JPS59118702A - 抗アクネまたは抗フケ剤 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はミソハチによって植物から収集し、生産される
ヤニ状物質のプロポリス（蜂ヤニ。

Ｐｒｏｐｏ］、ｊｓ）の抽出液又は抽出物を化粧料基剤
に有効成分として配合してなる化粧料、特に皮膚又は頭
髪化粧料に関する。

プロポリスは古くから伝承的民間薬として利用されてお
り、近年東欧諸国を中心にその機能・作用が解明されつ
つある。抗菌作用、止血作用、鍛痕化作用、抗炎症作用
、抗酸化作用、局所麻酔作用、腫瘍増殖抑制作用等につ
いて多くの報告がある。プロポリスの成分はフラボン類
、フラバノン類、−ｉ２香族アルコール、芳香族アルデ
ヒド、クマリン等が主なもので、これらの組成、含有量
等はプロポリスの産地によって異なり、作用も差異があ
るといわれている。

プロポリスの抗菌作用Ｏこついてはブドウ球菌、枯草菌
、カビ、酵母等Ｇこ対する抗菌作用が報告されているが
、フケ、カユミ及びアクィ、の各々の原因菌に対する報
告は見られない。そこで本発明者らはプロポリスの抗菌
作用に着目し幅広い実験を組んで鋭意研究を重ねた結果
、プロポリスが、頭皮のフケ、カユミの原因菌とされる
頭皮常在酵母ｐｉｔｙｒｏｓｐｒｕｒｎ　ｏｖａｌｅ及
びアクネ（尋常性座癒Ａｃｎｅｓ　Ｖａ１ｇ％ｎ１ｓ）
の原因菌とされるＰｒｏｐｉｏｎｉｂａｃｔｅｒｉｕｍ
　ａｃｎｅｓに対し有効な抗菌力を示すことを見い出し
た。

さらにこの研究の過程で、本発明者らは、驚ろくべきこ
とにプロポリスが美白作用及び育毛作用をも有すること
を見い出したのである。これらの効果は従来の報告中に
は全く示唆されておらず、本発明者らが初めて見い出し
たところのものであり、本発明者らは上記知見にもとづ
いて本発明を完成するに至った。

すなわち、本発明は、プロポリスの抽出液又は抽出物を
含有することを特徴とする化粧料である０以下、本発明
について詳述する。

本発明で用いられるプロポリス（ｐｒｏｐｏｌｉｓ　）
は前述の通り、ミソハチによって植物から収集されるヤ
ニ状の物質であり、蜂ヤニとも呼ばれている。

一般的Ｇこは養蜂の際に巣箱の巣枠やすき間（こ多ｊｉ
Ｅ　＋こ（１着するのでこれをかき取って採集される。

」二記プロポリスからの抽出液又は抽出物は次の（一般
的にはプロポリスの１０重屋倍程度の抽出液を用いる）
、プロポリス抽出液を得る。親水性溶媒としては、例え
ばメタノール、エタノール等のアルコール及゛びア七ト
ンが挙げられる。

プロポリス抽出液から蒸留その他の方法で溶媒を留去す
ることにより、プロポリス抽出物を得る。

本発明においては上記プロポリスの抽出液又は抽出物が
化粧料、特に皮膚化粧料及び頭髪化粧料中に配合される
。化粧料の剤型はどのようなものでもよく、例示すれは
可溶化系、乳化系、透明溶解系、粉末分散系、粉末系、
水相へ油相混合系等をあげることができる。化粧料の用
途もどのようなものでもよく、好ましくけ化粧水、乳液
、クリ−Ａ・パ、り、化粧用油、ヘアトニ、り、ヘアク
リーム、ヘアリキッド、シャンプー、リンス等の皮膚化
粧料及び頭髪化粧料であるが、当然のことながら、口紅
、ファンデーション、アイシャドウの如きメイクアップ
化粧料、ボディパウダー、オー（以下余白） 又、本発明の上記プロポリスの抽出液又は抽出物に併せ
て既存のフケ・カユミ防止剤・抗アクネ剤、美白剤、育
毛剤を本発明の効果を損なわない範囲で併用することが
できる。

」二記プロポリスの抽出液又は抽出物の化粧料への配合
］ｉ冒は任岩であるが通常、抽出液の場合は０１〜１０
重ｆ１％（化粧料全重量中の）、抽出物の場合は０．０
１〜１重量％（上記に同じ）の範囲である０ 次に実施例によって本発明をさらに詳細に説明する。

（実施例−１）　　フケ・カユミ防止作用（１）　　頭
皮常在酵母Ｐｉｔｙｒｏｓｐｏｒｕ＋ｎ　ｏｖａｌｅ及
び皮膚常在菌に対する抗菌力測定 頭皮に常在するＰｉｔｙｒｏｓｐｏｒｕｍ　ｏｖａｌｅ
は頭皮の脂質を分解し脂肪酸を生成する。この脂肪酸は
頭かはしまり、この結果、表皮角化層の剥離堆積をきた
しフケを発生する。これらのことからＰｉｔｙｒｏｓｐ
ｏｒｕｍ　ｏｖａｌｅの活性を阻止又は弱力化すれば、
フケ、カユミを防止することができる。

そこでＰｉｔｙｒｏｓｐｏｒｕｍ　ｏｖａｌｅに対する
プロポリスの抗菌力を検討した。

（ 培地へポテトエキス２％、酵母エキス１％・ペプトン１
％、オリーブ油３％）を１００ＴＬｌ培養フラスコに入
れ、更に最終濃度で設定濃度となるように調整したプロ
ポリス抽出物のエタ冒し溶液を１−加え加熱処理をした
。これに、人頭皮より分離したＰｉｔｙｒｏｓｐｏｒｕ
ｍ　ｏｖａｌｅを接種し、３７℃で頷日間振盪培養を行
い培養終了時の乾燥菌体量を測定し生育の有無を判定し
た。

この結果Ｎ　Ｐｌｔｙｒｏｓｐｏｒｕｍ　ｏｖａｌｅに
対するプロポリス抽出物の抗菌作用は最小発育阻止濃度
（Ｍ工Ｃ）が３２ｐｐｍであることが認められた。

さらに、本発明者等は一般皮膚常在菌２種（５ｔａｐｈ
ｙｒｏｃｏｃｃｕｓ　ａｕｒｅｕｓ、　５ｔａｐｈｙｒ
ｏｃｏｃｃｕｓと ｅｐｉｔｔｅｒｍｉｄｉｓ　）に対する抗菌力を測定し
たところ、何れに対してもＭ工０　＝　１６　ｐＩ）ｍ
であることが認められた。

（２）　　ウサギの耳翼を用いたフケ防止効果測定（１
）の結果をもとに、動物を用いたフケ防止効果テストを
行なった。

ウサギの左側の耳翼にプロポリス抽出物の０１％エタノ
ール溶液を、右耳翼にはコントロールとしてエタノール
を塗布し、約１０分後に両耳翼にオレイン酸を塗布した
。この操作を１日１回、のべ４〜６１」間荷ない、両耳
翼の紅斑と落屑を観察した０陽性コントロールにはジン
クピリチオン（ＺＰＴ　）１％を用い同時に行なった。

結果を表−１に示す。

表−１ 表−１から明らかなようにプロポリスはふけ防止薬剤と
してよく知られるｚＰＴと同等の紅斑及び落屑防止作用
が認められ、フケ防止効果を有することが確認された。

（３）　　使用テストによる７ケ防止効果測定（２）の
結果をもとに、さらに人による使用テストを行なった。

フケ症あるいはフケの出やすい人工毛の中より視感判定
によりフケの多い人を１０名選び、使用テストパネルと
した。この１０名を５名づつ２群に分け・Ａ群、Ｂ群と
し・Ａ群にはプロポリス抽出物１％を配合したヘアトニ
、り（Ａ）を、Ｂ群にはヘアト二、り（Ａ）からプロポ
リス抽出物１％を除いたヘアトニ、り（Ｅ）を使用させ
た。使用条件及び判定は次のように行なった。即ちＡ、
Ｂ両群とも３日おきに、フケ防止剤等の薬剤を含まない
シャンプーで洗髪を繰り返し、洗髪直前にフケの量を視
感判定したところ、５回のシャンプーの間フケの量はか
なり多く・Ａ、Ｂ両群間にも、パネル個々の間にも明ら
かな差は認められなかった。そこで次の日から各群とも
それぞれのヘアトニックを１０１回頭皮につけることと
し、それまでと同様のサイクルで３日おきに洗髪、視感
判定を繰り返した。

結果を表−２に示す。

表−２ （多）Ｊ−＞＋＞十＞±〉−（少） 視感判定によるふけの量 表−２から明らかなように、プロポリス抽出液１％を含
むヘアトニ、り（Ａ）を用いたＡ群５名のフケの量は減
少し、プロポリスのフケ防止効果が認められた。

〔実施例−２〕抗アクネ作用 アクネ菌Ｐｒｏｐｉｏｎｉｂａｃｔｅｒｉｕｍ　ａｃｎ
ｅｓ　（ＡＴＯＯ１１５７）に対する抗菌力測定 アクネ（尋常性座癒・Ａｃｎｅ　Ｖａｌｇａｎｉｓ　）
は思春期内分泌変動により皮脂線の機能亢進を生じ、手
孔脂腺排出管の異常角化亢進と相まって皮脂の貯留がお
こり、これにＰｒｏｐｉｏｎｉｂａｃｔｅｒｉｕｍ　ａ
ｃｎｅｓのリパーゼが作用して遊離脂肪酸を生成し、こ
の遊離脂肪酸が毛のう壁に作用し異物反応を惹起すると
いわれている。

そこでプロポリスのＰｒｏｐｉｏｎｉｂａｃｔｅｒｉｕ
ｍ　ａｃｎｅｓに対する抗菌力を測定し、抗アクィ・作
用を調べた・培地に二、スイ社製・ＧＡＭ寒天培地を用
い、ｐＨ７，３＋０．１に調整後ｔ　−）　クレーブチ
１１５°０１１５分間加熱処理し、プレート寒天培地３
得た。次に８ｍＪのペーパーディスクに検液を一定量含
浸させ、予めＰｒｏｐｉｏｎｉｂａｃｔｅｒｉｕｍ　ａ
ｃｎｅｓを接種分散させたＣＡＭ定し、抗菌力を判定し
た。

陽性コントロールにはＴ、Ｏ，Ｏ（トリクロロカルバニ
リド）及び感光素２０１号、を用いた。

結果を表−３に示す。

ことが、認められた。

〔実施例−３〕美白作用 Ｏｕ″−１イオン添加法によるメラニン生成抑制効果測
定 肌の色よ密接な関係をもつメラニンは、色素生成細胞内
で生成される細胞顆粒を前駆物質として、銅イオンを補
酵素とするフェノールオキシダーゼ酵素、いわゆるチロ
シナーゼの関与によって生成される。一般的な美白化粧
料の場合、このチロシナーゼの活性を阻害することでメ
ラニン生成を抑制し・色白の肌を形成するという考え方
が採られている。

そこでプロポリスのメラニン生成阻害作用を測定した。

基質Ｌ−チロシン０１％をＱ、５　ｍｌ、リン酸緩衝液
１かｍｏｌ（ｐＨ６，８）　ａｏ　ｖｄ、Ｏｕ＋＋イオ
ン（１％　Ｏｕ　Ｓ　Ｏ４液）　　０．０５間放置後、
６４ｏ鴫の吸光度を測定した。コントロールは阻害剤無
添加とし、陽性コントロールとしてビタミンＣを用いた
。

結果を表−４に示す。

表−４ 表−４から、明らかなようにプロポリスはメラニン生成
阻害作用を有することが認められ、その作用はメラニン
生成阻害作用がよく知られているビタミンＣと同等であ
った。

〔実施例−４〕育毛作用 次にマウスを用いた育毛効果測定を行なった。

０５７　Ｅ　Ｌツウ１５匹を１群とし、マウスの腹部両
側から背部にかけて刺毛し、片側にプロポリス抽出物０
１％生理食塩溶液（Ａ）を塗布し、もう一方はプロポリ
スを含まない生理食塩溶液（Ｂ）を塗布した。　１日１
回塗布で２週間後に刺毛部に生えてきた毛の長さを測定
した。結果を表−５に示した。

数値の大きい程、育毛効果に優れていることを示ず０ （ｍ＋Ｊ 表−５から明らかなように、プロポリスを含む溶液はそ
れを含まない溶液に比べ、毛の生育度が高くプロポ°俵
スには育毛作用があることが認められた。

次に上記プロポリスの抽出液又は抽出物を化粧料に配合
した実施例を示す。（％は重量％へ示す（以下余白） 〔実施例−５〕　化粧水 プロポリス抽出液　　　　　　　　　　　　　　　５０
％グリセリン　　　　　　　　　　　　　　　　　３０
１．３−ブチレングリコール　　　　　　　　　　　４
０ポリオキシエチレンオレイルアルコール　　　　　　
　　　　０５パラベン　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　０１クエン酸ソーダ　　　　　　　　　　　
　　　　　　０１エタノール　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　＆０精製水　　　　　　　　　　全量
１００．０〔実施例−６〕　アクネクリーム プロポリス抽出物　　　　　　　　　　　　　　　１０
％感光素２０１　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　１．０ｉ、３−ブチレングリコール　　　　　　　　
　　　５０ミンロウ　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　５０セタノール　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　４０還元ラノリン　　　　　　　　　　　
　　　　　　　５．０スクワラン　　　　　　　　　　
　　　　　　　３５．０パラベン　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　０１ポリオキンエチレンソルビク
ンモノラウリル酸エステル　　　　　　　　　ｚＯ精製
水　　　　　　　　　　全量１０００〔実施例−７〕　
パック プロポリス抽出液　　　　　　　　　　　　　　　３０
％酢酸ヒニル樹脂エマルジョン　　　　　　　　　１５
．０ポリビニルアルコール　　　　　　　　　　　　　
１０．０オリーブ油　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　、。

ソルビット　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
５０酸化チタン　　　　　　　　　　　　　　　　　　
１５．０エタノール　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　５．０パラベン　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　Ｑ１精製水　　　　　　　　　　全量１００
．０〔実施例−８〕　ファンデーンヨン プロポリス抽出物　　　　　　　　　　　　　　　０１
％タルク　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　４５９酸化チタン　　　　　　　　　　　　　　　　
　　１０．０コロイダルカオリン　　　　　　　　　　
　　　２５．０黄酸化鉄　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　ｚ５黒酸化鉄　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　０１流動パラフイン　　　　　　　　　　　
　　　　１０．０七スキオレイン酸ソルビタン　　　　
　　　　　　３５グリセリン　　　　　　　　　　　　
　　　　　３パラベン　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　Ｃ２〔実施例−９〕　ヘアトニック プロポリス抽出液　　　　　　　　　　　　　　　５０
％センブリ流エキス　　　　　　　　　　　　　　０５
サリチル酸　　　　　　　　　　　　　　　　　　０３
エチニルエストラジオール　　　　　　　　　　　０．
０００５パン）７−ニールエチルエーテル　　　　　　
　　　０１エタノール　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　４０．０精製水　　　　　　　　　　全量１０
０．Ｃ１〔実施例−〕０〕　シャンプー プロポリス抽出物　　　　　　　　　　　　　　　ＬＯ
％アルキルエーテル硫酸ナトリウム　　　　　　　１６
０ラウリン酸ジエタノールアミド　　　　　　　　　４
０プロピレングリコール　　　”　　　　　　　　　　
ｚ。

精製水　　　　　　　　　　全量１０００特許出願人　
株式会社　資生堂 手続補正書（自発） 昭和５８年２月２１日 特許庁長官　若　杉　和　夫　殿 １、事件の表示 昭和５７年特許願第２３０９５５号 ２、発明の名称 化粧料 ３、補正をする者 明細書の発明の詳細な説明の欄 ５、補正の内容 （１）明細書第６頁第１４行目「最小」とあるを、「最
少」と補正します。

（２）明細書第１０頁第２行目ｒ　ＡＴＣＣ１１５７Ｊ
とあるを、ｒＡＴｃｃ　１１８２７Ｊと補正します。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 屓 プロポリスの抽出液又は抽出物を含べすることを特徴と
   する化粧料。