JPS5912785B2 - 着色された皮革様シ−ト物質の製造法 - Google Patents
着色された皮革様シ−ト物質の製造法Info
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- JPS5912785B2 JPS5912785B2 JP12223274A JP12223274A JPS5912785B2 JP S5912785 B2 JPS5912785 B2 JP S5912785B2 JP 12223274 A JP12223274 A JP 12223274A JP 12223274 A JP12223274 A JP 12223274A JP S5912785 B2 JPS5912785 B2 JP S5912785B2
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- fiber
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Description
【発明の詳細な説明】
本発明は濃度に染色され、かつ発色性の良好な皮革様シ
ート物質の製造に関するものである。
ート物質の製造に関するものである。
従来皮革様シート物質は繊維集合体にゴム弾性高分子物
質を含浸した基体、この基体を仕上げたスェード状シー
ト物質または基体の表面に高分子物質を付与した表面層
を有するスムース調シート物質であり、これらシート物
質の着色法には染色法によることも多い。
質を含浸した基体、この基体を仕上げたスェード状シー
ト物質または基体の表面に高分子物質を付与した表面層
を有するスムース調シート物質であり、これらシート物
質の着色法には染色法によることも多い。
特に染色法による着色は少量多銘柄の生産に適するので
、その利用は日々増加の傾向にある。
、その利用は日々増加の傾向にある。
しかるに皮革様シート物質は性質を異にする数種の高分
子物質の複合物であるため、染色性はもとより、発色性
、染色堅牢度などの性質が異なり従って濃色のものが出
にくいことや、異色窓を生じたり、発色性が悪かったり
、更には染料が他の素材に移行するなどの好ましくない
現象が生ずる。
子物質の複合物であるため、染色性はもとより、発色性
、染色堅牢度などの性質が異なり従って濃色のものが出
にくいことや、異色窓を生じたり、発色性が悪かったり
、更には染料が他の素材に移行するなどの好ましくない
現象が生ずる。
このような現象を防止する一つの方法として、繊維集合
体に含浸するゴム弾性高分子物質および/または表面塗
布高分子物質にあらかじめ顔料を添加することが行なわ
れている。
体に含浸するゴム弾性高分子物質および/または表面塗
布高分子物質にあらかじめ顔料を添加することが行なわ
れている。
しかしこの方法では工業的規模で製造する場合には小廻
りができず、また後で染色しても容易に色合わせができ
ないとかの他に、表面が繊維立毛面を形成したシート物
質では繊維のデニールなとも関連し、一層色合わせが面
倒になり、ひいては染色物の性能にも影響されることに
なる。
りができず、また後で染色しても容易に色合わせができ
ないとかの他に、表面が繊維立毛面を形成したシート物
質では繊維のデニールなとも関連し、一層色合わせが面
倒になり、ひいては染色物の性能にも影響されることに
なる。
本発明者は上記の諸問題を解決する方法につき鋭意研究
をした結果、繊維集合体として着色された繊維で作られ
た繊維集合体を用いることにより、上記の諸問題が著し
く改良されることを認め、本発明に至った。
をした結果、繊維集合体として着色された繊維で作られ
た繊維集合体を用いることにより、上記の諸問題が著し
く改良されることを認め、本発明に至った。
すなわち、本発明は着色された繊維で造られた繊維集合
体と、該繊維集合体に含有せる易染性物質を含むまたは
含まないゴム弾性高分子物質からなるシート物質の1つ
の表面に重合体層を有するシート物質を染色することを
特徴とする良好な発色性を有する着色された皮革様シー
ト物質の製造法である。
体と、該繊維集合体に含有せる易染性物質を含むまたは
含まないゴム弾性高分子物質からなるシート物質の1つ
の表面に重合体層を有するシート物質を染色することを
特徴とする良好な発色性を有する着色された皮革様シー
ト物質の製造法である。
本発明において用いる着色された繊維とは、あらかじめ
、有機または無機の顔料あるいは染料の1種以上を混ぜ
たチップあるいは紡糸原液を公知の紡糸方法、例えば乾
式法、湿式法、溶融法により紡糸し、所望により、延伸
、捲縮、切断などを行って得られたフィラメントあるい
はステープルである。
、有機または無機の顔料あるいは染料の1種以上を混ぜ
たチップあるいは紡糸原液を公知の紡糸方法、例えば乾
式法、湿式法、溶融法により紡糸し、所望により、延伸
、捲縮、切断などを行って得られたフィラメントあるい
はステープルである。
また、本発明における繊維集合体とは、上記繊維を乾式
法または湿式法でウェブを形成せしめ、あるいはフィラ
メントを巻きとることなく捕集体上に集積してシート状
のウェブを形成せしめ、さらにこれらのウェブの片面ま
たは両面からニードルパンチングをしたり、また流体噴
射により繊維の絡合を形成せしめた、いわゆる絡合不織
+<小フ 本発明の方法で表面層を付与したスムース調または型押
模様付きのシート物質を得るには、具体的には、まず繊
維集合体にゴム弾性高分子物質の溶液または分散液を含
浸し、更にゴム弾性高分子物質の溶液または分散液を所
定量付与して凝固する方法、あるいはゴム弾性高分子物
質の溶液または分散液を含浸して凝固し、得られた基体
の少なくとも一面にゴム弾性高分子物質の溶液または分
散液を所定量付与して湿式法または乾式法で凝固する方
法、さらには基体の少なくとも一面にあらかじめ作って
おいたゴム弾性高分子物質の多孔質または非多孔質のフ
ィルムを貼り合わせる方法などで表面層が付与されたシ
ート物質を形成せしめる。
法または湿式法でウェブを形成せしめ、あるいはフィラ
メントを巻きとることなく捕集体上に集積してシート状
のウェブを形成せしめ、さらにこれらのウェブの片面ま
たは両面からニードルパンチングをしたり、また流体噴
射により繊維の絡合を形成せしめた、いわゆる絡合不織
+<小フ 本発明の方法で表面層を付与したスムース調または型押
模様付きのシート物質を得るには、具体的には、まず繊
維集合体にゴム弾性高分子物質の溶液または分散液を含
浸し、更にゴム弾性高分子物質の溶液または分散液を所
定量付与して凝固する方法、あるいはゴム弾性高分子物
質の溶液または分散液を含浸して凝固し、得られた基体
の少なくとも一面にゴム弾性高分子物質の溶液または分
散液を所定量付与して湿式法または乾式法で凝固する方
法、さらには基体の少なくとも一面にあらかじめ作って
おいたゴム弾性高分子物質の多孔質または非多孔質のフ
ィルムを貼り合わせる方法などで表面層が付与されたシ
ート物質を形成せしめる。
そして表面着色を染色法による場合、染色性をより良い
ものにしようと望むならたとえば、特公昭47−184
24号公報に記載の方法で表面処理を施こすこともよい
。
ものにしようと望むならたとえば、特公昭47−184
24号公報に記載の方法で表面処理を施こすこともよい
。
そして型押し、もみなどの操作を行ないスムース調また
は型押しシート物質を得る。
は型押しシート物質を得る。
:裏面は必要あれば起毛処理を施こすことができる。
本発明は上述の表面層付与シート物質を公知の染料を用
いて染色することにより達成される。
いて染色することにより達成される。
この時の染料の種類や染色方法については、従来の方法
がそのまま採用できる。
がそのまま採用できる。
例えば繊維を着色した色と同色の染料で染色することも
よいし、異なる色の染料で染色することもよい。
よいし、異なる色の染料で染色することもよい。
たとえばカーボンブラックで着色した繊維の場合、黒の
染料で染色すると色の深みのある、良好な発色性の皮革
様シート物質となり、またカーボンブラックで着色した
繊維の場合でも、濃茶色、濃緑色、あずき色などが容易
に得られる。
染料で染色すると色の深みのある、良好な発色性の皮革
様シート物質となり、またカーボンブラックで着色した
繊維の場合でも、濃茶色、濃緑色、あずき色などが容易
に得られる。
また表面層を有するシート物質であっても表面と裏面の
色調の差は小さくすることも出来る利点がある。
色調の差は小さくすることも出来る利点がある。
本発明において、繊維集合体にゴム弾性高分子物質の溶
液または分散液を含浸させる際、含浸液の粘度が高いと
繊維集合体に変形を生じ、含浸操作はもとより、製品性
能まで変化するので、含浸操作に先だって、繊維および
含浸高分子物質とは溶剤を異にする糊剤、高分子物質あ
るいは射熱軟化性高分子物質で繊維集合体の繊維をあら
かじめ固定しておくと含浸操作および凝固において繊維
集合体の形態を安定化することができる。
液または分散液を含浸させる際、含浸液の粘度が高いと
繊維集合体に変形を生じ、含浸操作はもとより、製品性
能まで変化するので、含浸操作に先だって、繊維および
含浸高分子物質とは溶剤を異にする糊剤、高分子物質あ
るいは射熱軟化性高分子物質で繊維集合体の繊維をあら
かじめ固定しておくと含浸操作および凝固において繊維
集合体の形態を安定化することができる。
そして最終製品ではこれら固定に使用した物質の一部ま
たは全部を除去して繊維間の固定を解除すると腰のある
柔軟な風合の皮革様シート物質になるが、目的とする製
品については必ずしも固定を解除しなくてもよい。
たは全部を除去して繊維間の固定を解除すると腰のある
柔軟な風合の皮革様シート物質になるが、目的とする製
品については必ずしも固定を解除しなくてもよい。
また繊維集合体に含浸せしめるゴム弾性高分子物質には
易染性物質、たとえばポリエチレンエーテルグリコール
を含むポリウレタン、染色性向上ポリウレタン、架橋型
ポリウレタン、変性ポリアミド、ポリビニルピロリドン
などの含窒素ポリマー、ポリアクリロニトリル、ポリア
ミンまたはその誘導体、スルフォン化されたポリマーな
どから選ばれた少なくとも1種の物質をゴム弾性高分子
物質の重量に対して50重量%以下の量を添加するとよ
い。
易染性物質、たとえばポリエチレンエーテルグリコール
を含むポリウレタン、染色性向上ポリウレタン、架橋型
ポリウレタン、変性ポリアミド、ポリビニルピロリドン
などの含窒素ポリマー、ポリアクリロニトリル、ポリア
ミンまたはその誘導体、スルフォン化されたポリマーな
どから選ばれた少なくとも1種の物質をゴム弾性高分子
物質の重量に対して50重量%以下の量を添加するとよ
い。
しかし染色仕上げの状態で異色感が強調されたり、性能
上好ましくない場合もあるので、易染性物質の使用の有
無および使用量の範囲は予備試験により決定する。
上好ましくない場合もあるので、易染性物質の使用の有
無および使用量の範囲は予備試験により決定する。
それによって染色操作はもとより、製品の染色性能上も
好ましい。
好ましい。
本発明で使用される繊維は、たとえばナイロン=6、ナ
イロン−66、ナイロン−610、ナイロン−8、ナイ
ロン−12などの各種ポリアミド、ポリエチレンテレフ
タレートまたはその共重合物、ポリブチレンテレフタレ
ートなどの各種ポリエステル、ポリエチレン、ポリプロ
ピレン、ポリブチレンなどのポリオレフィン、アクリロ
ニトリル、ポリビニルアルコール、ポリ塩化ビニルまた
はその誘導体、ポリスチレン、ポリα−メチルスチレン
、ポリビニルトルエンなどの環含有ビニルポリマー□、
ポリビニルピロリドン、ポリウレタン、ポリエーテル、
再生セルロール、セルロースアセテートなどから選ばれ
たポリマーを溶融紡糸、乾式紡糸あるいは湿式紡糸によ
って紡糸した普通繊維、異形断面繊維、更に上記ポリマ
ーから溶剤に対する溶解性を異にする少なくとも2種の
ポリマーを混合溶解、別々の溶解系で溶解し合流せしめ
て混合流を形成せしめる、または口金で規制して混合流
を形成せしめるなどの方法で紡糸した混合繊維で、少な
くとも1種のポリマーは複数本以上の極細デニール繊維
成分となって他種ポリマー中に分散した形態の繊維であ
る。
イロン−66、ナイロン−610、ナイロン−8、ナイ
ロン−12などの各種ポリアミド、ポリエチレンテレフ
タレートまたはその共重合物、ポリブチレンテレフタレ
ートなどの各種ポリエステル、ポリエチレン、ポリプロ
ピレン、ポリブチレンなどのポリオレフィン、アクリロ
ニトリル、ポリビニルアルコール、ポリ塩化ビニルまた
はその誘導体、ポリスチレン、ポリα−メチルスチレン
、ポリビニルトルエンなどの環含有ビニルポリマー□、
ポリビニルピロリドン、ポリウレタン、ポリエーテル、
再生セルロール、セルロースアセテートなどから選ばれ
たポリマーを溶融紡糸、乾式紡糸あるいは湿式紡糸によ
って紡糸した普通繊維、異形断面繊維、更に上記ポリマ
ーから溶剤に対する溶解性を異にする少なくとも2種の
ポリマーを混合溶解、別々の溶解系で溶解し合流せしめ
て混合流を形成せしめる、または口金で規制して混合流
を形成せしめるなどの方法で紡糸した混合繊維で、少な
くとも1種のポリマーは複数本以上の極細デニール繊維
成分となって他種ポリマー中に分散した形態の繊維であ
る。
そして混合繊維を用いて、最終製品になるまでに混合繊
維の一方の成分、すなわち極細デニール繊維となった分
散成分または分散媒成分のいずれかを溶解除去するもの
にあっては残留繊維成分の方にその重量に対し、また他
の繊維においてはその重量に対して0.5重量%〜15
重量%の有機顔料または無機顔料を添加して紡糸する。
維の一方の成分、すなわち極細デニール繊維となった分
散成分または分散媒成分のいずれかを溶解除去するもの
にあっては残留繊維成分の方にその重量に対し、また他
の繊維においてはその重量に対して0.5重量%〜15
重量%の有機顔料または無機顔料を添加して紡糸する。
この添加量は繊維のデニールおよび染色する目標色によ
って異なり、細デニールあるいは変性された繊維にあっ
ては多少多い目に、また濃色にするにも多少多い目に、
また濃1色でも色の系統かはなれる場合には多少少な目
に添加量を加減する。
って異なり、細デニールあるいは変性された繊維にあっ
ては多少多い目に、また濃色にするにも多少多い目に、
また濃1色でも色の系統かはなれる場合には多少少な目
に添加量を加減する。
本発明では特に繊維の太さが0.1デニール以下の微細
繊維、とりわけ0.05デニール以下の微細繊維を構成
繊維とした場合に有効である。
繊維、とりわけ0.05デニール以下の微細繊維を構成
繊維とした場合に有効である。
そして使用される有機又は無機の顔料としては通常のも
のが使用されるが、例えばカーボンブラック、クロムイ
エロー、カドミウムイエロー、酸化鉄、アンバー、鉛丹
、コバルト紫、郡青、コバルトブルー、セルリアンブル
ー、クロムグリーン、酸化クロム、各種金属粉顔料など
の無機顔料、アゾ化合物、フタロシアニン、金属キレー
ト化合物などの有機顔料などである。
のが使用されるが、例えばカーボンブラック、クロムイ
エロー、カドミウムイエロー、酸化鉄、アンバー、鉛丹
、コバルト紫、郡青、コバルトブルー、セルリアンブル
ー、クロムグリーン、酸化クロム、各種金属粉顔料など
の無機顔料、アゾ化合物、フタロシアニン、金属キレー
ト化合物などの有機顔料などである。
また繊維集合体に含浸するゴム弾性高分子物質は、たと
えばポリエステルジオール、ポリエーテルジオール、ポ
リエステルエーテルジオール、ポリカプロラクトンジオ
ールなどのポリマージオールの1種または2種以上、有
機ジイソシアネート、活性水素原子2個有するジオール
またはジアミンを鎖伸長剤として反応せしめたポリウレ
タンエラストマー、アクリロニトリル−ブタジェン共重
合体、スチレン−ブタジェン共重合物、ポリブタジェン
、ネオプレンなどの合成ゴム、天然ゴム、ポリアクリル
酸エステルなどのポリマーであるが、皮革様シート物質
としてはポリウレタンエラストマーを主体としたゴム弾
性高分子物質が好ましい。
えばポリエステルジオール、ポリエーテルジオール、ポ
リエステルエーテルジオール、ポリカプロラクトンジオ
ールなどのポリマージオールの1種または2種以上、有
機ジイソシアネート、活性水素原子2個有するジオール
またはジアミンを鎖伸長剤として反応せしめたポリウレ
タンエラストマー、アクリロニトリル−ブタジェン共重
合体、スチレン−ブタジェン共重合物、ポリブタジェン
、ネオプレンなどの合成ゴム、天然ゴム、ポリアクリル
酸エステルなどのポリマーであるが、皮革様シート物質
としてはポリウレタンエラストマーを主体としたゴム弾
性高分子物質が好ましい。
このゴム弾性高分子物質の溶液または分散液には凝固調
節剤、繊維との接着防止剤、易染性物質、防燃剤、帯電
防止剤などの他に着色剤も併用することができる。
節剤、繊維との接着防止剤、易染性物質、防燃剤、帯電
防止剤などの他に着色剤も併用することができる。
本発明では更に表面層を付与することもよいが。
表面層を構成する高分子物質としては、ポリ塩化ビニル
、ポリアミド、ポリウレタン、ポリウレタンとアミノ酸
樹脂の混合物などがあるが、好ましくはポリウレタンエ
ラストマーを主体にした高分子物質である。
、ポリアミド、ポリウレタン、ポリウレタンとアミノ酸
樹脂の混合物などがあるが、好ましくはポリウレタンエ
ラストマーを主体にした高分子物質である。
以下に本発明の態様を実施例で示すが、これら実施例に
限定されるものではない。
限定されるものではない。
なお部および%は重量に関するものである。
実施例 1
カーボンブラック1%含有したポリエステルチップを溶
融紡糸し、延伸、捲縮、切断して得た繊度1.5デニー
ル、繊維長51龍のステープルをランダムウェブとし1
、ニードルパンチングして絡合不織布を作った。
融紡糸し、延伸、捲縮、切断して得た繊度1.5デニー
ル、繊維長51龍のステープルをランダムウェブとし1
、ニードルパンチングして絡合不織布を作った。
この絡合不織布にポリエチレンアジペートグリコール、
4.4’−ジフェニルメタジイソシアネート、エチレン
グリコールを重合して得たポリエステル系ポリウレタン
エラストマーの濃度15%ジメチルホルムアミド(以下
1)MFとする)溶液を含浸し、湿式凝固浴で凝固し、
水洗し、乾燥して厚さ1.0mmのシート物質(1)を
得た。
4.4’−ジフェニルメタジイソシアネート、エチレン
グリコールを重合して得たポリエステル系ポリウレタン
エラストマーの濃度15%ジメチルホルムアミド(以下
1)MFとする)溶液を含浸し、湿式凝固浴で凝固し、
水洗し、乾燥して厚さ1.0mmのシート物質(1)を
得た。
このシート物質の一面は平滑面にし、他の面はサンドペ
ーパーでパフ掛けし、ブラツシ掛けして繊維立毛面とし
た。
ーパーでパフ掛けし、ブラツシ掛けして繊維立毛面とし
た。
そして平滑面上にはポリエステル系ポリウレタンの溶液
を塗布し、凝固して多孔質層を形成せしめて表面層とし
、カーボンブラックを分散した着色仕上剤をグラビヤ法
で塗布し、更にポリエチレンエーテルグリコールをソフ
トセグメントとするポリウレタン溶液をグラビア法で塗
布した後、エンボス加工し、次いで以下の染色条件で染
色した。
を塗布し、凝固して多孔質層を形成せしめて表面層とし
、カーボンブラックを分散した着色仕上剤をグラビヤ法
で塗布し、更にポリエチレンエーテルグリコールをソフ
トセグメントとするポリウレタン溶液をグラビア法で塗
布した後、エンボス加工し、次いで以下の染色条件で染
色した。
染 料 熱分散染料組成物 3%owf分散剤
Disper TL 2g/lキャリヤー テ
トロシン F 10g浴比 1:50 温度 97°C 時間 60分 染色後、ラウリルベンゼンスルホン酸ソーダ1g/lの
70℃温水で約30分間絞液を繰り返しながら洗浄し、
更に温水洗後乾燥して得たものは両面とも深みのある黒
色で、天然皮革に類似の風合、外観を有するスムース調
表面をもつ皮革様シート物質である。
Disper TL 2g/lキャリヤー テ
トロシン F 10g浴比 1:50 温度 97°C 時間 60分 染色後、ラウリルベンゼンスルホン酸ソーダ1g/lの
70℃温水で約30分間絞液を繰り返しながら洗浄し、
更に温水洗後乾燥して得たものは両面とも深みのある黒
色で、天然皮革に類似の風合、外観を有するスムース調
表面をもつ皮革様シート物質である。
実施例 2
カーボンブラック8%含有したナイロンチップを一方の
溶解系にて溶解し、顔料を含まないポリエチレンを他の
溶解系にて溶解し、両溶解物を合流してナイロンが極細
デニール繊維成分としてポリエチレンを分散媒成分とし
て分散した混合流を形成せしめて紡糸し、延伸、捲縮、
切断して得た繊度4.0デニール、繊維長51mmのス
テープルをクロスラップウェブとし、ニードルパンチン
グして絡合不織布を造った。
溶解系にて溶解し、顔料を含まないポリエチレンを他の
溶解系にて溶解し、両溶解物を合流してナイロンが極細
デニール繊維成分としてポリエチレンを分散媒成分とし
て分散した混合流を形成せしめて紡糸し、延伸、捲縮、
切断して得た繊度4.0デニール、繊維長51mmのス
テープルをクロスラップウェブとし、ニードルパンチン
グして絡合不織布を造った。
この絡合不織布は135°Cの熱風加熱帯で処理し、次
いでポリエステル系ポリウレタン90部、ポリエーテル
系ポリウレタン10部からなるプレドポリウレタンエラ
ストマーの13%DMF溶液を飽充し、非溶剤凝固浴で
凝固し、水洗して得たシート物質は、繊維を構成するポ
リエチレン成分を溶解除去し、残留繊維成分を極細デニ
ール繊維成分が多数本集束された極細デニール繊維集束
体繊維の形態の変性繊維とした。
いでポリエステル系ポリウレタン90部、ポリエーテル
系ポリウレタン10部からなるプレドポリウレタンエラ
ストマーの13%DMF溶液を飽充し、非溶剤凝固浴で
凝固し、水洗して得たシート物質は、繊維を構成するポ
リエチレン成分を溶解除去し、残留繊維成分を極細デニ
ール繊維成分が多数本集束された極細デニール繊維集束
体繊維の形態の変性繊維とした。
ここに得た変性繊維の絡合不織布とポリウレタンエラス
トマーからなるシート物質(n)の片面をサンドペーパ
ーで平滑にし、他の面は起毛処理して繊維立毛面にした
シート物質にし、この平滑面には薄いポリウレタン層か
らなる表面層を付与し、エンボシングし、次いで以下の
染色条件で染色した。
トマーからなるシート物質(n)の片面をサンドペーパ
ーで平滑にし、他の面は起毛処理して繊維立毛面にした
シート物質にし、この平滑面には薄いポリウレタン層か
らなる表面層を付与し、エンボシングし、次いで以下の
染色条件で染色した。
染料 オルトランブラツク(BASF製)2%owf
カヤカランブラック(日本化薬社製) 41.5%o
wf 浴比 1:50 温度 97°C 時間 60分 染色後、70°Cの温水でソーピングし、水洗後 。
wf 浴比 1:50 温度 97°C 時間 60分 染色後、70°Cの温水でソーピングし、水洗後 。
乾燥した後、揉み加工して得たシート物質は一面がスム
ース面であり、他の面がスェード面である腰のある柔軟
性の皮革様シート物質で、スムース面は染色物特有の深
みのある、そして全体として厚み感のある優れた黒の製
品が得られた。
ース面であり、他の面がスェード面である腰のある柔軟
性の皮革様シート物質で、スムース面は染色物特有の深
みのある、そして全体として厚み感のある優れた黒の製
品が得られた。
この製 。品は被服素材、靴素材などに好適なものであ
る。
る。
実施例 3
カーボッ19フ210%配合したポリエステルチップを
一方の溶解系で溶解し、顔料を含まないポリエチレンを
他の溶解系で溶解し、両溶解物をポリエステルが極細デ
ニール繊維成分、ポリエチレンを分散媒成分となるよう
口金で規制して紡糸し、延伸し、捲縮、切断して得た繊
度3.0デニール、繊維長51朋のステープルを用いて
絡合不織布を造り、135℃の加熱帯で熱処理し、繊維
の収縮と、繊維間の固定を行なった。
一方の溶解系で溶解し、顔料を含まないポリエチレンを
他の溶解系で溶解し、両溶解物をポリエステルが極細デ
ニール繊維成分、ポリエチレンを分散媒成分となるよう
口金で規制して紡糸し、延伸し、捲縮、切断して得た繊
度3.0デニール、繊維長51朋のステープルを用いて
絡合不織布を造り、135℃の加熱帯で熱処理し、繊維
の収縮と、繊維間の固定を行なった。
この固定不織布にポリマー量としてポ・リエステル系ポ
リウレタンの分散液95部、変性ポリアミドの分散液5
部の割合で混合した分散液を含浸し、凝固し、乾燥して
ポリマーを沈積せしめた後、ポリエチレンを溶解除去し
て残留ポリエステル成分を極細デニール繊維が集束した
形態の変性繊維とした。
リウレタンの分散液95部、変性ポリアミドの分散液5
部の割合で混合した分散液を含浸し、凝固し、乾燥して
ポリマーを沈積せしめた後、ポリエチレンを溶解除去し
て残留ポリエステル成分を極細デニール繊維が集束した
形態の変性繊維とした。
ここに得たシート物質(III)の片面をパフ掛けで平
滑面とし、他力の面をパフ掛けで起毛し、更にブラツシ
掛けして繊維立毛面のスェード調にした。
滑面とし、他力の面をパフ掛けで起毛し、更にブラツシ
掛けして繊維立毛面のスェード調にした。
そして別に作った厚さ0.30mmのポリウレタン多孔
質シート物質を平滑面に貼着し、その表面に易染性物質
としてポリエチレンエーテル系ポリウレタンの溶液をグ
ラビヤ法で塗布し、エンボシングした後、黒染料配合物
に分散剤を追加し、キャリヤー染色して得たシート物質
は、表面がスムース調で裏面がスェード調の黒のシート
物質で、靴素材に適したものである。
質シート物質を平滑面に貼着し、その表面に易染性物質
としてポリエチレンエーテル系ポリウレタンの溶液をグ
ラビヤ法で塗布し、エンボシングした後、黒染料配合物
に分散剤を追加し、キャリヤー染色して得たシート物質
は、表面がスムース調で裏面がスェード調の黒のシート
物質で、靴素材に適したものである。
しかも裁断した切り口も黒に染色されていて、製品の商
品価値を高めることができた。
品価値を高めることができた。
比較のためにカーボンブラックを添加しないポリエステ
ルを用いて同様に加工して得たシート物質を、最初上記
と同一条件で染色したものは繊維の発色性が悪く、あた
かも濃紺であり、黒にはならない。
ルを用いて同様に加工して得たシート物質を、最初上記
と同一条件で染色したものは繊維の発色性が悪く、あた
かも濃紺であり、黒にはならない。
次に染料を増し、染色条件をいろいろ変えたが深みのあ
る黒のシート物質は得られず、むしろ染料を多量に使用
し、表面にかぶせた結果、染色堅ろう度の悪い製品とな
った。
る黒のシート物質は得られず、むしろ染料を多量に使用
し、表面にかぶせた結果、染色堅ろう度の悪い製品とな
った。
実施例 4
カーボンブラック5%添加した6−ナイロン50部と高
流動性ポリエチレン50部をチップ混合で溶融紡糸し、
延伸、捲縮し、51朋に切断して繊度4.2デニールの
繊維を作った。
流動性ポリエチレン50部をチップ混合で溶融紡糸し、
延伸、捲縮し、51朋に切断して繊度4.2デニールの
繊維を作った。
この繊維でクロスラップウェブを作り、ニードルパンチ
で絡合不織布とした。
で絡合不織布とした。
次いでPVA3%水溶液を付着した後、135℃の加熱
帯で乾燥と繊維中の1成分による熱接着を行って加工不
織布とした。
帯で乾燥と繊維中の1成分による熱接着を行って加工不
織布とした。
この不織布に易染性ポリマーを含む、ポリウレタン組成
物の16%DMF溶液を含浸し、DMF30%水溶液中
で凝固した後、ポリエチレンを溶剤で抽出除去し、乾燥
して厚さ2關のシートを得た。
物の16%DMF溶液を含浸し、DMF30%水溶液中
で凝固した後、ポリエチレンを溶剤で抽出除去し、乾燥
して厚さ2關のシートを得た。
このシートは6−ナイロンの平均繊度0.003〜0.
001デニールの微細繊維からなる絡合不織布にポリウ
レタン多孔質が含有して成る構成であった。
001デニールの微細繊維からなる絡合不織布にポリウ
レタン多孔質が含有して成る構成であった。
得られたシートは厚さのほぼ中間で2枚にスライスし、
更に、スライス面をパフ掛けしてそれぞれ厚み0.8
mrnの2枚のシートとした。
更に、スライス面をパフ掛けしてそれぞれ厚み0.8
mrnの2枚のシートとした。
このシートは凝固時の表面にポリウレタンの組成液をグ
ラビヤロールで数回塗布し、エンボスした後、次の染料
組成でそれぞれ染色した。
ラビヤロールで数回塗布し、エンボスした後、次の染料
組成でそれぞれ染色した。
(1)染料 イルガラン レッド 4%owfイ
ルガラン イエロー 0.2%owfイソラン ルピ
ン 2.0%owfイソラン ブルー 0
.1%owf(2) 染料 カヤノール ミーリング
プL/−1,0%owfラナシン グリーン 1,
0%owfインラン ブルー 5.0%owf(
3)染料 イルガラン イエロー 2,0%owfイ
ルガラン ブラウン 4.0%owfイルガラン ダ
゛−クフ゛ラウン 1.3%owfイルガラン レ
ッド 0.2%owf浴比 1:100 温度 95°C 時間 60分 染色後、温水でソーピングし、水洗後乾燥したシートは
染料組成(1)で染色したものはワイン色、染料組成(
2)で染色したものは紺色、染料組成(3)で染色した
ものは濃茶色のものであった。
ルガラン イエロー 0.2%owfイソラン ルピ
ン 2.0%owfイソラン ブルー 0
.1%owf(2) 染料 カヤノール ミーリング
プL/−1,0%owfラナシン グリーン 1,
0%owfインラン ブルー 5.0%owf(
3)染料 イルガラン イエロー 2,0%owfイ
ルガラン ブラウン 4.0%owfイルガラン ダ
゛−クフ゛ラウン 1.3%owfイルガラン レ
ッド 0.2%owf浴比 1:100 温度 95°C 時間 60分 染色後、温水でソーピングし、水洗後乾燥したシートは
染料組成(1)で染色したものはワイン色、染料組成(
2)で染色したものは紺色、染料組成(3)で染色した
ものは濃茶色のものであった。
これらはもみ、柔軟化処理などの仕上げ処理して衣料用
として極めて優れた皮革様のシートが得られた。
として極めて優れた皮革様のシートが得られた。
Claims (1)
- 1 有機または無機の顔料あるいは染料の1種以上を紡
糸原料に混ぜて紡糸し得られた繊維から造られた繊維集
合体と、該繊維集合体に含有せるゴム弾性高分子物質か
らなるシート物質の少くとも1つの表面に重合体層を有
するシート物質を染色することを特徴とする良好な発色
性を有する着色された皮革様シート物質の製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12223274A JPS5912785B2 (ja) | 1974-10-23 | 1974-10-23 | 着色された皮革様シ−ト物質の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12223274A JPS5912785B2 (ja) | 1974-10-23 | 1974-10-23 | 着色された皮革様シ−ト物質の製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5148403A JPS5148403A (en) | 1976-04-26 |
JPS5912785B2 true JPS5912785B2 (ja) | 1984-03-26 |
Family
ID=14830829
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12223274A Expired JPS5912785B2 (ja) | 1974-10-23 | 1974-10-23 | 着色された皮革様シ−ト物質の製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5912785B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS599280A (ja) * | 1982-07-08 | 1984-01-18 | 東レ株式会社 | 異色スポツト群を有する銀付人造皮革 |
US6838172B2 (en) | 2001-04-26 | 2005-01-04 | Kolon Industries, Inc. | Sea-island typed conjugate multi filament comprising dope dyeing component and a process of preparing for the same |
-
1974
- 1974-10-23 JP JP12223274A patent/JPS5912785B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5148403A (en) | 1976-04-26 |
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