JPS6035362Y2 - 播種装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は播種装置に係るものである。

（従来技術） 従来育苗箱を横送する育苗箱移送台の始端部側の上方位
置に前記育苗箱に床土を供給しうる床土供給装置を設け
、該床土供給装置の後に前記床土の表面を均平にする均
平装置を設け、該均平装置の後に散水装置を設け、該散
水装置の後に播種装置を設け、該播種装置の後に覆土装
置を設け、該覆土装置の後に散水装置を設けたものは、
実公昭４８−１６８０７号公報で公知である。

また、露地床土の表面の播種面を押圧して並行凹溝を形
威する環状輪を並設した条付輪を設け、並行凹溝の上に
は条播溝を並設した条播具を有する播種装置を設けたも
のも実開昭５１−２８１２に公報で公知である。

また、床上の表面に並行凹溝を形威したのち無作為に種
子を播き、その後潅水するようにしたものも特開昭５０
−６８８０８号公報で公知である。

（考案が解決しようとする問題点） しかし、前記第１公知例は、条播はできず、前記第２公
知例は、条播はできても、育苗箱にこれを行なうことは
できず、前記第３公知例は、無作為に種子を播き、その
後潅水するから、完全な条播にならない欠陥がある。

（問題を解決するための手段） よって本考案は、育苗箱１７を横送する育苗箱移送台１
の始端部２側の上方位置に前記育苗箱１７に床土を供給
しうる床土供給装置３を設け、該並行凹溝３の後に前記
床土の表面を均平にする均平装置４を設け、該均平装置
４の後に床上の表面に並行凹溝を形威しうる多数の環状
輪５を並設した条付輪６を設け、該条付輪６の後に播種
装置７を設け、該播種装置７の後に鎮圧ロール１０を設
け、該鎮圧ロール１０の後に散水装置１１を設け、該散
水装置１１の後に覆土装置１２を設け、該覆土装置１２
の後には散水装置を設けない播種装置の構成としたもの
である。

（構 威） 本考案の一実施例を図により説明すると、１は横に長い
育苗箱移送台であって、育苗箱１７を横方向に移動させ
る。

該移送台１はこれを上方位置から見ると、左右側に一対
の並行杆が設けられ、その間に、移送用ロール１３が所
望の間隔を置いて軸装されている。

移送台１の始端部２の上方位置には、育苗箱１７に対し
て床上を供給する床土供給装置３が設けられる。

１４は該床土供給装置３のホッパー、１５は繰出ベルト
である。

床土供給装置３の後には回転ブラシ等からなる床上均平
装置４が軸装される。

床上均平装置４の後には、条付輪６が設けられる。

条付輪６は、多数の環状輪５を並設したもので全体的に
上下動自在であり、これにより播種面に並行凹溝を形成
する。

実施例では、播種装置７の下部に設けた条播板９の条播
溝８内にその環状輪５が嵌合する状態を示しているが、
このようにすると、種籾を蒔く部分に正確に合致させて
並行凹溝を形成できる。

条付輪６の後には播種装置７が配置され、播種装置７の
次に鎮圧ロール１０が設けられる。

播種装置７は、種籾を収容するホッパーの下部に、外周
面に繰出凹部を形成した繰出ロール１８を軸装したもの
であるが、繰出ロール１８の下方位置には育苗箱１７の
移動方向の方が長い条播溝９に形成した条播板９を設け
る。

条播板９に形成する前記条播溝８は、第２図に示したよ
うに、育苗箱１７の左右側の隅部２１に条播されるよう
に形成し、中間部分は等分に間隔をおいて形成する。

従って、繰出ロール１８の回転により繰出された種籾は
、条播板９の条播溝８を通って育苗箱１７内に散布され
るので条播（すじまき）となる。

鎮圧ロール１０の後には散水装置１１が設けられ、その
次には覆土装置１２が設けられる。

１９は散水装置１１のホッパー、２０は同繰出ベルトで
ある。

前記鎮圧ロール１０は軽量に形成され、蒔かれた種籾を
押圧して均らす作用をする。

実施例では、条付輪６と同様に、条播溝８内に嵌合して
設けられている。

（作 用） 本考案は上述の構成であるから、育苗箱移送台１の始端
部２の上部に育苗箱１７を載置し、モーターにより各部
を回転すると、育苗箱１７は横に移動し、床土供給装置
３の下方を通過することにより、ホッパー１３内の篩土
からなる床土を受けて床土が充填される。

育苗箱１７は引続いて横に移動し、床土均平装置４の下
方を通過するとき、回転しているブラシにより均平にさ
れ、多数の環状輪５，５・・・を並設した条付輪６によ
り播種面に並行凹溝が押圧形成される。

この場合、実施例では、条付輪６の前記環状輪５は、条
播板９の条播溝８内に嵌合しているから、条播溝８より
ずれることがないので、条播溝８のある部分にのみ正し
く並行凹溝を形成できるものである。

そして、播種装置７の下方に至り、ホッパー１６の種籾
を条播板９の条播溝８を介して受けるので種籾は条付輪
６によって形成された並行凹溝内に蒔かれて条播される
。

しかし、条播板９の条播溝８でない部分に落粒した種籾
は、いったん反射してから条播溝８内に入るので、先行
種籾上に重合状態に蒔かれる。

このように種籾が重合しても、本考案は鎮圧ロール１０
が設けられており、該鎮圧ロール１０で播種後の種籾を
転圧するから一層の状態に均らされる。

そして、散水装置１１より散水され、床土は充分に湿潤
し、湿潤した床土上部に覆土装置１２により覆土され、
該覆土は床土の水分を吸収して湿潤するものである。

従来の播種装置７は、覆土後、その上より潅水していた
。

このようにすると、潅水のために泥水の被膜ができて、
土壌内に対する通気が不良になるという欠陥があった。

（効果） 前記したように、従来育苗箱を横送する育苗箱移送台の
始端部側の上方位置に前記育苗箱に床上を供給しうる床
土供給装置を設け、該床上供給装置の後に前記床土の表
面を均平にする均平装置を設け、該均平装置の後に散水
装置を設け、該散水装置の後に播種装置を設け、該播種
装置の後に覆土装置を設け、該覆土装置の後に散水装置
を設けたものは、実公昭４８−１６８０７号公報で公知
であり、また、露地床土の表面の播種面を押圧して並行
凹溝を形成する環状輪を並設した条付輪を設け、並行凹
溝の上には条播溝を並設した条播具を有する播種装置を
設けたものも実開昭５１−２８１２０号公報で公知であ
り、床土の表面に並行凹溝を形威したのち無作為に種子
を播き、その後潅水するようにしたものも特開昭５０−
６８８０８号公報で公知であった。

しかし前記第１公知例は条播構成を有しないので条播は
できず、前記第２公知例は露地栽培で条播はできても、
育苗箱にこれを応用することはできず、前記第３公知例
は不完全な条播しかできない欠陥があった。

しかるに本考案は、育苗箱１７を横送する育苗箱移送台
１の始端部２側の上方位置に前記育苗箱１７に床土を供
給しうる床土供給装置３を設け、該床上供給装置３の後
に前記床上の表面を均平にする均平装置４を設け、該均
平装置４の後に床土の表面に並行凹溝を形成しうる多数
の環状輪５を並設した条付輪６を設けたから、育苗箱移
送台１上の始端部２に育苗箱１７を供給すると、床土供
給装置３の下部を通過するとき床上の供給を受は均平装
置４の下部を通過するとき均平にされ、条付輪６の下部
を通過するとき並行凹溝が形成される。

また、前記条付輪６の後に播種装置７を設け、該播種装
置７の後に鎮圧ロール１０を設けたから、播種装置７の
下部を通過するとき前記凹溝に種子が播かれ、該鎮圧ロ
ール１０の下部を通過するとき種子は床土内に押圧され
て移動しない状態となる。

また、鎮圧ロール１０の後に散水装置１１を設け、該散
水装置１１の後に覆土装置１２を設け、該覆土装置１２
の後には散水装置を設けない播種装置の構成としたもの
であるから、覆土は床土の水分を吸収して湿潤し、表面
に水膜を形成しない。

という効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は全体側面図、第２図は条付輪と条播板と育苗箱
の関係状態図、第３図は並行凹溝内を種子を鎮圧してい
る状態図、第４図は条付輪の正面図である。 符号の説明、１・・・・・・育苗箱移送台、２・・・・
・・始端部、３・・・・・・床土供給装置、４・・・・
・・均平装置、５・・・・・・環状輪、６・・・・・・
条付輪、７・・・・・・播種装置、訃・・・・・条播溝
、９・・・・・・条播板、１０・・・・・・播種装置、
１１・・・・・・散水装置、１２・・・・・・覆土装置
、１３・・・・・・移送用ロール、１４・・・・・・ホ
ッパー １５・・・・・・繰出ベルト、１６・・・・・
・ホッパー、１７・・・・・・育苗箱、１８・・・・・
・繰出ロール、１９・・・・・・ホッパー、２０・・・
・・・繰出ベルト、２１・・・・・・隅部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 育苗箱１７を横送する育苗箱移送台１の始端部２側の上
   方位置に前記育苗箱１７に床土を供給しうる床土供給装
   置３を設け、該床上供給装置３の後に前記床上の表面を
   均平にする均平装置４を設け、該均平装置４の後に床上
   の表面に並行凹溝を形成しうる多数の環状輪５を並設し
   た条付輪６を設け、該条付輪６の後に播種装置７を設け
   、該播種装置７の後に鎮圧ロール１０を設け、該鎮圧ロ
   ール１０の後に散水装置１１を設け、該散水装置１１の
   後に覆土装置１２を設け、該覆土装置１２の後には散水
   装置を設けない播種装置。