JPS5915133B2 - 熱可塑性樹脂の製造法 - Google Patents

熱可塑性樹脂の製造法

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JPS5915133B2
JPS5915133B2 JP2287479A JP2287479A JPS5915133B2 JP S5915133 B2 JPS5915133 B2 JP S5915133B2 JP 2287479 A JP2287479 A JP 2287479A JP 2287479 A JP2287479 A JP 2287479A JP S5915133 B2 JPS5915133 B2 JP S5915133B2
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JP
Japan
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maleic anhydride
styrene
weight
thermoplastic resin
polymerization
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Expired
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JP2287479A
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English (en)
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JPS55115410A (en
Inventor
睦彦 梶村
哲治 前田
彰 河南
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Sekisui Kasei Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Plastics Co Ltd
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、熱可塑性樹脂の製造法に関する。
更に詳しくは、この発明は、実質的に無溶媒下、15〜
30重量%の無水マレイン酸含量で平均重 。合度50
0以上のスチレン−無水マレイン酸共重合樹脂粒子とビ
ニル芳香族モノマーとを式RX(式中Xはジカルボニル
オキソ基と反応する官能基、Rは一個の二重結合を有す
る脂肪族残基であ5 る)で表わされる化合物の存在下
で重合させてなる無水マレイン酸成分2〜10重量%含
有する熱可塑性樹脂の製造法に関する。ポリスチレン系
樹脂は、成形材料や発泡材料用の樹脂として広く用いら
れてはいるが、熱変形温10度が低く、耐熱性の要求さ
れる用途に用いることはできなかつた。
一方、スチレン−無水マレイン酸共重合樹脂は、一般に
熱変形温度が高い(耐熱性に優れている)という特性を
有する。
しかし現在のところ無水マ15レーン酸成分を分子鎖に
均一に分布させ、かつ高分子のものにするには、その反
応のコントロールは非常に難しく煩雑な手法が必要であ
る。従つてこのような現在行われている方法は、一定の
無水マレイン酸量のものを大量に製造するのク0 には
別段差支えはないが、用途に適合した物性を有する種々
の無水マレイン酸含量の多種のグレードのものを少量ず
つ製造するのは不適当であつた。
また、ただ単に上記スチレン−無水マレイン酸共重合樹
脂にポリスチレンを機械的ド混合しただけで95は温度
特性が異なり均一混合することは困難であつた。更に、
この共重合樹脂を用いて押出機にかけ、これを再ペレッ
ト化した時に得られたペレットは熱をかけると収縮し易
いものであり、またシート状にしてこのシートを成形し
たとき、シート押出30する際に延伸がかかり易く非常
に成形の難しいものであつた。この発明は、上記のよう
な問題点を解決すべくなされたものである。
即ち、この発明は比較的無水マレイン酸成分の含量が大
きく、かつ高重合度15のスチレン−無水マレイン酸共
重合樹脂を用い、これにビニル芳香族モノマーを混合し
、ある種の結合モノマーを存在させて、これらを実質的
に無溶媒状態で重合さすことによつて、所望の無水マレ
イン酸含量を有し、かつ多種のグレードの熱可塑性樹脂
が得られることを見出した。
この熱可塑性樹脂は、新規でかつ極めて簡便に製造し得
るものである。その上樹脂は、熱変形温度または軟化温
度が高く、高温における熱収縮が少ないという特性を有
し、更にシート状に成形した際にも良好な成形物を与え
るという性質を有する。この発明におけるスチレンー無
水マレイン酸共重合樹脂としては、無水マレィン酸を1
5〜30重量%含有するものが用いられる。
この共重合樹脂は、スチレンと無水マレイン酸とをこの
分野で公知の方法で共重合させることによつて得られる
。この発明で使用するスチレンー無水マレィン酸共重合
樹脂としては、共重合成分としての無水マレイン酸成分
の含量が15重量%以下では熱的性質の向上が期待され
ず、30重量%を越えるとビニル芳香族モノマiにスチ
レンー無水マレイン酸共重合樹脂が溶けにくくなり好ま
しくない。スチレンー無水マレィ涜共重合樹脂としては
、いわゆる高重合度のものが用いられる。そして、その
平均重合度は少なくとも約500以上のものが用いられ
る。平均重合度が500以下のものを使用すると、得ら
れる鞄旨を成形して成形体としたときの機械的強度が低
い。平均重合度が4000を越えると得られる樹脂がも
ろくなるので、一般的には4000以下のものの使用が
好ましい。これらの共重合樹脂には、所望の性質を改良
または付与するために少量の添加剤が含まれていてもこ
の発明の原料として用いることができる。例ぇばブタジ
エン系ゴム等の合成ゴムが少量添加されれば耐衝撃性が
向上するであろう。結合モノマーとしては式RX(式中
Xはジカルボニルオキソ基と反応する官能基、Rは一個
の二重結合を有する脂肪族残基である)で表わされる化
合物が用いられる。
式RXの定義における官能基とは、スチレンー無水マレ
イン酸共重合樹脂における無水マレイ4部分のジオキソ
カルボニル基と反応し得る基を意味する。このような官
能基としてはヒドロキシ基、アミド基、エポキシ基等が
挙げられる。そしてヒドロキシ基やアミド基は、ビニル
基にーっまたは二つの炭素原子を介して結合したものが
好ましい。またエポキシ基は、ビニル基との間に酸素原
子や炭素原子を介して結合していてもよい。具体的な化
合物としては、アリルグリシジルエーテル、グリシジル
メタクリレート、アリルアルコール、N−n−ブトキシ
メチルアクリルアミド等が挙げられる。
これらの化合物は、一般に高分子改質剤として公知のも
ので、これらと類似のものを使用してもよい。この発明
においては、前記共重合体の一分子当り、少なくとも1
箇所以上でグラフトするのが好ましい。
このような観点で、この発明における結合モノマーの使
用量は、主に共重合樹脂中の共重合成分である無水マレ
ィン酸含有量に従属して選定するのが望まれる。
結合モノマーは共重合樹脂中の無水マレイン酸成分に対
してO.1〜20モル%、好ましくはO.2〜10モル
%を使用する。結合モノマーの官能基は、スチレンー無
水マレィン酸共重合体の分子鎖中のカルボン酸無水物の
箇所を攻撃して開環させる。
これによつで共重合体の分子鎖にはビニル芳香族モノマ
ーと共重合し得る二重結合が導入される。この発明にお
いて用いられるビニル芳香族モノマーとしてはスチレン
、α−メチルスチレン、エチルスチレン、クロロスチレ
ン、ブロモスチレン、ビニルトルエン、ビニルキシレン
、イソプロピルキシレン等の単独または2種以上の混合
物であり、またこれらのビニル芳香族モノマーを50重
量%以上含有するビニル芳香族モノマーと共重合可能な
単量体、例えばアクリロニトリル、メチルメタクリレー
ト、メチルアクリレート、無水マレイン酸等との混合物
であつてもよい。
スチレンー無水マレイン酸共重合樹脂とビニル芳香族モ
ノマーとの使用重量比は、生成さす熱可塑性樹脂粒子の
樹脂中2〜10重量%の無水マレィン酸含量となるよう
に選択される。
無水マレイン酸含量がこの範囲よりも少ない場合は最終
的に得られる熱可塑性樹腟よ熱変形温度が低く好ましく
なく、この範囲を越えるとその製造工程において、溶解
すべき共重合樹脂の量が多くなり、モノマーへの溶解が
難しくなる。この発明では重合反応を生起せしめるため
に通常重合触媒が用いられる。
このような重合触媒としては、例えばベンゾイルパーオ
キサイド、Tert一ブチルパーベンゾエート、ラウロ
イルパーオキサイド、Tert−ブチルパーオキシ一2
−エチルヘキサネート、Tert−ブチルパーオキサイ
ド等の有機過酸化物、アゾビスイソブチロニトリル、ア
ゾビスジメチルバレロニトリル等のアゾ化合物等が挙げ
られる。重合触媒歳通常上記ビニル芳香族モノマーに溶
解して用いる。
必要であれば触媒の均一な溶解を助けるために重合を阻
害しないベンゼン、トルエン、キシレン等の溶剤少量に
溶解して用いてもよい。この発明における処理(反応)
は60〜250℃の温度で2〜20時間加熱することに
より行われる。
このような条件下においては、スチレン一無水マレイン
酸共重合体の分子鎖中のカルボン酸無水物への結合モノ
マーの官能基Xの攻撃(開環反応)スチレンモノマーの
重合、スチレンモノマーと結合モノマー中の二重結合と
の重合およびこれらの反応による分子間の架橋が生起し
ていると考えられる。
上記の反応は均一な溶液状態(ただし実質的に無溶媒の
条件)ないし混和状態で行われる。
前記のようにして得られた熱可塑性樹脂は、通常高温で
溶融状態のうちに取り出し、押出機に供給しペレツト化
される。実施例 1 無水マレイン酸成分の含有量が21重量%で、平均重合
度が800であるスチレン一無水マレイン酸共重合体5
57をスチレンモノマー1007に溶解し、ベンゾイル
バーオキサイド0.427、Tert−ブチルパーベン
ゾエート0.17、グリシ※※ジルメタクリレート0.
7yをスチレンモノマー457に溶解した溶液と混合し
、300m1のプタ付ガラス製容器(コンデンサー付)
に入れ、外部をオイルバスで90℃に維持させながら1
0時間放置し、ついで135℃で4時間維持して反応を
完結させた。
ガラス製容器を破壊し、樹脂を取り出した。ここで得ら
れた樹脂の無水マレイン酸含量は、5.78%であり、
軟化温度は115℃であつた。
また、この樹脂は130℃の熱トルエンで4時間浸漬さ
せたところ、不溶物は67重量%であつた。実施例 2
無水マレイン酸の含有量が16重量%で平均重合度が1
100であるスチレン一無水マレイン酸共重合体407
をスチレンモノマー80y1αメチルスチレン16f1
核置換クロルスチレン167の混合溶液に溶解し、また
ベンゾイルパーオキサイド0.647、Tert−ブチ
ルパーベンゾエート0.1fおよびグリシジルメタクリ
レート0.27′ をスチレンモノマー487に溶解し
たものと混合し300m1,のプタ付ガラス製容器(コ
ンデンサー付)に入れて、以下実施例1と同様反応を完
結させた。
ここで得られた樹脂の無水マレイン酸含量は3.2重量
%であり、軟化温度は113℃であつた。
また、この樹脂は130℃の熱トルエンで4時間浸漬さ
せたところ不溶物は55重量%であつた。実施例 3実
施例1のうちグリシジルメタクリレートを添加量および
グリシジルメタクリレートの代りに他の結合モノマーを
使用した以外同一条件下で反応させた結果を表1に示す

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 実質的に無溶媒下、15〜30重量%の無水マレイ
    ン酸含量で平均重合度500以上のスチレン無水マレイ
    ン酸共重合樹脂粒子とビニル芳香族モノマーとを式RX
    (式中Xはジカルボニルオキソ基と反応する官能基、R
    は一個の二重結合を有する脂肪族残基である)で表わさ
    れる化合物の存在下で重合させて無水マレイン酸成分2
    〜10重量%含有する熱可塑性樹脂を得ることを特徴と
    する熱可塑性樹脂の製造法。 2 式RXで表わされる化合物がスチレン−無水マレイ
    ン酸共重合樹脂中の無水マレイン酸成分に対して0.1
    〜20モル%、好ましくは0.2〜10モル%使用され
    る特許請求の範囲第1項記載の製造法。
JP2287479A 1979-02-27 1979-02-27 熱可塑性樹脂の製造法 Expired JPS5915133B2 (ja)

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JPS55115410A JPS55115410A (en) 1980-09-05
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