JPS5913526Y2 - ガスオ−ブン用安全装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はガスオーブン用安全装置の改良に関する。

一般家庭で用いられているガスオーブン用の従来実用化
されている安全装置はガスの炎の中の導電性を利用して
信号電流を得てこれによりガスの流れを制御する方式或
いはガスの炎の熱を熱電対で感知して、その起電力によ
り電磁弁を制御する方式等をとっていた。

しかし前者の方式はこれを実現するための電気回路が高
価となるばかりでなく、常時炎の中に前記信号電流を得
るための電極部が挿入されたままになっているのでその
寿命に問題がある。

また後者の方式はガスオーブンの点火操作時に時間がか
かりすぎると共に熱電対の先端が常時使用中央にさらさ
れているので、ガスの種類によってはやはり寿命に問題
がある。

本考案はかかる従来装置の問題点を解決するために、オ
ーブン庫内の温度上昇を半導体素子で検知し、その結果
をランプ、ブザー等の表示装置により使用者に明確に知
らせるようにして、オーブンの基本操作である着火の確
認という重要な操作を確実ならしめて安全性を高めたこ
とを特徴とする。

以下図面に示す実施例を参照して本考案を更に説明する
と、第１図は本考案の適用対象であるガスオーブンで゛
ある。

同図において１はドアー、２はガスコック、３はタイマ
ー、４はランプ、５は排気穴、６は点火ボタンである。

また第２図は本考案による安全装置の一実施例で、７は
コック２と連動して使用時にオンとなるスイッチ、８は
リレー、９は特定温度の前後で抵抗値が急激に増減する
正特性サーミスタ、１０はドアー１が開の時にＡ接点に
投入され、閉の時にＢ接点に投入されるスイッチ、１１
はブザー、１２は直流電源であり、リレー８のコイルＣ
はサーミスタ９及びスイッチ７を介して電源１２に接続
され、またその接点Ｓはスイッチ７゜１０間に接続され
ている。

今、ドアー１を開けてコック２を開にしボタン５により
点火操作を行なうと、サーミスタ９があたたまるまでそ
の抵抗は小であるから、リレー８がオンとなり、電源１
２がスイッチ７、リレー８及びスイッチ１０のＡ接点を
介してランプ４に接続されこれが点灯する。

次に、しばらくしてサーミスタ９があたたまると、その
抵抗は大となるから、リレー８がオフとなり、ランプ４
は消灯するので、その時ドアー１を閉じればよい。

使用時にコックを誤動作してガスに点火しない状態でド
ア１を閉めた場合は、サーミスタ９が加熱されていない
から、電源１２がスイッチ７、リレー８及びスイッチ１
０のＢ接点を介してブザー１１に接続され、該ブザーが
鳴り、生ガスの流出を警告する。

以上説明した所から明らかなように本考案によれば下記
の如き優れた効果が得られる。

（１）オーブンは使用者からバーナーの炎が見にくいが
、本考案のものではランプにより容易に確認できる。

（２）検出素子として半導体を用いているので信頼性が
高い。

（３）オーブン庫での異常温度上昇が防止できる。

（４）コストが安い。

（５）本考案の安全装置はどのようなオーブンにも装着
できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の適用対象であるガスオーブンを示す斜
視図、第２図は本考案による安全装置の一実施例を示す
回路図である。 １：ドアー、２：コック、７，１０ ：スイッチ、９：
正特性サーミスタ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ガスオーブン内の着火による温度上昇を検出するための
   正特性サーミスタと、上記オーブンのガスコックに連動
   する第１スイツチと、該サーミスタ及び第１スイツチを
   介して電源に接続されたリレーと、上記リレー及び上記
   オーブンのドア開閉に連動するスイッチに接続された表
   示装置とを備え、上記サーミスタによるリレーの開閉に
   応答して上記表示装置の付勢が制御されるように構成さ
   れたことを特徴とするガスオーブン用安全装置。