JPS5911943Y2

JPS5911943Y2 - チツプ自動分離送給装置

Info

Publication number: JPS5911943Y2
Application number: JP14362880U
Authority: JP
Inventors: 滋窪田; 生二叶; 雅宏久保; 光春笠原
Original assignee: 日東工業株式会社
Priority date: 1980-10-08
Filing date: 1980-10-08
Publication date: 1984-04-11
Also published as: JPS5767035U

Description

【考案の詳細な説明】近時、自動チップマウント機を使用して、抵抗器、コン
テ゛ンサー等の主として円筒形乃至円柱形の小形電子部
品（以下単にチップと記す。

）を自動的にプリント配線板上に正確に配置（マウント
）し、該状態のままチップをプリント配線板上に結着す
ることが行なわれている。

該自動チップマウント機の大略は、プリント配線板にお
けるチップの配置位置に合わせて、チップの配置箇所を
設定した基盤にチップを正確に供給セットして、該セッ
トした基盤を設定位置に移行し、該位置にて、基盤にセ
ットされたチップをその配置状態のままバツキューム吸
着して、プリント配線板上に移行し、バツキュームを解
いて、該プリント配線板上にチップを正確にマウントし
、そのマウント状態のまま、チップをプリント配線板上
に結着するものである。

本案装置は、上記自動チップマウント機において、その
基盤の各チップ配置箇所にチップを整列送給する装置た
るチップ自動送給装置の最始端装置であるチップ自動分
離送給装置の改良に係るものである。

なお、上記基盤におけるチップ配置箇所の数は、目的と
するプリント配線板のチップマウント数と同じ数が必要
であり、ちなみに、該チップ数は数１０個〜数１００個
である。

本案装置は、上記基盤のきめられた箇所へ１個宛チップ
を供給する装置の最始端装置として使用されるものであ
るから、通常、１台の自動チップマウント機において、
本案装置も少くとも、プリント配線板のチップマウント
数に見合った数ｌＯ台〜数１００台必要とされるもので
ある。

次に本案装置の実施例を図面につき説明すると、本考案
は前記チップ自動送給装置の最始端装置であるチップ自
動分離送給装置を改良したものであり、１は装置本体で
あり、例えば、直径３０〜４０ｍｍ位の円柱体からなり
、上面にチップ投入口２を開口し、下向きテーパー状の
円錐形部３′を有するホッパ一部３を設け、該ホツパ一
部３の円錐形部３′頂点から本体下面中心へ貫通孔４を
穿設し、該貫通孔４に、中心にチツプ送給孔５を有する
分離パイプ６を設定寸法上下摺動自在に嵌挿して或る既
存構戒のチツプ７の自動分離送給装置において、前記ホ
ツパ一部３内に、真円球形の鋼鉄球で形威し、その直径
Ｄ１及び重量を、ホッパ一部３に多数投入し分離送給す
るチツプ７の大きさと重量及びホッパ一部３の円錐形部
３′のテーパー角度Ｒによって設定したスチールボール
８を自由転動状態に投入設置し、また、上記分離パイプ
６の外径Ｄ２を、分離送給するチツプ７の長さｌよりも
僅かに大に設定したものである。

実施例にては、上記ホツパ一部３の円錐形部３′のテー
パー角度Ｒは約８０〜９０゜位に設定する。

ホッパ一部３内に投入設置するスチールボール８は、チ
ツプ７の長さｌが３〜６ｍｍ位である場合には直径Ｄ１
８〜ｌＯｍｍ、長さｌが５〜１０ｍｍ位であるときには
直径Ｄ１１０〜１４ｍｍ位が効果的であり、概ねチッ
プの長さｌが５〜１０ｍｍに対して、直径Ｄ０８〜１
４ｍｍのものを使用する。

即ち、ホツパ一部３の円錐形部３′のテーパー角度は、
ホツパ一部３内に投入するチツプ７の大きさ、形状等に
よって設定するものであり、多数の積重なったチツプ７
が分離パイプ６の上下摺動による突きくずし作用と、ス
チールボール８の転勤によるくずし作用とによって、ス
ムーズに円錐形部３′下方へ落下する角度に設定するも
のである。

また、スチールボール８の大きさは、ホツパ一部３内に
多数のチツプ７と共に在って、分離パイプ６の上下動に
よってホツパ一部３内の、特に、円錐形部３′頂部付近
で転動して、重なり合ったチツプ７相互が積重なり組み
合ってくずれなくならないように、チツプ７の重なり合
いをくずし、ばらばらにほぐす作用のために必要な直径
及び重量に設定するもので、大き過ぎると円錐形部３′
頂部を閉いでしまい、またチツプ７に傷をつける恐れが
あり、逆に小さ過ぎると、くずす力が弱く、また、分離
パイプ６のチツプ送給孔５を閉いでしまう欠点が生ずる
ので、これら欠点を生じない大きさが要求される。

また、ホツパ一部３内のチツプ７の残数が僅かとなった
ときに、円錐形部３′頂点部、即ち、分離パイプ６直上
部にチツプ７を集合する作用と、それらのチツプ７上に
ころがりつつ乗って、その重量で、極めて小形軽量なそ
れらチップを分離パイプ６のチツプ送給孔５内へ効果的
に押し入れるに必要な大きさが要求され、それらの条件
をほぼ満足させる設定寸法が前記の数値である。

分離パイプ６は、中心にチツプ７を縦列に整列送給する
チツプ送給孔５を有し、先端部９を急こう配角度に切欠
して或り、末端を、前述の基盤へチップを１個宛送給す
るチツプ送給装置のシュートパイプ１０に接続し、先端
部９が貫通孔４を通してホツパ一部３内へ設定寸法上昇
突出し、また貫通孔４内へ設定寸法下降し、その上昇動
作でホッパ一部３内の重なり合ったチツプ７を突きくず
し、下降動作で、特に、円錐形部３′頂点において、チ
ツプ７をチツプ送給管５内へｌ個宛直立状態に呼び込み
送給し、下方のシュートパイプ１０へ送給するものであ
る。

而して、該分離パイプ６は、そのチツプ送給孔５の径は
分離送給するチツプ７に見合って、チツプ７の直径より
僅かに大に設定されているが、該分離パイプ６の外径Ｄ
２は、設定寸法の太さがあることが、ホツパ一部３内に
重なり合ったチツプ７を突きくずすのに必要とされる。

即ち、チツプ７の長さをｌとすると、多数投入されたチ
ツプ７はホツパ一部３内において、該長さｌ相互の連繋
によって様々な状態に重なり合い、よって、分離パイプ
６の外径がチツプ７の長さｌよりも小であると、該分離
パイプ６が上下動しても、前記チップ相互の連繋重なり
合いが空間を形威してしまい、分離パイプ６が空で上下
動するだけで、突きくずし作用を発揮できない場合があ
る。

為に、分離パイプ６の外径Ｄ２はチツプ７の長さｌより
も僅かに大である（僅かに大であれば、それ以上でなく
てもよい）ことが要求され、僅かに大であれば、長さｌ
によって連繋重合したチップに対して、その何れかに必
ず衝突するので、突きくずし作用を全うし得ることとな
る（第５図参照）。

勿論、本考案においては、前記スチールボール８がホツ
パ一部３内に投入設置されているので、分離パイプ６の
上下動によって、該スチールボール８が突き動かされ、
その転勤でチップの固定的な重なり合いをくずすと共に
、上記分離パイプ６の突きくずし作用が加わり、両者の
相乗的効果によって、チップの突きくずしと分離パイプ
６のチツプ送給孔５へのチップの送給とを極めてスムー
ズかつ効率的に行い得るものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案装置の縦断正面図、第２図はスチールボー
ルの正面図、第３図はチップの拡大正面図、第４図は分
離パイプの拡大平面図、第５図はチップの長さｌと分離
パイプの直径Ｄ２の関係を示す説明図で゛ある。付号、１・・・装置本体、２・・・チップ投入口、３・
・・ホツパ一部、３′・・・その円錐形部、４・・・貫
通孔、５・・・チツプ送給孔、６・・・分離パイプ、７
・・・チップ、８・・・スチールボール、Ｒ・・・円錐
形部３′のテーパー角度、Ｄ１・・・スチールボール８
の直径、Ｄ２・・・分離パイプ６の外径、■・・・チツ
プ７の長さ。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

（１）装置本体にホッパ一部を設け、該ホツパ一部の下
端頂点から本体下面中心へ貫通孔を穿設し、中心にチツ
プ送給孔を有する分離パイプを前記貫通孔に設定寸法上
下摺動自在に挿通したチップの自動分離送給装置におい
て、ホッパ一部３内に、真円球形の鋼鉄球で形威し、そ
の直径Ｄ１及び重量を、分離送給するチップの大きさと
重量及びホツパ一部３の円錐形部３′のテーパー角度Ｒ
によって設定したスチールボール８を自由転動状態に投
入設置し、また、分離パイプ６の外径Ｄ２を分離送給す
るチップの長さｌよりも僅かに大に設定したことを特徴
とする、チップ自動分離送給装置。
（２）分離送給するチップの長さ１が５〜１０ｍｍに
対し、スチールボール８の直径Ｄ１を８〜１４ｍｍと
し、ホッパ一部３の円錐形部３′のテーパー角度Ｒを約
８０〜９０゜としたことを特徴とする、第１項記載のチ
ップ自動分離送給装置。
（３）分離送給するチップの長さｌが５〜１０ｍｍに対
し、分離パイプ６の外径Ｄ２を５．５〜１０．５ｍｍと
したことを特徴とする、第ｌ項記載のチップ自動分離送
給装置。