JPS5915637B2 - ピルビン酸オキシダ−ゼを用いる分析用キツトおよび分析法 - Google Patents

ピルビン酸オキシダ−ゼを用いる分析用キツトおよび分析法

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JPS5915637B2
JPS5915637B2 JP8635078A JP8635078A JPS5915637B2 JP S5915637 B2 JPS5915637 B2 JP S5915637B2 JP 8635078 A JP8635078 A JP 8635078A JP 8635078 A JP8635078 A JP 8635078A JP S5915637 B2 JPS5915637 B2 JP S5915637B2
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、…約6.5〜8.5の範囲に至適PHを有す
るピルビン酸オキシダーゼ(PyrubateOxi−
Dase)を用いる分析用キツトおよび分析法に関する
従来より、ピルビン酸オキシダーゼは、ピルビン酸、リ
ン酸および酸素からアセチルリン酸、二酸化炭素および
過酸化水素を生ずる反応を触媒するものであつて、この
酵素はPH約5.5に至適…を有しており、ラクトパチ
ルス・デルブルツキイ(LactObacillusd
eIbriickii)に存在することが報告されてい
る。
本発明者らは、静岡県田方郡大仁町の大根畑の土壌から
分離したペデイオコツカス(PediOcO一Ccus
)属に属する菌と同定されたB−0667株、ストレフ
トコッカス(StreptOcOccus)属に属する
と同定されたB−0668株がその培養物中に…約6.
5〜8.5の範囲に至適PHを有するピルビン酸オキシ
ダーゼを産生することを見い出し、さらにこれらの生産
菌より得られたピルビン酸オキシダーゼがピルビン酸ま
たはピルビン酸を遊離する種々の系を含有する試料系に
おいて、有効にそのピルビン酸を分析し得ることを見い
出し、またピルビン酸の定量分析、ピルビン酸を生成す
る酵素反応系の酵素活性測定、ピルビン酸を生成する酵
素反応系の酵素の定量、ピルビン酸を生成する酵素反応
系の基質の定量をなし得ることを見い出した。
さらに研究の結果、少なくともPH約6.5〜8.5の
範囲に至適PHを有するピルビン酸オキシダーゼ、FA
D、チアミンピロフオスフエート、リン酸塩からなる反
応系を該ピルビン酸含有試料系と反応せしめることによ
り、良好にそのピルビン酸を分析し得、優れた分析用キ
ツトおよび分析法を確立した。さらにまた、該反応系に
おいてカルシウムイオン、コバルトイオン、マグネシウ
ムイオンまたはマンガンイオンを放出する該イオン放出
性の塩類を添加することにより、より良好なものが得ら
れ、またこの反応系に過酸化水素の呈色剤または螢光剤
などの指示楽を使用することによつて簡便かつ良好な分
析用キツトおよび分析法であることを見い出した。本発
明は上記の知見に基いて完成されたもので、…約6.5
〜8.5の範囲に至適PHを有するピルビン酸オキシダ
ーゼを含有する反応系からなる分析用キツト、およびピ
ルビン酸またはピルビン酸を遊離する系を有してなる試
料系のピルビン酸の分析において、該試料系にPH約6
.5〜8.5の範囲に至適…を有するピルビン酸オキシ
ダーゼを含有する反応系を作用せしめ、次いでその反応
によつて消費される成分または生成される成分を測定す
ることを特徴とする分析法であつて、その目的は有用な
分析用キツトおよび分析法を提供することである。
まず、本発明に使用されるPH約6.5〜8.5の範囲
に至適…を有するピルビン酸オキシダーゼを含有する反
応系に用いられる…約6.5〜8.5の範囲に至適…を
有するピルビン酸オキシダーゼとしては、ピルビン酸、
無機リン酸および酸素からアセチルリン酸、二酸化炭素
および過酸化水素を生じる反応を触媒する酵素であれば
よく、好ましくはペデイオコツカス属に属する菌、スト
レフトコッカス属に属する菌、アエロコツカス属に属す
る菌で、PH約6.5〜8.5の範囲に至適…を有する
ピルビン酸オキシダーゼ生産菌、例えば同定されたペデ
イオコツカス・エス・ピ一・B=0667(PediO
cOccusspB−0667)株、ストレフトコッカ
ス・エス・ピ一・B−0668(StrcptOcOc
cussp−B−0668)株やアエロコツカス・ビリ
ダンスIFOl22l9(AerOcOccusvir
idansIFOl22l9)株、アエロコツカス・ビ
リダンスIFOl23l7株、を培養して得られるPH
約6.5〜8.5の範囲に至適…を有するピルビン酸オ
キシダーゼであり、またこれらの分離、同定した上記菌
株B−0667およびB−0668の菌学的性状および
その同定、命名の理由は次に記載する通りである。
以上の菌学的性状における、本菌B−0667,B−0
668はグラム陽性球菌で、カタラーゼ、オキシダーゼ
陰性で、グルコースから発酵的に酸を産生するが、糖(
グルコース)からガスを産生しないことなどから、バー
ジース・マニユアル・オブ・デイタミネイテイブ・バク
テリオロジイ一(Bergey′SManualOfD
eterminativeBacterlOrOgy)
第8版(1974)および医学細菌同定の手引き(坂崎
利一訳)により検索すると、ペデイオコツカス属、スト
レフトコッカス属、が挙られ、さらに本菌とこれらの属
との鑑別にて性状を比較すれば、次の通りである。
(ただし、+は85%以上で陽性、−は85%以上で陰
性、dは菌株または菌種によつて異なる、ことを示す)
従つて、本菌B−0667についてみれば、ペデイオコ
ツカス属またはストレフトコッカス属に属するものと認
められ、さらにその諸性状について医学細菌の同定の手
引き、ジヤーナル・オブ・シエネラル・ミクロバイオロ
ジ一(JOurnaIOfGeneralMicrOb
lOlOgy)旦旦、185〜197(1961)にて
対比すればペデイオコツカス・ウリナーエクイ(Ped
iOcOccusurina−Equi)とよく一致す
るが、バージース・マニユアル・オブ・デイタミネイテ
イブ・バクテリオロジイ一第8版(1974)における
ペデイオコツカス・ウリナーエクイの性状とは若干違つ
ているため、本菌B一0667をペデイオコツカス属に
属する菌と同定し、ペデイオコツカス・エス・ピ一・B
−0667(PediOcOccussp.B−066
7)と命名した。
さらに本菌B−0668についてみれば、その性状より
ペデイオコツカス属よりストレフトコッカス属に属する
菌と同定されるもので、さらに医学細菌同定の手引きに
て対比すればストレフトコッカス・フアエシウム・バリ
エタス・トランス(StreptOcOccusfae
ciuInvar.durans)とよく似ているが、
バージース・マニユアル・オブ・デイタミネイテイブ・
バクテリオロジイ一第8版(1974)ではストレフト
コッカス・フアエンウム・バリエタス・トランスの記載
がないため詳細な対比が行なえなかつたため、よつて本
菌B−0668をストレフトコッカス・エス・ピ一・B
一0668(StreptOcOccussp.B−0
668)と命名した。さらに、このペデイオコツカス・
エス・ピ一・B−0667、およびストレフトコッカス
・エス・ピ一・B−0668は、各々、工業技術院微生
物工業技術研究所に微生物受託番号通知書[微生物受託
番号 微工研菌寄第4438号、FERM−P./F6
4438」、および「微生物受託番号 微工研菌寄第4
439号、FERM−PA64439」として寄託した
。さらにまた、以下に述べる如くして、これらの菌株を
培養し、かつ目的たる…約6.5〜8.5の範囲に至適
…を有するピルビン酸オキシダーゼを得るものである。
使用菌としては、例えば上記のペデイオコツカス・エス
・ピ一・B−0667、ストレフトコッカス・エス・ピ
一・B−0668、アエロコツカス・ビリダンスIFO
l22l9、アエロコツカス・ビリダンスIFOl23
l7などが挙られるが、これらの菌だけに限らず、ペデ
イオコツカス属、ストレフトコッカス属またはアエロコ
ツカス属に属する菌で…約6.5〜8.5の範囲に至適
…を有するピルビン酸オキシダーゼを生産する菌は、す
べて本発明においては使用することができるもので、こ
れらを培養するに当つては、ペデイオコツカス属、スト
レフトコッカス属またはアエロコツカス属に属する…約
6.5〜8.5の範囲に至適PHを有するピルビン酸オ
キシダーゼ生産菌を、酵素を生産する通常の方法で培養
する。
培養の形態は通常液体培養で行うか、工業的には深部通
気攪拌培養を行うのが有利である。培地の栄養源として
は、微生物の培養に通常用いられるものが広く使用され
得る。
炭素源としては同化可能な炭素化合物であればよく、例
えばグルコース・シユクロース、ラクトース、マルトー
ス、フラグドーズ、糖密、ピルビン酸などが使用される
。窒素源としては利用可能な窒素化合物であればよく、
例えばペプトン、肉工キズ、酵母工キズ、カゼイン加水
分解物などが使用される。その他、リン酸塩、炭酸塩、
硫酸塩、マグネシウム、カルシウム、カリウム、鉄、マ
ンガン、亜鉛などの塩類が必要に応じて使用される。培
養温度は菌が発育し、PH約6.5〜8.5の範囲に至
適…を有するピルビン酸オキシダーゼを生産する範囲内
で適宜変更し得るが、特に好ましくは25〜37℃程度
である。
培養時間は、条件によつて多少異なるが、…約6.5〜
8.5の範囲に至適PHを有するピルビン酸オキシダー
ゼが最高収量に達する時期を見計つて適当な時期に培養
を終了すればよく、通常は18〜48時間程度である。
次いで、この様にして得られた培養物から聞約6.5〜
8.5の範囲に至適PHを有するピルビン酸オキシダー
ゼを採取するのであるが、本酵素は主として菌体内に存
在する。本酵素を採取するには、まず得られた培養物を
沢過または遠心分離などの手段により、その菌体を採取
し、次いでこの菌体を機械的方法またはリゾチームなど
の酵素的方法にて破壊し、また必要に応じてエチレンジ
アミン四酢酸(EDTA)およびトリトンX−100(
商品名)、アデカトールSO−120(商品名)などの
界面活性剤を添加して…約6.5〜8.5の範囲に至適
…を有するピルビン酸オキシダーゼを可溶化して水溶液
として分離、採取する。
この様にして得た…約6.5〜8.5の範囲に至適…を
有するピルビン酸オキシダーゼの水溶液は、さらに濃縮
するか、または濃縮することなく可溶性塩類例えば硫安
、食塩などを用いて塩析せしめるか、さらに親水性有機
溶媒例えばメタノール、エタノール、アセトンなどを添
加することにより沈澱せしめればよい。さらにこの沈澱
物は、水に溶解し、半透膜にて透析せしめて、より低分
子量の不純物を除去することができる。また吸着剤ある
いはゲル済過剤などによる吸着タロマトグラフイ一、イ
オン交換クロマトグラフイ一あるいはゲルろ過などの手
段を用いて…約6.5〜8.5の範囲に至適…を有する
ピルビン酸オキシダーゼの溶液中の不純物を有効に除去
し、これらの手段により得られる酵素溶液は、減圧濃縮
凍結乾燥などの処理にて固形の…約6.5〜8.5の範
囲に至適…を有するピルビン酸オキシダーゼを得る。さ
らにこの…約6.5〜8.5の範囲に至適…を有するピ
ルビン酸オキシダーゼをより精製するに当つては、蛋白
質、酵素などの精製に通常用いられる手段、例えば吸着
クロマトグラフイ一、イオン交換クロマトグラフイ一、
ゲルろ過などを用いて精製すればよい。次に、このよう
にして得られた…約6.5〜8,5の範囲に至適PHを
有するピルビン酸オキシダーゼの理化学的性質について
述べる。
なお、ペデイオコツカス・エス・ピ一・B−0667に
ついては単にB−0667、ストレフトコッカス・エス
・ピ一・B−0668についてはB−0668、アエロ
コツカス・ビリダンスIFOl22l9についてはIF
Ol22l9、アエロコツカス・ビリダンスIFOl2
3l7についてはIFOl23l7としてその主産菌を
示す。(1)作用 ピルビン酸、無機リン酸および酸素からアセチルリン酸
、二酸化炭素および過酸化水素を生じる反応を触媒する
CH3COCOOH+HOPO3+02−ー→CH3C
OOPO「+CO2+H2O2(2)至適PH B−0667、B−0668、IFOl22l7および
IFOl23l7の各菌株より得られたPH約6.5〜
8.5の範囲に至適PHを有するピルビン酸オキシダー
ゼについて、反応聞の影響を求めた。
測定において、力価測定における緩衝液としてpl]6
〜8の各リン酸塩緩衝液を使用し、各…でのPH約6.
5,〜8.5の範囲に至適…を有するピルビン酸オキシ
ダーゼ活性の測定結果は、第1図に示す通りで、また第
1図における○○はB−0667、Δ−△はB−066
8、?一?はFOl22l9、☆−☆はIFOl23l
7の各菌株により得られたPH約6.5〜8.5の範囲
に至適PHを有するピルビン酸オキシダーゼを示すもの
であり、それらのPH約6.5〜8.5の範囲に至適P
Hを有するピルビン酸オキシダーゼの至適…は次の通り
である。
ただし、リン酸濃度、金属イオンの種類により多少の変
動が認められる。
(3)熱安定性 各4種の菌より得た酵素液0.1m1に、10μM(7
)FADを含む10mMリン酸塩緩衝液(PH6.5)
0.9m1を加え、0,40,50,60および70℃
で10分間加熱した後、力価測定法に準じて、各加熱酵
素の活性を測定した。
その結果は、第2図に示す通りで、また第2図における
○−○はB−0667、△一△はB一0668、ローロ
はIFOl22l9、★−★はIFOl23l7の各菌
株による酵素を示すものであり、それらの熱安定性をみ
れば、B−0667、IFOl22l9、IFOl23
l7より得た酵素は402Cにおいて弱く活性化される
が60℃以上ではほぼ完全に失活し、さらにB−066
8より得た酵素は40℃における活性化の現象がみられ
ず、60℃以上ではほぼ完全に失活する。(4) PH
安定性 各酵素溶液0.1wL1に、10μMFADを含む0.
2Mリン酸緩衝液(PH6〜8)および0.2Mトリス
一塩酸緩衝液(PH7〜9)を0.9Tn1加え、40
℃で10分間加熱した。
この加熱した酵素の酵素活性を、酵素液20μ!を用い
、力価測定法に準じて測定した。その結果第3図に示す
通りで、また第3図における○−○(リン酸緩衝液)、
●−●(トリス一塩酸緩衝液)はB一0667、口一?
(リン酸塩緩衝液)、I−―(トリス塩酸緩衝液はB−
0668、Δ一△(リン酸緩衝液)、▲一▲(トリス一
塩酸緩衝液)はIFOl22l9、☆−★(リン酸緩衝
液)、★−★(トリス一塩酸緩衝液)はIFOl23l
7より得た酵素を示すもので、B一0667、FOl2
2l9およびIFOl23l7より得た酵素はPH7付
近で最も安定であり、B−0668より得た酵素は酸性
側で安定であつた。(5)種々の物質的影響 4力価測定法において、M9Cl2の代りに、次に示す
種々の物質の水溶液を用いて、各菌体から得た酵素の酵
素活性を測定した。
また各物質の反応液中での濃度は5mMであり、さらに
表示は5mMM9C12のときの活性を100として相
対活性で示した。その結果、各菌体より得た酵素は、す
べて+十 EDTAに完全に阻害され、M92、Ca2,Mn2+
およびCO2+により活性化されている。
◎ さらに、力価測定にて示す反応系より、下記の物質
を除去した場合の酵素活性を次表に相対活性として示し
た。なお、リン酸除去の場合は、緩衝液として0.1M
ジメチルグルタル酸一水酸化ナトリウム緩衝液を用い、
また相対活性において力価測定における反応液の未処理
のときの活性を100としたものであ・る。以上のこと
より、各酵素は、コフΥクタ一としてチアミンピロフオ
スフエート、FADが必要であり、また基質としてリン
酸を必要とするものであることが明らかである。
また酸素電極を用いて、酵素反応中における酸素消費電
極を用いた結果、酵素活性(過酸化水素の発生)に比例
した酸素の消費が認められた。
一方、反応生成物は、次表の通りであつた。なお、酸素
消費量は溶存酸素計(商品名YSI−溶存酸素計MOd
el− 53)を用い、アセチルリン酸の定量はF.L
ipmannらの方法〔J.BiOl.Chem.l3
4、463−464( 1940)〕により、また過酸
化水素の定量はN,N−ジメチルアニリン、4−アミノ
アンチピリンおよびワサビのペルオキシダーゼによる方
法により測定した。以上の結果より、上記の4種の菌よ
り産生する酵素は、明らかに聞約6.5〜 8.5の範
囲に至適聞を有するピリピン酸オキシダーゼと分類づけ
られるものであつて、さらにこれら4種の酵素はすべ.
てフラピン蛋白であつた。また本発明のPH約6.5〜
8.5の範囲に至適PHを有するピルビン酸オキシダ
ーゼの力価測定法は次の通りである。
0.5Mピルビン酸カリウム 0.1ゴ 0.5Mリン酸塩緩衝液( p[−17.0) 0.2
TfL1!,0.2%4−アミノアンチピリン 0.I
TRJ!,0.2%N,N−ジメチルアニリン 0.2
ゴ10mMMgCt250Itt10mMチアミノピロ
フオスフエート 20It1ペルオキシダーゼ(45/
ゴ) 0.1ゴ1mMFAD10μl 蒸留水 0.22ゴ 上記の組成の反応液1.0ゴを試験管に分取し、37℃
、3分間予備加温した後、酵素液20μlを加えて37
℃、10分間反応を行い、反応後、0.IMEDTAを
含む0.IMクエン酸緩衝液(PH6.O)2ゴを加え
て反応を停止し、次いで生じた紫色を565nmの波長
にて比色定量する。
1分間に1μMOleの過酸化水素を生じる活性を1単
位とした。
さらにまた、このような…約6.5〜8.5の範囲に至
適PHを有するピルビン酸オキシダーゼを含有する反応
系においては、対応するピルビン酸との酵素反応を良好
に行なわせしめるために、PH約6.5〜8.5の範囲
に至適…を有するピルビン酸オキシダーゼとともにFA
D(フラビンアデニンジヌクレオチド)、チアミンピロ
フォスフェート、jン酸塩が用いられ、さらに酵素活性
を活性化するためにカルシウムイオン、コバルトイオン
、マグネシウムイオンまたはマンガンイオンを放出する
イオン放出性の塩類、通常塩化物の形にて併用すればよ
く、さらにまたこの反応によつて生成する成分である過
酸化水素を呈色または螢光にて測定する指示薬を用いる
際は、それに必要な指示薬を適宜選択使用すればよい。
また、これらの使用割合としては、該反応系がピルビン
酸またはビルピン酸を遊離する系を有してなる試料系の
ピルビン酸に対して充分に酵素反応せしめるものであれ
ばよく、また試料系中のピルピン酸の含量、酵素反応の
温度、時間などによつて適宜変更されるものであるが、
例えば1テスト当り、PH約6.5〜8.5の範囲に至
適PHを有するピルビン酸オキシダーゼ1〜200程度
使用すればよく、さらに、この…約6.5〜8.5の範
囲に至適…を有するピルビン酸オキシダーゼは、その酵
素活性を劣化せしめない状態にて、マイクロカプセル化
手段、有機または無機担体などの共有結合手段、吸着手
段などの酵素の固定化手段を施したものを用いてもよく
、またFADO.l〜20nm0ie程度、チアミンピ
ロフオスフエート0.05〜0.5μMOIe程度、リ
ン酸塩無機リン酸1〜10μMOle程度、さらにイオ
ン放出性塩類0.05〜10Itm01e程度使用すれ
ばよい。
さらにまた過酸化水素の指示薬としては、…約6.5〜
8.5の範囲に至適…を有するピルビン酸オキシダーゼ
の酵素作用によつて生成する過酸化水素の指示薬である
ことにより、少なくとも生成する過酸化水素の量のモル
数と同程度以上を使用すればよく、なおその際ペルオキ
シダーゼを使用する場合には生成する過酸化水素に対し
酵素触媒として使用するため、通常0.5〜20U程度
使用すればよい。さらにこれらは、好ましいPH&C調
整した緩衝液に溶解した状態にて使用することが好まし
い。次いでこのようにして得られた反応系を、ピルビン
酸の分析において使用するものであるが、対象とするピ
ルビン酸またはピルビン酸を遊離する系を有してなる試
料系としては、少なくともピルビン酸を含有してなるも
のであれば何んら限定されるものではなく、例えばピル
ビン酸そのもの、血清、尿中などに存在するピルビン酸
、乳酸と乳酸脱水素酵素、アデノシンジフオスフエート
(ADP)とピルビン酸キナーゼ、グリセリン、グリセ
ロキナーゼおよびピルビン酸キナーゼなどの種々の酵素
の組合せによるピルビン酸を生成する酵素反応系などの
溶液が挙られ、さらにこのピルビン酸を生成する酵素反
応系を例示するに当つてその測定の目的とともに詳しく
述べれば次の通りである。
・乳酸の定量または乳酸脱水素酵素(LDH)の測定測
定を目的として、LDH 乳酸 ピルビン酸+NADH2NAD ・ADPの定量またはピルビン酸キナーゼ(PK)の測
定測定を目的として、 ADP+ホスフオエノールピルピン酸 ーー旦K→ ATP+ピルビン酸 ・グルタミン酸一ピルピン酸一トランスアミナーゼ(G
PT)の測定測定を目的として、アラニン+α−ケトグ
ルタル酸 GPT ピルビン酸+グルタミン酸 ・グルタミン酸−オキザロ酢酸−トランスアミナーゼ(
GOT)の測定測定を目的として、アスパラギン酸+α
−ケトグルタル酸一99工→ オキザロ酢酸+グルタミ
ン酸オキザロ酢酸脱炭酸酵素 オキザロ酢酸 ピルビン酸+CO2 ・グリセリンの定量またはグリセロホスホキナーゼ(G
K)の活性測定を目的として、グリセリン+ATP−9
K−一→ グリセロール−3−リン酸+ADP ADP+ホスフオエノールピルピン酸 一』」(→ ピルビン酸+ATP ・トリグリセラードの定量を目的として、トリグリモラ
イド Jパーゼ(またはリボプロデインリパーゼ)グリセリン
+脂肪酸、グリセリン+ATPqK→グリセロール−3
−リン酸+ADPADP+ホスフオエノールピルピン酸 −Jリ(一→ピルビン酸+ATP ・クレアチニンまたはクレアチンホスフオキナーゼ(C
PK)の測定測定を目的として、一、 クレアチニナー
ゼ クレアチニン クレアチンCPK
クレアチン+ATP クレアチンリン酸+ADP ADP+ホスフオエノールピルピン酸 −ーK→ピルビン酸+ATP ・ミオキナーゼの測定測定を目的として、ミオキナーゼ ATP+AMP゛ 2ADP ADP+ホスフオエノールピルピン酸 PK ピルビン酸+ATP ・脂肪酸の定量またはチオキナーゼの活性測定を目的と
して、チオキナーゼ゛ 脂肪酸+COA+ATP アシル−COA+AMP+PPi ミオキナーゼ AMP+ATP゛ 2ADP ADP+ホスフオエノールピルピン酸 ーー」り(→ピルビン酸+ATP これらの酵素反応系は例示であり、このピルビン酸を生
成する系は、適宜その酵素とこの酵素の基質を組合せる
ことによりなし得るものであり、特に主体成分が挙られ
るものである。
また上記の通り、ピルビン酸を遊離する系においては、
それらの酵素反応系によつて生成するピルビン酸を測定
するものであるから、このピルビン酸の測定は、同時に
その酵素の定量、その酵素活性の測定、または対応する
基質の定量を目的として使用するものである。次いで、
この試料系と反応系とをインキユベートして反応せしめ
るのであるが、まず一定量の反応系をキツト化せしめ、
このキツトに応じて対応する消費される成分または生成
される成分を測定するのである。
この測定する成分において、この消費される成分として
は好ましくは酸素の量の測定である。この消費される酸
素の量の測定においては溶存酸素計を使用することが挙
られる。またこの場合においては、酸素の測定であるた
め、上記の反応系における過酸化水素の指示薬の存在を
必要としないものである。さらに測定において、反応に
よつて生成される成分の測定としては、好ましくは過酸
化水素の量の測定である。この生成される過酸化水素の
量の測定においては過酸化水素電極計、例えばYSI社
製−オキシダーゼメーターを用いるか、または過酸化水
素の指示薬を用いて比色定量または螢゛光定量を行なえ
ばよい。さらに、このように反応せしめるに当つては反
応系および試料系を一定時間、好ましくは10〜60分
間程度、一定温度、好ましくは20〜40゜C、特に約
35〜37℃にて反応せしめればよく、その結果、上記
の如く反応系からなる消費される成分または生成される
成分を測定するものである。特に上記した生成される成
分である過酸化水素の測定におけるその指示薬としては
、過酸化水素の存在下で色調変化または螢光変化を受け
る1種もしくは2種以上の呈色剤または螢光剤からなる
組合せを使用すればよく、それらの指示薬について述べ
れば、例えば生成する過酸化水素と反応して安定した赤
色を形成する4価のチタン化合物とキシレノールオレン
ジによつて生成する過酸化水素の量をその呈色の強さに
よつて測定するか、フエノールまたはN,N−ジメチル
アニリンまたはホモバニリン酸などと4−アミノアンチ
ピリンおよびペルオキシダーゼとの反応によつて、その
色調または螢光の変化を測定してなる種々の組成が挙ら
れ、また上記の4−アミノアンチピリンの代りに4−ア
ミノフエナゾーンを用いてもよく、さらに2,6−ジタ
ロルフエノールインドフエノールとペルオキシダーゼと
の組合せ、グアヤク脂とペルオキシダーゼとの組合せな
どによるペルオキシダーゼを用いる種々の組成、方法が
挙られ、さらにこの指示薬においては溶液としてあらか
じめその目的に応じて混合使用して調整してもよい。ま
たこの反応後における測定において、消費される酸素の
量、生成される過酸化水素の量を上記の種々の手段を用
いて求め、次いで対応するピルビン酸の量をそれぞれ対
応する検量線より算出すればよく、さらに指示薬による
過酸化水素の量の測定においてはその指示薬による比色
または螢光に適する波長、例えば565nmによる吸光
度測定を行なえばよい。さらにまた、消費される成分と
してリン酸塩や生成される成分としてアセチルリン酸を
、公知の手段を用いて測定してもよい。以上の如くして
行なうことにより、…約6.5〜8.5の範囲に至適…
を有するピルビン酸オキシダーゼを含有する反応系から
なる分析用キツト、お.よびこれを用いてなる種々の分
析法を良好になし得るものであつて、例えば上記の如く
、ピルビン酸試薬中のピルビン酸の測定、血清、尿中な
どのピルビン酸の測定、乳酸脱水素酵素、ピルビン酸キ
ナーゼ、グルタミン酸−ピルビン酸−トランスアミナー
ゼ、グルタミン酸一オギザロ酢酸−トランスアミナーゼ
、グリセロキナーゼ、リパーゼ、リポプロテインリパー
ゼ、クレアチニンホスフオキナーゼ、ミオキナーゼ、チ
オキナーゼなどの酵素活性や乳酸、ADP、グリセリン
、トリグリセラード、クレアチニン、脂肪酸などの主に
生体成分の診断に必要な成分の測定に有用に利用される
ものであり、これらの有用性はピルビン酸を遊離する種
々の系に利用され得るものである。次に、本発明の実施
例および参考例を挙げるが本発明は何んらこれらによつ
て限定されるものではない。
実施例 1 0.2Mジメチルグルタル酸−NaOH緩衝液5m1上
記の組成を有する反応系を凍結乾燥して、ピルビン酸の
分析用キツト(酸素電極用、50回分)を得た。
実施例 2 後述参考例2で得られたピルビン酸オキシダ一0.2M
ジメチルグ)レタノk俊−NaOH緩衝液 5dペル
オキシダーゼ(100U/η、ワサビ製)2.5η0.
3%4−アミノアンチピリン 5m1上記組成を
有する反応系を凍結乾燥して、ビルピン酸の分析用キツ
ト(比色測定用、50回分)を得た。
なお添付試薬(1)として25μMOleのMncz2
を含む0.2%N,N−ジメチルアニリン水溶液50a
、および反応停止剤として0.1MEDTAを含む0.
1Mクエン酸緩衝液(PH6.O))10071L1を
添付した。
実施例 3 実施例1のキツトを蒸留水50wL1に溶解し、この溶
液1.0m1を分取して反応槽にとり、これに5.0m
Mピルビン酸溶液0〜100μ11または人血清50I
t1および5.0冨M、ピルビン酸溶液0〜100μl
、を加え37゜Cで反応を行ない、その際の酸素消費量
をガルバニ一型酸素電極を用い測定した結果を第4図に
示した。
なおO−○はピルビン酸のみ、Δ−△は50μ′人血清
にピルビン酸を添加した場合を示す。また実施例1のキ
ツトを蒸留水25TILeに溶解し、この溶液0.5d
を反応槽にとり、人血清0−0.5dを含む水溶液0.
51niを添加し、37℃で反応を行いこの時の酸素消
費量をガルバニ一型酸素電極を用いて測定した結果を第
5図に示した。その結果、第4図、第5図に示す通り、
それぞれの場合において、良い直線性が得られた。実施
例 4 実施例2に記載した凍結乾燥組成物をその添付試薬50
Tn1を加えて溶解し、これを小試験管に1dずつ分注
し、37℃に予備加温する。
これに5mMピルビン酸カリウム溶液0〜50μ!、叉
は人血清をそれぞれ、501t1添加後さらに5mMピ
ルビン酸カリウム溶液をO〜50μ2添加し、37℃で
10分間反応を行い、反応後添付停止試薬2T1L1を
添加後、565nmで吸光度を測定した。その結果を第
6図に示した。なお図中、○−Oはピルビン酸カリウム
、●−●は人血清50μ!にピルビン酸添加、Δ−△は
過酸化水素による検量線を示す。その結果、それぞれの
場合ともに良い直線性が得られた。また上記ピルビン酸
の代りに2.5mM.過酸化水素0〜50μZを用いて
求めた検量線と良く一致し、良い定量性が得られた。ま
た、人血清0〜0.5T!Llを小試験管に分取し、そ
れぞれに蒸留水を加え、全量を0.5m1とし、これに
実施例2の溶解液1.0dを添加し、37℃で10分間
反応した後、1.5T!Llの停止液を加えた後、56
5nmで比色定量した。その結果を第7図に示したもの
であり、その結果が良好な定量性が得られた。実施例
5 0.2Mジメチルグルタール酸緩衝液(PH7.5)0
.2d上記組成物に蒸留水を加えて1.0dとし、37
℃に予備加温した後、ピルビン酸オキシダーゼ溶液(2
00U/d)を20μ!加え37℃で10分間反応した
後0.1M.EDTAを含む0.1Mクエン酸緩衝液(
PH6.O)2.0Tn1を加え反応停止後、565n
mにおける吸光度を測定した。
その結果、第8図(○一○)に示した通りであつて、A
DP、ピルビン酸キナーゼ、ホスフオエノールピルピン
酸などを用いて、その生成する過酸化水素を測定して良
好な定量結果を得た。なお、図中、△一△は5mMAD
Pの代りに2.5mA過酸化水素を用いた検量線を示す
。実施例 6 上記反応組成物よりなる反応系を凍結乾燥し、グリセラ
ード測定用キツトとした。
さらに添付試薬〔1〕として、25μMOlesOMn
Cl2を含む0.2%ジメチルアニリン溶液50Tf1
1および反応停止液として0.1M.EDTAを含む0
.1Mクエン酸緩衝液(PH6.O)100dを添付し
た。実施例 7実施例6の凍結乾燥物全量を添付試薬〔
1〕を用いT溶解し、その溶液1.0m1を小試験管に
分注し、それぞれ、0〜50μ!の人血清(1.02μ
MOles/TILIのトリグリセラード含有)、5m
Mグリセリン溶液、4.2mMトリオレインの0.1%
TritOnX−100溶液、2.5mMの過酸化水素
溶液の各々を加え、37℃で10分間反応した。
その結果を第9図に示したものであつて、良好な直線性
が得られ、また過酸化水素による検量線とも良く一致し
、良好な定量性が認められた。なお図中、○一○はグリ
セリン、●一●はトリオレイン、▲一▲は人血清を、ま
た、△−△は過酸化水素による検量線の測定結果を示す
ものである。実施例 8試薬1 0.2Mジメチルグ)レタル酸−NaOH緩衝液(PF
I7.5)30a試薬2 上記の試薬1(GPT測定用)、試薬2(GOT測定用
)のそれぞれの組成を有する反応系を凍結乾燥して、各
々100テスト用のGPT,GOT活性測定用キツトを
得た。
さらにその添付試薬〔1〕としで42μMOlef)M
nCl2含有0.2%ジメチルアニリン溶液210WL
1(各キツトに対し、100dづつ使用)、および反応
停止液として !0.1M0)EDTAを含む052
Mクエン酸緩衝液(S]5.0)420mi(各キツト
に対して200m1づつ使用:1テスト当り2.0Tn
1使用)を添付した。これらをもつて、血清トランスア
ミナーゼ活性測定用キツトとした。
1実施例 9実施例8の試薬1の凍結乾燥物
たるGPT活性測定用キツト、および試薬2の凍結乾燥
物たるGOT活性測定用キツトの全量に、添付試薬〔1
〕100m1を各々に加えて溶解し、それぞれの溶液1
.0TfL1を小試験管に分注し、37℃で5分間予備
加温した。
次いでそれに、標準血清(カルビオケム社製、商品名:
MaxitOl:GPT7OOKU、GOTlOOOK
U/TfLl含有)を一定比率で希釈した溶液20μZ
を添加し、37℃で10分間反 二応し、反応後各々に
反応停止液2.0WLeを添加した後565nmでその
吸光度を測定した。その結果、第10図に示す通りであ
り、またその第10図中●−●はGPT活性測定の結果
を示し、その第10図中0−0はGOT活性測定の結2
果を示したもので、両酵素活性測定において、ともに吸
光度1.0付近(酵素活性約750KU/d)まで良好
な直線性が得られた。
実施例 10 実施例8の試薬1の凍結乾燥物たるGPT活性5測定用
キツト、および試薬2の凍結乾燥物たるGOT活性測定
用キツトの全量に、添付試薬〔1〕100dを各々に加
えて溶解し、それぞれの溶液1.0dを小試験管に分注
し、37℃で5分間予備加温した。
次いで、それに各々人血清(45種) 520μZを添
加し、37℃で20分間反応し、反応後各々に反応停止
液2.0dを添加した後565nmで吸光度を測定した
。さらに上記人血清について、LKB社製GOT,GP
T測定用キツト(酵素を用いる紫外部吸収法)(LKB
法)で測・定し、そのGPT,GOTの活性の相関を求
めた。その結果、GPT測定の場合の相関図は、第11
図に示す通りであり、その相関係数γ0.998、回帰
式y=0.00295x+0.0032、であつた。
また、GOT測定の場合相関図は、第12図に示す通り
であり、その相関係数γ=0.996、回帰式y=0.
00287x+0.0180、であつた。
参考例 1グルコース1%、ペプトン1%、酵母工キズ
0.5%、Nac!0.2%、KH2PO4O.l%、
K2HPO4O.l%、M9SO4O.O5%、および
CacO3O.3%を含有する培地(PH7.O)10
0Tn1を、500m1容三角フラスコに分注し、12
0℃、20分間加熱減菌した後、ペデイオコツカス・エ
ス・ピ一B一0667、ストレフトコッカス・エス・ピ
一BO668、アエロコツカス・ビリダンスIFOl2
2l9、アエロコツカス・ピリダンスIFOl23l7
の各々の菌株を接種し、各々30℃、24時間、300
rpmの条件下振盪培養し、培養終了後培養物を遠心分
離して菌体を回収し、10mMリン酸塩緩衝液(PH6
.5)にて洗浄後、再び遠心分離して菌体を回収した。
次いで、この得られた菌体を、0.02%リゾチームお
よび0.1%トリトンX−100を含有する10mMリ
ン酸緩衝液(PH7.O)10TfL1に添加して、3
7゜Cで60分間リゾチームを作用せしめた後、遠心分
離して、ピルビン酸オキシダーゼを含有する上清液を得
た。この上清液中の酵素活性は、各々次表に示す通りで
あつた。参考例 2 参考例1と同一の組成を有する培地20′を、301容
シャー・フアーメイン一に加えて加熱滅菌した後、これ
に、参考例1と同様の方法にて予備培養したペデイオコ
ツカス・エス・ピ一B一0667の培養液200m1を
移植し、30℃にて24時間培養し、培養後、この培養
物を遠心分離して菌体(約100f1)を回収し、これ
を41のリゾチーム溶液(0.2mf/IfLl)に浮
遊せしめ、さらにこれに49のトリトンX−100(商
品名)、39のEDTAl4Odの1Mリン酸塩緩衝液
(PFI6.5)を加え、37℃で60分間攪拌し、菌
体を破壊し、次いで得られた溶液を遠心分離して、その
上清液(約6000U含有)を得た。
次いで、この上清液に硫安を添加し、その0.54〜0
.73飽和硫安で沈澱した画分を遠心分離して回収し、
得られた沈澱物を1000aの10mMリン酸塩緩衝液
(PH6.5)に加えて溶解し(5160U、回収率8
6%)、この溶液に0.63容の冷アセトンを加えて遠
心分離して生じた沈澱物を除去し、得られた上清液に、
さらに0.3容のアセトンを加えて生じた沈澱物を遠心
分離して回収した。さらにこの沈澱物を、10mMリン
酸塩緩衝液(PH6.5)70m1に溶解し(4750
U、回収率79.2%)、さらに硫安分画を行い、0.
54〜0.70飽和硫安で沈澱した画分を遠心分離して
、澱物を回収し、これを10mMリン酸塩緩衝液(PH
6.5)に溶解後、セフアデツクスG−25(商品名)
のカラム(6.0×70(V7!)にチヤジして、28
0nmの吸収を有する画分を回収、併合し、次いで凍結
乾燥してピルビン酸オキシダーゼ粉末(3940U、7
58η、回収率65.7%)を得た。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のピルビン酸オキシダーゼの至適…、第
2図は本発明のピルビン酸オキシダーゼの熱安定性、第
3図は本発明のピルビン酸オキシダーゼの…安定性を示
すもので、第4図は本発明のピルビン酸オキシダーゼを
用いたピルビン酸の酸素電極による測定結果を、第5図
は本発明のピルビン酸オキシダーゼを用いた血清中ピル
ビン酸の酸素電極を用いた測定結果、第6図は本発明の
ピルビン酸オキシダーゼを用いたピルビン酸の比色法に
よる測定結果、第7図は本発明のピルビン酸オキシダー
ゼを用いた血清中のピルビン酸の定量結果を示す。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ピルビン酸またはピルビン酸を遊離する系を有して
    なる試料系のピルビン酸の分析において、該試料系に少
    なくともpH約6.5〜8.5の範囲に至適pHを有す
    るピルビン酸オキシダーゼ、FAD、チアミンピロフォ
    スフェート、リン酸塩およびカルシウムイオン、コバル
    トイオン、マグネシウムイオンおよびマンガンイオンか
    らなるイオン放出性塩類の群より選ばれる塩類を含有す
    る反応系を作用せしめ、次いでその反応によつて消費さ
    れる成分または生成される成分を測定することを特徴と
    する分析法。 2 ピルビン酸を遊離する系が、ピルビン酸を生成する
    酵素反応系である特許請求の範囲第1項記載の分析法。 3 pH約6.5〜8.5の範囲に至適pHを有するピ
    ルビン酸オキシダーゼを含有する反応系が少なくともp
    H約6.5〜8.5の範囲に至適pHを有するピルビン
    酸オキシダーゼ、FAD、チアミンピロフォスフェート
    、リン酸塩、カルシウムイオン、コバルトイオン、マグ
    ネシウムイオンおよびマンガンイオンからなるイオン放
    出性塩類より選ばれる塩類、および過酸化水素の指示薬
    からなる反応系である特許請求の範囲第1項記載の分析
    法。 4 過酸化水素の指示薬が、ペルオキシダーゼ、4−ア
    ミノアンチピリンおよびフェノールまたはN,N−ジメ
    チルアニリン、またはホモバニリン酸からなる指示薬で
    ある特許請求の範囲第3項記載の分析法。 5 pH約6.5〜8.5の範囲に至適pHを有するピ
    ルビン酸オキシダーゼが、ペデイオコッカス属に属する
    pH約6.5〜8.5の範囲に至適pHを有するピルビ
    ン酸オキシダーゼ生産菌より得られた酵素である特許請
    求の範囲第1項または第3項記載の分析法。 6 pH約6.5〜8.5の範囲に至適pHを有するピ
    ルビン酸オキシダーゼが、ストレプトコッカス属に属す
    るpH約6.5〜8.5の範囲に至適pHを有するピル
    ビン酸オキシダーゼ生産菌より得られた酵素である特許
    請求の範囲第1項または第3項記載の分析法。7 pH
    約6.5〜8.5の範囲に至適pHを有するピルビン酸
    オキシダーゼが、アエロコッカス属に属するpH約6.
    5〜8.5の範囲に至適pHを有するピルビン酸オキシ
    ダーゼ生産菌より得られた酵素である特許請求の範囲第
    1項または第3項記載の分析法。 8 消費される成分が酸素である特許請求の範囲第第1
    項記載の分析法。 9 生成される成分が過酸化水素である特許請求の範囲
    第1項記載の分析法。
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