JPS5913557A - タンデイッシュ内面付着地金類の除去方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は溶鋼の連続鋳造においてタンディツシュの内
面に固着した地金、スラグおよび内張耐火物との反応生
成物等（以下この発明では「地金類」という）をタンデ
ィツシュから除去する方法に関する。

周知のようにタンディツシュ（中間鍋）ハ、親鍋から溶
鋼を受入れて一時滞留し、溶鋼温度を一定にしまた不純
物を浮上させなから連鋳機のモールドへ溶鋼を注入する
大型容器であり、通常長さ１０ｍ１巾１．５ｍ、深さ１
．’５　ｍ程度の箱形である、しかして鋳造中のタンデ
ィツシュ内の湯面は、予め設定された標準レベルに基づ
く上下限レベルをはずれないように親鍋から断続的に溶
鋼が注入されるので常にｔｌは一定のレベルの満杯状態
を維持している。

このタンディツシュ内の溶鋼の滞留時間は長い場合は２
００分以上に亘る場合があり、鋳込みを完了した際には
地金類がタンディツシュ内張り耐火物の全面に付着した
まま残留し、冷却につれてこれが固着する。この固着物
は数基〜１０屯に達し、内張り耐火物に浸透して共融物
を形成しているので容易に剥離しないため、ガス切断で
小片化して剥ぎ取るか、油圧ジヤツキで分割して剥ぎ取
りクレーンで吊上げ除去する等多大の時間と労力を必要
とするばかりでなく、取り除く際に内張り耐火物の損壊
をまぬがれない。これを防止するため従来内張り耐火物
の表面にさらにマグネシア質ガンばツクス等の不定形耐
火物を塗布接着させる対策がとられている。即ち第１図
斜視図に示すように内張耐火煉瓦１の内面に比較的こわ
し易い不定形耐火物２を塗布してこれに地金類を固着さ
せて内張り耐火煉瓦を毀損しないように不定形耐火物２
とともに剥ぎ取る方法が実施されたが、前述のように溶
鋼は長時間滞留するので、高耐火度の不定形耐火物であ
っても、長時間高温加熱されることによって耐火煉瓦１
と反応して固相反応による焼結現象や低融物の生成など
によって融着しこれが冷却につれて固着するため、剥離
剤としての機能即ち付着地金類を一体として内張り耐火
煉瓦１から剥離させる機能を果し得なかった。なお６は
外殻鉄皮である。

一方１６００℃前后の溶鋼と１５００℃程度に加熱され
た耐火物の双方に高温度長時間接触しても反応しないよ
うな高耐火性剥離剤は開発されていないので、前述のよ
うな問題点は未だ解決されていない現状におる。

この発明は、前述のような問題点を解決し、僅少な労力
、費用かつ短時間で、かつ内張υ耐火煉瓦を損うことな
く付着地金類を一挙に剥離する方法を提供するもので、
タンディツシュの内張り耐火物（通常耐火煉瓦積、時に
は流し込み不定形耐火物施工）に後述する剥離剤を２〜
４聾埋に全■ｌに塗布し、さらにその上面に不定形耐火
物（通常ガン吹付けまたほこで塗り）で再塗布すること
によって、付着地金類が高温で不定形耐火物と固着して
も、タンディツシュを単に反転すれば剥離剤塗布面から
両者を同時に一体として剥離することができる・方法で
ある。

即ち従来のように不定形耐火物に、地金類と耐火煉瓦間
の剥離剤的機能を持たせるのではなく、別途に特定の剥
離剤を使用し、これを保護する機能を不定形耐火物にも
たせるものである。換言すれば剥離剤は特に高耐火性で
ある必要はなく、不足している耐熱性、難反応性を不定
形耐火物で補うという考え方に基づくものである。

この発明を具体的に説明すると、先ずタンディツシュ容
器の外殻鉄皮の内側に構築された耐火煉瓦積の内面全面
に剥離剤を塗布するのであるが、剥離剤として必要な性
質は■平均厚さに塗布できること、即ち塗布時だれたり
固まったすせず、さらに自然乾燥１５分程度で所定の平
均厚さで固着し、強固な皮膜が形成されること、■タン
ディツシュ内溶鋼からの不定形耐火物を通過してくる伝
熱で９００〜１．０［１０℃に加熱されることによって
熱膨張を起し、ついで冷却によって収縮し内外耐火物層
の間に間隙を形成し易いこと、■前記の加熱によって剥
離剤の一部が炭化しこれによって弱い衝撃でも崩れ易い
性質に変化すること等である。

前記の条件を満す剥離剤を各種実験の結果、−例として
黒鉛微粉末６５〜５５％、澱粉５〜１５チ水４０〜５０
％（何れも重量％）を充分混合して糊状にしたものが効
果的であることが判明した。

次に剥離剤の塗布厚さは、２−に満たない薄層にすると
加熱による炭化が進み過ぎさらに灰化現象が起って過度
に脆弱化すると同時に不定形耐火物と耐火煉瓦が部分的
に融着して剥離し難くなる。

また４ｍを越すような厚い層にすると塗布后だれたり、
固まりに〈〈なってその上に塗布する不定形耐火物がよ
くのらず流れ落ちるようになる。従つて剥離剤の塗布厚
さはその配合内容によって多少変動はあるものの２〜４
剛が適当である。、また剥離剤の塗布は、タンディツシ
コ、内面の２０−３０−の面積を短時間で均質な層を塗
布するにはスプレィタイプの吹付は塗装が適している。

また一旦混合した剥離剤配合物が分離し難い点において
も望ましい。

塗布した剥離剤は約１５分で強い皮膜層を形成するので
直ちにその内側に不定形耐火物を約２０−の厚さにこて
塗りまたは吹付は施工を行う。

以上のよう々施工によってタンディツシュの内面は、第
２図（ａｔ縦断側面図に示すように内張り耐火煉瓦１と
不定形耐火物２との間にサンドウィッチ状に剥離剤４が
全面に介在する状態となる。次いでタンディツシュに溶
鋼を受入れ鋳造作業を開始すると時間の経過とともに、
第２図（ｂｌの５に示すように容器の内面に地金類が厚
く付着してくる。

この時点でタンディツシュを交換し冷却したうえ、第２
図（ｃ）の如く容器を重量ウィンチで反転（７、底面に
油圧プレス７を溶鋼注出口乙に装着して地金類を下方へ
押下げると、一体的に固化している付着地金類５は不定
形耐火物２と共に第２図（ｄｌに示すように剥離剤４の
面で分離（７１つの固まりとなって一挙に下方へ落下す
る。この際剥離剤４が部分的に４火煉瓦１に残留するこ
とはあっても剥離剤は加熱によって脆弱化しているため
、耐火煉瓦１が不定形耐化物２の剥がしに伴って同時に
剥がされたり落下することはないので内張り耐火煉瓦１
は多数回使用することができるわ 以上説明したようにこの発明の除去方法によれば、剥離
剤と不定形耐火物の２層構造を塗布施工することによっ
て地金顔全体を一体的にワンタッチで剥離除去できるの
で、労力、除去作業時間が剥離剤塗布作業を加えても従
来のほぼ１／１ｏで済み、！！た内張り耐火物を毀損し
ないので従来１００〜１５０回使用でタンディツシュ内
張りの全面張替えを行っていたのを２００回寸で確実に
寿命を延長することができた。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のタンディツシュの内張シ状況を示す一部
切り欠き斜視図、第２図はこの発明の実施例を示すタン
ティッシュの縦断仰向し１で（ａ１図はこの発明方法に
よる剥離剤および不定形耐火物の塗布状況、（ｂ１図は
地金類付着状況、（ｃ１図はタンディツシュ反転状況、
（ｄ）図は地金類の落下状況を示す。各図において、 １・・・内張り耐火煉瓦、２・・・不定形１人物、４・
・・剥離剤、５・・・地金類、７・・・押下げ用油圧プ
レス。 代理人　弁理士　　木　村　三　朗

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 連続鋳造におけるタンティッシュの内張り耐火物の全面
   に剥離剤を２〜４ｍの厚さにスプレー塗布したうえに不
   定形耐火物を再塗布することにより、タンディツシュ内
   面に固着した地金類を前記不定形耐火物と一体に同時剥
   離することを特徴とするタンディツシュ内面＋１着地金
   類の除去方法。