JPS5914104B2 - 金属メッキ体の製造方法 - Google Patents

金属メッキ体の製造方法

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JPS5914104B2
JPS5914104B2 JP54113577A JP11357779A JPS5914104B2 JP S5914104 B2 JPS5914104 B2 JP S5914104B2 JP 54113577 A JP54113577 A JP 54113577A JP 11357779 A JP11357779 A JP 11357779A JP S5914104 B2 JPS5914104 B2 JP S5914104B2
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metal
resin liquid
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裕 市村
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Dai Nippon Toryo KK
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C23COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; CHEMICAL SURFACE TREATMENT; DIFFUSION TREATMENT OF METALLIC MATERIAL; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL
    • C23CCOATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; SURFACE TREATMENT OF METALLIC MATERIAL BY DIFFUSION INTO THE SURFACE, BY CHEMICAL CONVERSION OR SUBSTITUTION; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL
    • C23C14/00Coating by vacuum evaporation, by sputtering or by ion implantation of the coating forming material
    • C23C14/02Pretreatment of the material to be coated
    • C23C14/024Deposition of sublayers, e.g. to promote adhesion of the coating

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Metallurgy (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
  • Physical Vapour Deposition (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、金属メッキ体の製造方法に関する。
さらに詳しくは金属表面に真空蒸着法又はスパッタリン
グ法により金属メッキ層を形成せしめる15ことにより
高輝度の金属メッキ体をうる方法に関する。既に金属成
型品の表面に、アルミニウム、銅、クロム、ニッケル等
の金属あるいはそれらの合金/等を用い真空蒸着あるい
はスパッタリングなどに20より金属メッキを行なう方
法が知られている。
ところでそのような従来法によれば、金属被着体表面に
直接金属メッキ層を形成しているが、該金属メッキ層の
厚みが1ミクロン以下と極めて薄い為、該素面のキズ、
平滑性の不足等により外観5 が著しく悪く、更に被着
体素面と金属メッキ層との接着が極端に劣る為、金属メ
ッキ層の離脱が屡屡生じた。そこでこれらの欠陥を補う
目的で被着体素面と金属メッキ層との間にベースコート
層として厚み3030〜50ミクロン程度の樹脂被膜を
介在せしめ、該樹脂被膜の表面に金属メッキ層を形成せ
しめることが普通採用されている。
しかして、前記ベースコート層としては、原料としてメ
ラミン−アルキッド樹脂、メラミン−アクリル樹脂等を
有機溶35剤に溶解せしめた樹脂液が用いられ、それら
をスプレー塗装し、150〜180℃で30分間程度の
加熱処理を施して固化し該層を得ていた。しかしこのよ
うな力法は高温で長時間熱処理する必要がある為、莫大
な熱エネルギーを要し、生産効率の点から好ましいもの
ではなかつた。更に大量の有機溶剤を含有するため膜厚
が得られ難く、このことは金属メツキ体の仕上り外観の
不良をきたし、加うるに省資源の面からも無,駄の多い
ものであつた近年、前記した諸問題点解消の見地から、
不飽和基を有する高分子化合物の樹脂液を塗布し、電離
性放射線あるいは電磁波のエネルギーを用いて短時間に
効率よく処理する方法がさかんに試みられている。
しかし種々の難問があつて殆んど実用の段階に至つてい
ない。その問題点の一つを例えば自動車のヘツドランプ
反射鏡を例にとつて述べると次のようである。
まず普通この種の反射鏡の反射面は真空蒸着法によるア
ルミニウムメツキ層から成.つている。該反射鏡は自動
車本体への取付け過程において電気回路コードの一端を
該反射鏡裏面に半田づけしたり、防水、接着剤のシール
を行う必要がある。その際勿論局部的に又は全体的に加
熱を受けることがさけられない。その結果、反対面に当
るアルミニウムメツキ層表面に多色の虹模様、あるいは
シワ等が生じ、アルミニウムメツキ本来の輝きが消失す
る。すなわち乱反射を起こすため、ヘツドランプの反射
鏡としての役目を果たさなくなる。本発明者は、かかる
問題点を解決し、電離性放射線あるいは電磁波のエネル
ギーの利用を実用段階に至らしめ、かつ短時間の処理で
生産効率の良い金属メツキ体の製造力法を先に提案した
(特願昭53−33498及び特願昭53−35883
)しかし、前記の如き例えば自動車のヘツドランプ反射
鏡の製造過程に於て、最も問題となるのは、素面のプレ
ス傷を除去し、メツキ層の輝度を高めるために7〜8回
ものハブ研磨工程を経ているのが現状あり、今後高輝度
のメツキ製品に対する要求が高まる程、前記バラ工程の
回数を多くする必要がでてくる。前記ハブ研磨工程の作
業工数を減らすには、プレス傷を充填出来るに必要な厚
さのベースコート層を形成せしめればよいことになるが
、素面の傷を充填するためには、傷の程度にもよるが概
ね80〜100ぐクロン程゛}度の厚みが必要となる。
従つて、樹脂クリアーを塗り重ねて必襲膜厚を得るため
には、かなり多数回塗りを必要とし、特に前記した現状
の高温焼付型樹脂クリアーでは、その都度高エネルギー
と長時間を要し、生産効率の点から好ましくないばかり
か、オーバーベークにより、下層被膜は熱劣化を生じた
り、層間の相互被膜密着低下の原因ともなる。
本発明は前述の如き問題点を解決し、短時間処理でハブ
研磨工程の省略ができる生産効率の良い金属メツキ体の
製造方法を提供しようとするものである。
即ち、本発明は、 (a)金属表面に、(イ)タルク、シリカ、硫酸バリウ
ムおよび炭酸カルシウムから選ばれた顔料と、(口×i
)分子中に燐元素を含有する重合性のポリマー及び/ま
たは重合性のオリゴマ一を基本成分とする樹脂液、ある
いは(I[)重合性のポリマー及び/または重合性のオ
リゴマ一と、分子中に燐元素を含有する重合性モノマー
とを基本成分とする樹脂液との混合物を塗布してプライ
マーコート層とする工程、(b)前記未硬化のプライマ
ーコート層上に、顔料を含まず分子中に少なくとも1個
以上の不飽和基を有する樹脂液を塗布してベースコート
層とした後、紫外線を照射して前記プライマーコート層
とベースコート層を固化せしめる工程、および(c)前
記ベースコート層表面に1×10−5T0rr以上の真
空度で真空蒸着を行ない金属メツキ層を形成させる工程
、から成る金属メツキ体の製造方法に関する。
以下本発明をさらに詳細に説明する。本発明のプライマ
ーコートに使用される樹脂液は(ト)燐元素を有する重
合性のポリマー及び/又は重合性のオリゴマ一を基本成
分とし、必要に応じて燐元素を有する重合性モノマー、
その他の重合性モノマー、有機溶剤、その他光増感剤等
を混合して成る組成物、もしくは(11)重合性のポリ
マー及び/又は重合性のオリゴマ一と、燐元素を含む重
合性モノマーを基本成分とし、必要に応じてその他の重
合性モノマー、有機溶剤、その他光増感剤等を混合して
成る組成物であり、ここで重合性とは分子中に少なくと
も1個以上の不飽和基を有するものである。
クロメート処理素面、亜鉛メツキ素面等の活性金属素面
に対する密着注を考慮すれば前記(11)の組成物が最
も好ましい。
前記(1)燐元素を有する重合注のポリマー及び/又は
重合姓のオリゴマ一を基本成分にする場合は、樹脂液全
組成中必要に応じて50重量?以下の燐元素含有重合性
モノマー及び/又は其の他の重合性モノマーを含有せし
めることができる。
但し、燐元素含有重合性モノマーを併用する場合該モノ
マーは樹脂液全組成中1〜30重量?の範囲とする。
又、前記(1i)重合姓のポリマ一及び/又は重合性の
オリゴマ一(a)と、燐元素を含む重合性モノマー(b
)を基本成分とする場合は、両者の比率は(a)/(b
)99/1〜70/30(重量%)、好ましくは95/
5〜80〜20(重量%)であり、必要に応じて其の他
の重合性モノマーを全樹脂液組成中に全モノマー量(燐
元素含有重合性モノマーと其の他の重合姓モノマーの合
計)が50重量?以下になるような範囲で添加できる。
更に具体的に説明するならば前記重合性ポリマー及び/
又はオリゴマ一とは分子中に少なくとも1個以上の不飽
和基を有するポリマー及び/又はオリゴマ一であり、例
えば、不飽和ポリエステル樹脂、不飽和アクリル樹脂、
ポリエステル変注アクリル樹脂、エポキシ変姓アクリル
樹脂、ウレタン変性アクリル樹脂、アルキツド変件アク
リル樹脂、不飽和基含有ポリオレフイン樹脂、乾性油等
があげられる。
不飽和ポリエステル樹脂としては、リゴラツク2460
uv(昭和高分子)、ポリライトCH−303(大日本
インキ化学工業)、不飽和アクリル樹脂としてはダイヤ
ビームK−8303(三菱レーヨン)、ポリエステル変
件アクリル樹脂としてはアロニツクスM8O3O、アロ
ニツクスM8O6O(東亜合成化学工業)等がある。又
エポキシ変性アクリル樹脂としてはUcOat2Ol(
東邦化学工業)、デイツクライトUE8lOO、デイツ
クライトUE82OO(大日本インキ化学工業)等があ
る。ウレタン変注アクリル樹脂としてはXP−1077
−40−2(日本合成化学)、XP−51−37−70
−2(日本合成化学)等がある。
アルキツド変註アクリル樹脂としてはXP−14−22
(日本合成化学)等がある。上記ポリマー及び/又はオ
リゴマ一のうちで特に好ましいものはポリエステル変性
アクリル樹脂及び/又はエポキシ変注アクリル樹脂であ
る。
又、前記燐元素を含有する重合件モノマーとしては、例
えば、モノ(2−ヒドロキシエチルアクリレート)アシ
ドホスフエート、モノ(2−ヒドロキシエチルメタクリ
レート)アシドホスフエート、モノ(3−ヒドロキシプ
ロピルアクリレート)アシドホスフエート、モノ(3−
ヒドロキシプロピルメタクリレート)アシドホスフエー
ト、ジ(2−ヒドロキシエチルアクリレート)アシドホ
スフエート、ジ(2−ヒドロキシエチルメタクリレート
)アシドホスフエート、ジ(3−ヒドロキシプロピルア
クリレート)アシドホスフエート、ジ(3−ヒドロキシ
プロピルメタクリレート)アシドホスフエート等のヒド
ロキシル基を含むアクリル酸又はメタクリル酸のリン酸
エステル類、アクリルアルコールアシドホスフエート、
ビニルホスフエート、ビニルホスホン酸、モノ(2−ヒ
ドロキシエチルアクリレート)アシドホスフアイト、ジ
(2−ヒドロキシエチルアクリレート)アシドホスフア
イト、ジ(2−ヒドロキシエチルメタクリレート)アシ
ドホスフアイト、ジ(2−ヒドロキシエチルメタクリレ
ート)アシドホスフアイト、等及びこれらの塩及びエス
テルなどの1種あるいは2種以上の混合物であり、特に
好ましくはモノ(2−ヒドロキシエチルアクリレート)
アシドホスフエート、モノ(2−ヒドロキシエチルメタ
クリレート)アシドホスフエート、ジ(2−ヒドロキシ
エチルアクリレート)アシドホスフエートなどのヒドロ
キシル基を含むアクリル酸又はメタクリル酸のリン酸エ
ステル類である。更に、前記燐元素を含む重合件のポリ
マー又は重合件オリゴマ一としては前記燐元素含有重合
性モノマーから得られるポリマー又はオリゴマ一、もし
くはそれらをエポキシあるいはポリエステルで変性した
ポリマー等が挙げられる。
一方、任意成分として用いられる其の他の重合性モノマ
ーとは、分子中に少なくとも1個以上の不飽和基を有す
る単量体例えば(イ)(メタ)アクリロイル基含有単量
体、(口)芳香族ビニル基含有単量体又は(ハ)脂肪族
ビニル基含有単量体である。
前記イ)の中、さらに水酸基含有単量体としては、2−
ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキ
シプロピル(メタ)アクリレート等がある。また上記水
酸基含有単量体とアルキルアルコール又は環状アルキル
アルコールとのエーテル化合物としてはメトキシエチル
(メタ)アクリレート、工トキシエチル(メタ)アクリ
レート、テトラヒドロフルフリルアクリレート等がある
。さらに(メタ)アクリル酸とアルキルアルコールとの
工スチル化合物としては、(メタ)アクリル酸メチル、
(メタ)アクリル酸ブチル、ネオペンチルグリコールジ
(メタ)アクリレート、1−6ヘキサンジオールジ(メ
タ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ
)アクリレート等がある。又前記(口)の芳香族ビニル
基含有単量体としてはスチレン、ビニルトルエン等があ
り、さらに(ハ)の脂肪族ビニル基含有単量体としては
酢酸ビニル、塩化ビニリデン等が夫々用いられる。上記
重合性モノマーのうちで特に好ましいものは、(イ)の
グループ中の水酸基含有単量体とアルキルアルコールと
のエーテル化合物、水酸基含有単量体および、(メタ)
アクリル酸とアルキルアルコールとのエステル化合物で
ある。
本発明においてプライマーコートとして燐元素を含有す
る樹脂液を用いることにより、プライマーコートの金属
表面に対する密着性を著しく向上せしめることが出来、
その結果耐食性等の物理的、化学的件能を向上せしめる
ことが出来るのである。
本発明の前記プライマーコート層には、タルク、シリカ
、硫酸バリウムおよび炭酸カルシウムから選ばれた顔料
を使用する。該顔料は、プライマーコート層を紫外線硬
化させるに際して硬化を阻害せず、又樹脂液との混合物
に揺変性を附与する効果があるため好ましいのである。
該顔料は当然のことながら2種以上の混合物として使用
してもよい。
前記樹脂液と顔料の混合比率は、顔料の吸油量の大小(
かさ比重の大小)によつて変動するため特に限定するも
のではないが、好ましくは樹脂液100重量部に対して
顔料5〜200重量部の割合である。
前記樹脂液と顔料の混合物を得るためには、口ール、デ
イスパ一、サンドミル、ボールミル等公知の分散機を用
いて混合する。
一方、本発明ベースコート層に使用される分子中に少な
くとも1個以上の不飽和基を有する樹脂液とは、重合性
のポリマー及び/又は重合注のオリゴマ一を基本成分と
し、必要に応じて重合性モノマー、有機溶剤、その他光
増感剤を混合して成る組成物をいう。
ここで用いられる重合注のポリマー及び/又は重合性の
オリゴマ一とは、前記プライマーコート層を得るために
使用される分子中に少なくとも1個以上の不飽和基を有
するポリマー及び/又はオリゴマ一が全て使用可能であ
る。特に好ましくは、エポキシ変性アクリル樹脂及び/
又はポリエステル変性アクリル樹脂である。又、任意成
分として用いられる重合姓モノマーとしては、前記プラ
イマーコート層を得るために使用される其の他の重合姓
単量体(イ),(口)及び(ハ)の全てが使用可能であ
る。特に好ましくは、(イ)のグループ中の水酸基含有
単量体とアルキルアルコールとのエーテル化合物、およ
び(メタ)アクリル酸とアルキルアルコールとのエステ
ル化合物である。
本発明のベースコート層に於ては、既に述べた如く重合
性ポリマー及び/又はオリゴマ一としてエポキシ変注ア
クリル樹脂、ポリエステル変性アクリル樹脂と重合姓モ
ノマーとして(メタ)アクリロイル基を含有する重合性
モノマーとを混合した樹脂液が好ましく、ベースコート
層表面の平滑性、塗布性等の点から重合性ポリマー及び
/又はオリゴマ−90重量部〜50重量部に対して重合
姓モノマー10重量部〜50重量部から成る混合物が最
も好ましい。
これら前記した重合性ポリマー及び/又はオリゴマ一、
及び重合注モノマーはその1種類のみに限定するもので
はなく、2種類以上を組合せて使用して各々の特徴を出
すことも可能である。尚、本発明の前記プライマーコー
ト層及びベースコート層に用いる「樹脂液」は重合性の
ポリマー及び/又はオリゴマ一を基本成分とし、塗装作
業の難易、塗膜の表面状態等により、適当に前記重合件
モノマーと組合せて粘度、樹脂液の姓状を調整し作る。
就中、低粘度樹脂液を必要とする際には有機溶剤を併せ
て使用する。更に、本発明に於て、前記樹脂液を固化さ
せるエネルギー源として紫外線を用いるため該樹脂液に
光増感剤を添加する必要がある。
該光増感剤としてはベンゾイン、ベンゾインメチルエー
テル、ベンゾインイソプロピルエーテル、ベンジル、べ
ンゾフエノン、アンスラキノン、ナフトキノン、クロル
アンスラキノン、テトラメチルチウラムジスルフイド、
ジフエニルジスルフイド、2,2−ジエトキシアセトフ
エノン、ベンゾイルパーオキサイド、アゾビスイソブチ
ロニトリル、2,2−アゾビスプロパン等が挙げられ、
その使用量は樹脂液中の重合件ポリマー及び/又はオリ
ゴマ一と重合性モノマーの総合量100重量部に対して
0.05〜15重量部、好ましくは2〜5重量部である
。本発明の樹脂液には、その他必要に応じてレベリング
剤、重合防止剤、ダレ止め剤等の添加剤を添加してもよ
い。
本発明の金属メツキ体の製造方法に於ては、前記の樹脂
液と顔料の混合物をプライマーコート層としてまず金層
表面にロールコーター、スプレーカーテンフローコータ
ー、刷毛塗り等公知の力法で所望の膜厚、好ましくは6
0〜80ミクロン程度に塗布する。
塗布後直ちにベースコート層を塗布することが出来るが
、プライマーコート層のレベリングのため、あるいは特
に有機溶剤を含有するプライマーコート層においては、
適当な時間常温にて放置するか又は強制的に加熱せしめ
ることが好ましい。ついで該未硬化のプライマーコート
層表面に、前記顔料を含まない樹脂液を前記同様の力法
で所望の膜厚、好ましくは20〜30ミクロン程度に塗
布した後、紫外線の活件エネルギーを照射してベースコ
ート層を固化せしめる。
次に固化せしめたベースコート層の表面に1×10−5
T0rr以上の真空度で真空蒸着法によりアルミニウム
、クロム、ニツケル、銅等の金属及びそれらの合金等か
ら成る厚み200〜500人程度の金属メツキ層を形成
せしめればよい。従来、公知の電離注放射線あるいは、
電磁波の活性エネルギーを照射して固化せしめたものを
ベースコート層として用いて得た金属メツキ体は耐熱性
が悪く、実用に至らなかつたことは前記した通りである
が、本発明者は多色の虹模様、シワ、ワレ等の欠陥発生
の原因について究明した結果、固化後のベースコート層
被膜中に微量に残存する重合性モノマーが原因であるこ
とをつきとめるに至つた。
該残存重合性モノマーの除去力法について紫外線照射時
間の延長を試みたがほとんど効果はなかつた。本発明者
は、先に金属メツキ層を形成せしめる前工程において、
ベースコート層の加熱処理を施すことにより残存重合件
モノマーを除去する方法について出願を行つた。
その後、種々検討を加えた結果、真空蒸着時の真空度を
1X10−5T0rr以上に保持し、次いで真空蒸着法
により金属メツキ層を施すことにより、加熱処理したと
全く同一の効果があることを見い出し本発明に到達した
従来、公知の真空蒸着メツキの真空度は3X10−4〜
7X10−5T0rr程度で行なわれているのが一般的
であるがこの程度の真空度ではベースコート層中の残存
重合性モノマー除去には全く効果がないものである。
本発明の如く高真空度にベースコート層を保持すること
により、ベースコート層中に微量に残存する重合性モノ
マーを吸引除去する効果があると推定され、かくして残
存する重合性モノマーを除去したベースコート層表面に
金属メツキ層を施したものはベースコート層と金属メツ
キ層との相互密着性を著しく向上させるにも極めて効果
的である。
かくして得られた金属メツキ体は、加熱に対しても、多
色模様の虹発生、シワ、ワレ等が全く認められず、耐熱
性が極めて優れたものである。本発明の方法で得られる
金属メツキ体の金属メツキ層は、極めて薄膜であるため
、メツキ層の保護及び表面の汚染防止を目的として、金
属メツキ層表面に、前記ベースコートに用いたものと同
種の樹脂液を塗布し、通常使用されている電離性放射線
及び/又は電磁波をエネルギー源とする活性エネルギー
を照射して固化せしめるか、或いはメラミンーアルキド
樹脂液、アクリルーアルキド樹脂液、アクリル樹脂液等
の熱硬化性樹脂液もしくはポリウレタン樹脂液、エポキ
シ樹脂液等の常温硬化性樹脂液等を塗布して固化せしめ
ることにより表面保護層を設けることも不能である。次
に、本発明の具体的な効果について実施例を挙げて説明
する。
「部」又は「?」は「重量部」又は[重量?」を示す。
実施例 1 キシロールリメチルイソブチルケトン等量混合溶剤で粘
度調整(フオードカツプ#4 測定粘度40秒)した上
記プライマーコート層用組成物A−1を、ハブ研磨を省
略しクロメトール処理を施した自動車用ヘツドランプ反
射鏡素材表面に乾燥膜厚60ミクロンになるようスプレ
ー塗装し、50℃にて20分間セツテイングして溶剤を
飛散せしめプライマーコート層を得た。
ついで、該プライマーコート層上に、前記混合溶剤で粘
度調整(フオードカツプ#4測定粘度40秒)したベー
スコート層用樹脂液B−1を乾燥膜厚20ミクロンにな
るようスプレー塗装し、室温にて10分間セツテイング
後、ランプ入力160W/CfLの高圧水銀ランプ1灯
にて照射距離20CTrLで60秒間照射した。
ついでたマちに真空度1×10−5T0rrの条件で真
空蒸着し、500人のアルミニウム金属膜を得た。実施
例 2 (1)ダイヤビームK−4003三菱レイヨン(株)製
(2)エロジール#200日本アエロジル(株)製〔ベ
ースコート層用 樹脂液B−2〕前記プライマーコート
層用組成物A−2を実施例1と同様に粘度調整し、同様
の素材表面にスプレー塗装した後、常温で30分間セツ
テイングし、プライマーコート層を得た。
ついで前記ベースコート層用樹脂液B−2を同様に粘度
調整、スプレー塗装し、熱風乾燥炉にて50℃、5分間
セツテイング後、ランプ入力160W/Cr!Lの高圧
水銀ランプ1灯にて、照射距離20cTrLで60秒照
射した。
たマちに真空度3×10−6T0rrの条件で真空蒸着
し500人のアルミニウム金属膜を得た。
実施例 3〔プライマーコート層用 組成物A−3〕前
記プライマーコート層用組成物A−3を、実施例1と同
一素材表面に実施例1と同様に塗布、セツテイングしプ
ライマーコート層を得た。
ついで、ベースコート層用樹脂液B−3を実施例1と同
様に塗布、固化せしめた後、たマちに真空度5X10−
6T0rrで真空蒸着し500へのアルミニウム金属膜
を得た。実施例 4 前記プライマーコート層用組成物A−4を実施例1と同
様に粘度調整し、同様の素材表面に乾燥厚60ミクロン
にスプレー塗装した後、常温で30分間セツテイングし
、プライマーコート層を得た。
ついで、前記ベースコート層用樹脂液B−4を同様に粘
度調整、乾燥膜厚20ミクロンにスプレー塗装し、熱風
乾燥炉にて50℃、5分間セツテイング後、ランプ入力
160W/(7Lの高圧水銀ランプ1灯にて照射距離2
0?で60秒照射した。
たマちに真空度3X10−6T0rrの条件で真空蒸着
し500人のアルミニウム金属膜を得た。実施例 5 〔プライマーコート層用組成物A−5〕 ポリエステル変性アクリル樹脂(実施例 前記プライマーコート層用組成物A−5を実施例1と同
様に粘度調整し、同様の素材表面に乾燥膜厚60ミクロ
ンにスプレー塗装した後、50℃にて20分間セツテイ
ングして溶剤を飛散せしめプライマーコート層を得た。
ついで前記ベースコート層用樹脂液B−5を同様に粘度
調整、乾燥膜厚20ミクロンにスプレー塗装し、室温に
て10分間セツテイング後、ランプ入力160W/?の
高圧水銀ランプ1灯にて照射距離20(7rLで60秒
照射した。
ついでただちに真空度1×10−5T0rrの条件で真
空蒸着し、500へのアルミニウム金属膜を得た。比較
例 1 前記プライマーコート層用組成物A−1及びベースコー
ト層用樹脂液B−1を用いて、実施例1と同一の素材表
面上に、実施例1と同様に塗布、固化を行つた後、1×
10−4T0rrの条件で真空蒸着し、500へのアル
ミニウム金属膜を得た。
比較例 2前記プライマーコート層用組成物A−2及び
ベースコート層用樹脂液B−2を用いて、実施例1と同
一の素材表面上に、実施例2と同様に塗布、固化を行つ
た後、真空度5×10−5T0rrの条件で真空蒸着し
、500人のアルミニウム金属膜を得た。
比較例 3 前記プライマーコート層用組成物A−3及びベースコー
ト層用樹脂液B−3を用いて、実施例1と同一の素材表
面上に、実施例3と同様に塗布、固化を行つた後、真空
度7×10−5T0rrの条件で真空蒸着し、500人
のアルミニウム金属膜を得た。
比較例 4 前記プライマーコート層用組成物A−6を実施例1と同
一素材表面に、実施例2と同様にして塗布、固化せしめ
た。
ついでベースコート層用樹脂液B−6を実施例3と同様
に塗布、固化した後、真空度3X10−4T0rrの条
件で同様にアルミニウム蒸着を行つた。前記実施例1〜
5、比較例1〜4で得られた金属メツキ体を用いて、そ
の効果を比較評価した。
結果は以下の通りである。試験力法 (1)外観;金属メツキ体の金属メツキ層表面の輝度、
平滑性の良否を日視判定する。
(2)耐熱件;金属メツキ体を180℃の循環式熱風電
気炉に60分間放置し規定時間后試験体を炉から取り出
し、自然冷却したのち金属メツキ層表面の状態を目視判
定する。
(3)密着姓;金属メツキ層表面にカツターナイフを用
いてタテ2?、ヨコ2?の間隔で各11本の素地に達す
る切線を入れ、100個のマス目を作成する。
ついで該マス目箇所にセロハンテープを 圧着し、セロハンテープを強制剥離したのち素材表面に
残存するプライマーコート層のマス目残存数を読みとり
、?で表示した。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 (a)金属表面に、(イ)タルク、シリカ、硫酸バ
    リウムおよび炭酸カルシウムから選ばれた顔料と、(ロ
    )(i)分子中に燐元素を含有する重合性のポリマー及
    び/または重合性のオリゴマーを基本成分とする樹脂液
    、あるいは(ii)重合性のポリマー及び/または重合
    性のオリゴマーと、分子中中に燐元素を含有する重合性
    モノマーとを基本成分とする樹脂液との混合物を塗布し
    てプライマーコート層とする工程、(b)前記未硬化の
    プライマーコート層上に、顔料を含まず分子中に少なく
    とも1個以上の不飽和基を有する樹脂液を塗布してベー
    スコート層とした後、紫外線を照射して前記プライマー
    コート層とベースコート層を固化せしめる工程、および
    (c)前記ベースコート層表面に1×10^−^5To
    rr以上の真空度で真空蒸着を行ない金属メッキ層を形
    成させる工程、から成る金属メッキ体の製造方法。 2 前記ベースコート層に用いる分子中に少なくとも1
    個以上の不飽和基を有する樹脂液は、エポキシ変性アク
    リル樹脂及び/又はポリエステル変性アクリル樹脂のポ
    リマー及び/又はオリゴマー50〜90重量%と、(メ
    タ)アクリロイル基を含有する重合性モノマー50〜1
    0重量%との混合物である特許請求の範囲第1項記載の
    金属メッキ体の製造方法。 3 前記金属メッキはアルミニウム又はその合金である
    特許請求の範囲第1項記載の金属メッキ体の製造方法。
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