JPS5912696B2 - 金属不含のフタロシアニンの製法 - Google Patents

金属不含のフタロシアニンの製法

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JPS5912696B2
JPS5912696B2 JP53028356A JP2835678A JPS5912696B2 JP S5912696 B2 JPS5912696 B2 JP S5912696B2 JP 53028356 A JP53028356 A JP 53028356A JP 2835678 A JP2835678 A JP 2835678A JP S5912696 B2 JPS5912696 B2 JP S5912696B2
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09BORGANIC DYES OR CLOSELY-RELATED COMPOUNDS FOR PRODUCING DYES, e.g. PIGMENTS; MORDANTS; LAKES
    • C09B47/00Porphines; Azaporphines
    • C09B47/04Phthalocyanines abbreviation: Pc
    • C09B47/06Preparation from carboxylic acids or derivatives thereof, e.g. anhydrides, amides, mononitriles, phthalimide, o-cyanobenzamide
    • C09B47/067Preparation from carboxylic acids or derivatives thereof, e.g. anhydrides, amides, mononitriles, phthalimide, o-cyanobenzamide from phthalodinitriles naphthalenedinitriles, aromatic dinitriles prepared in situ, hydrogenated phthalodinitrile

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  • Organic Chemistry (AREA)
  • Electrolytic Production Of Non-Metals, Compounds, Apparatuses Therefor (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、芳香族0−ジカルボン酸二トリルから金属不
含のフタロシアニンを製造する方法に関する。
金属不含のフタロシアニンを製造するためには、直接法
と間接法が知られている。
金属不含のフタロシアニンの工業的製造は間接法によつ
て行われ、その場合はまずアルカリ金属一又はアルカリ
土類金属フタロシアニンを製造し、次いでこれを脱金属
する(米国特許2116602号及び3060189号
各明細書参照)。この間接法は通常はフタロシアニンを
高収率で与えるが、そのためには高価な操業費及び装置
が必要である。金属不含のフタロシアニン(以下PCと
略称する)の直接製造法は、たとえば米国特許2116
602号及び英国特許410814号各明細書により知
られている。
それによれば、o−フタロジニトリルを触媒として作用
する塩基性化合物の存在下に環化させてPCとする。さ
らにo−フタロジニトリルをポリオール中で加熱するこ
とにより(ドイツ特許696334号明細書)、o−シ
アンベンズアミドを加熱することにより(米国特許20
00051号及び2000052号各明細書参照)、又
は無水フタル酸、尿素及びアンモニウム塩の混合物をア
ンチモン触媒の存在下で加熱することにより(米国特許
2820796号明細書参照)、不経済な収率及び/又
は不純な形であるが、金属不含のフタロシアニンを製造
することができる。
ドイツ特許1234342号明細書には、o−フタロジ
ニトリルを高圧下で水素と共に加熱することによりPC
を製造する方法力q識されている。本発明の課題は、芳
香族0−ジカルボン酸ジニトリルを高収率でかつ少ない
装置費において対応するPC化合物に変えることのでき
る金属不含のフタロシアニンの製増法を見出すことであ
つた。
本発明者らは、有機液体中の1種又は2種以上ノの芳香
族0−ジニトリルの溶液又は懸濁液を、水素又は反応条
件下で水素を放出する化合物の存在下に、そして活性化
剤としての少なくとも1種のアルカリ性に作用する化合
物の存在下に、反応条件下で不活性の電極を使用して電
解し、その際有機液体が少なくとも1種の導電性化合物
の少量を溶解含有するとき、金属不含のフタロシアニン
が高純度及び高収率で得られることを見出した。
電解の際に生成するPCは通常は純度が90%又はそれ
以上の長針状晶として得られる。最適条件を選ぶことに
より、生成物の純度を98〜99%に高めることができ
る。本発明方法のための芳香族0−ジニトリルとしては
、特にベンゾール系及びナフタリン系のものがあげられ
、その芳香族残基はさらにC1〜C4一アルキル基、フ
エニル基、フエノキシ基、ハロゲン原子たとえば塩素原
子又は臭素原子又はニトロ基により置換されていてもよ
い。
種々なo−ジニトリルの混合物を用いることもできる。
芳香族0−ジニトリルとしては、たとえばo−フタロジ
ニトリル、4−クロルフタロジニトリル、トリ一もしく
はテトラクロルフタロジニトリル、メチルフタロジニト
リル、4−フエニルフタロジニトリル、4−フエノキシ
フタロジニトリル、2,3−ナフトジニトリル、4−ニ
トロフタロジニトリル及び4−アミノフタロジニトリル
があげられる。本方法は一般に、芳香族0−ジニトリル
を有機液体中に添加することによつて実施される。
反応は本質的に洛解ジニトリルについて起こるので、ジ
ニトリルが有機液体中に反応温度で少なくとも一部は溶
解していることが必要である。この条件は適当な有機液
体を選ぶことによつて容易に満たすことができる。有機
液体は少量の導電性化合物を溶解含有し、これによつて
混合物は電解に必要な導電率を与えられる。
電極を設置したのち直流で電気分解を行い、同時に混合
物をたとえば撹拌器又はガスの導入により絶えずよく撹
拌する。陽極と陰極の間の電圧は、陰極上の電流密度が
500〜10000A/Trlになるように調整するこ
とが好ましい。
より小さい電流密度で操作することも可能であるが、そ
の場合は空時収量が低下する。そのほか予定の電圧は、
陰極材料に左右される陰極上に生ずる水素過電圧によつ
ても定められる。
ジニトリルの還元のみならず生成したPCの還元も防止
するため、水素過電圧が1500mV(同一の有機液体
中で可逆水素電極に対し測定)を越えないようにする。
陰極上の水素過電圧が500mV以下の水素過電圧にお
いて電解を行うと、500〜1500mVの過電圧の場
合よりも若干高いPCの収率が得られるが、その場合は
生成したPCI)5P過困難となる。それゆえ電解を、
陰極上の水素過電圧が500〜1500mVとなるよう
に行うことが好ましい。そうすると特に戸過性の良好な
懸濁液が得られる。
そのほか陽極電位が有機液体の酸化電位より大きくなら
ないように注意すべきである。
そうしないとo−ジニトリル及び生成したPCが酸化さ
れるおそれがある。電解は好ましくはジニトリルの定量
的変化率まででなく、ジニトリルの75%又はそれ以下
、特に25〜50%の変化率まで行うことが有利である
これによつてジニトリルの75%以上定量的までの変化
率の場合よりも、明らかに高い電流効率と共に、明らか
に高い空時収量が得られる。なぜならばジニトリルが液
体中で減少するに伴つて、電流効率が本質的に低下する
からである。本発明方法の工業的実施に際しては、電解
は好ましくはジニトリルに対し25〜45%の埋論的電
流効率まで行われる。PCを分離した液体は、消費され
た成分又はPCと共に除かれた成分たとえばジニトリル
、導電性化合物及び活性化剤を補充したのち再使用され
るので、定量的変化が行われなくても出発物質の損失は
起こらない。
しかし定量的でない変化率の操作法では高い電流効率と
共に高い空時収量が達せられるので、この操作法が優れ
ている。反応は熱時に著しく速やかに進行するので、電
解は好ましくは40℃以上の温度で行われる。温度の上
限は、常圧で操作する場合は有機液体の沸点によつて定
まる。しかし加圧下に、したがつて液体の沸点以上の温
度において操作することもできる。好ましくは60℃と
有機液体の沸点の間の温度で、特に80〜120℃の温
度で、場合により加圧下に操作する。有機液体としては
、特にアルカン残基が直鎖状又は分岐状の一級、二級又
は三級のC,〜C12アルカノ一ルが好ましい。
そのほかC2〜C6−アルカンジオール、C3〜C6−
アルカントリオール、ポリ−C2〜C6−アルカンジオ
ール、ポリ−C3〜C6−アルカントリオール、4〜5
個の炭素原子を有する飽和壌状エーテル、脂肪族C,〜
C3−カルボン酸のN−(C,〜C4−アルキル)−も
しくはN,N−(C1〜C4−ジアルキノリーイミド、
4〜6個の炭素原子を有するラクタム及びそのNーC1
〜C4−アルキル誘導体も、有機液体として用いられる
。さらに液状媒体としては、芳香族べンゾール系炭化水
素たとえばべンゾール、トルオール、キシロール及び塩
素化ベンゾール系炭化水素たとえばクロルベンゾール、
o−ジクロルベンゾール、トリクロルベンゾール、クロ
ルトルオール及びクロルキシロール類も用いられる。
有機液体の個々の例を下記にあげる。
ψ C1〜C12−アルカノ一ル:メタノ一ル、エタノ
一ル、プロパノ一ル、イソプロパノ一ル、ブタノ一ル、
イソブタノ一ル、二級ブタノ一ル、三級ブタノ一ル、ア
ミルアルコール、イソアミルアルコール、二級アミルア
ルコール、n−ヘキサノ一ル、イソヘキサノ一ル、11
−ヘプタノール、イソヘプタノ一ル、n−オクタノ一ル
、イソオクタノ一ル、2−エチルーヘキサノ一ル、n−
ノナノ一ル、イソノナノ一ル、n−デカノ−ル、イソデ
カノ一ル、!1−ドデカノ一ル及びイソドデカノ一ル。
b C2〜C6−アルカンジオール、C3〜C6−アル
カントリオール及びそのボリエーテル:エチレングリコ
ール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール
、4〜6個のグリコール単位を有するボリエチレングリ
コール、プロピレングリコール−1,2、プロピレング
リコールー1,3、ジプロピレングリコール、3〜6個
のプロピレングリコール単位を有するポリプロピレング
リコール、グリセリン、ブタン−1,2,4−トリオー
ル、ブタンジオール−1,4、ブタンジオール−1,3
、ぺンタンジオール−1,5及びヘキサンジオール−1
,6oγ)環状エーテル:テトラヒドロフラン、ヒドロ
ピラン及びジオキサン。
δ)脂肪族C1〜C3−カルボン酸アミド及びラクタム
(環状カルボンアミド):ホルムアミド、N−メチルホ
ルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミKN−エチル
ホルムアミド、N,N−ジエチルホルムアミKN,N−
ジプロピルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N,
N−ジエチルアセトアミド、N,N−ジプロピルアセト
アミド、N,N−ジメチルプロピオンアミド、N,N−
ジエチルプロピオンアミド、N,N−ジプロピルプロピ
オンアミド、ピロリドン、N−メチルピロリドン、N−
メチルカプロラクタム、N−エチル−、N−ブチル−及
びN−プロピルーカプロラクタム。
種々の液体の混合物を反応媒質として用いることもでき
る。
前記の液体の中ではC1〜C6−アルカノールが優れて
おり、その中でもC3〜C6−アルカノール、たとえば
プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノール、二
級ブタノール、イソブタノール、三級ブタノール、n−
ヘキサノール、二級ヘキサノール及びイソヘキサノール
が特に優れている。
なぜならばこれらを用いると高収率でPCが得られ、そ
して反応混合物の仕上げ処理に際して、済過及び簡単な
乾燥によつてPCに付着する有機液体を容易に除去しう
るからである。有機液体の量は厳密でなく、広範囲内で
変えることができる。
有機液体の最小量は、反応の前、途中及び後において反
応混合物がよく混合できることによつて定められる。通
常は使用する。−ジニトリルに対し、4〜40倍特に1
0〜20倍(重量)が用いられる。芳香族ジニトリルは
電解の反応条件下で水によりけん化されてフタルイミド
となるので、全く又はできるだけ水を含有しない有機液
体を用いることが好ましい。
水含量を有機液体に対し0.1重量%以下にすることが
有利である。水含量がより多いと、けん化によつて生成
物の収率が明らかに減少する。有機液体に電解に対する
充分な導電率を持たせるため、液体有機相は少量の導電
性化合物を含有する。
その量は有機液体に対し、通常は0.001〜5、好ま
しくは0.01〜3、特に0.1〜1重量%である。導
電性化合物としては、前記の目的で有機液体に充分可溶
であり、そして電解の反応条件下でそフのカチオン及び
アニオンがo−ジニトリル、生成したPC及び有機液体
のいずれとも反応しないイオン性の有機及び無機の化合
物が用いられる。
導電性化合物としては下記のものがあげられる。a)四
級アンモニウム塩基の塩及びアンモニウム塩、たとえば
テトラアルキルアンモニウム塩、トリス(ヒドロキシア
ルキル)−アルキルアンモニウム塩、テトラ(ヒドロキ
シアルキル)−アンモニウム塩、一級、二級、又は三級
のアルキルアミン又はヒドロキシアルキルアミンの塩。
ただしアルキル基は1〜20個の炭素原子を、そしてヒ
ドロキシアルキル基は2〜3個の炭素原子を有し、各置
換基は同一でも異なつてもよい。アニオンとしてこのア
ンモニウム塩は、塩酸、硫酸、C1〜C8−アルキルス
ルホン酸、ベンゾールスルホン酸、C1〜C,−アルキ
ルベンゾールスルホン酸、C1〜C5−アルキル硫酸(
C1〜C5−アルカノールの硫酸半エヌテノリ、モノ一
もしくはジ一C1〜Cl8−アルキル燐酸のアニオン又
はその混合物を含有する。b)ベンゾールスルホン酸、
C1〜Cl8−アルキルベンゾールスルホン酸、ナフタ
リンスルホン酸、C1〜C8−アルキルナフタリンスル
ホン酸、C1〜C6−アルカンスルホン酸、C2〜C6
−クロルアルカンスルホン酸、七ドロキシ一C2〜C6
−アルカンスルホン酸、C1〜C6−アルキル硫酸、C
2〜C6−クロルアルキル硫酸、硼酸又は燐酸のモノ一
及びジ一C1〜Cl8−アルキルエステル、硼酸の2〜
8個の炭素原子を有する1,2−もしくは1,3−ジオ
ールとの環状エステル又は合計4〜6個の炭素原子を有
するスルホン酸基含有ジカルボン酸のアンモニウム塩、
アルカリ金属塩又はアルカリ土類金属塩。
c)アルカリ金属又はアルカリ土類金属のC1〜Cl2
−アルカノラート、C2〜C6−グリコラード、水酸化
物、アミド、硫化物、口タン化物又はシアン化物。d)
使用する有機液体に可溶なアルカリ土類金属もしくはア
ルカリ金属の塩化物、たとえば塩化マグネシウム又は塩
化リチウム。
これら化合物の適性の前提は、これらが前記量で使用さ
れる有機液体に可溶であることである。
前記アンモニウム化合物(a)のカチオンはたとえば下
記のものである。テトラメチルアンモニウム、テトラエ
チルアンモニウム、テトラプロピルアンモニウム、テト
ラブチルアンモニウム、ドデシルトリメチルアンモニウ
ム、トリメチルエチルアンモニウム、トリメチルブチル
アンモニウム、トリメチルヘキシルアンモニウム、トリ
メチルアンモニウム、トリエチルアンモニウム、トリプ
ロピルアンモニウム、トリブチルアンモニウム、ジメチ
ルアンモニウム、ジエチルアンモニウム、ジプロピルア
ンモニウム、ジブチルアンモニウム、ジヘキシルアンモ
ニウム、ジオクチルアンモニウム、メチルアンモニウム
、エチルアンモニウム、プロピルアンモニウム、ブチル
アンモニウム、ヘキシルアンモニウム、オクチルアンモ
ニウム、デシルアンモニウム、ドデシルアンモニウム、
ヘキサデシルアンモニウム、オクタデシルアンモニウム
、エタノールアンモニウム、ジエタノールアンモニウム
、トリエタノールアンモニウム、プロパノールアンモニ
ウム又はジプロパノールアンモニウム。これらアンモニ
ウムイオンのためのカチオンは、たとえば下記の酸のイ
オンである。硫酸、塩酸、ベンゾールスルホン酸、o一
及びp−トルオールスルホン酸、エチルベンゾール一、
プロピルベンゾール一、ブチルベンゾール一、ヘキシル
ベンゾール一、オクチルベンゾール一及びノニルベンゾ
ールスルホン酸、メタン一、エタン−、プロパン一、ブ
タン一 ペンタン一及びヘキサンスルホン酸、メチル一
、エチル−、プロピル一及びブチル硫酸、モノドデシル
燐酸、モノヘプタデシル燐酸又はビス(2−エチルヘキ
シル)一燐酸。(b)群及び(c)群のためのアルカリ
金属一又はアルカリ土類金属イオンとしては、好ましく
はナトリウム、カリウム、リチウム、カルシウム又はマ
グネシウムのイオンが用いられる。
(5)にあげたスルホン酸の例としては、ベンゾールス
ルホン酸及びナフタリンスルホン酸のほかに、C,〜C
l8−アルキルベンゾールスルホン酸として、トルオー
ル、エチルベンゾール、プロピルベンゾール、ブチルベ
ンゾール、ヘキシルベンゾール、オクチルベンゾール、
ノニルベンゾール、デシルベンゾール、ドデシルベンゾ
ール、テトラデシルベンゾール、ヘキサデシルベンゾー
ル及びオクタデシルベンゾールのそれぞれのスルホン酸
があげられる。
その中ではC1〜C8−アルキルベンゾールスルホン酸
が優れている。ノ アルキルナフタリンスルホン酸としては、たとえばメチ
ルナフタリンスルホン酸及びブチルナフタリンスルホン
酸があげられる。
アルカンスルホン酸及びクロルアルカンスルホン酸とし
ては、たとえばメタン一、エタン−、プロパン一、クロ
ルプロパン一、ブタン一、ク町レブタン一、ペンタン一
及びヘキサンスルホン酸があげられ、γルキル硫酸及び
゛クロルアルキル硫酸としては、たとえばメチル硫酸、
エチル硫酸、プロピル一、クロルプロピル一、ブチル一
、クロルブチル一及びヘキシル硫酸があげられる。
ヒドロキシ−C2〜C6−アルカンスルホン酸としては
、β一位に水酸基を有するものが好ましく、その例とし
ては、β−ヒドロキシエタンスルホン酸、β−ヒドロキ
シプロパンスルホン酸、β−ヒドロキシブタンスルホン
酸及びβ−ヒドロキシヘキサンスルホン酸があげられる
モノ一及びジアルキル燐酸としては、たとえばモノドデ
シル燐酸、モノ′\プタデシル燐酸、ビス−(2−エチ
ルヘキシル)一燐酸、モノ−2−エチルヘキシル燐酸が
あげられ、これら酸は好ましくはアルカリ金属塩又はア
ルキルアンモニウム塩の形で用いられる。
スルホ7酸基含有ジカルボン酸としては、たとえばスル
ホこはく酸及びスルホグルタル酸があげられる。
導電性化合物は2種又はそれ以上の混合物として用いる
こともできる。
本発明方法によれば、導電性化合物としては好ましくは
下記のものが用いられる。
エチル硫酸、0一及びp−トルオールスルホン酸、p−
ブチルベンゾールスルホン酸又はp−ヘキシルベンゾー
ルスルホン酸のテトラエチルアンモニウム塩;プロパン
一もしくはクロルプロパンスルホン酸、ブタン一もしく
はヘキサンスルホン酸のナトリウム塩及びカリウム塩:
β−ヒドロキシエタンスルホン酸、β−ヒドロキシプロ
パンスルホン酸、β−ヒドロキシブタンスルホン酸又は
β−ヒドロキシ・\キサンスルホン酸のナトリウム塩及
びカリウム塩;メチル一、エチル−、プロピル一、クロ
ルプロピル一、ブチル一又は・\キシル硫酸のナトリウ
ム塩及びカリウム塩(エタノール、プロパノール、ブタ
ノール又はヘキサノールの硫酸半エヌテルの塩)、スル
ホこはく酸のナトリウム塩及びカリウム塩ならびに水酸
化ナトリウム及び水酸化カリウム。そのほか本発明方法
による電解は、o−ジニトリルのための活性化剤として
のアルカリ性作用剤の存在下に行われる。
活性化剤としては、たとえば下記のものが用いられる。
アルカリ金属アミドならびにアルカリ性に作用する導電
性化合物、たとえばアルカリ金属のアルコラード、硫化
物、水酸化物又はシアン化物、モノ一もしくはジ一C1
−.Cl8−アルキル燐酸のアルカリ金属塩、硼酸のモ
ノ一もしくはジ一C1〜Cl8−アルキルエステルのア
ルカリ金属塩、硼酸の1,2−もしくは1,3−ジオー
ルたとえばエチレングリコール、1,2−もしくは1,
3−プロパンジオール又はブタンジオール−1,2、−
2,3もしくは−1,3との環状エステルのアルカリ金
属塩、ならびにスルホ7酸基含有ジカルボン酸のアルカ
リ金属塩。塩基性に作用するアルカリ金属塩の中ではリ
チウム塩、カリウム塩及びナトリウム塩が優れている。
アミドとしては、カリウムアミド又はリチウムアミド、
好ましくはナトリウムアーミドが用いられる。アルカノ
ラートとしては、特にカリウム、リチウム、特にナトリ
ウムのC1〜C6−アルカノラートが用いられる。その
中では入手しやすい理由から、ナトリウムメチラート、
ナトリウムエチラート、ナトリウムプロパノラート、ナ
トリウム又はカリウムの三級ブチラートが優れている。
活性化剤の量は、有機液体に対し一般に0.1〜1.0
重量%であり、好ましくは0.3〜0.5重量%である
。本発明方法に反応媒質としてアルカノールを使用する
と、これが活性化剤としてアミドを使用する場合にアン
モニアを発生して対応するアルカノラートを生成する。
活性化剤としてアルカリ性に作用する導電性化合物を使
用する場合は、これが同時に反応媒質に必要な導電性を
与える。水素を放出する化合物としては、たとえば下記
のものが用いられる。容易に脱水素可能なC1〜C4−
アルカノールたとえばメタノール、プロパノール、イソ
プロパノール、低級アルデヒドたとえばホルムアルデヒ
ド又はアセトアルデヒド、アルカリ金属硼酸塩たとえば
水素化硼素リチウム、水素化硼素ナトリウム、水素化硼
素カリウム、水素化アルミニウムリチウム、水素化シア
ノ硼素ナトリウム、アミノボラン、ナトリウムアルミニ
ウム−ビス一(2−メトキシエトキシ)−ジヒトリード
、9−ボラビシクロ(3,3,1)−ノナン又は水素化
トリメトキシ硼素リチウム。アルカリボラナートも水素
の存在下に使用できる。しかし反応混合物中に微細分散
状で吹込まれる水素の存在下に操作することが好ましい
。本発明方法においてPCの収率は、有機液体にC2〜
C4一脂肪酸のC1〜C6−アルカノールエステルを添
加することによつて改善できる。
このエステルの量は有機液体に対し10重量%までであ
り、好ましくは0.5〜5重量%である。10重量%以
上の添加は一般に操作に障害を与えないが、0.5〜5
重量%の添加の場合に比して利益はない。
脂肪酸エステルの中では、プロピオン酸、酪酸又は酢酸
のC2〜C4−アルカノールエステル、たとえばエチル
−、イソプロピル一、プロピル一、n−ブチル−、イソ
ブチル一、三級ブチル一及び二級ブチルエステルが優れ
ている。酢酸エステルを用いて収率を最高に高めること
ができるので、このエステルが添加物として特に優れて
いる。PCの収率は、有機液体に対し0.02〜0.1
5好ましくは0.03〜0.1重量%の酢酸鉛()又は
酢酸鉛(資)を添加することによつて高めることもでき
る。本発明方法に用いられる電極は反応条件下で不活性
であるべきで、すなわちそれは溶液中に溶解せず、そし
てo−ジニトリルとも生成したPCとも反応しない(た
とえば錯塩を形成しない)ものである。
それゆえ陰極用と陽極用との各材料については異なる要
求がなされる。陰極用の不活性材料としては、たとえば
下記のものが用いられる。
チタン、ジルコン、タンタル、グラフアイト、不銹鋼、
真ちゆう、銅、銀、金、亜鉛、錫、アンチモン:硼素化
ニツケル、硼素化チタン、硼素化ジルコン又は硼素化タ
ンタルで表面を被覆したチタン、タンタル、アルミニウ
ム、グラフアイト、銅、銀又は不銹鋼;硼素化ニツケノ
レ、硼素化タンタル、硼素化チタン又は硼素化ジルコン
から製造された板又は棒。そのほか陰極用の不活性材料
としては、周期律表ないし亜族の金属の硼化物、窒化物
、珪化物及び炭化物も用いられる。
好ましくは陰極として、使用した反応媒質中で1500
m以上の水素過電圧(同じ媒質中で可逆水素電極に対し
測定)を示さず、二重結合の水素化のため避けるべきで
あるが良好な電子伝達を達成する材料が用いられる。
この理由から、陰極材料としては銅、銀、金、タンタル
、チタン及び不銹鋼が特に適しており、そして優れてい
る。陽極のためには、反応条件下で陽極酸化により溶液
中に移行することのない導電性材料が用いられる。この
条件下で不活性な物質として&丸たとえば下記のものが
あげられる。グラフアイト、ガラスグラフアイトリニツ
ケル、チタン、ジルコン又はタングステンの炭化物又は
硼化物;白金族金属;白金族金属又は金で被覆され又は
金をドーピングしたチタン、酸化タングステン、酸化モ
リブデン又は炭化モリプデン、ならびに活性化ニツケル
又は活性化コバルト。そのほか陽極材料としては、周期
律表ないし亜族の金属の炭化物、硼化物、珪化物又は窒
化物、ならびは周期律表亜族の金属又は金により変性さ
れた炭化珪素又は炭化硼素も用いられる。
陽極材料として好ましいものは下記のものである。硼化
ニツケル、活性化ニツケル、活性化コバルト、グラフア
イト、白金族金属、ならびに亜族の金属又は金をドーピ
ングした酸化タングステン、酸化モリブデン、炭化タン
グステン、炭化モリブデン、硼化ジルコン又は炭化ジル
コン、あるいは白金で変性されたチタン。電極は全体が
前記材料から成つていてもよいが、この材料が導電性基
体上に層状に付着されていてもよい。
前記材料のうち変性酸化物ならびに活性化されたニツケ
ル及びコバルトは、水素の存在においてのみ陽極として
使用できる。
電極は板、棒、有孔板、管、網、膨張金網、顆粒、綿毛
状あるいは微細状材料であつてよい。
たとえば陽極及び陰極を、フイルタープレス型、カピラ
ールスパルト型又はプレートステープル型の電槽中で板
の形で使用することは有利である。管状電槽を使用する
ことも可能で、この場合外管の内面が陽極で、中心に配
置された棒又は管が陰極である。他の好ましい電槽の形
態には膨帳金網又は有孔板の形の陽極及び陰極があり、
この場合は電解中に反応混合物が電極を通過して流れる
陽極及び陰極が中間室により分離されて交互に並んだ波
型槽としての配置は特に有利である。この槽において陰
極及び陽極は膨張金網又は有孔板の形であることが好ま
しい。顆粒及び微細材料は流動法において電極材料とし
て用いられ、その際流動している粒子又は顆粒の電気的
結合は、流動室中にぬき出た棒によつて得られる。
この棒は同時に電極としても役立つ。下記実施例中の%
は重量に関する。比表面積(BET表面)はジヱーナル
・オブ・アメリカン・ケミカル・ソサエテイ60巻30
9頁(1938年)に記載のブルンナ一、エメツト及び
テラ一の方法により測定した。水素過電圧はいずれの場
合にも、反応混合物と同じ組成の媒質中で可逆水素電極
に対し抑淀した。実施例 1 1個のRA2陰極及び表面が硼化ニツケルで被覆された
1個のグラフアイト陽極(表面50d)を備えた電解槽
に、o−フタロジニトリル1009、イソブタノール9
009、ナトリウムメチラート2.59及びエチル硫酸
テトラエチルアンモニウム209から成る溶液を入れ、
水素を導入しながら90℃で電流密度2000A/M2
(陰極上)において電解を行う。
水素過電圧は500m以下である。12A.h後に反応
が終了する。
反応混合物から金属不含のフタロシアニン(PC)85
9が針状晶で単離される。純度95%、比表面積(BE
T法による)は7〜8m2/9である。C32Hl8N
8(分子量514.6)として実施例 2実施例1と同
様に操作し、ただしグラフアイト陽極の代わりに、表面
が白金70%及びイリジウム30%からの合金によつて
被覆されたチタン陽極を使用する。
PC86gが単離され、このものは純度96%、比表面
積6〜7m2/9である。C32Hl8N8として実施
例 3 実施例2と同様に操作し、ただしイソブタノ一ルの代わ
りに同量のジエチレングリコールを使用する。
仕上げ処理したのちPC82flが得られ、このものは
純度95%、比表面積7m2/gである。C32Hl8
N8として実施例 4〜9 実施例1と同様に操作し、ただしイソブタノールの代わ
りに同量の下記表に示す有機液体を使用する。
得られたPC(7)BET法による表面積は6m2/9
である。
実施例 10 銅陰極(表面:50cT1)及びグラフアイト陽極(表
面:50d)を備えた電解槽を使用し、n−ヘキサノー
ル959中の4−ニトロ−0−フタロジニトリル909
、ナトリウムメチラート2.59及びp−トルオールス
ルホン酸テトラエチルアンモニウム209の溶液を、9
0℃で同時に水素を導入しながら陰極電流密度800A
/M2において電解する。
水素過電圧は最高400mである。淵過すると帯緑青色
の微細結晶899が得られ、これは90%までテトラニ
トロフタロシアニンから成つている。C32Hl4Nl
2O8(分子量696.6)として実施例 11実施例
10と同様に操作し、ただしジニトリルとして4−フエ
ニル一0−フタロジニトリル1009を、そして有機液
体としてイソブタノール10009を使用する。
温度は85℃、陰極電流密度は2000A/M2である
。仕上げ処理ののちトルコ玉色の微細結晶899が得ら
れ、このものは90%までテトラフエニルフタロシアニ
ンから成つている。C56H34N8(分子量818.
9)として実施例 12実施例11と同様に操作し、た
だし有機液体としてジエチレングリコールを使用する。
温度は120℃、陰極電流密度は1500A/M2であ
る。トルコ玉色の微細結晶889が得られ、このものは
94%までテトラフエニルフタロシアニンから成つてい
る。C56H34N8として 実施例 13 実施例10と同様に操作し、ただしイソブタノール90
0f1中の4−クロルフタロジニトリル1009、ナト
リウムアミド29及びプロパンスルホン酸のナトリウム
塩259の溶液を使用する。
温度は95℃、陰極電流密度は4000A/M2である
。水素過電圧は最高450mVである。トルコ玉色の結
晶が得られ、このものは90%までテトクロルフタロシ
アニンから成つている。C32Hl2N8Cl4(分子
量650.3)として実施例 14実施例13と同様に
操作し、ただしテトラクロル−0−フタロジニトリル1
009を使用する。
温度は95℃、陰極電流密度は4000A/M2である
。緑色の結晶性粉末719が得られ、このものは92%
までヘキサデカクロルフタロシアニンから成つている。
C32H2N8Cll6(分子量1065.7)として
実施例 15実施例10と同様に操作し、ただしo−フ
タロジニトリル及び4−フエニル一0−フタロジニトリ
ルの等モル混合物809を、そして有機液体としてn−
ペンタノール9009を使用する。
温度は90℃、陰極電流密度は1000A/M2である
。帯緑青色の結晶性粉末75gが得られ、このものは9
3%までジフエニルフタロシアニンから成つている。C
44H26N8(分子量666.8)として実施例 1
6実施例1と同様に操作し、ただしRA2製の膨張金属
陰極と表面が厚さ約60I0nに硼素化されたニツケル
から成る陽極を使用する。
仕上げ処理ののちPC95flが得られる。純度98.
7%、比表面積は6m2/f!である。C32Hl8N
8として 実施例 17 実施例1と同様に操作し、ただし導電性化合物として同
量のβ−ヒドロキシプロパンスルホン酸のナトリウム塩
を、そして有機液体としてn−プロパノールを使用する
仕上げ処理ののちPC93f!が得られる。純度95%
、比表面積は6ぜ/9である。実施例 18 実施例1と同様に操作し、ただしナトリウムメチラート
及びエチル硫酸テトラエチルアンモニウムの代わりに硫
化ナトリウム109を使用する。
仕上げ処理ののちPC929が得られる。純度98.0
%、比表面積は6.5m7gである。C32H!8N8
として実施例 19 RA2陰極と表面が硼化ニツケルで被覆されたグラフア
イト陽極(表面積:50c11)を備えた電解槽に、イ
ソブタノール7209中のo−フタロジニトリル100
f1,ナトリウムメチラート2.59及びエチル硫酸テ
トラエチルアンモニウム209及びエタノール180f
I(水素供与剤)からの溶液を入れ、80℃で2000
A/TrL2の陰極電流密度において電解を行う。
水素過電圧は500mV以下である。12A.h後に反
応が終了する。
PCの収量609、純度88%、比表面積は5m2/9
である。C32Hl8N8として 実施例 20 硼化ニツケル(自)で被覆されたニツケル陽極と真ちゆ
う陰極を備えた電解槽に、o−フタロジニトリル609
、n−プロパノール6009、クロルプロピル硫酸ナト
リウム29及びナトリウムメチラート0,59からの溶
液を入れ、85℃で水素を導入しながら1800A/M
2の陰極表面電流密度において電解を行う。
o−フタロジニトリルに対し90%の理論的電流効率に
おいて、PC529が純度97%で得られる。済液は、
消費したジニトリル及びPCに伴つて取り出されたクロ
ルプロピル硫酸ナトリウム及びナトリウムメチラートを
補充したのち、電解に再使用される。
実施例 21 実施例20と同様に操作し、ただしグラフアイト陽極を
備えた電解槽に、o−フタロジニトリル60f1,.n
−プロパノール600f1、ナトリウムメチラート19
及びクロルプロピルスルホン酸ナトリウム5gから成る
溶液を入れ、o−フタロジニトリルに対し80%の電流
効率まで電解を行う。
電流密度は1500A/TrL2である。電解液から純
度95%のPC449が単離される。クロルプロピルス
ルホン酸ナトリウムを同量のキシロール一もしくはトル
オールースルホン酸カリウムで置き換えたときも、同様
な結果が得られる。
実施例 22 実施例20に記載の電解槽に、o−フタロジニトリル6
59、n−プロパノール6009、スルホこはく酸ナト
リウム59、及びナトリウムメチラート19からの電解
液を入れ、88℃で1800A/M2の陰極電流密度に
おいてo−フタロジニトリルに対し90(fl)の理論
的電流効率まで電解を行う。
反応混合物から沢過によりPC569(純度97%)が
得られる。淵液にo−フタロジニトリル589を加え、
得られた溶液を電解する。同じ電流量を与えたのち淵過
する。PC56flが得られ、純度は96.5(fl)
である。実施例 23 (a)実施例19に記載の電解槽を用い、o−フタロジ
ニトリル70.6f1,.n−プロパノール10009
、ナトリウムプロピラート1.5f!及びエチル硫酸テ
トラエチルアンモニウム3.539から成る溶液を、水
素の存在下に88℃で500mVの水素過電圧において
、ジニトリルに対し45%の理論的電流効率まで電解を
行う。
懸濁液を淵過し、残査から電流量から計算した量の94
%のPCが単離される。
(b)電解を1200mの水素過電圧において行うと、
同一電流量において理論的に可能な収量の89.5%の
PCが得られる。
この条件で得られた懸濁液は、(a)の場合より明らか
に淵過性が優れている。実施例 24 (a)グラフアイト陽極を備え、その他は実施例19に
記載したと同じ電解槽で、n−プロパノール10009
中のo−フタロジニトリル70.6f11ナトリウムプ
ロピラート1.59及び硫酸テトラエチルアンモニウム
3.539からの溶液を、88℃で600mVの水素過
電圧において、o−フタロジニトリルに対し45%の電
流効率まで電解する。
PCの収率は計算量の電流効率の90.5%である。a
と同様に操作し、ただし電解前の溶液にさらに下記の添
加物を添加する。
o−フタロジニトリルに対し45%の電流効率において
、PCが下記の収率(電流効率から計算した量に対する
%)で得られる。実施例 25 (a) RA2陰極とグラフアイト陽極(表面積:50
d)を備えた電解槽に、n−プロパノール100f!中
のo−フタロジニトリル70.6f11ナトリウムプロ
ピラート1.5f1,硫酸テトラエチルアンモニウム3
.539及びn−プロピルアセタート1.89からの溶
液を入れ、86〜90℃で2000A/M2の陰極電流
密度及び600mの水素化電圧において、o−フタロジ
ニトリルに対し45%の電流効率まで電解を行う。
生成したPCをろ過して分離する(実験1)。
収率は電流効率から計算した値の97.4%である。
(b)実験1の枦液に、消費した。−フタロジニトリル
ならびにろ過残査に伴つて除かれた量のn一プロパノー
ル、ナトリウムプロピラート及び硫酸テトラエチルアン
モニウムを補充し、この溶液を前記の電解槽中でo−フ
タロジニトリルに対し45%の電流効率まで転解する。
PCを同様にして分離する。(実験2)。(c)実験2
のF液をbの場合と同様に補足して再度電解し、この操
作をさらに10回くり返す。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 有機液体中の1種又は2種以上の芳香族o−ジニト
    リルの溶液又は懸濁液を、水素又は反応条件下で水素を
    放出する化合物の存在下に、そして活性化剤としての少
    なくとも1種のアルカリ性に作用する化合物の存在下に
    、反応条件下で不活性の電極を使用して電解し、その際
    陰極上の水素過電圧が1500mV(反応混合物と同じ
    組成の媒質中で可逆水素電極に対し測定)を越えないよ
    うにし、そして有機液体が少なくとも1種の導電性化合
    物の少量を溶解含有することを特徴とする、金属不含の
    フタロシアニンの製法。 2 電解を500〜1500mV(反応混合物と同じ組
    成の媒質中で可逆水素電極に対し測定)の水素過電圧に
    おいて行うことを特徴とする、特許請求の範囲第1項に
    記載の方法。 3 有機液体として、一級、二級もしくは三級のC_1
    〜C_1_2−アルカノール、C_2〜C_6−アルカ
    ンジオール、C_3〜C_6−アルカントリオール、ポ
    リ−C_2〜C_6−アルカンジオール、ポリ−C_3
    〜C_6−アルカントリオール、4〜5個の炭素原子を
    有する飽和環状エーテル、脂肪族C_1〜C_3−カル
    ボン酸のN−C_1〜C_4−アルキル−もしくはN,
    N−ビス−(C_1〜C_4−アルキル)−カルボン酸
    アミド、4〜6個の炭素原子を有するラクタム、そのN
    −C_1〜C_4−アルキル誘導体又はそれらの混合物
    を使用することを特徴とする、特許請求の範囲第1項又
    は第2項に記載の方法。 4 有機液体としてC_1〜C_6−アルカノールを使
    用することを特徴とする、特許請求の範囲第1〜3項の
    いずれかに記載の方法。 5 有機液体としてC_3〜C_6−アルカノールを使
    用することを特徴とする、特許請求の範囲第1〜3項の
    いずれかに記載の方法。 6 芳香族o−ジニトリルとして、ベンゾール系又はナ
    フタリン系のものを使用し、その際ベンゾール系又はナ
    フタリン系の残基がC_1〜C_4−アルキル基、フェ
    ニル基、フェノキシ基、塩素原子、臭素原子又はニトロ
    基により置換されていてもよいことを特徴とする、特許
    請求の範囲第1〜5項のいずれかに記載の方法。 7 導電性化合物として、塩酸、硫酸、C_1〜C_8
    −アルカンスルホン酸、ベンゾールスルホン酸、C_1
    〜C_9−アルキルベンゾールスルホン酸、C_1〜C
    _5−アルキル硫酸、モノ−もしくはジ−C_1〜C_
    1_8−アルキル燐酸の、アルキル基中に1〜20個の
    炭素原子を有しそしてヒドロキシアルキル基中に2〜3
    個の炭素原子を有するテトラアルキルアンモニウム塩、
    トリス(ヒドロキシアルキル)−アルキルアンモニウム
    塩、テトラ(ヒドロキシアルキル)−アンモニウム塩、
    一級、二級もしくは三級アルキルアミン又はヒドロキシ
    アルキルアミンの塩;ベンゾールスルホン酸、C_1〜
    C_1_8−アルキルベンゾールスルホン酸、ナフタリ
    ンスルホン酸、C_1〜C_8−アルキルナフタリンス
    ルホン酸、C_1〜C_6−アルカンスルホン酸、C_
    2〜C_6−クロルアルカンスルホン酸、ヒドロキシ−
    C_2〜C_6−アルカンスルホン酸、C_1〜C_6
    アルキル硫酸、C_2〜C_6−クロルアルキル硫酸、
    モノ−もしくはジ−C_1〜C_1_8−アルキル燐酸
    、硼酸のモノ−もしくはジ−C_1〜C_1_8−アル
    キルエステル、硼酸の1,2−もしくは1,3−ジオー
    ルとの環状エステル又はスルホン酸基含有C_4〜C_
    6−ジカルボン酸の、アンモニウム塩、アルカリ金属塩
    又はアルカリ土類金属塩;アルカリ金属もしくはアルカ
    リ土類金属のC_1〜C_1_2−アルカノラート、C
    _2〜C_6−グリコラード、水酸化物、アミド、硫化
    物、ロダン化物、シアン化物又は塩化物又はこれらの混
    合物を使用することを特徴とする、特許請求の範囲第1
    〜6項のいずれかに記載の方法。 8 導電性化合物として、エチル硫酸、o−もしくはp
    −トルオールスルホン酸、p−ブチルベンゾールスルホ
    ン酸又はp−ヘキシルベンゾールスルホン酸のテトラエ
    チルアンモニウム塩;プロパン−もしくはクロルプロパ
    ンスルホン酸、ブタン−もしくはヘキサンスルホン酸の
    ナトリウム塩又はカリウム塩;β−ヒドロキルエタンス
    ルホン酸、β−ヒドロキシプロパンスルホン酸、β−ヒ
    ドロキシブタンスルホン酸又はβ−ヒドロキシヘキサン
    スルホン酸のナトリウム塩又はカリウム塩;メチル−、
    エチル−、プロピル−、クロルプロピル−、ブチル−も
    しくはヘキシル硫酸のカリウム塩又はナトリウム塩(エ
    タノール、プロパノール、ブタノール又はヘキサノール
    の硫酸半エステルの塩);スルホこはく酸のナトリウム
    塩もしくはカリウム塩、水酸化ナトリウム又は水酸化カ
    リウムを使用することを特徴とする、特許請求の範囲第
    1〜6項のいずれかに記載の方法。 9 導電性化合物を有機液体に対し0.01〜3重量%
    の量で使用することを特徴とする、特許請求の範囲第1
    〜8項のいずれかに記載の方法。 10 活性化剤として、アルカリ金属アミド又はアルカ
    リ性に作用する導電性化合物を使用することを特徴とす
    る、特許請求の範囲第1〜9項のいずれかに記載の方法
    。 11 活性化剤として、アルカリ金属アミド、アルカリ
    金属アルコラード、アルカリ金属硫化物、アルカリ金属
    水酸化物、アルカリ金属シアン化物、モノ−もしくはジ
    −C_1〜C_1_8−アルキル燐酸のアルカリ金属塩
    、硼酸のモノ−もしくはジ−C_1〜C_1_8−アル
    キルエステルのアルカリ金属塩、硼酸の1,2−もしく
    は1,3−ジオールとの環状エステルのアルカリ金属塩
    又はスルホン酸基含有C_4〜C_6−ジカルボン酸の
    アルカリ金属塩を使用することを特徴とする、特許請求
    の範囲第1〜9項のいずれかに記載の方法。 12 アルカリ金属塩として、リチウム塩、カリウム塩
    又はナトリウム塩を使用することを特徴とする、特許請
    求の範囲第11項に記載の方法。 13 活性化剤を有機液体に対し0.1〜1.0重量%
    の量で使用することを特徴とする、特許請求の範囲第1
    〜12項のいずれかに記載の方法。 14 反応条件下で水素を放出する化合物として、C_
    1〜C_4−アルカノール、ホルムアルデヒド、アセト
    アルデヒド又はアルカリ金属ボラナートを使用すること
    を特徴とする、特許請求の範囲第1〜13項のいずれか
    に記載の方法。 15 水素の存在下に操作することを特徴とする、特許
    請求の範囲第1〜13項のいずれかに記載の方法。 16 有機液体に対し0.5〜5重量%のC_2〜C_
    4−脂肪酸のC_1〜C_6−アルカノールエステル又
    は有機液体に対し0.02〜0.15重量%の酢酸鉛(
    II)もしくは酢酸鉛(IV)の存在下に電解を行うことを
    特徴とする、特許請求の範囲第1〜15項のいずれかに
    記載の方法。 17 酢酸、プロピオン酸又は酪酸のC_2〜C_4−
    アルカノールエステルを使用することを特徴とする、特
    許請求の範囲第16項に記載の方法。 18 酢酸のC_2〜C_4−アルカノールエステルを
    使用することを特徴とする、特許請求の範囲第16項又
    は第17項に記載の方法。 19 電解を40℃と有機液体の沸騰温度との間の温度
    で行うことを特徴とする、特許請求の範囲第1〜18項
    のいずれかに記載の方法。 20 電解を80〜120℃の温度で場合により加圧下
    に行うことを特徴とする、特許請求の範囲第1〜19項
    のいずれかに記載の方法。 21 電解を芳香族o−ジニトリルに対し25〜50%
    の電流効率に達するまで行うことを特徴とする、特許請
    求の範囲第1〜20項のいずれかに記載の方法。
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