JPS591503A - ポリマ−ラテツクスの製造方法 - Google Patents

ポリマ−ラテツクスの製造方法

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JPS591503A
JPS591503A JP10980582A JP10980582A JPS591503A JP S591503 A JPS591503 A JP S591503A JP 10980582 A JP10980582 A JP 10980582A JP 10980582 A JP10980582 A JP 10980582A JP S591503 A JPS591503 A JP S591503A
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vinyl monomer
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三谷 勝男
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幸雄 水谷
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はポリマーラテックスの製造方法において粒子径
の単分散性が良好で、分散安定性に優れl(ポリマーラ
テックスの製造方法に関する。
従来ポリマーラテックスを製造する際に、乳化剤を使わ
ずに単量体を懸濁重合する2〜6の方法が知られてし)
る。例えば高分子化学第22巻481頁(1965年)
には乳化剤不存在下でのポリスチレンラテックスの製造
方法が報告されている。さらにまた化学技術研究所報告
第75巻第8号641頁(1980年)においては乳化
剤不存在下でのポリエチルアクリレートラデソクスの製
造方法が報告されている。しかしこれらの方法で得られ
るポリマーラテックスは広いpH領域において充分な分
散安定性を維持しえないだけでなく、実用上不可避な機
械的剪〜を応力下において容易に凝集するため、実用に
供しえない欠陥を有している。
而して、本発明者は、分散安定性特に広いpH領域にわ
たった分散安定性に非常に優れると共に1粒子径の単分
散性に非常に優れたボリーンーラテソクスを得るべく鋭
意研究を重ねた。そ−の結果、非イオン的な界面活性態
をラテックス粒子に付与することにより分散安定性、単
分散性が著しく向上する知見を得て、本発明を完成する
に至った。
即ち、本発明t」、水に対する溶解度が水100重菫重
菫苅l−て6重置部以下の疎水性ビニル系単曹体又tま
該疎水性ビニル系単量体を主体としてこれと共重合し得
るビニル系単量体混合物を、乳化剤不存在下の水媒体中
で重合し、ポリマーラテックスを製造するに際して、重
合温度に加温した水媒体中にラジカル重合開始剤及び該
単量体又は該単量体混合物を添加し、メルカプトアルカ
ノール化合物の存在下に重合することを特徴とするポリ
マーラテックスの製造方法である。。
本発明で得られるポリマーラテックスは分散安定性及び
粒子径の単分散性が著しく優れており、例えば低いpH
領域においても分散安定性が極めて高b%徴がある。な
おここで粒子径の単分散性に優れるとは、粒度分布即ち
粒子径の算術平均値並びに標準偏差値を求め、標準偏差
値を算術平均値で除して%表示した値が15%以下であ
ることを意味する。
本発明で用いる疎水性ビニル系単蓋体は水に対する溶解
度が水100重量部に対して6重置部以下の疎水性ビニ
ル系単量体であることが必要である。水に対する溶解度
が3電量部より大きい所浦親水性ビニル系単蓋体を用い
ると、比較的微細な粒子状の重合物が得られる。しかし
親水性ビニル系単量体と水媒体との界面張力が疎水性ビ
ニル系単量体と水媒体との界面張力に比較して、小さく
真球粒子が得がたいのみならず、生成[、た粒子同志の
同一が容易で凝集粒子を生成1−やすいという致命的な
欠陥を有している。
本発明に於いて好1しく使用できる該疎水性ビニル系単
緻体は水に対する溶解度が前記限定内であれば特に制限
されず使用できるが一般に好適に使用されるものを具体
的に例示スレ!−f、例、tハ、スチレン、ビニルトル
エン。
α−メチルスチレン、タロロスチレン等ノアルケニルベ
ンゼン類;メチルアクリレート。
エチルアクリレート、2−エチルへキシルアタリレート
等のアクリル酸アルキルエステル類;メチルメタクリレ
ート、2−エチルへキシルメタクリレート等のメタクリ
ル酸アルキルエステル類等である。
上記疎水性ビニル系単量体であっても一般に、1つの分
子鎖内に2個以上のエチレン性不飽和結合を有する多官
能性単量体は、得られるポリマーラテックスの分散安定
性と粒子(5) 径の単分散性に悪影響を及ぼす場合があるので、該多官
能性単量体を用いる場合は予め製造条件下でのその影響
を確gt〜で使用量などを考慮するのがよし。
本発明において使用できる該疎水性ビニル′系単量体と
共重合可能なビニル系単量体は、特に限定されない。一
般に好適に使用されるビニル系単量体を具体的に例示す
れば、アルケニルベンゼン類、アクリル酸アルギルエス
テル類、メタクリル酸アルキルエステル類等のビニル系
単it体;ヒドロキシエチルアクリレート、ヒドロキシ
プロピルアクリレート等のアクリル酸ヒドロキシアルキ
ルエステル類:ヒドロキシエ子ルメタクリレート、ヒド
ロキシプロピルメタクリレート等のメタクリル酸ヒドロ
キシアルキルエステル類;テトラエチレングリコールモ
ノメタクリレート等の(メタ)アクリル酸エチレングリ
コール類;グリシジルメタクリレート、グリシジルアク
リレート等の(メタ)アクリル酸グリシジル類(6) ;酢酸ビニル、アクリロアミド等である。該共重合可能
なビニル系単蓋体のうち分子鎖内にカルボキシル基を有
するアクリル酸、メタクリル酸等は、得られるポリマー
ラテックスの分散安定性特に低いpI(領域での分散安
定性が十分でない場合もあるので、一般には他の共重合
可能な単量体との組合せによって予め使用Mなどを決定
して使用するのがよい。
着た、1つの分子鎖内に2個以上のエチレン性不飽和結
合を有する多官能性単量体についても前記同様である。
また該ビニル系単量体として水溶性ビニル系単量体を用
いるときtよ、多量に添加すると粒子状の重合体を4え
ないか、または粒子状の重合体を与えても凝集【−た重
合体となる場合がある。また、水m性ビニル系単量体を
少量添加した場合も、粒子形状が真球とはならず不定形
の粒子を与える場合がある。従って水溶性ビニル系単量
体を使用する場合は微粉体形状が破壊されない範囲で少
量添加するのがよい。この場合には粒子表面の親水性を
増す効果が顕著となり、良好な結果を与える。
従って本発明におし)て使用できる疎水性ビニル系単量
体と共重合可能なビニル系単蓋体は、アルケニルベンゼ
ン類、アクリル酸アルギルエステル類、メタクリル酸ア
ルギルエステル類、(メタ)アクリル酸グリシジル類が
特に好ましく使用できる。さらに該ビニル系単量体の疎
水性パラメーター、分子内のf換基の親水性などを総合
してグリシジルメタアクリレ−トの使用が最も好ましい
結果を与える。
これらのビニル系単量体の混合比はポリマーラテックス
の分散安定性9粒子径の単分散性及びビニル系単量体相
互の反応性等によって異なるために必ずしも限定されず
、該疎水性ビニル系単量体を主体とする混合比の範囲内
で任意の比率を選べる。なお本発明で該疎水性ビニル系
単量体を主体とすると云う意味は、該疎水性ビニル系単
量体の混合量が全ビニル系単量体に対して50重廿%以
上であることを意味する。
また本発明に於けるポリマーラテックスの製造は前記疎
水性ビニル系単量体の重合に際し、乳化剤を存在させな
しで重合することが必要である。該重合に除し、乳化剤
を存在させることは一般に粒子径が小さく分散安定性の
良いポリマーラテックスを得る目的では効果的な場合が
多い。しかし乳化剤が重合系の泡立ちの原因になったり
、ラテックス粒子表面への溶出するため限られた分野で
の使用しか出来なかったり等の欠陥を与える。しかも該
乳化剤の使用は得られたポリマーラテックスを広いpH
領域で安定に分散さすことが出来なり大きな原因になる
し、粒子径分布が揃ったポリマーラテックスを得ること
を極めて困難にする。従って本発明に於いては重合系で
乳化剤を存在させる重合方式が採用され得ないのである
本発明の特徴の一つは、水媒体に該疎水性ビニル系単量
体を添加する前にまず水媒体を(9) 重合温度に加温することである。即ち本発明に於いては
、水媒体を重合温度に加温した後に、ラジカル重合開始
剤及び該疎水性ビニル系単量体又は該疎水性ビニル系単
量体を主体としてこれと共重合し得るビニル糸車着体混
合物を添加することが必要である。
水媒体にラジカル重合開始剤及び該疎水性ビニル系単量
体又は該単量体混合物を添加した後に重合温度に加温[
、て重合を行なう方法を採用すると、得られるポリマー
ラテックスの粒子径の単分散性が極めて悪いだけでなく
、分散安定性も著しく低下する。このように、重合温度
に伺時加温するかによって、得られるポリマーラテック
スの性状が全く異なる現象は、本発明者が初めて見出し
たものであり、全く予想外の現象である。
本発明におけるもう一つの特徴は、反応系にメルカプト
アルカノール類を存在させた伏線で前記単量体を重合す
ることである。メルカプトアルカノール類の使用により
従来の万(10) 法の欠陥であった広いpH領域にわたる分散安定性、特
に低いpH領域における分散安定性の悪さを飛躍的に改
善できる。擾/こさらには該メルカプトアルカノールの
使用で、重合時の分散安定性、根株的な剪断応力下での
分散安定性が著しく改善され、又粒子径の単分散性もさ
らに向上する。該メルカプトアルカノール類を反応系に
添加する時Mは特に限定されるものではなく該水媒体の
加温前でも後でも、或いは単量体を反応系に添加する前
でも同時であってもよい。
本発明における重合温度は特に限定されないが一般には
40℃乃至80℃、更には55C乃至75Cの温度範囲
が良好である。該重合温度が余り低いとポリマーラテッ
クスの収率が低くなり、分散安定性に悪い影響を与える
場合もある。1だ逆に重合温度が80℃を越え、特に9
0℃以上になると、温度が低過ぎる場合以上にポリマー
ラテックスの分散安定性に悪影響を及ばず場合があるの
で、一般には90℃以上の温度としない方が好適である
。また重合時間は、疎水性ビニル糸車着体の種類1重合
温度1重合形式等によって異なるが一般には50分乃至
40時間が良好である。
本発明において用いるラジカル重合開始剤の種類は特に
限定されず、一般には水浴性ラジカル重合開始剤から適
宜必要に応じて選択すればよいが、一般に得られるポリ
マーラテックスの分散安定性、及び粒子径の単分散性と
密接な関係がある傾向がある。また、一般に該疎水性ビ
ニル系単量体又は該単祉体混合物の分子構造により、該
分散安定性、及び粒子径の単分散性を向上させるに好ま
しいラジカル重合開始剤はそれぞれ異なる傾向がある。
例えばスチレンの如く比較的重合速度の遅い単量体の場
合、過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウム、過硫酸ナト
リウム等の過硫酸塩の如く、重合時間全般にわたり徐々
に分解する型のラジカル開始剤が特に良好に使用される
一方、エチルアクリレート、メチルメタクリレートの如
く比較的重合速度の速い単量体の場合、過硫酸カリウム
、過硫酸アンモニウム及び過硫酸ナトリウム等の過硫酸
塩とチオ硫酸ナトリウム、チオ硫酸カリウム、チオ硫酸
水素ナトリウム等のチオ硫酸化合物の還元剤を組み合わ
せたレドックス系ラジカル開始剤が速やかなラジカルの
発生を容易にし特に良好に使用される。
また、ラジカル重合開始剤の添加時につ囚ては、水媒体
を重合温度に加温した後に、まずラジカル重合開始剤を
添加し、該ラジカル開始剤を速やかに分解させ、重合の
場を均一にし、その後、好1しくはその直後に単量体の
添加を行なうことが望ましい。
またラジカル開始剤の使用濃度は重合条件と相関する為
、必ずしも限定的でないが、1.0乃至20ミリモル/
lの範囲が良好に採用される。
該疎水性ビニル系単層体又は該単量体混合(13) 物の濃度はポリマーラテックスの粒子径と相関するため
に限定的ではないが、通常、水に対して0.1乃至40
容量%、好ましくは1乃至15容量%のものを採用する
とよい。これらの種々の条件は実施に先だち予め決定し
ておくのがよい。
本発明において、メルカプトアルカノール化合物の添加
蓋は、重合条件によっても異なるが、該単量体に対して
0.005乃至0.4重量部、更に好ましくは0.01
乃至0.2重量部用するのがよい。メルカプトアルカノ
ール化合物だけが他のメルカプト化合物に比べて分散安
定性及び粒子径の単分散性の向上に寄与する現象は予想
外であるがその理由は現在なお明確ではなり0しかし本
発明者等は次のように推定している。即ち本発明におけ
るメルカプトアルカノール化合物の作用は、連鎖移動剤
としてのオリゴノーブの形成によるポリマーラテックス
の安定化作用だけでなく、アルカノール基がポリマー分
子末端に結合する(14) ことによるポリマーラテックスの安定化作用が著しいた
めに、分散安定性等の向−トに寄与するものと推定され
る。
本発明で用いるメルカプトアルカノール化合物は特に限
定されず公知のものが使用出来る。一般には2−メルカ
プトエタノール、α−チオグリセロール、6−メルカプ
トプロパノール、4−メルカプトブタノール、5−メル
カプトペンタノール等が好適に使用される。
特に炭素数の少ない例えば炭素数2〜6のメルカプ)ア
ルカノール化合物を1史用すると得られるポリマーラテ
ックスの分散安定性と粒子径の単分散性が顕著にみもれ
る。従って2−メルカプI・エタノ−・ル、α−チオグ
リセロール、6−メルカプトプロパノールなどのメルカ
プトアルカノール化合物が特に好適に使用される。
−また、得られるポリマーラテックスの分散安定性と粒
子の単分散性を更に向上させるための手段として、水溶
性ラジカル重合開始剤。
メルカプトアルカノール化合物及び疎水性ビニル系単量
体と共にグリシジルメタクリレートを添加【2て行なう
態様は本発明の最も好ましい態様である。
本発明で得られるポリマーラテックスは、極めて分散安
定性がよく、特に広bT−、H領域にわたる分散安定性
に優れ且つ粒子径の単分散性の良好なものである。この
原因は、必ずしも明確ではないが、従来の乳化剤不存在
下におけるw:濁重合においては、粒子のブラウン運動
並びに開始剤切片の硫酸根等のアニオン及び共重合等に
より導入したカルボン酸等のアニオン、等による粒子相
互のイオン的反発力により粒子の安定性を維持していた
しかし、かかる安定性のみでは実用上程々の欠陥を生じ
ている。例えば広いpH領域特に低い、H領域における
分散安定性、高い塩濃度下特に多価イオン存在下での分
散安定性。
重合中の分散安定性1重合後の分散安定性及び機械的な
剪断応力下での分散安定性等が挙げられる。用途によっ
てはこれらの欠陥が致命的な欠陥となり、従来の方法で
製造されるポリマーラテックスの用途を著しく制限して
いる。
本発明においては、従来のイオン的な反発力にかえてメ
ルカプトアルカノール化合物の使用により、ポリマー分
子末端にアルカノール基を導入し、非イオン的な分散安
定能を粒子に付与したために、従来の方法で得られたポ
リマーラテックスとは異なる分散安定性の挙動を示した
ものと考えられる。また、メルカプトアルカノール化合
物が連鎖移動剤としての働きも示し、オリゴンープなめ
しはポリソーブと呼ばれる比較的親水性の物質を粒子表
面に付与し、分散安定性に寄与することも考えられる。
さらに本発明における最も好ましい態様である該疎水性
ビニル糸上ツマ−、グリシジルメタクリレート単量体及
びメルカプトアルカノール化合物からなる態様において
は、グリ(17) シジルメタクリレートの分散安定性への寄与が見られる
。この原因は、必ずしも明確ではないが、グリシジルメ
タクリレート単量体の疎水性パラメーターが乳化剤を加
えないで水媒体中で重合する条件によく適合してbるこ
とと共にエポキシ基が水媒体中でのポリマーラテックス
の分散安定性に特異的に寄与し、該疎水性ビニル系単量
体の重合の場を安定的に供給することが考えられる。さ
らには、エポキシ基が重合過程で部分的に加水分解する
ことにより、生成した水酸基がポリマーラテックスの分
散安定性をyに向上させていると推定される。事実、水
媒体中でラジカル重合開始剤を用いてグリシジルメタク
リレート単量体を重合し、得られたグリシジルメタクリ
レートのポリマーラテックスが自己架橋していることが
熱分析と溶解テストから判明した。
このことは、グリシジルメタクリレートのエポキシ基が
重合過程で一部開猿していること、並びに重合過程で一
部脱エステル反応により(18) 発生したカルボキシル基を消費していることを示す。
本発明で得られるポリマーラテックスの用途としては、
乳化剤を含まないポリマーラテックスの応用、分散安定
性や単分散性の優れたポリ7−ラテックスの応用、さら
にグリシジルメタクリレートを添加した紡機においては
反応性に富むエボギシ基を粒子表面に有するので、反応
性を要求されるポリマーラテックスの応用等が一般的に
挙げられる。とりわけ広vpH領域におりて分散安定性
が高く、また粒子表面に疎水性、親水性の2つの部分が
混在すると考えられるために、ラテックス凝集反応によ
る抗原抗体の検出や#l胞の貧食機能評価等に良好に応
用できるものである。
以下、本発明を更に具体的に説明するために、実施例及
び比較例を挙げる。同、実施例及び比較例で表示された
測定値は以下の評価方法に従った。
(1)  ポリマーラテックスの粒子径と単分散性の測
定 透過型電子顕微鏡で観察した写真(20,000@)か
ら100個以上の粒子径を測定し、算術平均により平均
粒子径を求めた。また、単分散性は平均粒子径に対する
標準偏差を求め、次いで該標準偏差を該平均粒子径で除
した値を%表示した。
(2)ポリマーラテックスの分散安定性乗合が完了した
ポリマーラテックスの水分散液に等菫のメタノールを加
えて静置し、ポリマーラテックスの沈降状態を観察した
その状態により安定性を次の5段階表示した。
5:M合終了時、既にラテックス粒子がな(、全量凝集
沈降した。
4:重合終了時、既にラテックス粒子が一部凝粂して沈
降した。
6:メタノールを添加してから24時間内にラテックス
粒子が全量沈降した。
2:メタノールを添加してから1週間後にラテックス粒
子の沈降によりラテックス濃度が低下した。
1:メタノールを添加してから1週間後にはとんと、も
しくは全くラテックス粒子の沈降がみられない。
従って、数字が小さくなる程ポリマーラテックスの分散
安定性が良い。
さらにまた、ポリマーラテックスの水分散液に塩酸を加
えてpHを低下させると、凝集が肉眼で観察される。従
って、本発明において分散安定性の大きな特徴である広
い、H領域における分散安定性を次の方法で調べた。
即ちポリマーラテックスの水分散液に塩酸の2規定水溶
液を加え任意のpH1:調製した稜凝集の発生の有無を
肉眼で観察し、次の評価方法に従って5段階表示した。
5二pH=2に調製すると直ちに#果したことが肉眼で
観察される。
4:pH=2に調製すると24時間内に凝集したことが
肉眼で観察される。
(21) 3:pH=2に調製し、24時間経過しても凝集は肉眼
で観察されなりが、さらに塩酸を加えてpH=1とする
と直ちに凝集したことが肉眼で観察される。
2:pH=2に調製し、24時間経過しても凝集は肉眼
で観察されないが、さらに塩酸を加えてpH−1とする
と24時間内に凝集したことが肉眼で観察される。
1 : pH= 1に調製し、1週間経過しても凝集し
たことが肉眼で昭められな込。
従って、数字が/J%さくなる程ポリマーラテックスの
pH変化に対する分散安定性が良い。
塩酸にかえて水酸化す) IJウム水溶液をポリマーラ
テックスの水分散液に加えてpHを増大し凝集の発生を
観察したが、pH=14に調製しても、いずれの試料も
#泉は観察されなかった。
実施例1〜5及び比較例1〜2 攪拌機付きガラス製フラスコを窒素置換した後に蒸留水
270CCを加えて縞1表に示す(22) 重合温度に保った。次すで窒素オ囲気下、攪拌下に過硫
酸カリウム5ミリモル/lになる様に添加した後に、第
1表に示す割合のメルカプトアルカノール化合物を加え
る。医員で第1表に示す割合でスチレンまたは、スチレ
ンと他のビニル系単量体との混合物を加えて攪拌重合し
た。第1表に示した重合時間後に0.11のクペロンを
加えると同時にフラスコを冷却して重合を停止した。
得られたポリマーラテックスの特性を第1表に示した。
同、比較例として、メルカプトアルカノール化合物を使
用しなりで得られたポリマーラテックスの特性について
も第1表に示した。
第」表の結果から明らかな如く、本発明によるポリマー
ラテックスの分散安定性1粒子径の単分散性が著しく優
れることが理解される。
実施例6〜7及び比較例6〜4 攪拌機付きガラス製フラスコを窒素置換した後に蒸留水
270工を加えて第2表に示す重合温度に保った。次い
で窒素算囲気下、攪拌下に過硫酸カリウム5ミリモル/
1.チオ硫酸ナトリウム5ミリモル/1.硫酸$10.
25ミリモル/lになる様に献加しfc後に、第2表に
示す割合のメタクリル酸メチル筐たは、メタクリル酸メ
チルと他のビニル系単量体との混合物に、さらに第2表
に示ず割合のメルカプトアルカノール化合物を加えた混
合物を反応液に加えて攪拌重合しfc。第2表に示した
重合時間後に0.11のクペロンを加えると同時にフラ
スコを冷却して重合を停止[−だ。
得られたポリマーラテックスの特性を縞2表に示した。
向、比較例として、メルカプトアルカノール化合物を1
史用しないで得られたポリマーラテックスの特性につい
ても第2表に示した。
(Qg+’+ 第2表の結果から明らかな如く、本発明によるポリマー
ラテックスの分散安定性1粒予後の単分散性が著しく優
れることが理解される。
実施例 8 攪拌機付きガラス製フラスコを窒素置換した後に蒸留水
27Off、を加えて70Cに保った。次すで窒素y囲
気下、撹拌下に過硫酸カリウム5ミリモル/1.チオ硫
酸ナトリウム5ミリモル/1.硫酸鋼0.25ミリモル
/lになる様に添加した後に、アクリル酸エチル20匡
とグリシジルメタクリレ−+・1oocとの混合物を加
える。次いで2−メルカプ■・エタノール0.02CC
を加えて撹拌重合した。2時間後にo、itのクペロン
を加えると同時にフラスコを冷却1〜で重合を停止した
ポリマーラテックスの分散安定性は、重合終了時に凝集
物がなく、メタノールを加えて一週間後のポリマーラテ
ックス濃度が僅かに低下するにすぎなかった(評価=2
)。捷だポリマーラテックスの粒子径は0.196ミク
(27) ロンであり、粒子径の単分散性け6’Xであった。また
塩酸を加えpH=2に副製し、24時間経過しても凝集
は肉眼で観察されなかったが、pH=1に調製すると直
ちに凝集を確gl−だCtF価6)。
実施例9及び比較例5〜7 攪拌機イ・1きガラス製フラスコを窒素置換した後に蒸
留水270ci−を加えて70Cに保った32次いで窒
素昇囲気下、攪拌下に過硫酸カリウム5ミリモル/lに
なるように添加した彼に、スチレン25QCとグリシジ
ルメタクリレート5仏の混合物を加える。次すで第6表
に示す割合でメルカプトアルカノール化合物を加えて攪
拌重合した1、24時間後に0.1rのクペロンを加え
ると同時にフラスコを冷却して重合を停止した。
得られたポリマーラテックスの特性を第6表に示した。
同、比較例としてメルカプトアルカノール化合物を使用
しなりで得られたポリマーラテ(28) ツクスの特性につ込ても第3表に示した。第6表の結果
から明らかな如く、本発明によるポリマーラテックスの
分散安定性1粒子径の単分散性が著しく優れることが理
解される。
以1・余白 −1“

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)水に対する溶解度が水100重量部に対し。 て3重量部以下の疎水性ビニル系単量体又は該疎水性ビ
    ニル系単量体を主体としてこれと共重合し得るビニル系
    単量体との混合物を、乳化剤不存在下の水媒体中で重合
    し、ポリマーラテックスを製造するに際して、重合温度
    に加温した水媒体中にラジカル重合開始剤及び該単量体
    又は該単量体混合物を添加し、メルカプトアルカノール
    化合物の存在下ニffi合することを特徴とするポリマ
    ーラテックスの製造方法。
  2. (2)重合温度が4D℃乃至80℃の範囲内である特許
    請求の範囲第(1)項記載の製造方法。
  3. (3)  メルカプトアルカノール化合物を、該単量体
    100重量部に対して0.005乃至0.4重量部用い
    る特許請求の範囲祇(1)項記載の製造方法。
  4. (4) メルカプトアルカノール化合物が、炭素数2乃
    至6のメルカプトアルカノール化合物である特許請求の
    範囲第(1)項記載の製造方法。
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