JPS5911888Y2 - 容器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、ギョーザ，菓子，米飯，おかず等の食品その
他を収容し、持ち運ぶための容器に関する。

かかる容器において、特に食品用としては、古くは木材
，厚紙などで縁枠を形或し、枠材より薄い経本，紙など
で底板を構或しこれを縁枠に接着し、底板に所要の区画
壁を挿着，貼着などの手段で取り付けて製造していた。

このために組み立てに多大の手間がかかり、また接着部
分も水分によって剥離するなどの欠点があった。

この欠点は、近年合或樹脂材を使用した一体戒形法が利
用されるに及び解消されるようになった。

しかしながら、このプラスチック製容器は、通常、発泡
樹脂材料を一体或形することによって行われており、容
器の各構戊部を垂直に戊形するのが実際上不可能であり
、食品の収納容器として適さない場合があった。

このため、実公昭４９−３４４０１号公報に記載されて
いるように、発泡樹脂材料から底部と縁枠部を別体に作
り、これらを接着した食品容器も提案されているが、作
業上接着部分は絞り込んだ構造にする必要があり、接着
部分が陥没した形状となって、収納食品によっては不都
合を生じていた。

また、特に底部が発泡樹脂によって構或されているため
に、戒形上区画壁を厚く構或せざるを得ないので、収納
量の割には大きい外形となり、さらに、底部の強度が劣
り、僅かな衝撃で破損してしまうことから、流通上も不
便となる問題は残されたままである。

本考案は、上記の発泡合或樹脂製の容器の欠点を解消し
た容器を提供することを目的とする。

本考案は、上面に一体戒形によって所要の区画壁を立設
した緻密質の熱可塑性合戊樹脂からなる底板に、別体の
発泡樹脂，木材，厚紙のいずれか一つからなる縁枠を接
合してなる容器である。

以下添付図に基づき本考案を説明する。

本考案の容器の底板１は、例えばポリ塩化ビニル，ポリ
エチレン，ポリスチレンまたはこれらの樹脂を主体とし
、これに一般に用いられている添加剤を加えた緻密性の
樹脂、即ち非発泡性，熱可塑性の合威樹脂からなる。

さらに、収容物によっては耐熱性を持たせた０．１〜１
ｍｍ厚みのポリカーボネイト，ポリエチレン，ポリプロ
ピレンなどの合戒樹脂からなる板状材あるいは複合材を
、一体或形により、その上面に収容物を用途あるいは種
別によって区画配置するための区画壁２として、所定の
位置，形状に形成してなるものである。

底板１は図示されているように、必ずしも矩形をなす必
要はなく、円形，楕円形，六角形など任意の形状にする
ことができるのは勿論である。

３は、容器の利用目的によって材質の選択を行なう縁枠
であって、帯状材料を底板の大きさ，形状に合わせて折
り曲げてなるものである。

容器としてさほど強度が要求されず、軽量で断熱性を要
する場合は３〜５ｍｍ厚のスチロール発泡材が使用され
る。

また、比較的強度が要求される場合には薄木材が使用さ
れ、さらに印刷枠が求められる場合には、防水性の厚紙
に変えることも可能である。

そして、上記材料からなる帯状板を底板１の形状に合わ
せて曲げ、両端部を接着剤，熱融着あるいはその他の機
械的手段を用いて、前記の底板１の周縁部と突き合わせ
て接着させる。

接着に当たっては、第２図及び第５図に示すように、底
板１の周縁部の上面と縁枠３の下面とを当接した方が、
組み立て作業は容易となり、組み立て後の強度も大とな
る。

本考案は、底板が別体として準備された縁枠に接合され
、また底板が非発泡性の比較的薄い樹脂板で構威されて
いるために、垂直な周縁壁と区画壁を有するので収容容
積に無駄がなく、接合のための作業が容易で且つ確実な
ものとなり、接合強度の高い容器が得られ、さらには比
較的強度が大きい底板を用いるので、自動化の作業ライ
ンに楽に適用でき、製造能率を向上できるという効果を
奏する。

【図面の簡単な説明】

添付図は本考案の実施例を示す図である。 第１図は第１の実施例の平面図、第２図は第１図のＩ−
Ｉ線における縦断面図、第３図はその分解説明図、第４
図は他の実施例を示す平面図、第５図は第４図のＩＩ
一ＩＩ線における縦断面図である。 １：底板、２：区画壁、３：縁枠。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 上面に区画壁を設けた一体威形の緻密質熱可塑性合或樹
   脂からなる底板に、発泡合或樹脂，木材，厚紙のいずれ
   か一つからなる帯状材縁枠を接合してなることを特徴と
   する容器。