗浄器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は肛門等の洗浄を快適に行なう温水式衛生洗浄器
に関し、貯水容器の着脱構造、ヒータケーシングおよび
ポンプの支持構造を工夫し、取扱いが容易でしかも運転
音が小さく、さらに安全性の高い温水式衛生洗浄器を提
供しようとするものである。

一般に衛生洗浄器においては貯水容器を着脱自在になし
、また、ヒータを設けて洗浄水を温水化し、これをポン
プにより加圧してノズルより噴出するようになっている
が、上記貯水容器の位置決めが不安定であること、ヒー
タによる空だきの問題があること、ポンプの運転音が高
いなどの実用上の問題があった。

本考案はこのような問題を解消したものであり、以下一
実施例を示す図面にもとづき説明する。

図において１は本体ケースであり、上面の一部に箱状の
ケースカバー２をねしく図示せず）により固定している
。

３は透明な貯水容器であり、前記本体ケース１のケース
カバー２を突出した以外の上面に着脱自在に設けられる
ものである。

この貯水容器３の上部には把手４が１体に設けられると
ともに蓋５を設けてあり、また、三つの側面には下方に
延長した嵌合壁６が設けられ、他の一つの側面部には、
その両端部より下方に延出した結合用突片７が設けられ
ている。

さらに前記貯水容器３の底部中央には筒よりなる給水口
８が設けられ、この給水口８にはスプリング９によって
下方に付勢され押上げによって開弁する止水弁１０を設
けている。

本体ケース１の上のケースカバー２を設けた以外の部分
には、前記貯水容器３の嵌合壁６が嵌まり合う段落部１
１と、結合用突片７がはまり合う縦溝１２を設けてあり
、さらに中央部に筒よりなる受水口１３が設けられてい
る。

この受水口１３と貯水容器３の給水口８は互に嵌合する
ことにより接続され、給水口８の外周に設けた断面Ｕ状
のシール部材１４により水密にシールされる。

前記受水口１３の下部にはヒータケーシング１５が設け
られている。

このヒータケーシング１５は外周にヒータ１６をもち、
上口縁をシール部材１７を介して受水口１３の外周には
め合わせて結合され、底部１８には下部に装置されるポ
ンプ１９の吸込口２０をのぞませている。

前記吸込口２０は筒状をなしており、底板１８に対し水
密に接合するとともに、底板１８上にある高さをもつよ
うに立上がっている。

ポンプ１９は羽根車２１と、これを駆動するためのモー
タ２２をもち、防振ゴム２３により本体ケース１の底板
３３に取付けられている。

このポンプ１９の吐出口２４には一部にコイル部２５を
もつチューブ２６が接続され、チューブ２６の先端には
ノズル体２７が接続されている。

このノズル体２７は本体ケース１の側部に着脱自在に設
けられた収納ケース２８に挿脱できるようになっている
。

また、本体ケース１の底板３３にはモータ２２に対応し
た底板キャップ２９が設けられ、この底板キャップ２９
に排水用の孔３０を設けている。

なお、図中の３１はゴム脚、３２は電源スィッチである
。

本考案の温水式衛生洗浄器は上記のように構成され、先
ず貯水容器３に水を入れ本体ケース１に装着する。

このとき、貯水容器３の嵌合壁６と結合用突片７は本体
ケース１の段落部１１と縦溝１２に嵌まり合い確実な位
置決めと装着ができる。

この貯水容器３を本体ケース１に装着したとき、止水弁
１０は上方に押し上げられて開き、貯水容器３の水の一
部はヒータケーシング１５およびポンプ１９内に充満す
る。

この場合、ヒータケーシング１５およびポンプ１９は貯
水容器３の真下にあるため、ヒータケーシング１５およ
びポンプ１９内の空気と貯水容器３の水の置換が自由に
でき、ポンプ１９の運転開始時の自吸に細管問題はない
。

一方、スイッチ３２を操作してヒータ１６に通電すれば
、ヒータ１６の発熱によってヒータケーシング１５内の
水が温められ、貯水容器３内の冷めたい水と対流を起こ
し、水は徐々に温水化する洗浄の際はスイッチ３２を操
作してモータ２２を運転すると、温水がチューブ２６を
通ってノズル体２７に達し、ノズル体２７から温水が噴
射して快適な洗浄ができる。

前記洗浄が進み、貯水容器３内の貯水がなくなっても、
ヒータケーシング１５内にはポンプ。

１９の吸込口２０がある高さをもって突出しているため
、その高さの分だけ残水し、したがってヒータケーシン
グ１５において空だきのおそれがない。

また、ポンプ１９は防振ゴム２３を介して取付けられて
いるため、モータ２２の騒音や振動が各部に伝わらず、
低騒音、低振動の運転ができる。

水を補給するに際しては貯水容器３を取外して給水すれ
ばよく、本体ケース１を持ち運ぶ煩わしさがない。

万一本体ケース１内に浸水があっても、底板キャップ２
９に排水孔３０が形成されているため排水が容易であり
、モータ２２の損傷が防止できる。

また、ケース本体１とケースカバー２は分割されている
ため組立ならびに内部の点検が容易であり、しかもプラ
スチックの成形品を使用するときも単純な形状となるた
め成形が容易である。

ノズル体２７は本体ケース１の側部に設けた収納ケース
２８に対し出し入れが容易であり、ノズル体２７に付着
した汚水が滴下することもなく、前記収納ケース２８も
着脱できることから、その内部の清掃も容易である。

またチューブ２６もコイル状に巻いているので、ノズル
体２７の引き出し操作力も少なくて済む。

以上のように本考案によれば貯水容器への補水が便利で
、浸水、空だき等に対する電気的安全性が高く、内部の
清掃、点検が容易であり、さらに運転音が小さく、快適
な洗浄が行なえる温水式衛生洗浄器を提供できるもので
ある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例の温水式衛生洗浄器の断面図
、第２図は同側断面図、第３図は本体ケースと貯水容器
の要部斜視図である。 １・・・・・・本体ケース、２・−・・・・ケースカバ
ー、３・・・・・・貯水容器、４・・・・・・把手、５
・・・・・・蓋、６・・・・・・嵌合壁、７・・・・・
・結合用突片、８・・・・・・給水口、１０・・・・・
・止水弁、１１・・・・・・段落部、１２・・・・・・
縦溝、１３・・・・・・受水口、１５・・・・・・ヒー
タケーシング、１６・・・・・・ヒータ、１８・・・・
・・底板、１９・・・・・・ポンプ、２０・・・・・・
吸込口、２２・・・・・・モータ、２３・・・・・・防
振ゴム、２５・・・・・・コイル部、２６・・・・・・
チューブ、２７・・・・・・ノズル体、２８・・・・・
・収納ケース、２９・・・・・・底板キャップ、３０・
・・・・・排水用の孔、３３・・・・・・底板。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 上面の一部にケースカバーを取付けた本体ケースと、前
   記本体ケースの上面で、かつケースカバーを設けた以外
   の部分に着脱自在な貯水容器と、貯水容器底部の給水口
   と接続される本体ケースの受水口の下部に接続されたヒ
   ータケーシングと、前記ヒータケーシングの下部に接続
   されたポンプと、ポンプの吐出口により導出されたチュ
   ーブの先端に接続されたノズル体と、本体ケースの側部
   に設けられ、前記ノズル体を挿脱自在な収納ケースより
   なり、前記貯水容器は三つの側面の下部に延出した嵌合
   壁と、他の一つの側面の端部より下方に延出した結合突
   片を有し、本体ケースの上部には前記嵌合壁と結合突片
   がはまり合う段落部と縦溝を有し、ヒータケーシングは
   外周にヒータを有するとともに底板をもち、ポンプの吸
   込口は前記ヒータケーシング内において底板より高い位
   置に設けられ、ポンプは防振ゴムを介して本体ケースの
   底板上に取付けられ、前記本体ケースの底板に排水用の
   孔をもつ底板キャップを設け、ノズル体を接続したチュ
   ーブの一部にコイル部を設け、前記ノズル体の収納ケー
   スは本体ケースの側部に着脱自在に設けられたことを特
   徴とする温水式衛生洗浄器。