JPS5914964Y2 - 照明器具の付属機器の取付構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は庭園灯のような２重絶縁が要求される照明器具
の付属機器の取付構造に関するものである。

一般に２重絶縁とは機能絶縁と保護絶縁とからなるもの
で、機能絶縁とはその物（充電部）の絶縁であり、保護
絶縁とは機能絶縁が破壊された時に確実に感電が防止で
きるように機能絶縁に付加して設ける独立した絶縁であ
る。

又内部配線に関しては、それが人が触れる恐れのある非
充電金属に触れる場合は１ｍｍ以上のチュービングを行
なわなければならない。

そこで本考案はかかる点に鑑みて為されたもので、その
目的とするところは自動点滅器やタイマー等の電子部品
からなる付属機器を２重絶縁構造でしかも簡単に照明器
具に取付けることのできる照明器具の付属機器の取付構
造を提供するにある。

以下本考案を実施例によって説明する。

第１図は一実施例の分解斜視図を示す。

図中１は有底筒状本体で、この有底筒状本体１は合成樹
脂から形成され例えば庭園灯のような照明器具Ａの下部
より第２図に示すように一体的に突設せられ、内部天井
面にはコ字形の取付金具２を取付けである。

また有底筒状本体１は周壁の一方側には自動点滅器の受
光用窓３を開口し、他方側にはタイマの設定ダイヤル４
を露出させるための開口部３０を穿設しである。

５は合或樹脂威形品からなる上蓋で、三方が立下がり壁
６で囲まれ、一端部の立下がり壁６にはドーム状に外方
へ突出した透明窓部７を有し、また両側の立下がり壁の
内面には端部方向に延びた係合溝８を平行リブによって
第２図のように形成している。

そして片側の立下がり壁６の端部には切欠段部９を形成
しており、この切欠段部９は後述の下蓋１５の立上がり
壁１１の一部に形成した切欠段部１２と係合するための
ものである。

１３は所定時刻になると照明器具Ａの点灯を消すための
所謂おやすみタイマと、屋外の明るさが一定以下になる
と照明器具Ａを点灯させる自動点滅器の電子回路を配線
取付けた回路基板で、この回路基板１３はその両側端を
前記両側の係合溝８に摺動係合して上蓋５に取付けられ
、端部に設けたフォトトランジスタのような受光素子１
４を前記上蓋５の透明窓部７に対置するようになってい
る。

１５は前述の上蓋５と組合せて収納ケース１６を構成す
る合成樹脂製下蓋で、この下蓋１５は上蓋５の端部開口
部を被蔽する立上がり壁１１を端部に立設し、その一部
を側部に延設して上述した切欠段部１２を設けである。

また下面には例えばポールＢに導入されたキャブタイヤ
ケーブルからなる電源線１７を導入する孔１８を穿設し
、更にタイマの設定用可変抵抗器１９の回転軸２０を導
出する孔２１を立上がり壁１１に穿設しである。

また更に立上がり壁１１の表側には設定ダイヤル４を収
納する凹所２２を凹設しである。

２３は有底筒状本体１の下面開口部を被蔽する合成樹脂
製本体カバーでこの本体カバー２３は上述の電源線１７
を導入するための孔２４を有し、この孔２４の一端縁よ
り立下がり片２５を垂設し、この立下がり片２５に取付
けた張力ばね２６で電源線１７を止めである。

また両側には前記有底筒状本体１に設けた取付金具２の
両脚下端に設けたねじ孔２７に螺着する取付ビス２８の
挿通孔２９を穿孔しである。

而して、回路基板１３を係合溝８によって上蓋５に取付
けるとともに可変抵抗器１９の回転軸２０を孔２１を介
して下蓋１５の立上がり壁１１の内部より外方へ突出さ
せて、設定ダイヤル４を取付けた後に、一方の切欠段部
１２を他方の切欠段部９に係合させて下蓋１５上に上蓋
５を載置し、収納ケース１６を組立てるのである。

尚この際予め電源線１７は回路基板１３に接続しておく
。

次に第３図に示すように本体カバ−２３上面に収納ケー
ス１６を載置した状態で、上方へ本体カバー２３を持上
げて収納ケース１６を有底筒状本体１内に収納しかつ本
体カバー２３で有底筒状本体１の下面開口部を被蔽する
。

そして取付ビス２８を取付金具２のねじ孔２７に締着し
、本体カバー２３と有底筒状本体１の天井面との間で収
納ケース１６を固定挟着するのである。

第４図は取付終了後の状態を示し、下蓋１５の下部には
ポールＢが連設せられている。

第５図ａ−ｃは夫々本考案の一実施例の正面図、縦断面
図、横断面図である。

図中３１は受光素子取付板、３２はその下端を係合する
係合凹所である。

本考案は上述のように構成しであるので収納ケースによ
って充電部たる回路基板を完全に絶縁することができ、
しかもこの収納ケースを有底筒状の本体内に収納して本
体カバーと有底筒状の本体との間で収納ケースを挟着す
るから２重絶縁構造もとれる上に、組込作業も一度で行
なえて作業性が良く、しかも収納ケース内で配線される
リード線も絶縁材製の収納ケースに触れるだけであるか
らチュービングを必要とせず、また上述のように本体内
に固定されるため収納ケースは下蓋と上蓋とを結合する
だけでビス止め等を特に必要とせず、また回路基板も保
合溝に係合させるだけであるから収納ケース自体の組立
、電子部品の組込も簡単に行なえるという利点を有する
。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例の分解斜視図、第２図は同上
の保合溝の拡大斜視図、第３図は同上の組立説明図、第
４図は同上によって組立てられた照明器具の一部省略せ
る縮小正面図、第５図ａ。 ｂ、Ｃは夫々同上の縮小正面図、縦断面図、横断面図で
あり、１は有底筒状本体、５は上蓋、６は立下がり壁、
１１は立上がり壁、１３は回路基板、１５は下蓋、１６
は収納ケース、２３は本体カバー、Ａは照明器具である
。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 庭園灯等のような照明器具に自動点滅器やタイマ等の付
   属機器を取付ける照明器具の付属機器の取付構造におい
   て、三方が立下がり壁で囲まれ両側の立下がり壁の内面
   には端部方向に延びた係合溝を平行リブによって形成し
   である絶縁材製上蓋と、この上蓋の下面開口部に被され
   一端に設けた立上がり壁で上蓋の一端側開口部を被蔽す
   る絶縁材製下蓋とで収納ケースを構威し、絶縁材製上蓋
   の両側の立下がり壁の内面に形成した係合溝に付属機器
   の回路基板の両側端を摺動係合させて回路基板を収納ケ
   ース内に収納保持し、照明器具に設けた絶縁材製有底筒
   状本体内に収納した前記収納ケースを有底筒状本体の開
   口部に被着した絶縁材製本体カバーと、有底筒状本体の
   底壁との間で挟着して戒ることを特徴とする照明器具の
   付属機器の取付構造。