JPS591201Y2 - 自動車用ミラ− - Google Patents
自動車用ミラ−Info
- Publication number
- JPS591201Y2 JPS591201Y2 JP17377180U JP17377180U JPS591201Y2 JP S591201 Y2 JPS591201 Y2 JP S591201Y2 JP 17377180 U JP17377180 U JP 17377180U JP 17377180 U JP17377180 U JP 17377180U JP S591201 Y2 JPS591201 Y2 JP S591201Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- mirror
- resin
- acrylic
- main body
- present
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Optical Elements Other Than Lenses (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
本考案は自動車用ミラーに関する。
従来より、この種の自動車用ミラーのミラ一本体は、ガ
ラスまたは透明樹脂材料に反射膜を形成して得ている。
ラスまたは透明樹脂材料に反射膜を形成して得ている。
樹脂材料により成るミラ一本体は、その成型が容易であ
り、また強度的にも有利であることから盛んに用いられ
るようになっているが、場合によってはどうしてもガラ
ス製のミラーを使用しなけれは゛ならないことか゛ある
。
り、また強度的にも有利であることから盛んに用いられ
るようになっているが、場合によってはどうしてもガラ
ス製のミラーを使用しなけれは゛ならないことか゛ある
。
例えば、第1図及び第2図に示すのは自動車用インサイ
ドミラーであって、所謂プリズムミラーと言われている
ものであるが、これら従来ガラス製ミラーを使用してい
る。
ドミラーであって、所謂プリズムミラーと言われている
ものであるが、これら従来ガラス製ミラーを使用してい
る。
このミラ一本体aは、第2図に示すように一方(第2図
の上方)が厚く、他方(同じく下方)が薄くなるように
形成されている。
の上方)が厚く、他方(同じく下方)が薄くなるように
形成されている。
このようなプリズムミラーとすることによって、僅かな
角度だけ傾けることにより、光を反射膜で反射させる高
反射率の状態から、ガラス面で反射させる低反射率の状
態に切換えることが可能なようになるのである。
角度だけ傾けることにより、光を反射膜で反射させる高
反射率の状態から、ガラス面で反射させる低反射率の状
態に切換えることが可能なようになるのである。
かかるプリズム形状のミラーとするには、当初からこの
形状でガラスを成型すると、冷却過程で不可避的に反り
や歪みが生じ、ミラーとして使用できなくなる。
形状でガラスを成型すると、冷却過程で不可避的に反り
や歪みが生じ、ミラーとして使用できなくなる。
従って、プリズムミラーの製造は、平板状のガラスに反
射膜であるAg−Cu皮膜すを付着させ、更に保護塗装
Cを施して平面鏡を得、所定の寸法に切断し、その後表
面を長時間かけて研磨することによって図の如き形状を
得ているものである(第3図も参照)。
射膜であるAg−Cu皮膜すを付着させ、更に保護塗装
Cを施して平面鏡を得、所定の寸法に切断し、その後表
面を長時間かけて研磨することによって図の如き形状を
得ているものである(第3図も参照)。
よってミラー製造に手間がかかること移しいものがある
。
。
このため、ミラーの材料に樹脂を用いれば、その成形の
容易性の故に上記の問題は直ちに解決されることが考え
られる。
容易性の故に上記の問題は直ちに解決されることが考え
られる。
ところが、ミラーを樹脂化する際に用いられる材料は、
従来アクリル樹脂であり、これは吸湿性が大きいため大
気の湿度変化により吸湿・乾燥を繰り返し、そのたびに
ミラーが変形してしまい、自動車のバックミラー用とし
ては実用性のないものである。
従来アクリル樹脂であり、これは吸湿性が大きいため大
気の湿度変化により吸湿・乾燥を繰り返し、そのたびに
ミラーが変形してしまい、自動車のバックミラー用とし
ては実用性のないものである。
特にインサイドミラーとしては使用できず、プリズムミ
ラーとしての使用などは不可能であった。
ラーとしての使用などは不可能であった。
ミラー面に施す表面硬化処理材料も、従来用いられてい
るシリコーン系被膜やアクリル系被膜は防湿性がないた
め、結局ミラー変形に対する効果はなかった。
るシリコーン系被膜やアクリル系被膜は防湿性がないた
め、結局ミラー変形に対する効果はなかった。
このような問題点に鑑み、本考案は、ミラ一本体の材料
として低吸湿性のアクリル−スチレン共重合樹脂を用い
ることによって、上記問題点を解決して、容易な成形法
により任意のミラー形状を得られるとともに、しかも湿
度の関係による変形の生じない、有利な自動車用樹脂ミ
ラーを提供することを目的とする。
として低吸湿性のアクリル−スチレン共重合樹脂を用い
ることによって、上記問題点を解決して、容易な成形法
により任意のミラー形状を得られるとともに、しかも湿
度の関係による変形の生じない、有利な自動車用樹脂ミ
ラーを提供することを目的とする。
以下、図面を参照して本考案の実施の一例を説明する。
この例は、本考案を自動車用インサイドミラー用のプリ
ズムミラーとして具体化したものである。
ズムミラーとして具体化したものである。
本考案のミラーは第4図に例示の如く、そのミラ一本体
1を低吸湿透明樹脂材料であるアクリルスチレン共重合
樹脂で成形する。
1を低吸湿透明樹脂材料であるアクリルスチレン共重合
樹脂で成形する。
成形法としては射出成形や射出圧縮成形法等があり、そ
の他適宜の方法を採用し得る。
の他適宜の方法を採用し得る。
このミラ一本体1の一方の面(裏面)には、反射膜2を
形成して、ミラーとする。
形成して、ミラーとする。
本例のミラ一本体1は第4図の如く一方(図の下方)に
向って薄くなって形成されたプリズムミラーであり、反
射率切換え式の防眩ミラーとして使用できるものである
。
向って薄くなって形成されたプリズムミラーであり、反
射率切換え式の防眩ミラーとして使用できるものである
。
かつ本例のミラ一本体1の表面(つまり反射膜2とは逆
の面)には、耐擦傷性の向上と防湿性の向上のため、S
iOまたはSin。
の面)には、耐擦傷性の向上と防湿性の向上のため、S
iOまたはSin。
の被膜4を形成する。
(耐擦傷性向上ということでは、シリコーン系あるいは
アクリル系の被膜を形成するのでよい。
アクリル系の被膜を形成するのでよい。
この場合には裏面・表面の双方に被膜を形成することも
ある)。
ある)。
また本例の反射膜2は、ミラ一本体1の裏面にアルミニ
ウムを蒸着して形成する。
ウムを蒸着して形成する。
更に、この反射膜2を保護するため、アクリル系の裏打
塗装3を行う。
塗装3を行う。
上述のように、本考案のミラーは、そのミラ一本体1を
低吸湿性のアクリル−スチレン系樹脂で形成したので、
空気中の湿度変化による変形という問題が解決される。
低吸湿性のアクリル−スチレン系樹脂で形成したので、
空気中の湿度変化による変形という問題が解決される。
即ち、従来のアクリル系樹脂は吸水率が3%(ASTM
試験法試験法試験法子鹿であったので、このようなアク
リル樹脂の裏面にアルミニウム蒸着膜の形成と必要に応
じて裏打塗装等を施すと、該裏面には吸湿性は全くなく
なるが、表面は上記3%程度の吸水性により吸湿性を呈
することになる。
試験法試験法試験法子鹿であったので、このようなアク
リル樹脂の裏面にアルミニウム蒸着膜の形成と必要に応
じて裏打塗装等を施すと、該裏面には吸湿性は全くなく
なるが、表面は上記3%程度の吸水性により吸湿性を呈
することになる。
従って大気中の湿度が高い時は吸湿して表面が膨張する
ため凸状の形状となり、逆に湿度が低い時は水分を放出
して表面が収縮するため凹状となる。
ため凸状の形状となり、逆に湿度が低い時は水分を放出
して表面が収縮するため凹状となる。
このような変形により、従来はかかる樹脂ミラーはイン
サイドミラー等として使用するのに耐えられなかったの
である。
サイドミラー等として使用するのに耐えられなかったの
である。
ところが、本考案で使用するアクリル−スチレン系共重
合樹脂は、吸水性が0.06%のものもあり、普通のも
のでも0.11〜0.15%のものを容易に入手し得る
。
合樹脂は、吸水性が0.06%のものもあり、普通のも
のでも0.11〜0.15%のものを容易に入手し得る
。
(吸水性の試験法は前記と同じである)。
よって、本考案のミラーは、アクリル樹脂製のものに比
して吸湿性が低いため、湿度変化による凹凸の変化は格
段に小さくなって、実用に耐えるのに十分なものである
。
して吸湿性が低いため、湿度変化による凹凸の変化は格
段に小さくなって、実用に耐えるのに十分なものである
。
なお、上記例では、ミラ一本体1の表面にSiOまたは
SiO2の被膜4を形成したので、樹脂の吸湿を防ぐ効
果に成る程度寄与することができる。
SiO2の被膜4を形成したので、樹脂の吸湿を防ぐ効
果に成る程度寄与することができる。
また、この被膜4により、耐擦傷性が向上している。
(なお、この耐擦傷性の向上のためということでは、ジ
ノコーン系あるいはアクリル系の被膜でも同様の効果が
あることは既述のとおりであり、この場合には裏面、表
面の両面に被膜を形成することもあり得ることも前述の
とおりである)。
ノコーン系あるいはアクリル系の被膜でも同様の効果が
あることは既述のとおりであり、この場合には裏面、表
面の両面に被膜を形成することもあり得ることも前述の
とおりである)。
上述の如く、本考案の自動車用ミラーは、低吸湿透明は
アクリル−スチレン共重合樹脂によりミラ一本体を形成
し、このようなミラ一本体の一方の面に反射面を形成し
て得たものであるので、一般の樹脂成形法に基づき容易
に任意形状のミラーとして形成でき、プリズムミラーに
するのも簡単であって、従来のガラス製の如き甚大な手
間をかける必要がなく、実用上の効果はきわめて大きい
。
アクリル−スチレン共重合樹脂によりミラ一本体を形成
し、このようなミラ一本体の一方の面に反射面を形成し
て得たものであるので、一般の樹脂成形法に基づき容易
に任意形状のミラーとして形成でき、プリズムミラーに
するのも簡単であって、従来のガラス製の如き甚大な手
間をかける必要がなく、実用上の効果はきわめて大きい
。
しかも、吸湿性が低いので、空気中の湿度との関係でも
ミラ一本体は変形せず、従って従来のアクリル樹脂製ミ
ラーと異なり十分に各種自動車用ミラーとして使用でき
、プリズムミラーとして性能良く機能する。
ミラ一本体は変形せず、従って従来のアクリル樹脂製ミ
ラーと異なり十分に各種自動車用ミラーとして使用でき
、プリズムミラーとして性能良く機能する。
なお、図示例はその他にも効果を有するが、当然のこと
ながら本考案は図示の実施例にのみ限定されるものでは
ない。
ながら本考案は図示の実施例にのみ限定されるものでは
ない。
第1図は従来例の正面図、第2図は第1図におけるI■
−■■線断面図、第3図は第2図のIII部拡大図であ
る。 第4図は本考案の実施の一例の部分側断面図である。 1・・・・・・ミラ一本体、2・・・・・・反射面(ア
ルミニウム蒸着膜)。
−■■線断面図、第3図は第2図のIII部拡大図であ
る。 第4図は本考案の実施の一例の部分側断面図である。 1・・・・・・ミラ一本体、2・・・・・・反射面(ア
ルミニウム蒸着膜)。
Claims (1)
- 低吸湿透明なアクリル−スチレン共重合樹脂によりミラ
一本体を形成し、該ミラ一本体の一方の面に反射面を形
成して戊ることを特徴とする自動車用ミラー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17377180U JPS591201Y2 (ja) | 1980-12-05 | 1980-12-05 | 自動車用ミラ− |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17377180U JPS591201Y2 (ja) | 1980-12-05 | 1980-12-05 | 自動車用ミラ− |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5796404U JPS5796404U (ja) | 1982-06-14 |
JPS591201Y2 true JPS591201Y2 (ja) | 1984-01-13 |
Family
ID=29531952
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17377180U Expired JPS591201Y2 (ja) | 1980-12-05 | 1980-12-05 | 自動車用ミラ− |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS591201Y2 (ja) |
-
1980
- 1980-12-05 JP JP17377180U patent/JPS591201Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5796404U (ja) | 1982-06-14 |
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