JPS5912012Y2 - 育苗箱と播種装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 田植機に装着する苗は、育苗箱と呼ばれる合戊樹脂製の
底の浅い引出状を呈する箱により育威される。

該育苗箱に播種する場合は、ばら播きよりも条播とした
方が初期戊育が良好となるので、条播の技術が開発され
ている。

育苗箱内に条播するためには、育苗箱内に充填した床上
の上面を条付ロールを転がすことによ１冫筋を付ける作
業が必要となり、そのため、播種装置には条付ロールが
取付けられる。

然し、条付ロールの取付位置が、供給された育苗箱と正
しく一致せず左右にずれることがあるので、本考案はず
れた条付ロールを正しい位置に自動的に修正しうる如く
したものである。

図により説明すると、１は合戒樹脂製の育苗樟８を横移
動させる移送台であり、該移送台１には多数のロール２
群が所定の間隔を置いて軸装されている。

３は種籾供給装置で種籾を収容するホッパーの下部の繰
出口には繰出ロ−ル４を軸装し、又、育苗箱８内に充填
した床上の表面の播種面に条（筋）を付ける条付ロール
５及び所定の間隔を置いて種子落下溝を並設した公知構
或の条播体６（例えば実開昭５１−１３５１０９号公報
に記載されている如く、条と条の間の畝部の上部に桟を
設けた構或のもの）及び鎮圧ローラー７等を有する。

前記育苗箱８の進行方向に対する左右側には縁９，９が
設けられ、進行方向に対する前後側には縁１０， １０
が設けられる。

前後側の縁１０は、左右側の縁９，９に対して高さを低
く形威し、もって、条付ロール５の転入を容易にする。

然して、前記左右側の縁９，９の前後両端部の形状はこ
れを上方から見ると、第４図に示した如く外側に至るに
従い次第に広くなる形状の傾斜部１１に形威し、且つ、
前記条付ロール５は、これを取付ける軸１２に対し、左
右方向Ｘに摺動自在であり、第４図のように位置がずれ
て転入しようとした場合には、条付ロール５が傾斜部１
１に衝突して正しい位置に誘導されるようにする。

次に作用を述べる。

本考案は上述の構或であるから、種籾供給装置３に種籾
を収納し、手動もしくは電動により繰出ロ−ル４を回転
させると、任意の伝導機構により多数のロール群は回転
し、該ロール２上に載置された育苗箱８を第１図の矢印
イの方向に移動させ、育苗箱８が条付ロール５の下側を
通過するとき条付ロール５によって育苗箱８内の床上の
表面に条が付けられ、繰出ロ−ル４によって繰出された
種籾は、条播体６によって条内に誘導され、その後鎮圧
ローラー７の下を通過するとき鎮圧されるものである。

上記のような播種作業を反復していると、育苗箱８の移
送台１に対する供給の仕方によっては、条付ロール５の
位置と育苗箱８の位置とが正しく合致しないことがあり
、そのため、条付ロール５は、いずれか片側の左右側縁
９上に乗り上げてしまうことがあるが、本考案は左右側
縁９の端部に、外側に至るに従い広がる形状の傾斜部１
１． １１を形威し、且つ、条付ロール５はその軸１２
に対し、左右方向Ｘに摺動ずる構戊としたので、傾斜部
１１に条付ロール５が衝突すれば内側に案内され、以っ
て常に正しい状態に矯正して条を付けることができるも
のである。

本考案は育苗箱８の左右両側縁９の端部に外側に至るに
従い開く形状の傾斜部１１を設けたことと、および播種
装置の条付ロール５は、前記傾斜部１１に衝突して左右
方向に矯正される構或としたことを特徴とし、そのため
、育苗箱８の大きさに個体差があっても、常に正しく条
を付けうる特徴を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は全体の側面図、第２図は要部断面図、第３図は
育苗箱の縦断側面図、第４図は要部平面図である。 符号の説明、１・・・移送台、２・・・ロール、３・・
・種籾供給装置、４・・・繰出ロ−ル、５・・・条付ロ
ール、６・・・条播体、７・・・鎮圧ローラー、８・・
・育苗箱、９・・・左右両縁、１０・・・前後縁、１１
・・・傾斜部、１２・・・軸、Ｘ・・・左右方向。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 平面形状矩形を呈する引出状の育苗箱を横送させて該育
   苗箱内に充填した床上上の播種面に種子を蒔く播種装置
   に於いて、前記播種装置の本体側には育苗箱の進行方向
   に対して直交する水平方向に摺動自在の条付ロールを設
   け、前記育苗箱は進行方向に対する前後縁を左右縁の高
   さより高さを低く形威し、前記左右縁の前後両端部には
   前記条付ロールが衝突すると該ロールを内側に誘導する
   傾斜部を形威してなる播種装置。