JPH08264013A - 車両用灯具の反射膜構造 - Google Patents

車両用灯具の反射膜構造

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JPH08264013A
JPH08264013A JP7064129A JP6412995A JPH08264013A JP H08264013 A JPH08264013 A JP H08264013A JP 7064129 A JP7064129 A JP 7064129A JP 6412995 A JP6412995 A JP 6412995A JP H08264013 A JPH08264013 A JP H08264013A
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JP
Japan
Prior art keywords
lamp housing
polypropylene resin
lamp
talc
aluminum
Prior art date
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Application number
JP7064129A
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English (en)
Inventor
Toshihiro Nemoto
敏博 根本
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Ichikoh Industries Ltd
Original Assignee
Ichikoh Industries Ltd
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Publication date
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Publication of JPH08264013A publication Critical patent/JPH08264013A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ランプハウジング2を、従来技術に基づいて
「タルクを充填剤として添加したポリプロピレン樹脂」
で成形すると、(B)のように微細な凹凸6,6′が表
面に形成される。このため、アンダーコート7によって
上記の微細凹凸を隠蔽しないとアルミニウム蒸着膜8を
成膜して反射面にすることができない。上記の微細凹凸
の無い平坦な表面を有するランプハウジングを成形でき
るようにして、前記のアンダーコート7を省略できるよ
うに改良する。 【構成】 ポリプロピレンに、3%のタルクと7%の硫
酸バリウム(いずれも重量比・四捨五入した値)を添加
してランプハウジング2を成形すると、(A)図のよう
に表面が平滑になり、直接にアルミニウム蒸着膜8を成
膜することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両用灯具のランプハ
ウジングの内側の表面に、リフレクタとして作用させる
ために成膜されている反射膜の構造に係り、特に、アル
ミニウム蒸着によって構成された反射膜の構造に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】車両用灯具は一般に、ランプハウジング
の前面開口部を覆ってレンズが装着され、上記ランプハ
ウジングとレンズとによって囲まれた灯室の中に光源バ
ルブが配設されて成り、上記の光源バルブを有効に利用
するため、該光源バルブのフィラメントの付近に焦点を
位置せしめるようにリフレクタが配設されている。図2
は車両用灯具の1例として示した自動車用フロントコン
ビネーションランプの概要的な断面図である。 (図2参照)コンビネーションランプ組立品1の主要構
成部材は、合成樹脂製のランプハウジング2と、該ラン
プハウジングの前面開口部を覆って装着されたレンズ3
と、前記ランプハウジング2の後方開口部に設置された
バルブソケット4と、上記バルブソケット4に装着され
た光源バルブ5と、である。前記光源バルブ5から出射
した光束を有効に利用するためのリフレクタは、上記の
構成部材と別体に金属もしくは合成樹脂で構成されてラ
ンプハウジング2に取り付けられる場合もあり、該ラン
プハウジング2の内側表面に反射膜を成膜してリフレク
タとして作用させる場合もある。本例はランプハウジン
グ2にアルミニウム被膜を蒸着して、リフレクタとして
機能する反射面2aを設けてある。図1は車両用灯具の
ランプハウジング内側面に形成されたアルミニウム蒸着
膜の構造を示す詳細な断面図であって、(A)は本発明
の1実施例、(B)は従来例である。前掲の図2の従来
例に鎖線円で囲んで示したC部を拡大すると図1(B)
のごとくになる。
【0003】ランプハウジング2を合成樹脂材料で成形
する場合、どのような材質を選定すべきかについては、
次に述べる各種の特性条件を概ね満たしていることが必
要である。すなわち、 a.成形性が良くて、複雑な形状の部分も薄肉の部分も
高精度に成形でき、 b.機械的強度が大きくて、通常程度の衝撃を受けても
容易には破損せず、 c.耐熱性に優れていて、光源バルブの発熱によって昇
温しても軟化しないこと、を求められるが、これらの特
性の総べてを完全に満足される合成樹脂材料は無いの
で、比較的好適な材料の1例としてポリプロピレン樹脂
が用いられ、さらに、ポリプロピレン樹脂の材料強度を
増加するため、ポリプロピレン樹脂に充填剤としてタル
ク等が添加される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ポリプロピレン樹脂に
充填剤としてタルクを添加すると、強度は増加するが成
形品の表面粗さが悪くなる。このため、タルク入りポリ
プロピレン樹脂でランプハウジングを成形すると図1
(B)に示したように、その両面に微細な凹凸6,6′
が形成される。本図においてランプハウジング2の上側
が内側面、下側が外側面である。ただし、本図1(B)
は読図の便宜上、微細な凹凸を誇張,拡大して描いてあ
る。微細な凹凸6を生じたランプハウジングの内側面
に、反射膜としてアルミニウム蒸着すると、アルミニウ
ム蒸着膜には素地の隠蔽効果が無いので該アルミニウム
蒸着膜の表面に微細な凹凸を生じる。車両用灯具のリフ
レクタは、一般に正反射率が75%以上であることを必
要とし、反射面に微細な凹凸を生じて乱反射することは
非常に好ましくない。
【0005】そこで図1(B)に示したように、ランプ
ハウジング内側面の微細な凹凸6を覆ってアンダーコー
ト7を成層し、微細凹凸を隠蔽して該アンダーコートの
平滑な表面にアルミニウム蒸着膜8を成膜し、トップコ
ート9で覆った反射膜構造が用いられている。しかし、
このようにしてアンダーコート処理を施すには、アンダ
ーコート工程の設備コストが掛かる上に、アンダーコー
ト処理工程のランニングコスト(材料費・工賃)が掛か
り、製造原価が高額になる。本発明は上述の事情に鑑み
て為されたものであって、ランプハウジングとして必要
とされる機械的強度と耐熱性とを有し、しかも成形精度
が良くて光沢成形面が得られ、従ってアンダーコート処
理を必要とせず、安価に構成できる反射膜構造を提供す
ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的(所要の強度
・耐熱性、および平滑な成形面)を達成するため本発明
の反射膜構造は、ランプハウジングの内面にアルミニウ
ム被膜が蒸着されている反射膜構造において、前記のラ
ンプハウジングが、タルク3%、および、硫酸バリウム
7%を添加したポリプロピレン樹脂によって構成されて
おり、上記ランプハウジングの内側面にアンダーコート
層を設けることなく直接に、アルミニウム被膜が蒸着さ
れていることを特徴とする。上記の3%、および7%と
いう数値はそれぞれ重量パーセントを表し、かつ、四捨
五入した結果が3%、および7%になるという意であ
る。
【0007】
【作用】上述の手段によると、タルク3%(重量比・四
捨五入した値)および硫酸バリウム7%(重量比・四捨
五入値)を含有するポリプロピレン樹脂はランプハウジ
ングとして必要な程度の機械的強度と耐熱性とを有し、
しかも平滑な成形面が得られる。すなわち、表面粗さ
0.2μmに研摩した金型を用いて成形すると高度の成
形面光沢が得られる。このため、アンダーコート処理に
よって成形面の微細な凹凸を埋める必要が無く、直接に
アルミニウム蒸着を施しても正反射率75%以上の反射
面が形成される。アンダーコート処理を必要としないの
で、設備コスト,材料コスト,所要工数が低減され、高
品質・低価格の車両用灯具を構成することができる。
【0008】
【実施例】本発明を適用して、ポリプロピレン樹脂に、
重量比2.5%〜3.4%のタルクと、重量比6.5%
〜7.4%の硫酸バリウムとを添加してランプハウジン
グを成形すると、図1(A)に示したように成形表面が
高度に平滑となる。本実施例においては、表面粗さ0.
2μmに研摩した金型を用いることにより、ランプハウ
ジングの表面を光沢面に成形することができた。そこ
で、ランプハウジング2の内側面にアンダーコート処理
を施すことなく、直接にアルミニウム蒸着膜8を成膜し
て、正反射率75%以上の反射面が得られた。本実施例
においては、上記アルミニウム蒸着膜8を覆って保護膜
10を成膜してある。本実施例においては、従来例に比
してアンダーコート処理が不必要になるので、アンダー
コート処理工程に対応する施工コストおよび設備コスト
が節約され、しかも正反射率75%以上を保持すること
ができた。
【0009】
【発明の効果】本発明を適用すると、タルク3%(重量
比・四捨五入した値)および硫酸バリウム7%(重量比
・四捨五入値)を含有するポリプロピレン樹脂はランプ
ハウジングとして必要な程度の機械的強度と耐熱性とを
有し、しかも平滑な成形面が得られる。すなわち、表面
粗さ0.2μmに研摩した金型を用いて成形すると高度
の成形面光沢が得られる。このため、アンダーコート処
理によって成形面の微細な凹凸を埋める必要が無く、直
接にアルミニウム蒸着を施しても正反射率75%以上の
反射面が形成される。アンダーコート処理を必要としな
いので、設備コスト,材料コスト,所要工数が低減さ
れ、高品質・低価格の車両用灯具を構成することができ
るという優れた実用的効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】車両用灯具のランプハウジング内側面に形成さ
れたアルミニウム蒸着膜の構造を示す詳細な断面図であ
って、(A)は本発明の1実施例、(B)は従来例であ
る。
【図2】車両用灯具の1例として示した自動車用フロン
トコンビネーションランプの概要的な断面図である。
【符号の説明】
1…車両用灯具の1例としてのコンビネーションランプ
組立品、2…ランプハウジング、2a…反射面、3…レ
ンズ、4…バルブソケット、5…光源バルブ、6,6′
…微細な凹凸、7…アンダーコート、8…アルミニウム
蒸着膜、9…トップコート、10…保護膜。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ランプハウジングの内面にアルミニウム
    被膜が蒸着されている反射膜構造において、 前記のランプハウジングが、タルク3%、および、硫酸
    バリウム7%(ともに重量比)を添加したポリプロピレ
    ン樹脂によって構成されており、 上記ランプハウジングの内側面にアンダーコート層を設
    けることなく直接に、アルミニウム被膜が蒸着されてい
    ることを特徴とする、車両用灯具の反射膜構造。
JP7064129A 1995-03-23 1995-03-23 車両用灯具の反射膜構造 Pending JPH08264013A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100471540B1 (ko) * 1997-04-12 2005-07-07 삼성토탈 주식회사 내열성이우수한고광택성폴리프로필렌수지조성물
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