JPS59126927A - トルク試験機の走行抵抗制御装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は自動車等のトランスミッションおよび差動歯車
あるいはトランスアクスルの動力伝達機構部やこの動力
伝達機構部にさらにエンジンを備えてなる如き供試体の
トルク試験を行うトルク試験機に係り、供試体と負荷吸
取機間に介在される減速機の誤差補償系を有してなるト
ルク試験機の走行抵抗制御装置の改良に関する０ 従来、自動車等の動力伝達機構部を供試体としてこの供
試体を回転駆動しあるいはエンジン付きの動力伝達機構
部を回転させ、供試体に接続される負荷吸収機を車速に
応じた走行抵抗によりトルク制御を行うトルク試験機が
慣用されている。しかしながら、この種のトルク試験機
においては、供試体さ負荷吸収機の間に減速機を介在す
るものになれば、減速機誤差すなわちギヤ等の損失さら
にはフライホイール等の風損などの抵抗量が存在するも
のとなり、正確な設定や帰還にかかわらず高精度な走行
抵抗制御が期待できないものきなるＯ本発明は上述した
ような点に着目しなされたもので、減速機誤差を補償し
高精度な走行抵抗制御を実現し得る格別なトルク試験機
の走行抵抗制御装置を提供するものである。以下、本発
明の理解を容易にするため、ここでは供試体はトランス
ミッシーンおよび差動歯車からなり、この差動歯車出力
端にそれぞれ減速機を介して負荷吸収機を備え、さらに
はその負荷吸収機はフライホイールをもつ構成による一
例の実施例図面を用いて本発明を詳細説明する。

第１図は本発明が適用された一実施例の要部構成を示す
系統図であり、１は自動車等のトランスミッション２を
回転駆動するエンジンや電動機などの駆動体、３は差動
歯車、４，４′は差動歯車３のトルク値を得るためのト
ルク検出器、５，５′は差動歯車３と負荷吸収機６，６
′の間に配された減速機、７，７′は負荷吸収機６，６
′に具備されたフライホイール、８，８′は減速機５，
５′の出力軸回転速度値を得るための速度検出器、９．
９′は減速機５，５′の潤滑油温度を検出する温度検出
器である。ここに、トランスミッション２および差動歯
車３ば本試駁装置の被試験体であり、さらには減速機５
，５′と負荷吸収機６　、６’、！：フライホイール７
．７′より負荷体をなす如く構成される。なお、駆動体
１は本発明に直接的に関与するものでないため具体的な
図示を割愛したが、例えば自動車等の走行速度試験特性
を得る如く被試験体を回転駆動する制御系を具備してな
るものであってもよい。

さらに、１０．１０’はトルク増幅器、１１．１１’は
速度増幅器、１２　、１３　、１４は加算器、１６は関
数演算器、１７は記憶装置付関数演算器、１８は設定指
令器、１９は信号切換スイッチ、２０は減算器、２１　
、２３　、２３’は加減算器、２２は損失測定スイッチ
、２４．２４’はトルク検出回路、２５．２５’はトル
ク制御増幅器である〇ここで、かかる系統の具体的な動
作説明に先立ち本発明の技術思想を要約すると、っぎの
如くである。

すなわら、第１図に示す系統においては、トルク検出器
４，４′にて検出されるトルクＴは次式で表される。

ｔ ただし、ＴＬ　、　Ｊは負荷吸収機６，６′の吸収トル
ク。

慣性モーメント、ωは角速度、ＴＧＬは負荷体側の損失
トルクである。そして、これは負荷吸収機６゜６′の吸
収トルクＴＬの零の際に負荷吸収機６，６′の回転速度
が一定の状態になった時点のトルク計測すなわち各車速
におけるトルクの値を予め得るものとすれば、さらに負
荷吸収機の稼動状態したがってトルク制御状態で検出さ
れるトルクの値に対比可能な好適な値を得ることができ
る０この関係を第２図に示す。

第２図は車速と走行抵抗の関係を表す特性図であり、Ａ
は設定された走行抵抗線、Ｂは制御される走行抵抗線、
Ｃは負荷体側に生じる損失トルクである走行抵抗線であ
る。ここで、トルク設定に対応する走行抵抗として設定
する場合には、車輪径、差動歯車の歯車比等を用いて換
算のうえ設定するものとすればよいことは公知である。

そして、かように示される走行抵抗線Ａ、Ｂ、Ｃ間には
っぎの関係を有する。

Ａ＝Ｂ＋Ｃ・・・、・・　・・（２） そして、第１図に示すものは前述した如き（１）。

（２）式の関係を有する機能を効用すべく、各車速に応
じた指令信号を発生する設定指令器１８出力を得る関数
演算器１６．トルク検出器部出力を得る記憶装置付関数
演算器１７．負荷吸収機部の零トルク状態を実現する損
失測定スイッチ２２などが設けられて構成されるもので
ある０つぎに、第１図に示される系統の動作はつぎの如
くである。

すなわち、第１図においてトルク検出器４，４′および
トルク増幅器１０．．１０’にて検出された差動歯車３
出内軸の値は加算器１２により和として得られ、信号切
換スイッチ１９を介して記憶装置付関数演算器１７に与
えられる。さらに、速度検出器８，８′および速度増幅
器１１．１１’による回転速度の信号出力も加算器１３
を介して車速に比例した信号として取出される。ざらｊ
こまだ、温度検出器９，９′および加算器１４により温
度平均値出力が得られて温度補償増幅器１５を通し加減
算器２１に供給される系が設けられてなる。これは、温
度によって変動する損失トルクが温度補償増幅器１５に
て演算されたのち加減算器２１で補正が加えられるもの
さなる。

また、関数演算器工６および記憶装置付関数演算器１７
の出力がそれぞれ減算器２０に与えられてトルク制御指
令として信号発生される。さらに、このトルク制御指令
がトルク制御増幅器２５．２５’の入力比較段の加減算
器２３．２３’にそれぞれ設定信号として与えられ、そ
の加減算器２３．２３’の帰還信号としては負荷吸収機
６，６′のトルク値を得るトルク検出回路２４　、２４
’出力が与えられる。そして、トルク制御増幅器２５　
、２５’は加減ｎ器２３　、２３’の出力信号により負
荷吸収機６，６′の吸収トルクを一定に保つよう作用す
る。ここで、損失測定スイッチ２２は損失トルク測定時
に開路して負荷吸収機６，６′の吸収トルク量を零とす
る如く作用させるため配されてなる。そして才だ、設定
指令器１８は車速の各点毎のトルクまたは走行抵抗を設
定するものであって、この設定指令信号が関数演算器１
６に与えられる如く構成される。

かくの如き系統によって、まず損失測定スイッチ２２を
開くことによって負荷吸収機６，６′は吸収トルク零状
態になり、駆動機１の速度が一定の状態になった時点の
各車速におけるトルク値をトルク検出器４，４′の検出
によって記憶装置付関数演算器１７に入力させ得る。ま
た、かかる記憶すべき入力値を与える場合、設定指令器
１８および信号切換スイッチ１９を用いることにより、
予め測定したデータに基づいて入力させる方法も採用し
得るものである。

かくの如く、本実施例においては負荷吸収機部の吸収ト
ルクを発生させることなく予め車速に応じたトルクが得
られ、この値を記憶装置付関数発生器部分に記憶させる
ことが可能になり、この記憶信号出力を差引いた設定指
令により負荷体の回転速度に関するトルク損失を有効に
除去することが可能な設定信号発生部分を具備してなる
。なお、本実施例は減速機部の２個の出力軸回転速度が
同一でさらには機械的な諸条件も同じ場合として速度、
温度等の補正を平均値に比例するものとしたの機器構成
部分をマイクロコンビーータ化する如く変形することは
容易に可能なことは勿論である〇９ 以上説明したように本発明によれば、負荷体の損失トル
クによる走行抵抗の誤差を正確に補償可能な機能を有し
て高精度な走行抵抗制御を行い得る装置を提供できる０

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明が適用された一実施例の要部構成を示す
系統図、第２図は第１図の説明のため示した車速と走行
抵抗の関係を表す特性図である。 ２・・　トランスミッション、３　・・差動歯車、５．
５′・・　減速機、６．６′・・・・負荷吸収機、１０
゜１０′・・・トルク増幅器、１１．１１’・・−速度
増幅器、１５・・・・温度補償増幅器、１６　　・関数
演算器、１７・・−・記憶装置付関数演算器、１８　−
・設定指令器、２０・・減算器、２２・・損失測定スイ
ッチ、２４．２４′−・トルク検出回路、２５．２５’
・　トルク制御増幅器、Ａ。 Ｂ、Ｃ・、走行抵抗線。 特許出願人 東洋電機製造株式会社 −１： −１遁 −１３４−

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 自動車等の動力伝達機構部を少なくとも具備する供試体
   に該供試体より減速機を介して接続される負荷吸収機を
   配しトルク試験を行うものにおいて、前記供試体の出力
   回転速度から車速に比例した速度信号を入力して該車速
   に応じた走行抵抗値を得る関数発生回路と前記負荷吸収
   機の回転速度に応じた損失抵抗値を得る記憶装置付関数
   発生回路、この関数発生回路と記憶装置付関数発生回路
   の出力の差の指令信号を発生する制御指令回路をそれぞ
   れ有し、該制御指令回路の出力を前記負荷吸収機のトル
   ク制御手段に与える如く構成したこさを特徴さするトル
   ク試験機の走行抵抗制御装置。