JPS5913569B2 - ラック歯面の高周波焼入装置 - Google Patents

ラック歯面の高周波焼入装置

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JPS5913569B2
JPS5913569B2 JP4914279A JP4914279A JPS5913569B2 JP S5913569 B2 JPS5913569 B2 JP S5913569B2 JP 4914279 A JP4914279 A JP 4914279A JP 4914279 A JP4914279 A JP 4914279A JP S5913569 B2 JPS5913569 B2 JP S5913569B2
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rack
quenching
hardening
tooth
head
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秀樹 堀
忠司 西田
衛 金田
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C21METALLURGY OF IRON
    • C21DMODIFYING THE PHYSICAL STRUCTURE OF FERROUS METALS; GENERAL DEVICES FOR HEAT TREATMENT OF FERROUS OR NON-FERROUS METALS OR ALLOYS; MAKING METAL MALLEABLE, e.g. BY DECARBURISATION OR TEMPERING
    • C21D9/00Heat treatment, e.g. annealing, hardening, quenching or tempering, adapted for particular articles; Furnaces therefor
    • C21D9/32Heat treatment, e.g. annealing, hardening, quenching or tempering, adapted for particular articles; Furnaces therefor for gear wheels, worm wheels, or the like

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  • Materials Engineering (AREA)
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  • Organic Chemistry (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は複数の歯が列設形成された一般に長尺形状のラ
ックの各歯面に高周波焼入れをおこなうラック歯面の高
周波焼入装置に関し、特にラック歯の各歯面毎に逐次焼
入れ処理を癩すことによってラックの焼入れ歪を極少化
させるようにした高周波焼入装置に関する。
一般に長尺ラックの複数金山を一度に焼入れ処理した場
合には焼入れ歪によってラックに曲りを生じたり或いは
歯と歯溝との境界領域に応力集中を生じて焼割れが発生
する等の不都合があり、従って近年はラック歯の各歯の
歯面毎に逐次高周波焼入処理を癩し、しかも焼入領域を
歯先から適正な深さに限定制御することによって歯溝部
分に素材材料の強靭性を保有させる方法が注目をあつめ
ている。
しかもこのようなラック歯の各歯面毎に逐次高周波焼入
処理を癩す方法によれば、ラックをラック歯の加工ライ
ンから引き続いて熱処理ラインに移送することが可能で
あり、しかも焼入れ歪の除去工程が不要となることから
究極的には作業効率の上昇をも望める有利がある。
依って本発明の目的は上述したラック歯面の高周波焼入
を各歯面毎に逐次焼入れし、かつラック歯の歯先からの
焼入領域の深さを所望の適正値に制御する手段を有した
ラック歯面の高周波焼入装置を提供することにある。
本発明によれば、複数の歯が列設されたラックの支持治
具を載置する治具台と、前記ラックの各歯面を高周波加
熱する焼入ヘッドと、前記焼入ヘッド七回転駆動源との
間に設けられた間欠送り機構および送りねじ装置を有し
、前記焼入ヘッドを前記複数のラック歯の各歯と対向す
る各割出し位置へ順次間欠送りする割出し送り機構と、
前記焼入ヘッドと前記回転、駆動源との間に設けられた
回転形カム装置および揺動アーム装置を有し、前記各割
出し位置において前記焼入ヘッドを加熱処理位置に対し
て所定距離前進後退させる焼入れ送り機構と、前記回転
駆動源の回転出力を前記割出し送り機構と前記焼入送り
機構のそれぞれに振り分け、両機構を相互に連動させる
連動機構とを具備して構成されたラック歯面の高周波焼
入装置が提供され、ラックの何れの歯にも上述の焼入ヘ
ッドが均一かつ適正深さの高周波加熱処理が癩されるの
である。
更に本発明によれば、高周波焼入装置上にラックを支持
台で支持するに当り、該ラックを遊動(フローティング
)可能に支持する手段を設けることにより焼入ヘッドと
各ラック歯との常に一定の対向割出し位置に正確に位置
決めすることが可能テあり、従って焼入品質を一段と向
上させることができる。
以下、本発明を添付図面に示す実症例に基き更に詳しく
説明する。
第1図は本発明による高周波焼入装置の正面図、第2図
は同装置の側面図である。
第1図、第2図において、10は機台であり、この機台
10上に左サポート12、右サポート14が左・右に立
設′され、両サポート12.14の間に治具16が固定
設置されている。
また右サポート14には本装置の、駆動モータ20が載
設されたモータ支持台18が固定されている。
上述した治具台16上には被焼入ワークとなるラック2
4が遊動支持される章讐q具22が例えば締付ボルト等
の締着手段に 固定されている。
一方、支持治具22によって遊動支持されたラック24
の上方には高周波焼入コイル26、コイルホルダ28、
高周波量カドランス32を備えた焼入ヘッド部30が左
・右すポーN2.14の間に設けられており、この焼入
ヘッド部30は後述する捩れ角割出装置40によって軸
心まわりに旋回可能に設けられ、また駆動モータ20の
駆動力により後述する上・下方向の焼入送り機構の作用
で左・右のガイドバー62a、62bに泊って上・下に
移動可能に設けられ、更に同1駆動モータ20の駆動力
により後述する割出し送り機構の作用でラック24の歯
並び方向、即ちラック24の軸線方向に上・下のガイド
バー82a 、82bに治って送り移動可能に設けられ
ている。
なお41は捩れ角割出装置40の駆動源となる周知のパ
ルスモータであり、また83は割出し送り機構の送り動
作量をラック24におけるラック歯のモジュールに応じ
て切換えるためのチェンジレバーである。
ここで焼入ヘッド部30の焼入コイル26について略説
すると、この焼入コイル26はラック24の各歯におけ
る左・右画面に接近して微小空隙を介して対向し得る谷
形形状の高周波導電体として形成されており、ラック2
4の各歯と対向した位置でホルダ28を介して出カドラ
ンス32から高周波電流を供給されると、対向するラッ
ク歯の歯表面に誘導電流を発生させる構造を有している
次に捩れ角割出し装置40、上・下方向の焼入送り機構
、割出し送り機構等について以下にその構成及び作用効
果に付いて順次説明する。
第3図は捩れ角割出し装置40と焼入ヘッド部30との
関係を取り出し図示した部分略示斜視図である。
同第3図に示されるように捩れ角割出し装置40は旋回
ギ軸42、この旋回主軸42の上端部に取付けられたウ
オームホイール43、このウオームホイール43と噛合
係合したウオーム44、このウオーム44を回転、駆動
するパルスモータ41、ウオーム44の回転量を検出す
る角度検出器45によって構成され、上記旋回主軸42
の下端部に焼入ヘッド部30の内側ハウジング33が結
合され、かつこの内側ハウジング33に前述の出カドラ
ンス32が固定され、この出カドランス32に前述の焼
入コイル26とそのホルダ28が一体となって適宜の取
付手段、例えばビンボルトによって着脱自在に取付けら
れている。
従って、このような結合関係を有した捩れ角割出し装置
40と焼入れヘッド部30とにおいて、パルスモータ4
1によりウオーム44を回転駆動すると、このウオーム
44に噛合したウオームホイール43を介して旋回主軸
42はパルスモータ41の駆動方向に応じて矢印Aで示
す方向に旋回する。
従って旋回主軸42の下端部に取付けられた焼入ヘッド
部30の内111J、ハウジング33、出カドランス3
2、焼入コイルホルダ28、焼入コイル26も一体とな
って矢印A方向に旋回する。
なお旋回量は角度検出器45によってウオーム44の回
転量を検出し、所望の回転量に達したとき角度検出器4
5の検出信号によってパルスモータ41を停動させれば
旋回主軸42の旋回量を所望量に制御することが可能で
ある。
上述のようにして捩れ角割出し装置40により焼入ヘッ
ド剖30を軸心回りに旋回させ得るように構成しておく
ことにより、ラック24(第1図参照)が斜面ランクと
して形成されている場合に該斜面ラックの各歯の捩れ角
に対応するだけ焼入ヘッド部30の焼入コイル26を捩
り旋回させることにより該焼入コイル26を開山ラック
24の各歯の歯面に接近させて適正な高周波焼入処理を
症すことが可能となるのである。
このとき、勿論、ラック24の各ラック歯の捩れ角が零
である、所謂平歯ラックと焼入コイル26とが対応する
場合を基準にしてパルスモータ41により所定量たけ旋
回主軸42を旋回動作させ、以って焼入コイル26を捩
り旋回させれば左・右任意の捩れ角を有した斜面ラック
に対しても簡単に焼入コイル26を適正対向位置に割出
し旋回させることができるのである。
第4図は第3図に示した捩れ角割出し装置40と焼入ヘ
ッド部30との結合関係を更に詳細に示した部分断面図
であり、同第4図には後述する上・下方向の焼入送り機
構のガイドバー62a、62bおよびラック24の軸線
方向の割出し送り機構のガイドバー82a 、82bと
送りねじ84も図示されている。
さて、前述した焼入ヘッド部30の内側ハウジング33
は旋回主軸42と共に外側ハウジング34および捩れ角
割出し装置40のハウジング46のそれぞれに対して図
示の如く適宜の回転軸受手段を介して旋回可能に設けら
れており、一方、上記外側ハウジング34およびこれと
ボルト手段によって結合された上記ハウジング46はガ
イドバー62a 、62bに対して上・下方向に後述す
る焼入送り機構の作用で摺動々作可能に構成されている
63はガイドバー62a 、62bに対する摺動用軸受
の一方を示したものである。
なお、外側ハウジング34とハウジング46とが上・下
に摺動々作すれば、前述した捩れ角割出し装置40と焼
入ヘッド部30の内側ハウジング33、出カドランス3
2、焼入コイル26、コイルホルダ28が同時に上・下
に移動々作することは言うまでもない。
一方、ガイドバー62a。62bは焼入ヘッド部30の
外枠体35に固定されており、この外枠体35が割出し
送り機構のガイドバー82a 、82bに対して後述の
ように該割出し送り機構の作用により摺動可能に構成さ
れているので、該外枠体35の左・石割出し送り動作に
伴って焼入ヘッド部30は捩れ角割出し装置40と共に
同時に左・右方向に割出し送り動作するのである。
次に焼入ヘッド剖30をワークであるラック24の各歯
の歯面に接近させて高周波焼入処理を怖し、一歯の高周
波焼入処理が完了する都度、一定の後退位置に退避させ
る上・下方向の焼入送り機構に関し、以下に説明する。
さて、第5図は上・下方向の焼入送り機構の構成を略示
的に示した機構図であり、同第5図において既に第1〜
第4図に示した要素部分と同一の要素部分は同一の参照
番号で示しである。
同第5図において、スリーブ部材64が捩れ角割出し装
置40のハウジング46と焼入ヘッド部30の外側ハウ
ジング34との間に複数のIJ IJ−フばね65を介
在して設けられており、このスリーブ部材64には1対
の突出ピン(一方の突出ピン66のみが第5図には示さ
れている)が設けられ、各突出ピン66には揺動中心軸
68を有した揺動アーム67の右端が係合されている。
また揺動アーム67の左端は一対の縦ガイドバー69.
69(一方の縦ガイドバー69のみが見える)に泊って
上・下方向に摺動可能なブラケット70から左右水平方
向に突出した一対の突出ピン71に係合している。
従って旋回アーム67の左・右端はそれぞれ左・右およ
び上・下に2叉形状を有した係合部として形成されてお
り、その詳細な形状は後述する第6図に図示されている
一方、ブラケット70の背部にはベアリング等の転動軸
受によって形成された上・下1対又は上・下2対のカム
フォロア72.72が設けられ、上・下のカムフォロア
72,72の間には第5図の紙面に垂直な水平方向に延
長するガイドレール部材73が挾持され、このガイドレ
ール部材73は本高周波焼入装置の固定機枠76に固定
された鉛直ガイドバー75に治って上・下方向に摺動可
能なフ宅ツク74に固着されている。
このブロック74の下端には短軸77が取付けられてお
り、この短軸77は調整軸接手78を介して押棒19に
接続されている。
押棒T9の下端にはカム円板100のカム溝102にカ
ム係合する転勤ローラ形のカムフォロア80が枢支され
ている。
そしてこのカム溝102を有するカム円板100が水平
軸106および後述する連動歯車機構を介して駆動モー
タ20に接続されている。
従って駆動モーフ20が該連動歯車機構および水平軸1
06を介してカム円板100を回転駆動すると、予め所
望のカム形状に設計形成されたカム溝102に係合する
カムフォロア80は第5図に実線で示された定位置から
上方の破線位置へ上昇する。
このカムフォロア80の上昇に伴って押棒79を介して
ブロック74が鉛直ガイドバー75に泊って第5図の実
線位置から破線位置へ上昇動作するのでガイドレール部
材73と上・下のカムフォロア72.72の係合を介し
てブラケット70も縦ガイドバー69゜69にYaつて
上昇する。
この結果としてブラケット70の突出ビン71に係合し
た揺動アーム67が揺動中心軸68の周りに第5図の時
計回り方向に揺動する。
依って揺動アーム67の右端と突出ビン66との保合を
介してスリーブ64を下方に押圧する。
このスリーブ64が下方に押圧されると、リリーフばね
65を圧縮させるので、やがてこのIJ IJ−フばね
65のばね力が焼入ヘッド部30の外側ハウジング34
を下方に圧して既述のガイドバー62a 、62bに泊
って焼入ヘッド部30および捩れ角割出し装置40を一
体的に下方へ移動させる。
この結果、焼入ヘッド部30の焼入コイル26はコイル
ホルダ28、出カドランス32と共に被焼入ラック24
のラック歯に接近するのである。
従って該焼入コイル26がラック歯に対して所定の接近
位置に達したときに出カドランス32から焼入コイル2
6に高周波電流を流動させればラック歯の歯面には周知
の誘導電流が流れて高周波加熱されることになる。
なお、上述したカム円板100のカム溝102は転勤形
カムフォロア80をその最上昇位置(第5図の上方二点
鎖線位置)に一定時間に亘って保持するように設計され
ているので焼入コイル26は、ラック24のラック歯に
対する上述の所定接近位置、即ち高周波加熱処理を症す
ために最適の位置に達した時点でカム溝102の設計形
状とカム円板100の回転速度とによって定まる一定時
間に亘って当該所定接近位置に保持される。
なお、上述の説明から了解されるようにカム円板100
のカム溝102によって揺動アーム67の旋回量が一定
に規制され、その結果焼入ヘッド部30の焼入コイル2
6はラック24の各歯の歯面に対して所定の接近位置に
保持されるが、本発明においては外側ハウジング34が
一定量降下した時点で本高周波焼入装置の適宜の固定枠
部に取付けたストッパ108に当接することにより焼入
ヘッド部30の下降動作が規制され、確実に上述した所
定の接近位置で焼入コイル26が下降を停止するように
構成されている。
なお、ストッパ108は上記固定枠部に対して螺動係合
手段により取付けられることにより外側ハウジング34
との当接位置を微細に調節できるように構成され、また
外側ハウジング34はストッパ108と当接した状態で
なお、カム円板100のカム作用によって下降作動を強
制される場合にはスリーブ部材64との間に介挿された
リリーフばね65の圧縮動作によって逃げることが可能
になっている。
さて、焼入コイル26は一定時間に亘って上述した所定
の接近位置に保持される間にラック24の一山の歯面に
高周波加熱を怖すが、この一定時間を経過すると、カム
円板100の回転に応じてカム溝102は再び転勤形カ
ムフォロワ80を第5図の実約位置に向けて降下させる
従って揺動アーム67は前述の場合とは逆に、揺動軸6
8の回りに第5図におき反時計回り方向に旋回する。
この結果、スリーブ部材64がハウジング46を上方に
押圧するのでこのハウジング46に結合さされた焼入ヘ
ッド部30の外側ハウジング34にも上方押圧力が作用
し、焼入ヘッド剖30と捩れ角割出し装置40とは一体
となってガイドバー62a 、62b(第1図、第4図
)に泊って上昇する。
依って焼入コイル26はラック24から上方に後退動作
する。
この間に本発明においては図示されていない送水装置か
ら冷却水が高周波加熱処理を受けたラック歯に注水され
急冷焼入れ処理を帷すのである。
焼入コイル26がラック24より離れた一定の後退位装
まで上昇すると、焼入ヘッド部30は後述する割出し送
り機構が一定の間欠時間に亘って連動作用することによ
りラック24の次の一山に高周波焼入装置を施す位置へ
向けてガイドバー82a 、82bに泊って水平移動す
るのである。
なお、このガイドバー82a 、82bに唱う移動時に
ブラケット70はカムフォロア72,72がレール部材
73に泊って転動することにより焼入ヘッド部30と同
方向に移動し得るように構成されているのでカム円板1
00の回転による焼入ヘッド部30の上・下方向焼入送
り動作とこれに連動する該焼入ヘッド部30の水平移動
との間では何等の干渉作用を全件することもなく円滑な
連動作用がおこなわれるのである。
上述した焼入コイル26の一定後退位置は勿論カム円板
100のカム溝102の設計形状によって予め定められ
ており、第5図における転勤形カムフォロア80の実線
位置はカム円板100の回転中において焼入コイル26
が上記一定後退位置に保持される場合の一状態を示して
いるものである。
しかも第5図のカムフォロア80の実線位置においては
カム溝102に形成された凹所103と対応している。
従って、この凹所103に対向した時点でカム円板10
0の回転を停動させ、例えば油圧シリンダからなるアク
チュエータ104の押圧子105を下降動作させてブロ
ック74を下方に押圧すれば押棒79を介してカムフォ
ロア80は上記凹所103内に落下することができる。
従ってブ田ンク74も充分に降下するのでこのブロック
74の降下動作がブラケット70に伝達される。
依ってブラケット70が鉛直ガイドバー69に泊って降
下することから揺動アーム67が揺動中心軸68のまわ
りに大きく揺動する。
従って焼入ヘッド部30は上述した一定の後退位置より
も更に大巾に上昇後退する。
依って焼入ヘッド部30の焼入コイル26もラック24
の歯先から大巾に上昇後退する。
このように焼入コイル26を有した焼入ヘッド部30を
充分に上方へ後退させればラック歯24を治具台22か
ら取りはずす場合に何らの干渉物がないことがら該取り
はずし作業を極めて簡単に実施することができるのであ
る。
即ち、カム円板100のカム溝102における凹所10
3はワークたるラック24を本発明による高周波焼入装
置に取り付けたり、又は取りはずしたりする所謂着脱作
業時にこれを簡単に実施し得るように設けられているの
である。
次に上述した焼入ヘッド部30をガイドバー82a 、
82bに泊ってラック24の長さ方向に−i毎に間欠的
に割出し送りする割出し送り機構について第6図を参照
して説明する。
なお、第6図はこの割り出し送り機構と共に第5図に基
き既述した上・下方向の焼入送り機構の一部およびこれ
ら両機構の相互連動作用を可能にする連動機構をも図示
した機構図である。
従って、第6図における参照番号において第1図〜第4
図と同一の参照番号は同一の要素部分を示したものであ
る。
さて、第6図において、駆動モータ20は割出し送り機
構の駆動第1軸86と適宜の軸接手々段により接続され
ており、この駆動第1軸86上に取付けられた歯車87
が前述した焼入送り機構のカム軸106上に取付けられ
た歯車88と噛合している。
従って駆動モータ20はこれら1対の歯車87.88の
噛合を介して以下に詳述する割出し送り機構と既述の焼
入送り機構との両機構へ共通的に駆動力を提供している
のである。
依ってまた1対の歯車87.88は割出し送り機構の、
駆動第1軸86と焼入送り機構のカム軸106を歯数比
によって定まる一定の比率の下に連動回転させることか
ら両機構間の連動機構を形成しているのである。
なお第6図にはカム軸106に取付けられたカム円板1
00に関し第5図の矢視■−■勝による断面が二点鎖線
で示しである。
割出し送り機構の駆動第1軸86が駆動モータ20によ
って正又は逆方向に回転駆動されると、その回転力は間
欠送り機構89および減速機構90を介して、駆動第2
軸91に伝達され、この、駆動第2軸91がボールねじ
軸からなる送りねじ84に結合されていることによって
該送りねじ84の回転に応じて焼入ヘッド部30はラッ
ク24(第1図参照)の長手軸線方向に送り作用を受け
るのである。
即ち、送りねじ84には焼入ヘッド部30の外枠35と
固定結合されたブラケット35′のねじブロック35“
が螺合し、またブラケット35′が既述のガイドバー8
2a 、82bに摺動可能に嵌合されていることから送
りねじ84の回転によってこれらねじブロック35“、
ブラケット35′、外枠35を介して焼入ヘッド部30
が送り作用を受けるのである。
ここで注目すべきことは、駆動第1軸86と駆動第2軸
91との間には間欠送り機構89が設けられていること
から該駆動第1軸86の複数回の回転に対応して1駆動
第2軸91が1回転を達成するのである。
このように間欠送り機構89が設けられている理由は焼
入ヘッド部30がラック24の1歯毎に間欠的に送られ
、かつ各ラック歯と焼入ヘッド部30とが対応する都度
に既述した焼入送り動作が焼入ヘッド部30に付与され
ることによってランク24の各歯の南面に対して高周波
焼入処理が逐次的に癩されていくようにしているからで
ある。
なお、間欠送り機構89は駆動第1軸86上に取付けら
れたビン車110と間欠回転出力軸112上に取付けら
れた溝孔車111とからなる周知のゼネバ機構によって
形成されている。
勿論、このゼネバ機構に換えて別の間欠機構、例えは部
分歯車とつめ車とを用いて形成することも可能であるこ
とは言うまでもない。
一方、間欠回転出力軸112上のピニオン113と駆動
第2軸91との間には種々の工作機械において既に周知
にされている減速歯車機構と同様に複数の歯車対からな
り、スプライン軸114上でチェンジレバー83により
歯車列を摺動させることにより種々の減速率又は増速率
を得ることが可能な減速機構90が設けられている。
この減速機構90は被焼入ワークたるラック24が種々
モジュール値の異なるラック歯を有する場合にこれらラ
ック歯のモジュール値に適応した割出し送り動作量を焼
入ヘッド部30に付与することを可能とすべく設けられ
ているのである。
即ち、ラック24の各歯のモジュールが比較的小さい値
の場合には減速比を大きくして送りねじ84の回転量を
比較的低レベルにし、以って焼入ヘッド部30の割出し
送り量を小さくするのである。
なお、第7図は焼入ヘッド部30の割出し送り動作と焼
入送り動作との経時的関係を図示したグラフ図である。
同第1図において、縦軸のH位置は焼入ヘッド部30が
最上昇位置におかれてラック24を本発明の高周波焼入
装置に着脱し得る位置を示し、またM位置は既述の一定
後退位置であり、このM位置に焼入ヘッド剖30が位置
しているときに水平方向の矢印で示す間欠的な割出し送
り作用が行われ焼入ヘッド部30はラック24の各歯と
対向する位置へ逐次割出し送りされるのである。
また第7図のL位置は焼入ヘッド部30が高周波加熱処
理を怖す所定の接近位置を示すものである。
そしてこのL位置からM位置へ後退する間に冷却水によ
る急冷が行われて高周波焼入処理が症されるのである。
なお、本発明による高周波焼入装置では焼入ヘッド部3
0が間欠的に割出し送り作用を受ける間にラック24に
対してエアーブローが症され、冷却水や塵埃等の除去作
業が施されるように構成されている。
なお、本発明では駆動モータ20の正・逆回転に応じて
焼入ヘッド部30を往復割出し送りし、高周波焼入処理
を繰り返すことも可能である。
さて、本発明による高周波焼入装置は更に重要な特徴と
してラック24を支持治具22上で支持する際に遊動支
持構造が備えられているのである。
この遊動支持構造を第8図に示す原理図で説明すると、
被高周波焼入ワークとしてのラック24は加工ラインで
加工完了後に治具支持台22に取付けられるが、この治
具支持台22には適宜の転動ローラ手段120が設けら
れてラック24はその長尺軸線方向に遊動自在な状態で
該転動ローラ手段120上に載置される。
載置された状態ではラック24の一端(第8図の左端)
は治具支持台22の衝合部122に接触しており、他端
(第8図の右端)は適宜のばね手段123を介して治具
支持台22に係合するように取付けられているが、焼入
ヘッド部30が第7図り位置に来ると、第8図の手動ビ
ン125によってラック24を右方へ動かして必ず衝合
部122に対して微少空隙Gが形成されるように設定さ
れている。
このような遊動支持構造を備えることによって焼入ヘッ
ド部30の焼入コイル26は常に一定の位置関係を以っ
てラック24の各歯と対向するように割出し送りされる
ようになるのである。
即ち、既述のように割出し送り機構によって焼入ヘッド
部30をラック24の各両組に一歯ずつ割出し送りされ
る場合には割出し送り機構内の各要素の加工精度等から
ラック24の各歯間のピッチと正確に一致するように割
出し送りすることは不可能であり、またラック24の各
歯間のピッチにも微小の誤差が介在することは不可避で
ある。
然るに精密な高周波焼入をラック24の各歯の歯面に癩
すためには常に焼入ヘッド部30の焼入コイル26がラ
ック24の各歯と一定の対向位置に割出されなければな
らない。
このときに上述した遊動支持構造を設けておけば、焼入
ヘッド部30が各歯と対向する位置へ一旦割出し送り機
構で割出し送りされ、次いで焼入ヘッド部30を焼入送
り動作させる時点で該焼入ヘッド部30に第8図に示す
ような可動位置決めビン125を予め設けておくことに
より焼入ヘッド部30が所定のラック歯と対向すべく焼
入送り動作するときに可動位置決めビン125がラック
24の歯溝に係合して焼入コイル26と対応ラック歯と
を常に一定の対向位置に位置決めすることができる。
即ち、ラック24が遊動自在であることから仮に焼入ヘ
ッド26とラック歯とが正確に割出されていない場合に
も可動位置決めビン125がラック24の歯溝に嵌入す
ることにより焼入コイル26と対応ラック歯とが正確に
対向するようにラック24が遊動し、究極的に正しい対
向位置へ割出されることになるのである。
この結果としてラック24の各歯の歯面には常に一定し
た高周波焼入処理が症され、このことは焼ムラのない高
精、度の焼入品質が得られることを意味するのである。
またラック24を遊動支持する構造に換えて焼入ヘッド
部30を遊動支持する構造も考えられるが、焼入ヘッド
部には出カドランス32等の重量部材が備えられている
ことを考慮すると、比較的重量が軽いラック24を遊動
支持することにより上述した可動位置決めビン125に
よる正確な割出し位置への位置決め作用を円滑に行い得
るという利点も生ずるのである。
以上、本発明を実癩例に基き説明したが、要するに本発
明によればラック部材の各歯に対して逐次的に高周波焼
入を症すに当り、各歯間で相互に一定した高品質の焼入
処理を得ることが可能であり、しかも単一の駆動モータ
からの駆動力をラックの軸線方向に泊う間欠的割出送り
作用と各歯に対する焼入送り作用とに共通的にかつ一定
の連動関係を以って利用するので、極めて効率よくラッ
クの高周波焼入作業を進捗せしめ得るのである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明によるラック@面の高周波焼入装置の正
面図、第2図は同側面図、第3図は同焼入装置に備えら
れた捩れ角割出装置の機構を示す略示斜視図、第4図は
同捩れ角割出装置と焼入ヘッド部との構造を示す部分断
面図、第5図は同焼入装置に具備された上・下方向の焼
入送り機構を取り出し図示した機構図、第6図は同焼入
装置の間欠的な割出し送り機構を取り出し図示した機構
図、第7図は焼入ヘッド部分の経時動作過程を説明する
グラフ図、第8図は同焼入装置に具備されたラックの遊
動支持構造の原理を説明する略示機構図。 図中、10・・・・・・機台、16・・・・・・治具台
、20・・・・・・1駆動モーク、22・・・・・・支
持治具、24・・・・・・ラック、26・・・・・・焼
入コイル、30・・・・・・焼入ヘッド部、40・・・
・・・捩れ角割出装置、62a、62b・・・・・・ガ
イドバー、82 a ? 82 b・・・・・・ガイド
バー、80・・・・・・転動形カムフォロア、84・・
・・・・送りねじ、86・・・・・・駆動第1軸、89
・・・・・・間欠送り機構、90・・・・・・減速機構
、91・・・・・・駆動第2軸、100・・・・・・カ
ム円板、102・・・・・・カム溝、106・・・・・
・カム軸。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 複数の歯が列設されたラックの支持治具を載置する
    治具台と、 前記ラックの各歯面を高周波加熱する焼入ヘッドと、前
    記焼入ヘッドと回転、駆動源との間に設けられた間欠送
    り機構および送りねじ装置を有し、前記焼入ヘッドを前
    記複数のランク歯の各歯と対向する各割出し位置へ順次
    間欠送りする割出し送り機構と、 前記焼入ヘッドと前記回転駆動源との間に設けられた回
    転形カム装置および揺動アーム装置を有し、前記各割出
    し位置において前記焼入ヘッドを加熱処理位置に対して
    所定距離前進後退させる焼入れ送り機構と、 前記回転駆動源の回転出力を前記割出し送り機構と前記
    焼入送り機構のそれぞれに振分け、両機構を相互に連動
    させる連動機構とを具備して構成されたラック歯面の高
    周波焼入装置。
JP4914279A 1979-04-23 1979-04-23 ラック歯面の高周波焼入装置 Expired JPS5913569B2 (ja)

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