JPS59135119A - 強化プラスチツク心線の製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 一本発明は導線を強化プラスチック（ＦＲＰ　。

Ｆｉｂｅｒ　Ｒｅ１ｎｆｏｒｃｅｄ　ｐｌａｓｔｉｃｓ
　）により被覆した強化プラスチック心線の製造方法に
関する。

銅線、光ファイバ等の導線を強化プラスチックにより被
覆した従来の心線を第１図に示す。

図示するように、該心線は元ファイバ等の導線ｌの外周
火熱硬化性樹脂３で被覆し、該樹脂３の中にガラス繊維
２を等間隔に配列したものである。このような心線は従
来第２図に示される方法で製造される。即ち、供給装置
４から導線１を引き出し、ガイドローラ５にて案内し樹
脂槽６へ送り込む。同時に複数の供給装置７からガラス
繊維２を引き出し、ガイドローラ８にて案内し、樹脂槽
６へ送り込む。この樹脂槽６には熱硬化性樹脂３が満た
されており、該槽６内に送り込まれた導線１及び複数の
ガラス繊維２はこの樹脂３を含浸する。この後に、これ
ら導線１及び複数のガラス繊維２を引き上げ各々案内ロ
ーラ９，１０により配列目板１１へ案内する。

この配列目板１１は導線１を中心に保持し、その外周に
ガラス繊維を配列する。そして、これら導線１及びガラ
ス繊維２の複合体を成形ダイ２に送り、形を整え、更に
加熱ダイ１３に送り、これらに含浸した樹脂３と共に一
体に加熱硬化してＦＲＰ心線を形成する。引き続き、こ
のＦＲＰ心憩は引取機１４にて牽引し、巻取機１５にて
巻き取る。

このような従前の製造方法では樹脂が導線に密着した状
態で成形され加熱硬化されるため、成形ダイ１２により
形を整える際及び加熱ダイ１３により樹脂３を硬化させ
る際に、導線１は外周から圧力を受ける。この外圧は樹
脂３・がその−１′ま硬化するため、硬化後の強化プラ
スチックにより保持され、常に導′ａ１に加わることと
なる。導線１が外圧を受ける状態が維持されると、種々
の不都合を生じる。例えば、導線１が光ファイバの場合
には、導線がマイクロベンドを起こし、このため、信号
の伝送損失が増加する。

このように従前の強化プラスチック心線の製造方法によ
り製造される心線はその導線１が常に被覆である強化プ
ラスチックから外圧を受けるため、伝送損失が大きい等
の欠点を有している。

本発明は導線を強化プラスチックの被覆で締め付けない
よう、導線と強化プラスチックの被覆との間に間隙を設
けた強化プラスチック心線の製造方法を提供することを
目的とするものであって、その構成は導線を強化プラス
チックで被覆した強化プラスチック心線を製造する方法
において、補強繊維の配合した熱硬化性樹脂を半硬化の
状態で円筒状援成形すると共にその筒の内側に導線を挿
入し、引き続き、円筒状樹脂の外径を絞って最終的（加
熱硬化させ、樹脂と導線との間に所定間隙を有する心線
を製造することを特徴とする。

以下、本発明の強化プラスチック心線の製造方法を実施
例に基づいて詳細に説明する。

本発明の強化プラスチック心線の製造方法は第４図に示
される製造装置により実施されるので、まずその製造装
置について説明する。同図に示す装置は、導線２１、ガ
ラス繊維（補強繊維）２２及び熱硬化性樹脂２３の供給
されるインレットブロック２４と、該樹脂２３を円筒状
に半硬化させる予熱ダイ２５と、該樹脂２３を所定形状
成形して最終的に硬化させるサイジングダイ２６とを具
える。即ち、筒状のインレットブロック２４と筒状の予
熱ダイ２５とは断熱リング２７を介して連結し、これら
に連絡する内径孔に管状のニップル２８が挿入され円筒
空間が形成されている。しかも、ニップル２８とインレ
ットブロック２４とはその後端で一体に固着しており、
従って上記円筒を間に圧入される樹脂２３は予熱ダイ２
５の先端から円筒状に押し出される。このインレットブ
ロック２４に樹脂タンク３０がパイプを介して連結して
おり、樹脂２３は樹脂タンク３０からインレットブロッ
ク２４を通じ円筒空間に圧入される。また該ブロック２
４には冷却水の流通する空間３１が内蔵され、該ブロッ
ク２４において、樹脂２３゛の硬化が防止される。イン
レットブロック２４の後端にはガラス繊維２２を上記空
間内圧導入させる孔が複数個穿設されると共に導線２１
をニップル２８内に通過させる孔が形成される。

また、円筒状に押し出される樹脂２３を半硬化きせるた
めに、予熱ダイ２５の外周にはヒータ３２が装着されて
いる。

一方、予熱ダイ２５の前方には筒状のサイジングダイ２
６が設けられている。該サイジングダイ２６の内径孔は
後端から中央部にかけてしだいに先細りに形成され、該
孔を通過する円筒状樹脂が所定の外径に絞られるように
なっている。また所定の太さに絞られる円筒状樹脂２３
と該樹脂２３に挿入される導線２１との間に所定の間隙
が形成されるように上記孔の内径が調整されている。該
サイジングダイ２６の外周にはヒータ３４が装着され℃
おり、通過する円筒状樹脂２３は絞られつつ、完全に硬
化される。

上記構成の強化プラスチック心線の製造装置により、本
発明方法は次の様に実施される。

まず、ポンプ等により加圧された樹脂２３をタンク３０
からインレットブロック２４の内側の円筒空間へ圧入し
、同時にインレットブロック２４の後端から複数本のガ
ラス繊維２２を上記空間内へ導入する。するとガラス繊
維２２が円筒状に成形される樹脂２３内に配列され、こ
れらは円筒空間を前方へ移動する。この時、予熱ダイ２
５を加熱しておく。予熱夕′イ２５の先端から樹脂２３
が半硬化の状態で円筒状に押し出し成形される。一方、
導線２１をニップル２８の後端から挿入し、上記半硬化
した円筒状イ脂２３の内側に挿入する。これら導線２１
及び円筒状樹脂２３は前方のサイジングダイ２６へ送ら
れる。このサイジングダイ２６にて円筒状樹脂２３を所
定の外径に絞りつつ、完全に硬化させる。このとき円筒
状樹脂２３の絞り量は前述のように規制され、円筒状樹
脂２３と導線２１との間には所定間隙が形成でれる。

このようにして製造された強化プラスチック心線の端面
な第５図に示すように、導線２１と強化プラスチックと
の間には間隙が形成されている。

このように、本発明の製造方法ではガラス繊維２２の配
列する半硬化した円筒状樹脂２３を押し出し法により形
成し、この円筒状樹脂２３と導１ＩＪ２１との間に間隙
が残るように該樹脂２３を絞るので、従前の方法と異な
り導線と強化プラスチックとが密着せず、導線２１が強
化プラスチックにより締めつげられない強化プラスチッ
ク心線を製造することができる。このため本発明により
製造された強化プラスチック心線においては、導Ｉｖｉ
１２１は製造中及び製造後においても外圧を受けず、導
線２１として光ファイバが使用される場合であっても、
マイクロベンドを起こすことがな（、従って信号の伝送
損失が増加する虞もない。

また、本発明では熱可塑性樹脂の押し出し技術を応用す
るので、その実施化が容易である。

例えば第３図に示す熱可塑性樹脂の押出装置を上記装置
の一部に使用することが可能である。

この図に示される装置はダイ４０の孔に管状のポイント
４１を遊嵌してなり、該ダイ４０とポイント４１との間
に形成される空間に熱可塑性樹脂を圧入し、ポイント４
１の孔から導線を挿入すると、導線の外周に熱可塑性樹
脂を被覆することができるようになっている。

以上、実施例に基づいて詳細に説明したよりに本発明の
強化プラスチック心線の製造方法は導線と強化グラスチ
ックとの間に間隙を形成することができる。このため２
本発明方法により製造芒れた強化プラスチック心線にお
いては導線は強化プラスチックの被覆から圧力を受けず
、このため導線５して元ファイバが使用される場合でも
、伝送損失が小さい。尚上記実施例では、補強繊維とし
てはガラス繊維が使用されているが、これに限らず炭素
繊維、芳香族ポリアミド繊維等が使用可能である。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の強化プラスチック心線の斜視図、第２図
は強化プラスチック心線の製造方法の説明図、第３図は
熱可塑性樹脂の押出装置の断面図、第４図及び第５図は
本発明の強化プラスチック心線の製造方法に係り、第４
図はその方法を実施するための装置の断面図、第５図は
その方法により製造された強化プラスチック心線の斜視
図である。 図　　面　　中、 ２１は導線、 ２２はガラス繊維、 ２３は熱硬化性樹脂。 ２４はインレットブロック、 ２５は予熱ダイ、 ２６はサイジングダイ、 ２７は断熱リング、 ２８はニップル。 ３０は樹脂タンク、 ３１は冷却空間。 ３２．３４はヒータである。 特許出願人　　住友電気工業株式会社 日本１信電話公社 代理人　弁理士　光石士部（他１名）

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 導線を強化プラスチックで被覆した強化プラスチック心
   線を製造する方法において、補強繊維の配合した熱硬化
   性樹脂を半硬化の状態で円筒状に成形すると共にその筒
   の内側に導線を挿入し、引き続き円筒状樹脂の外径を絞
   って最終的に加熱硬化させ、樹脂と導線との間に所定間
   隙を有する心ａを製造することを特徴とする強化プラス
   チック心線の製造方法。