JPS59133086A - ドツトマトリクス印字の塗料の垂れ防止法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はドットマ）　ＩＪクス印字の際の塗料の垂れ防
止法に関するものである。

垂直またはそれに近い面にマーキングガンから塗料を噴
射してドツトマトリクス印字をする場合、塗和粒の少な
くとも表面が硬化しはじめる１での間、重力の影響で塗
料の垂れが生ずる。

このような垂れは、多孔質表面である段ボールや木材の
場合は僅少で無視することもできるが、金属やプラスチ
ック等の平滑表面の場合の影響は甚大である。塗料の垂
れが発生するとドツトの形状が不揃いとなりかつ隣接ド
ツト間隔が不規則となる。したがって、印字質を悪化さ
せて識別性を減じ、極端な場合は判読を困難にする。

それほど甚しくない場合であっても被印字対象の商品価
値を減することになって好凍しくない。

このような垂れを防止するために、従来は高粘度塗料を
使用したシあるいは金属石鹸やベントナイト等の垂れ防
止剤を塗料に添加する等の対策か実施されていた。しか
しながら、垂れ防止効果が十分て々く印字速度や操作の
点で満足できるものではない。また、塗料粒に作用する
重力の影響を減するために小ドツトを使用することも効
果があることは事実であるが、ドツト径やドツト数は印
字すべき文字寸法および必要とされる識別性等に応じて
決定されることが多く、極端に小径のドツトを使用する
ことは実用的対策とはいえない。すなわち、大寸法の印
字の際は多数のドツトを使用する必要が生じ、装置が複
雑となって印字速度も制限され、さらに遠方からの視認
が困難となる等の理由から一般的解決法たり得ない。

本発明は、任意塗料粒径のドツトを使用するドツトマト
リクス印字の際の塗料の垂れを防止する方法を提供する
ことを目的とする。

この目的は、特許請求の範囲に記載の塗料の垂れ防止法
によって達成される。

本発明にかかる方法を実施することによって、金属、プ
ラスチック等の平滑面に対しても任意径のドツトによる
ドツトマトリクス印字が塗料の垂れを伴なうことなしに
可能となる。さらに塗料の乾燥が促進されるため、搬送
設備等の周。

四部月との接触に対する制限も緩和される。従来は、塗
料の垂れが生ずるため低粘度塗料が使用できず印字ヘッ
ドの高速応答性が期稍できなかっだが、本発明にかかる
方法によって任意粘度塗料による高速印字が可能となる
。

以下実施例に即して本発明にかかる方法を開示する。

第１図は本発明にかかる方法を実施するためり構成を示
すものである。被印字対象１と印字装置２とは実線の矢
印３！ｆ、たは破線の矢印４のように相対的に移動しな
がらドツトマトリクス印字が行なわれる。いずれを移動
させるかは被印字対象１の形状、寸法または設置場所の
環境等によって適宜選定することができる。

印字装置２は広角ノズルの下塗シ用スプレーガン５およ
びマーキングガン６を包含する。この場合、印字装置２
を一点鎖線のように単−枠に取付けるか各ガンを別個に
移動するようにするかは任意に選択することができる。

スプレーガン５は、マーキングガン６の１ｆＪｌ＋　作
に先たって下塗シ塗料の被膜７を形成するために部分８
のように噴射せしめられる。下塗り塗料の被膜７が適当
な状態となる時間の経過後に印字用のマーキングガン６
を作動せしめ、ドツト９を形成する。下塗シ塗料用スプ
レーガン５とマーキングガン６との間隔りは、相対移動
速度ＶまたはＶ′と塗料の性状とを考慮して決定される
。例えば、下塗如塗料被膜７の形成後約１０〜６０秒後
にドツトを形成すると都合がよい。

本発明に使用される下塗シ塗刺は、被膜上に形成される
印字塗料に対して粘度を増加させる作用すなわち増粘作
用を有する必要がある。かかる性質は、例えば下記の成
分をもって構成することによって得られる。

下塗シ塗料の成分の例： ニトロセルロース（粘度Ｈ−５〜Ｈ−２０）　　　　５
〜１５部マレイン酸変性ロジン　　　　　　　　　　１
０〜２０部酢酸エチル　　　　　　　　　　　　　　　
　２５部ドルオール　　　　　　　　　　　　　　　　
　３０部インプロピルアルコール　　　　　　　　　　
　１０部なお、下塗シ塗料は、被印字対象表面の色およ
び印字塗料の色を考慮し、透明またはコントラストの良
い色調の色を採用することができる。

例えば黒褐色表面に白色印字をする場合等は透明とし、
青色または赤色等の印字の場合には黄色や灰色とするこ
とができる。

このような性質の下塗シ塗料によって被印字面に被膜７
を形成し、その上に印字塗料によるドツト９を形成する
と、下塗り塗料被膜７中のニトロセルロースにより、被
膜７と印字１・゛シト９との界面付近の粘度が増加する
。その結果印字塗料の垂れが防止できる。第２図は、１
・゛シト９の状態を示す断面モテルであって、被印字対
象表面に形成された下塗り塗料の被膜７表面に印字塗料
のドツト９が形成される。ドツト底面すなわち被膜７と
の界面付近には、下塗り塗料の成分が印字塗料側に作用
し、ネ占度増力ロ域１０が形成される。なお、かかる粘
度増カロ域１０はドツト９の表面捷で及び粘度増加によ
る塗料の垂れ防止効果は十分であり、印字塗料のさらに
トソト９表面イ」近の乾燥を若干早めることになる。

本発明にかかる方法によって、任意色彩任意粒径のドツ
トによるドツトマトリクス印字カニ可能となる。下塗シ
塗刺による被膜上に塗料１・゛ットを形成することによ
って塗料の垂れｍ”５ｊｊ　、１にできることは前述の
通りであるが、下塗シ塗料の色彩を任意に選定すること
ができるので、印字仕上り状態を最良にすることも可能
となる。また、任意粘度の塗料を使用することができる
ことから、高速印字が可能となる。これらの利点は、下
塗り塗料被膜を形成する工程増加の不利益を補って余り
あるものである。

本発明の好適な実施例に即して開示したが、本発明の範
囲内において多くの変形または変更が可能であることは
明らかであろう。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明にかかる方法を実施するための構成配
置図である。 第２図は、被印字対象表面のドツトの付着状態を示す断
面モデル図である。 主な参照符号の対応は次の通シである。 ｌ：被印字対象　　　　２：印字装置 ５　：下塗シ用スプレーガン　　６　：マーキングガン
７：下塗シ塗料被膜　　　９：印字ドツト１０：増粘域 第１図 第２図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）塗料吸収の少ない面にドツトマトリクス印字する
   際の塗料の垂れを防止する方法において、 印字用塗料に対して増粘作用を及ぼす下塗り塗料被膜（
   ７）を被印字対象（１）の被印字面上に形成し、前記下
   塗シ塗料被膜（７）上に印字用塗料によるドツト（９）
   を形成することを特徴とする前記方法。