JPS5914171Y2 - ベニヤレ−ス又はスライサ−のプレッシャ−バ− - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はベニヤレース又はスライサーのプレッシャーバ
ーに関し、原木に介在する石類、金属類により加圧面が
損傷した場合及び原木との加圧下での滑りにより摩耗に
よる形状悪化が生じた場合などに於ける加圧面の適正な
状態の調整が随時行なうことのできるプレッシャーバー
に係るものである。

従来のこの種のプレシャーバーでは、現実には、摩耗１
こよる加圧面の形状悪化をある程度まで容認して、切削
して得た単板によるトラブルの発生後、その加圧部を研
摩して再使用しているのが実情である。

その理由は、研摩による時間的、経済的な負担が大きく
、特に、加圧面は、耐摩耗性、耐衝撃性に優れた高価な
ステライト合金等の特殊な材質で構成されているために
、度々の研摩は実際問題としては難しいからである。

一方、プレッシャーバーの形状、取り付は位置等の正確
度は極めてきびしく、百分の数ミリ単位の管理が良質な
単板切削の条件になっている。

従って、長期にわたる容易に安定的な管理ができるプレ
ッシャーバーが要求されてきた。

本考案は、上記従来技術の問題点に鑑みてこれを解決す
ると共に上述の要求に応えるために成されたもので、加
圧面の適正な状態の調整が簡易迅速、かつ、確実に行な
うことのできる新規にしてコスト安のベニヤレース又は
スライサーのプレッシャーバーを提供することを目的と
している。

以下、本考案を図示せる実施例に基すいて説明する。

本考案によるプレッシャーバーは図面に例示した如く、
断面り字状の薄板１と、プレッシャーバーとして実質的
に加圧力を発生しかつ適宜な形状を有するプレッシャー
バ一本体２とで、構成されるもので、両者は次のような
構造で成る。

即ち、図がらも明らかなように、プレッシャーバ一本体
２の原木（図示せず）側の面に、原木切削用ナイフ４の
刃先線に略平行な溝３を形成して、該溝３に断面り字状
の薄板１の一辺を嵌合して係止せしめ、その他辺を原木
への加圧面とする構造である。

そして、プレッシャーバ一本体２は支持部材６によって
支持され、刃物台５に固定されているナイフ４に対応し
て備える。

又、薄板１は例えば、第１図に例示した如き形状が好ま
しく、その厚さは０．２〜２ミリ程度で足り、それ故に
プレス等の成形加工で容易に形成し得る。

特に、材質を適宜に金属類、プラスチック類、セラミッ
ク類などから選定すれば、極めて安価に製作し得るもの
で、第２図に側面図、第３図に正面図を例示した例など
に於いては、プレッシャーバ一本体２がナイフ４の刃先
線に沿う方向に分離した所謂分割プレッシャーバ一式に
なっているために、薄板１も小幅のものを多数同方向に
連接的に備えることになり、各々プレッシャーバ一本体
２毎に薄板１の交換をもって、その調整が容易かつ迅速
に行なえる。

更に又、第４図に側面図を第５図又は第６図に正面図を
例示した２の例の如き、プレッシャーバ一本体２が一体
ものである場合に於いても、第６図の如く薄板１のみを
分離して連接状態にし備えれば、あるいは、第５図の如
く薄板１をも分離せずに長いままで備えても、前記、交
換による迅速かつ確実な調整が行えるものである。

更に、本考案による効果は、原木との加圧下に於いて滑
りを生じ摩耗あるいは損傷を受けるであろう加圧面が前
記安価な薄板１であること、又迅速に交換が容易である
こと、に加えて、プレッシャーバ一本体２が損傷をまぬ
がれるために、この材質も又安価なものが使用出来、全
体として極めてコスト安になるその効果は大きい。

一方、薄板１は薄いが故に原木との加圧下に於いては、
その加圧面の形状はプレッシャーバ一本体２の形状に従
い傾向になり、適宜な好ましい形状をそのプレッシャ一
本体の薄板１と当接する部分に形成すれば、薄板１の加
工精度は相当許容されるようになり、更にプレッシャー
バ一本体に形成した形状は損傷を受けにくいので、長期
的に安定したものとなる。

勿論、図示しないが、プレッシャーバ一本体をダブルサ
ーフェイスバーの如き形状にしても本願の考案は実施し
得るものである。

【図面の簡単な説明】

図面は実施例を例示したもので、第１図はその主要部の
斜視図、第２図と第３図は実施例の側面図と正面図であ
る。 第４図は他の実施例の側面図、第５図はその正面図、第
６図も又他の実施例の正面図である。 尚、図中、１・・・・・・薄板、２・・・・・・プレッ
シャーバ一本体、３・・・・・・溝、４・・・・・・ナ
イフ、５・・・・・・刃物台、６・・・・・・支持部材
である。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 ■ 原木切削用ナイフに対応して備えた適宜な形状を有
   し実質的に加圧力を発生するプレッシャーバ一本体の原
   木側の面に、前記ナイフの刃先線に略平行な溝を形成し
   、断面り字状の薄板を前記溝にその一辺を嵌合して係止
   せしめ、他辺が原木に対する加圧面を構成するようにし
   た事を特徴とするベニヤレース又はスライサーのプレッ
   シャーバ２ ナイフの刃先線に沿う方向に分離した断面
   り字状薄板を多数、連接的に備えて戊る実用新案登録請
   求の範囲第１項に記載するベニヤレース又はスライサー
   のプレッシャーバー。 ３ ナイフの刃先線に沿う方向に分離したプレッシャー
   バ一本体を用いて成る実用新案登録請求の範囲第１項又
   は第２項に記載するベニヤレース又はスライサーのプレ
   ッシャーバー