JPS5915605Y2

JPS5915605Y2 - 内視鏡

Info

Publication number: JPS5915605Y2
Application number: JP4536879U
Authority: JP
Inventors: 広昭窪川
Original assignee: オリンパス光学工業株式会社
Priority date: 1979-04-06
Filing date: 1979-04-06
Publication date: 1984-05-09
Also published as: JPS55146108U

Description

【考案の詳細な説明】本考案は、挿入部先端部分の構造を改良した内視鏡に関
する。

従来の直視型内視鏡には、先端構成部にフードを常に取
り付けて使用するタイプのものとフードを常に取り付け
ないで使用するタイプのものとがある。

そして、フードを使用するタイプのものは、先端構成部
にフードをねじ込んだり、先端構成部の外周に凹部を設
けてこれにゴム製のフードを嵌着させたりしてそれぞれ
フードを取り付ける構成となっている。

しかしながら、このタイプの内視鏡にあっては、先端構
成部の先端面よりフードの前端部を突き出して取り付け
るとともに、フードの分だけ先端部が太くなるため、咽
頭部に挿入するにあたって、たとえば咽頭に障害のある
患者や咽頭挿入に強い拒絶反応を示す患者に対しては、
きわめて不都合である。

また、このタイプの内視鏡はフードを取り外すと先端構
成部の鋭利な部分が露出するため、フードを取り外して
使用することはきわめて危険である。

また、フードを使用しないタイプの内視鏡では、先端構
成部の形状が危険のない形状になっているが、フードが
ないことから被写体との距離を一定に保って観察する必
要がある場合、特に上記被写体が動きやすい部位である
と非常に使いづらい。

しかも、高周波焼灼などで切り取ったポリープを鉗子チ
ャンネルを利用して吸引吸着しながら回収する際、フー
ド内に収容できる前記タイプの内視鏡のものに比べ途中
で脱落しやすいなどの欠点があった。

そこで、従来は上記２種類の内視鏡を用意し、その使用
目的や状況に応じて各内視鏡を使いわけていた。

つまり、臨床現場においては上記２種類の内視鏡を常に
用意しておかなければならないという不経済な欠点があ
った。

本考案は上記事情に着目してなされたもので、その目的
とするところは、一つの内視鏡でありながら使用目的に
応じて術者が先端構成部にフードを付けたり外したり自
由に選択して使用できる内視鏡を提供することにある。

以下、本考案の実施例を図面にもとづいて説明する。

第１図および第２図は本考案の第１の実施例における直
視型内視鏡の挿入部先端を示している。

すなわち、同図中１は挿入部であり、この挿入部１の先
端には先端構成部２が取り付けられている。

先端構成部２の先端面３には、観察窓４、照明窓５およ
び鉗子口６が設けられている。

上記観察窓４の内側には、対物レンズ系７が設置されて
おり、さらに、対物レンズ系７には観察像伝達用光学繊
維束８が連結されている。

なお、上記観察像伝達用光学繊維束８は、挿入部１内に
挿通され、図示しない手元側操作部の接眼部に光学的に
連結されるものである。

また、上記鉗子口６は、吸引口を兼用するものであって
、これはまた挿入部１内に形威した鉗子チャンネル９に
連通されている。

一方、上記先端構成部２の外周には、弾性材からなり、
はぼ筒状に形成されたフード１０が着脱自在に被着され
るようになっている。

そして、上記先端構成部２の外周にはその周方向に沿っ
て係合用溝１１が形威されていて、上記フード１０の内
面に形威した突条部１２をその係合用溝１１に嵌め込む
ようになっている。

さらに、先端構成部２の前端側稜部１３は第２図で示す
ように上記係合用溝１１の前端から先端面３にわたって
連続的な丸みをもつ形状に形成されている。

また、上記保合用溝１１の底部や開口端縁もそれぞれ丸
みをもつように形成されている。

すなわち、上記先端構成部２の外面は鋭利な部分のない
なめらかな形状に形成されている。

なお、上記フード１０の内面形状は第２図で示すように
上記先端構成部２の外面に密着するように形威されてい
る。

つまり、フード１０の前端部１４は先端構成部２の先端
面３より前方に突出する状態で取り付けられる。

そこで、先端構成部２にフード１０を取り付けるにあた
っては、フード１０の後方開口部分を先端構成部２の稜
部１３に当て押し込めば、丸みのついた稜部１３の外面
を滑って嵌め込まれるため、容易に取り付けることがで
きる。

しかして、第２図で示すようにフード１０を取り付けて
使用する場合には、鉗子口６より吸引を行ない、高周波
焼灼などによって切り取ったポリープなどをフード１０
内に吸い込み収容することができる。

したがって、上記ポリープなどを脱落しないようにしな
がら回収することかで゛きる。

また、フード１０の前端部１４を被写体に当てればその
被写体と観察窓４との距離を一定に保つことができる。

このようにすることにより特に動きやすい部位の被写体
などの観察が容易となる。

一方、咽頭部に挿入するにあたって、その咽頭に障害の
ある患者や内視鏡の挿入に強い拒絶反応のあるような患
者に対しては、フード１０を取り外して使用することに
よりフード１０を取り付けた場合に比べて挿入部１の先
端部分の外径が小さく長さが短くなるので、挿入が容易
で、患者に与える苦痛を軽減することができる。

また、フード１０を付けた場合に比べて観察窓４のある
先端面３における水切れも良好なものとなる。

もちろん、フード１０を取り外しても先端構成部２の外
面は鋭利な部分のないなめらかな形状になっているので
患者に与える危険はない。

このように上記実施例によれば、２種の内視鏡を用意す
ることなく、その使用目的に応じてフード１０を着脱す
るのみで使用目的に応じた使用を可能とすることができ
る。

なお、本考案は上記実施例に限定されるものでなく、た
とえばフード１０の取付は構造を第３図または第４図で
示すような構造としてもよい。

すなわち、第３図で示す取付は構造は、先端構成部２の
外周面に保合用突出部１５を形威し、これに対応してフ
ード１０の内面に保合用溝１６を形成することにより、
その溝１６に突出部１５を係合させるようにしたもので
ある。

また、第４図で示す取付は構造は、フード１０側に突起
１７を設けるとともに、先端構成部２側にその突起１７
に係合する凹所１８を形成し、先端構成部２に対するフ
ード１０の位置が定まるようにしたものであり、そのフ
ード１０の前端部１４の先端が斜めであるときなど位置
決めして装着する必要があるとき都合がよい。

以上説明したように本考案によれば、２種の内視鏡を用
意することなく、１つの内視鏡の先端構成部に対し自由
に選択してフードを付けたり、外したりして各別の使用
目的に供することができる。

したがって、２種類の内視鏡をあらかじめ用意しておく
必要がなく、経済的である。

【図面の簡単な説明】第１図は本考案の第１の実施例の挿入部先端部分の斜視
図、第２図は同じくその挿入部先端部分の側断面図、第
３図は本考案の第２の実施例を示す挿入部先端部分の側
断面図、第４図は本考案の第３の実施例を示す挿入部先
端部分の側断面図である。１・・・・・・挿入部、２・・・・・・先端構成部、３
・・・・・・先端面、４・・・・・・観察窓、５・・・
・・・照明窓、６・・・・・・鉗子口、７・・・・・・
対物レンズ系、８・・・・・・光学繊維束、９・・・・
・・鉗子チャンネル、１０・・・・・・フード、１１・
・・・・・係合用溝、１２・・・・・・突条部、１３・
・・・・・稜部、１４・・・・・・前端部、１５・・・
・・・突出部、１６・・・・・・係合用溝、１７・・・
・・・突起、１８・・・・・・凹所。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

少なくとも観察窓を有した先端面と、着脱自在に弾性材
からなるフードを取付ける外周面とを先端構成部に有し
た直視型内視鏡において、先端面から外周面にわたって
滑らかな曲面で形成した前端側稜部と、外周面上に滑ら
かな曲面で形成したフード内周面との密着保合用凹部又
は凸部とを設けたことを特徴とする内視鏡。