JPS5914164Y2

JPS5914164Y2 - 切削機

Info

Publication number: JPS5914164Y2
Application number: JP11968481U
Authority: JP
Inventors: 重次佐古; 了桐谷
Original assignee: 日本精密機械工作株式会社
Priority date: 1981-08-11
Filing date: 1981-08-11
Publication date: 1984-04-26
Also published as: JPS5824310U

Description

【考案の詳細な説明】この考案は、框材にほぞを、或は障子の格子状組子材に
嵌め合せ用切込み等を切削する切削機に関するものであ
る。

従来、框材の端にほぞを設ける場合、テーブル上に框材
を載置して、押え金具、挟着金具等により上記テーブル
に框材を固定する。

そして、テーブル或は二枚が一組となる回転刃のいずれ
か一方を移動させて、框材の端にほぞを切削加工してい
た。

また、組子材に切込みを設ける場合、テーブル上に多数
枚の並列組子材を載置して支持したのち、テーブル或は
テーブルの直上に位置する回転刃のいずれか一方を移動
させて切込みを加工しいた。

このため、はぞの切削機と切込みの切削機とが別々に必
要になる欠点があった。

この考案は、一台の切削機によりほぞと切込みとを切削
加工できるようにして、上述の欠点を解消することを目
的としている。

この考案は、左右方向に走行するテーブルの直上に、上
記テーブルの走行方向に交差する方向に走行する回転刃
を設け、また、テーブルの一端外側にテーブルの端縁に
並行して走行する対の摺動体を設け、この前側摺動体に
框材の端を切り落す回転鋸を、後側の摺動体にほぞ切削
用の上下二枚が一組の回転刃を設け、一台によりほぞ或
は嵌め合せ切込みを加工できるようにした切削機を提供
する。

以下、この考案の実施例を添付図面に基づいて説明する
。

図に於て、１は機台２上で左右方向にスライドするよう
設けたテーブルで、このテーブル１のスライド操作は、
図示の場合機台１の前面に突出しているハンドル３の回
動操作により回動軸４を駆動し、この回転軸４に設けで
あるスプロケット５と、ピニオン６を有する軸７に設け
たスプロケット８との間にチェノ９を掛は渡して伝達し
、そして、テーブル１の下面全長に設けであるラック１
０に上記ピニオン６を噛み合せて行なわれるようになっ
ている。

また、テーブル１の後方に柱材１１を立設して、この柱
材１１の上部には、上記テーブル１のスライド方向に交
差して前後方向にスライドする上下二条のスライド軸１
２が貫通している。

さらに、スライド軸１２の先端に、昇降調節可能な昇降
体１３を設けると共に、上記昇降体１３には、軸線が水
平となる回転刃１４を有するモーター１５が支持されて
いる。

また、テーブル１の一端外側に上記テーブル１の端縁と
並行するガイドレール１６を設けると共に、このガイド
レール１６には、スライドする前側摺動体１７と後側摺
動体１８とが設けられている。

上記のガイドレール１６は、上下二条の軸材によって構
成されていると共に、前側摺動体１７及び後側摺動体１
８に設けである透孔１９に上記軸材が貫通している。

さらに、前側摺動体１７には、モーター２０により駆動
される軸線が水平の回転鋸２１が設けられている。

また、後側摺動体１８に昇降調節が可能な昇降体２２を
設けると共に、この昇降体２２には、モーター２３によ
り駆動される軸線が垂直のほぞ加工用二枚の回転刃２４
とが設けられている。

さらに、前側摺動体１７及び後側摺動体１８は、単独或
は同時にスライドできるようになっている。

上記の同時スライドは、後側摺動体１８にピン２５を支
点として回動するフック板２６を設けると共に、前側摺
動体１７に設けであるピン２７に上記フック板２６を係
合して行なわれるようになっている。

上記各昇降体１３．２２は、夫々蟻溝によってガイドさ
れると共に、昇降体１３．２２に支持された雌ネジ（図
示省略）にハンドル２８を有する雄ネジ２９をねじ込み
、上記雄ネジ２９の回動操作により行なわれるようにな
っている。

また、上記のテーブル１は、前側摺動体１７及び後側摺
動体１８のスライドに際しロック装置３０によりスライ
ドしないようロックされるようになっている。

上記のロック装置３０は、図示の場合機台２に筒状体３
１を固定して、この筒状体３１に撮み３２を有する軸３
３を嵌挿すると共に、バネ３４によりテーブル１の前縁
に向は軸３３を押圧し、かつテーブル１の前縁に設けで
ある凹部３５に上記軸３３の先端を嵌入するようになっ
ている。

さらに、凹部３５に軸３３の先端を嵌入したとき、軸３
３により作用するリミットスイッチ３６を設け、かつ作
用するリミットスイッチ３６により前側摺動体１７の突
起３７及び後側摺動体１８の突起３８から外れるように
ソレノイド３９．４０を励磁させるようになっている。

なお、切換スイッチ４１により、ソレノイド４０をＯＮ
、ＯＦＦさせるようにしておくことにより、後側摺動体
１８のみを復帰させた位置で停止させておくことができ
る。

なお、昇降体１３の前面に水平の支軸によりモーター１
５及び回転刃１４の支持ベースを回動自在とし、回動調
節後にセットボルトにより固定できるように（図示省略
）しておくことにより、自由に回転刃１４の角度をかえ
ることかで゛きる。

この考案に係る切削機は、以上の構成であって、次に切
削方法を説明すると、回転刃１４のみを使用する場合、
撮み３２をつかんで手元側に軸３３をスライドさせて、
凹部３５から上記軸３３の先端を脱出させ、そして軸３
３が復帰しない（長孔に嵌挿しているピンを、上記長孔
の末端切欠きに嵌入係止する等の方法により）ようにす
る。

このとき、リミットスイッチ３６が作用しなくなるので
、ソレノイド３９．４０の励磁が解除され、突起３７．
３８に上記ソレノイド３９．４０の鉄芯が係合する。

このため、前側摺動体１７及び後側摺動体１８のスライ
ドが阻止（安全装置として）される。

しかして、テーブル１上に例えば多数枚の並列組子材を
載置すると共に、上記テーブル１に組子材を支持する。

そして、組子材の加工位置と回転刃１４とが一致するよ
うテーブル１にスライドさせたのち、手前側にモーター
１５により回転している回転刃１４を移動させて、上記
回転刃１４により切削加工する。

また、組子材の端部を切り落したり、或はテーブル１に
載置した並列状多数本の框材Ｃの端にほぞを切削加工す
る場合、凹部３５に復帰させる軸３３の先端を嵌め込ん
でテーブル１のスライドをなくする。

このとき、軸３３によりリミットスイッチ３６が作用す
るので、両ソレノイド３９．４０が励磁され、突起３７
．３８から鉄芯が外れる。

しかして、手前側に前側摺動体１７をスライドさせると
、回転鋸２１により框材Ｃの端部を切り落す。

なお、復帰位置に後側摺動体１８を止めておく場合、ス
イッチ４１を操作し、励磁の解除されたソレノイド４０
の鉄芯と突起３８とを係合させておく。

次に、框材Ｃの端の切り落しと同時にほぞを加工する場
合、ピン２７にフック板２６を係合させたのち、手前側
に前側摺動体１７をスライドさせると共に後側摺動体１
８もスライドして、回転鋸２１により切り落し、回転刃
２４によりほぞを切削加工する。

以上のように、この考案に係る切削機によれば、機台上
で左右方向にスライドするテーブルと、このテーブルの
直上で、上記テーブルのスライド方向に対し交差する方
向にスライドするよう設けたスライド軸と、このスライ
ド軸の先端に昇降調節可能に設けた昇降体と、この昇降
体に支持させたモーターにより回転する回転刃と、上記
テーブルの一端外側にテーブルの端縁と並行する・よう
設けたガイドレールと、このガイドレールに沿って走行
するよう設けた前側摺動体及び後側摺動体と、前側摺動
体に支持されたモーターにより回転する切り落し回転鋸
と、後側摺動体にモーターにより回転するよう設けたほ
ぞの切削用回転刃とによって構成されているので、回転
刃の移動によりテーブル上の例えば組子材を切削し、ま
た、前側及び後側摺動体をスライドさせて、木材の端部
切り落し、及びほぞを切削加工することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案に係る切削機の正面図、第２図は同一
部切欠平面図、第３図は同上の拡大側面図、第４図はテ
ーブルのロック装置を示す拡大側面図である。１・・・・・・テーフ゛ル、２・・・・・・機台、３・
・・・・・ハンドル、４・・・・・・回動軸、５・・・
・・・スプロケット、６・・・・・・ピニオン７・・・
・・・軸、８・・・・・・スプロケット、９・・・・・
・チェノ、１０・・・・・・ラック、１１・・・・・・
柱材、１２・・・・・・スライド軸、１３・・・・・・
昇降体、１４・・・・・・回転刃、１５・・・・・・モ
ーター、１６・・・・・・ガイドレール、１７・・・・
・・前側摺動体、１８・・・・・・後側摺動体、１９・
・・透孔、２０・・・・・・モーター、２１・・・・・
・回転鋸、２２・・・・・・昇降体、２３・・・・・・
モーター、２４・・・・・・回転刃、２５・・・・・・
ピン、２６・・・・・・フック板、２７・・・・・・ピ
ン、２８・・・・・・ハンドル、２９・・・・・・雄ネ
ジ、３０・・・・・・ロック装置、３１・・・・・・筒
状体、３２・・・・・・撮み、３３・・・・・・軸、３
４・・・・・・バネ、３５・・・・・・凹部、３６・・
・・・・リミットスイッチ、３７・・・・・・突起、３
８・・・・・・突起、３９．４０・・・・・・ソレノイ
ド。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

機台上で左右方向にスラ・イドす、るテーブルと、この
テーブルの直上で、上記テーブルのスライド方向に対し
交差する方向にスライドするスライド軸と、このスライ
ド軸の先端に昇降調節可能に設けた昇降体と、この昇降
体に支持されたモーターにより回転するよう設けた回転
刃と、上記テーブルの一端外側にテーブルの端縁に並行
するよう設けたガイドレールと、このガイドレールに沿
って走行するよう設けた前側摺動体及び後側摺動体と、
前側摺動体に支持されたモーターにより回転する切り落
し回転鋸と、後側摺動体にモーターにより回転するよう
設けたほぞ切削用の回転刃とから戊る切削機。