JPS59146805A - コンクリ−ト成形用弾性化粧マツト - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、コンクリート成形用弾性化粧マントにかかり
、例えばコンクリ−１・表面に浮き出し模様の付いたコ
ンクリート板を得るときに、養生ヘッドの底部に敷いて
用いられる弾性化粧マットに関するものである。

従来から、この種のコンクリ−１・表面浮き出し模様イ
；１け板として、木製や金属製の板が使用されてきたが
、表面の模様付は加工あるいはコンクリートとの剥離性
の点において多くの欠点があるところから、近年ゴム等
の弾性材料にて形成した弾性化粧マントが使用されるよ
うになっている。

しかしながら、かかる弾性化粧マントにおいても、その
マント材料が一般に大きな熱膨張係数を有しているとこ
ろから、コンクリート成形時における問題を少なからず
残しているのである。すなわち、コンクリート成形時に
おいては、コンクリートの養生熱が化粧マットに作用す
ることとなり、そのような養生熱により該弾性化粧マッ
トが膨張して、固いマントであれば、側面が型枠にて規
制されている関係上、中央部が持ち上がり、硬化中のコ
ンクリートにひび割れを生ぜしめたり、柔らかいマント
であれば、マツ１〜表面（模様面）がコンクリートの重
量により圧縮を受けて、模様がぼけたり、剥離性をかえ
って悪くし、凹凸模様部がちぎれたりする等の問題が内
在しているのである。

このため、かかる弾性化粧マットに割体勤果を持たせ、
養生熱が作用しても伸びないようにするため、割体材を
かかるマ・７トに貼付し、あるいはマント内に埋入した
りする手法が考えられ、かかる割体材としては、一般に
マントの使用特性上、屈曲性、耐熱性が要求されるとこ
ろから、ガラス繊維、ガラスクロス、繊維帆布等の使用
が横側されているが、いずれも充分な制（Ｉ効果を達成
し得ていないのである。すなわち、ガラス繊維類をマン
ト形成材料内に多量に混入せしめると、その成形性が低
下し、また強度も低下するようになり、マット性能が確
保され得す、それ故その混入量に制限を受け、それ故充
分な割体効果を期待し得ないのであり、また帆布類はマ
ット成形時にそれらに張力をかけていないと目的とする
マントａ品が得られず、それ故自ずとその混入量や混入
方法に制限を受け、これがＯ・いては割体効果に悪影響
をもたらしているのである。

本発明は、このような事情を背景として為されたもので
あって、その目的とするところは、弾性化粧マン１〜と
しての優れた特性を具備しつつ、充分な割体効果を効果
的に発揮せしめ得るコンクリート成形用弾性化粧マット
を提（ｊ（することにあり、また他の目的は、屈曲性を
保持しつつ、割体効果を著しく同士せしめた、軽量な弾
性化粧マントを提供することにある。

そして、本発明は、かかる目的を達成するために、打ち
込まれるコンクリート材料に接し、その表面に所定の凹
凸模様を付与する模様部と、該模様部を支持する所定厚
さの基盤部とからなる弾性化粧マントにおいて、該基盤
部に、二枚の木質小繊維板を、所定の間隔を隔てて且つ
繊維方向が互いに交差するように埋設・口しめたのであ
る。

このような本発明に従えば、化粧マントの基盤部に、二
枚の木質単繊維板が所定の間隔を隔てて且つそれらの繊
維方向が互いに交差するように埋設されているところか
ら、化粧マット全体としての屈曲性は効果的に保持され
、以て硬化したコンクリート面からのマントの剥離が効
果的に行われ得ることは勿論、方向性の異なる２枚の単
繊維板の存在によって、マツ］・の縦方向及び横方向の
伸びが効果的に抑制され得、それ故、養生熱が作用して
も、優れた割体効果が発１１！され得ることとなったの
である。

ところで、かくの如き本発明に従う化粧マントは、例え
ば第１図及び第２図に示されるような構造を有するもの
である。すなわち、それらの図において、化粧マット２
は適当な厚さを持った樹脂、例えば軟質または半硬質の
板状のポリウレタンエラストマ４から形成されており、
その一方の面が凹凸状に形成されて、打ち込まれるコン
クリート材料に接してその表面に所望の凹凸模様を付与
（成形）する凹凸模様成形面６とされているのである。

また、他方の面が、所定の養生ヘッドへの装着などのた
めに、平坦な裏面８とされているのである。従って、こ
のような化粧マットにあっては、第２図に示されるよう
に、凹凸模様成形面６にて構成される部分が模様部１０
となり、そして該模様部１０の下側に位置して該模様部
１０を支持する部分が基盤部１２となっているのである
。

そして、このような化粧マット２の基盤部１２内には、
２枚の木質ｑ（繊維板１４．１６が所定の距離を隔てて
、ここでは基盤部１２の厚さａの三等分位置（ａ／３位
置）に、位置するように埋設されているのである。しか
も、かかる２枚の単繊維板１４．１６は、互いにその繊
維方向が交差するように直交せしめられているのである
。尚、この木質小繊維板は、合板、いわゆるヘニャ板を
構成する木材などの薄板、ずなわら単板を意味するもの
であり、本発明ではそのような単板を張り合わせること
なく、そのままの状態で基盤部１２内に埋入しようとす
るものであり、またそのような単板は、一般に、約１〜
２１の厚さを有するものである。

このような本発明に従って、化粧マット２の基盤部１２
内に２枚の木質単繊維板１４．１６を埋入セしめるよう
にすれば、該化粧マットにその使用特性上要請される屈
曲性に関して、それら単繊維板が所定の間隔を隔てて設
けられているところから、化粧マット２全体としての屈
曲性は何等阻害されることはないのであり、一方、該化
粧マット２の長手方向の伸びは、木質１繊維板１４．１
６が互いに交差してそれらの方向にのびるように埋設さ
れているところから、効果的に抑制せしめられ、以てコ
ンクリート養生時に加わる養生熱が作用した場合におい
ても、優れた割体効果が発揮され得るのである。加えて
、かかる木質単繊維板１４．１６は薄く軽いものである
ところから、軽量で、優れた割体効果が得られることと
なり、ひいてはマント全体として重量の軽減にも寄与し
得ることとなったのである。

因に、かかる本発明に従う２枚の木質単繊維板を埋入せ
しめてなる化粧マント（２）と、割体利としてガラス繊
維、ガラスクロス或いはポリエステル帆布を用いて得ら
れた化粧マントとの物性の比較が、下記第１表に示され
ているが、かかる第１表から明らかなように、本発明に
従う化粧マツ１−２が、他の化粧マノ］・に比して、熱
伸び率及び成形収縮率のいずれにおいても、優れた特性
を有するものであることが理解されるのである。

第　　　１　　　表 以上詳述したように、本発明は、化粧マットの基盤部に
、２枚の木質単繊維板を互いに直交するようにそれぞれ
埋入セしぬることによって、マツＩ・の屈曲性乃至は可
撓性を確保しつつ、その長平方向並びに横方向における
伸びを抑制せしめ、以て養生熱の作用によって惹起され
る問題を悉く解消して、硬化したコンクリ−１−に対す
る剥離性を向上せしめ、また、鮮明な凹凸模様のついた
コンクリ−１・板を容易に形成せしめ得るようにしたも
のであって、そこに大きな工業的意義を有するものであ
る。

以上、本発明の具体的構成について、図面を参照しつつ
、詳しく述べたが、本発明がかかる例示の構成ならびに
具体例にのみ限定されるものでは決してなく、特許請求
の範囲に記載した本発明の趣旨を逸脱しない限りにおい
て、当業者の知識に基づいて種々なる変更・修正等を加
え得ることは言うまでもないところである。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明に係る化粧マントの一例を示す端部切
欠斜視図であり、第２図は、その断面図である。 ２：化粧マット ４；ポリウレタンエラストマ ６：凹凸模様成形面　　　８：裏面 １０：模様部　　　　　　１２：基盤部１４．１６：木
質単繊維板 第２ズ

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）　　打ち込まれるコンクリート材料に接し、その
   表面に所定の凹凸模様を付与する模様部と、該模様部を
   支持する所定厚さの基盤部とからなる弾性化粧マントに
   おいて、該基盤部に、２枚の木質単繊維板を、所定の間
   隔を隔てて且つ繊維方向が互に交差するように埋設せし
   めたことを特徴とするコンクリート成形用弾性化粧マン
   ト。
2. （２）前記木質単繊維板が、約１〜２１１の厚さを有す
   る特許請求の範囲第１項記載の弾性化粧マ。 ト。
3. （３）前記弾性化粧マントのマット材質として、ポリウ
   レタンエラストマが用いられている特許請求の範囲第１
   項または第２項記載の弾性化粧マント・