JPS5911646B2 - 油井用電縫鋼管の製造方法 - Google Patents
油井用電縫鋼管の製造方法Info
- Publication number
- JPS5911646B2 JPS5911646B2 JP7133480A JP7133480A JPS5911646B2 JP S5911646 B2 JPS5911646 B2 JP S5911646B2 JP 7133480 A JP7133480 A JP 7133480A JP 7133480 A JP7133480 A JP 7133480A JP S5911646 B2 JPS5911646 B2 JP S5911646B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- steel pipe
- steel
- manufacturing
- hot
- welded
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C21—METALLURGY OF IRON
- C21D—MODIFYING THE PHYSICAL STRUCTURE OF FERROUS METALS; GENERAL DEVICES FOR HEAT TREATMENT OF FERROUS OR NON-FERROUS METALS OR ALLOYS; MAKING METAL MALLEABLE, e.g. BY DECARBURISATION OR TEMPERING
- C21D9/00—Heat treatment, e.g. annealing, hardening, quenching or tempering, adapted for particular articles; Furnaces therefor
- C21D9/08—Heat treatment, e.g. annealing, hardening, quenching or tempering, adapted for particular articles; Furnaces therefor for tubular bodies or pipes
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- Thermal Sciences (AREA)
- Crystallography & Structural Chemistry (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Metallurgy (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Heat Treatment Of Steel (AREA)
- Heat Treatment Of Articles (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、油井用電縫鋼管の製造方法、特にAPI−J
55クラスの規準型油井用電縫鋼管の製造方法に関する
。
55クラスの規準型油井用電縫鋼管の製造方法に関する
。
API規格J−55油井管は、電縫ミルおよびシームレ
スミルで製造できる規定になつているが、電縫ミルで製
造した鋼管は通常熱処理なしでも製品とすることが可能
である。
スミルで製造できる規定になつているが、電縫ミルで製
造した鋼管は通常熱処理なしでも製品とすることが可能
である。
例えば□中径電縫ミルで製造したものは、高周波で加熱
されたエッヂ部(突き合せ部)が急熱急冷を受けて、そ
の電縫溶接部が著しく硬化するため溶接援引き続きオン
ラインでポストアニーラーを用いて溶接部を軟化して溶
接部と母材部の性質(硬さ、靭性)を同等にしたのち製
品としている。これらは、API油井管および電縫ミル
で製造されるラインパイプ×42〜70クラスに適用さ
れているのは広く知られている所である。2しかし、ポ
ストアニーラーをもたない電縫ミルにおいては溶接部を
軟化することができないため、鋼管全体(全長)を規準
熱処理して、溶接部と母材部の性質を等しくしたのち製
品出荷している。
されたエッヂ部(突き合せ部)が急熱急冷を受けて、そ
の電縫溶接部が著しく硬化するため溶接援引き続きオン
ラインでポストアニーラーを用いて溶接部を軟化して溶
接部と母材部の性質(硬さ、靭性)を同等にしたのち製
品としている。これらは、API油井管および電縫ミル
で製造されるラインパイプ×42〜70クラスに適用さ
れているのは広く知られている所である。2しかし、ポ
ストアニーラーをもたない電縫ミルにおいては溶接部を
軟化することができないため、鋼管全体(全長)を規準
熱処理して、溶接部と母材部の性質を等しくしたのち製
品出荷している。
ここで、溶接部と母材部の性質を等しくすること、即ち
、急熱急冷を受けて硬化した溶接部を軟化し、かつ、母
材部と同一組織にする目的はU)硬化した溶接部をその
ままで出荷すると、ア20プセツト加工時溶接部に割れ
を発生すること、又輸送時(ハンドリング時)において
溶接部に割れが発生すること、(O)油井用井戸に使用
中に溶接部の硬度が著しく高いと、従来から知られてい
るように、鋼管の硬度がHRC22(Hv換算248)
以上になると、応力腐食割れが発生すること、等による
。
、急熱急冷を受けて硬化した溶接部を軟化し、かつ、母
材部と同一組織にする目的はU)硬化した溶接部をその
ままで出荷すると、ア20プセツト加工時溶接部に割れ
を発生すること、又輸送時(ハンドリング時)において
溶接部に割れが発生すること、(O)油井用井戸に使用
中に溶接部の硬度が著しく高いと、従来から知られてい
るように、鋼管の硬度がHRC22(Hv換算248)
以上になると、応力腐食割れが発生すること、等による
。
このため、ポストアニーラー設備を有しない電縫ミルで
製造する場合には上記問題点を解決するため、造管後、
鋼管全体を規準熱処理する必要がある。本発明のように
鋼管全体を規準して製造する場合には、1熱延工程の制
御冷却によつて強度(引張強さ、降伏点)を高めた熱延
鋼板を用いて管状体に成形造管した場合、造管ままの鋼
管の機械的35性質がAPI−J55の規格を容易に満
足させうるが、その後の規準過程において、これらの前
工程の覆歴が消滅してしまうため、規準後の機械的クR
−性質がAPI規格を満足しない。
製造する場合には上記問題点を解決するため、造管後、
鋼管全体を規準熱処理する必要がある。本発明のように
鋼管全体を規準して製造する場合には、1熱延工程の制
御冷却によつて強度(引張強さ、降伏点)を高めた熱延
鋼板を用いて管状体に成形造管した場合、造管ままの鋼
管の機械的35性質がAPI−J55の規格を容易に満
足させうるが、その後の規準過程において、これらの前
工程の覆歴が消滅してしまうため、規準後の機械的クR
−性質がAPI規格を満足しない。
このため造管後焼準する場合には、C,Si,Mn量の
多い成分系を用いると造管工程において電縫溶接部が著
しく硬化するため、溶接部割れが発生したり、また切断
装置に刃の寿命が著しく短くなり、生産性、作業性の点
で新たな問題点を生じたものである。以下この問題点に
ついて詳細に説明する。電縫鋼管(以下鋼管と称する)
の製造は通常次の如く行なわれる。
多い成分系を用いると造管工程において電縫溶接部が著
しく硬化するため、溶接部割れが発生したり、また切断
装置に刃の寿命が著しく短くなり、生産性、作業性の点
で新たな問題点を生じたものである。以下この問題点に
ついて詳細に説明する。電縫鋼管(以下鋼管と称する)
の製造は通常次の如く行なわれる。
すなわち、帯状スケルプを連続して管状体に成形したの
ち、該管状体のエツヂ部を溶接温度に加熱し、引続き溶
接ロールで加圧溶接して管とし、次いで該管の内、外面
に発生した溶接ビードを切削したのち、該管を室温程度
まで冷却し、定形ロール群で所定の寸法精度に仕上げた
後、切断装置で所定の寸法に切断してスキツドに移送す
る。この製造ラインにおいて、鋼管を冷却する目的は、
定形工程(定形ロール群で適当な外径リダクシヨンを与
えて、鋼管の外径および真円度を向上させる工程)にお
いて、鋼管の溶接部が非溶接部(母材部)に比較して著
しく高温であり、鋼管横断面における温度分布が不均一
であると、定形ロールで絞り加工を行う際に伸び率が不
均一となるため所定の寸法精度が得られないこと、およ
びスキツド上で鋼管が曲がるため、搬送トラブルが発生
するので、従来から定形ロール入口前方に冷却帯を設け
て鋼管全体を急冷し、鋼管横断面の温度分布を均一化す
る方法が一般的に採用されている。
ち、該管状体のエツヂ部を溶接温度に加熱し、引続き溶
接ロールで加圧溶接して管とし、次いで該管の内、外面
に発生した溶接ビードを切削したのち、該管を室温程度
まで冷却し、定形ロール群で所定の寸法精度に仕上げた
後、切断装置で所定の寸法に切断してスキツドに移送す
る。この製造ラインにおいて、鋼管を冷却する目的は、
定形工程(定形ロール群で適当な外径リダクシヨンを与
えて、鋼管の外径および真円度を向上させる工程)にお
いて、鋼管の溶接部が非溶接部(母材部)に比較して著
しく高温であり、鋼管横断面における温度分布が不均一
であると、定形ロールで絞り加工を行う際に伸び率が不
均一となるため所定の寸法精度が得られないこと、およ
びスキツド上で鋼管が曲がるため、搬送トラブルが発生
するので、従来から定形ロール入口前方に冷却帯を設け
て鋼管全体を急冷し、鋼管横断面の温度分布を均一化す
る方法が一般的に採用されている。
しかし、この方法では溶接部は急熱、急冷されるので焼
入組織となり、非溶接部に比較し硬化するという現象が
ある。特に最近溶接技術の進歩によつて従来技術的に困
難とされていた高C(%)の高強度管の電縫溶接が可能
となつた。
入組織となり、非溶接部に比較し硬化するという現象が
ある。特に最近溶接技術の進歩によつて従来技術的に困
難とされていた高C(%)の高強度管の電縫溶接が可能
となつた。
しかし、鋼管の冷却過程で溶接部は従来のものよりさら
に著しく硬化するたぬ切断装置の刃の寿命が低下したり
、特に冷却直後に管軸方向に直角な溶接部割れが多発し
、このため歩留の低下、検査回数の増加等、生産性、作
業性の点で新らたな問題点が発生した。本発明者らは、
この溶接部割れの原因を種々調査した結果、第1図に示
すごとく、溶接部肉厚中央の硬度がHv7OO以上にな
ると溶接部に割れが発生し、この溶接部割れは鋼管溶接
部肉厚中央のC((F6)が、0.38%以上になると
発生することが判明した。
に著しく硬化するたぬ切断装置の刃の寿命が低下したり
、特に冷却直後に管軸方向に直角な溶接部割れが多発し
、このため歩留の低下、検査回数の増加等、生産性、作
業性の点で新らたな問題点が発生した。本発明者らは、
この溶接部割れの原因を種々調査した結果、第1図に示
すごとく、溶接部肉厚中央の硬度がHv7OO以上にな
ると溶接部に割れが発生し、この溶接部割れは鋼管溶接
部肉厚中央のC((F6)が、0.38%以上になると
発生することが判明した。
さらに、重量30T0Nクラスの大型押湯付鋼塊はTO
P部10%近傍の肉厚中央部のCがレードルCの1.4
倍の偏析度であり、このための溶接部割れ対策として.
1ポストアニーラ一又はガス加熱等によつて溶接部を焼
戻し軟化する。
P部10%近傍の肉厚中央部のCがレードルCの1.4
倍の偏析度であり、このための溶接部割れ対策として.
1ポストアニーラ一又はガス加熱等によつて溶接部を焼
戻し軟化する。
2鋼塊TOP部の切捨て量を多くする。
等の方法が従来から行なわれてきた。しかし、上記対策
の1においては、特別な設備を必要とし、またエネルギ
ーコストが高くつき、更には加熱により鋼管表面肌が悪
くなるなどの欠点があり、一方上記2においては製造コ
ストが大幅にアツプするという問題があつた。本発明は
上記従来法の問題点を解決した溶接部割れのないAPI
−J55クラスの焼準型油井用電縫鋼管の製造方法の提
供を目的とする。
の1においては、特別な設備を必要とし、またエネルギ
ーコストが高くつき、更には加熱により鋼管表面肌が悪
くなるなどの欠点があり、一方上記2においては製造コ
ストが大幅にアツプするという問題があつた。本発明は
上記従来法の問題点を解決した溶接部割れのないAPI
−J55クラスの焼準型油井用電縫鋼管の製造方法の提
供を目的とする。
すなわち、上記目的を達成するための電縫鋼管の製造方
法はC:0.23〜0.26%、Sl:0.20〜0.
30%、Mrl:1.40〜1.60%、P:0.02
5%以下、S:0.010(fl)以下、Nb:0,0
2〜0、04%を含有し、残部がFeおよび不可避的不
純物からなる鋼を、1250℃〜1300℃の温度に加
熱した後熱間圧延して熱延鋼板とし、該熱延鋼板を管状
体に成形し該管状体のエツヂ部を加熱して溶接したのち
、鋼管全体を850℃〜950℃の温度で焼準処理して
なることを特徴とする。
法はC:0.23〜0.26%、Sl:0.20〜0.
30%、Mrl:1.40〜1.60%、P:0.02
5%以下、S:0.010(fl)以下、Nb:0,0
2〜0、04%を含有し、残部がFeおよび不可避的不
純物からなる鋼を、1250℃〜1300℃の温度に加
熱した後熱間圧延して熱延鋼板とし、該熱延鋼板を管状
体に成形し該管状体のエツヂ部を加熱して溶接したのち
、鋼管全体を850℃〜950℃の温度で焼準処理して
なることを特徴とする。
つぎに本発明法について詳細に説明する。
まず、本発明法にかかる鋼の化学成分について説明する
。Cは鋼塊TOP部偏析と割れ発生の限界から0.38
(C%)/1.4(偏析度)=0.27(f)未満とし
なければならないため、その上限を0.26%とし、下
限は焼準後の機械的性質(特に引張強さ、降伏点)、お
よび溶製条件から0.23%とした。Slは脱酸剤およ
び強度向上元素として0.20%以上必要であるが、0
.30%を越えると熱延工程で鋼板表面にしわ状スケー
ルが生成するので好ましくないため0.20〜0.30
%とした。Mrlは低コストで機械的性質を向上させる
元素であり、経済的にはその含有量は多いほどよく、本
発明においては、MnはC低下分の機械的性質をできる
だけカバーするための量が必要で、1.40%未満では
所望の機械的性質が得られず、一方1.60%を越える
と偏析が大となり、また焼入性倍数が増加して硬化する
ため、1.40〜1.6001)とした。Pは0.02
5%を越えるとフエライト バンド組織が大きく発達し
、扁平値が急激に低下するので、Pの含有量は低いほど
好ましいが、鉱石事・隈復リン等溶製上の問題を加昧し
、上限のみ設定した。
。Cは鋼塊TOP部偏析と割れ発生の限界から0.38
(C%)/1.4(偏析度)=0.27(f)未満とし
なければならないため、その上限を0.26%とし、下
限は焼準後の機械的性質(特に引張強さ、降伏点)、お
よび溶製条件から0.23%とした。Slは脱酸剤およ
び強度向上元素として0.20%以上必要であるが、0
.30%を越えると熱延工程で鋼板表面にしわ状スケー
ルが生成するので好ましくないため0.20〜0.30
%とした。Mrlは低コストで機械的性質を向上させる
元素であり、経済的にはその含有量は多いほどよく、本
発明においては、MnはC低下分の機械的性質をできる
だけカバーするための量が必要で、1.40%未満では
所望の機械的性質が得られず、一方1.60%を越える
と偏析が大となり、また焼入性倍数が増加して硬化する
ため、1.40〜1.6001)とした。Pは0.02
5%を越えるとフエライト バンド組織が大きく発達し
、扁平値が急激に低下するので、Pの含有量は低いほど
好ましいが、鉱石事・隈復リン等溶製上の問題を加昧し
、上限のみ設定した。
SはPと同様の作用のほ力\脆化対策、耐食性等の点か
ら少ないほど効果的であるが、現在の技術水準において
安定して製造可能な0.010%以下とした。
ら少ないほど効果的であるが、現在の技術水準において
安定して製造可能な0.010%以下とした。
なお、下限は0.001%以下でもよいが、DH又はR
H処理で十分であり、この場合には0.003〜0.0
06程度で製造できる。Nbは0。01%から特にYP
(降伏点)を向上させ、その作用は0.04%附近で最
高となるが、本発明においては0.02%未満ではYP
の向上代が少ないため好ましぐなく、又その上限はNb
の歩留、強度の安定性および溶解度積を考慮し、0.0
4f)とした。
H処理で十分であり、この場合には0.003〜0.0
06程度で製造できる。Nbは0。01%から特にYP
(降伏点)を向上させ、その作用は0.04%附近で最
高となるが、本発明においては0.02%未満ではYP
の向上代が少ないため好ましぐなく、又その上限はNb
の歩留、強度の安定性および溶解度積を考慮し、0.0
4f)とした。
つぎに上記の好ましい成分からなる鋼を1250℃以上
の温度に加熱した後、熱間圧延して熱延鋼板とするが、
この1250℃以上に加熱する理由は、第2図に示すご
とく、1250℃未満では固溶Nb量が0.02%未満
となり、YP向上代が少なく規定の値に達しないため下
限を1250℃とした。
の温度に加熱した後、熱間圧延して熱延鋼板とするが、
この1250℃以上に加熱する理由は、第2図に示すご
とく、1250℃未満では固溶Nb量が0.02%未満
となり、YP向上代が少なく規定の値に達しないため下
限を1250℃とした。
上限は特に限定しないが、高いほどよいが実用的には1
300℃までで十分である。つぎに上記1250℃以上
の温度に加熱した鋼を熱間圧延して熱延鋼板とし、該熱
延鋼板を管状体に成形し、該管状体のエツヂ部を高周波
誘導加熱により加熱して溶接し電縫鋼管としたのち、鋼
管全体(全長)を焼準熱処理することを特徴としている
が、焼準は次式でAC3点を算出し、AC3+150℃
以内の温度で熱処理している。
300℃までで十分である。つぎに上記1250℃以上
の温度に加熱した鋼を熱間圧延して熱延鋼板とし、該熱
延鋼板を管状体に成形し、該管状体のエツヂ部を高周波
誘導加熱により加熱して溶接し電縫鋼管としたのち、鋼
管全体(全長)を焼準熱処理することを特徴としている
が、焼準は次式でAC3点を算出し、AC3+150℃
以内の温度で熱処理している。
ここで4908は純鉄のAC3(℃)
2式中元素記号のうちC,Sl,Mn
はその元素の%の100倍、Pは%の
1000倍とする。
これより本発明の望ましい成分の下限及び上限について
AC3点を計算すると第1表の如く、821℃〜815
℃となる。
AC3点を計算すると第1表の如く、821℃〜815
℃となる。
これをもとにサイズ60,3φ×4.83嘱成分(%)
CO.26、SiO.22、Mnl.45、PO.Ol
5、SO.OO6、NbO.O4の鋼管を焼準温度を変
えて熱処理したところJISll号引張試験の結果は第
1図に示す如く、850℃〜950℃が好ましいことが
判明した。次に本発明の実施例をAPI−J55油井管
の製造例をもつて説明する。本発明にかかる鋼および従
来の鋼を1270℃の温度に加熱した後、熱間圧延して
熱延鋼板とし、該熱延鋼板を管状体に成形し、該管状体
のエツヂ部を加熱して溶接し920℃の焼準処理して製
造した電縫鋼管の性質を第2表また溶接ままの溶接部の
硬度分布を第3図に示す。
CO.26、SiO.22、Mnl.45、PO.Ol
5、SO.OO6、NbO.O4の鋼管を焼準温度を変
えて熱処理したところJISll号引張試験の結果は第
1図に示す如く、850℃〜950℃が好ましいことが
判明した。次に本発明の実施例をAPI−J55油井管
の製造例をもつて説明する。本発明にかかる鋼および従
来の鋼を1270℃の温度に加熱した後、熱間圧延して
熱延鋼板とし、該熱延鋼板を管状体に成形し、該管状体
のエツヂ部を加熱して溶接し920℃の焼準処理して製
造した電縫鋼管の性質を第2表また溶接ままの溶接部の
硬度分布を第3図に示す。
第2表および第3図に示すごとく本発明によれば、1)
溶接部肉厚中央の最高硬度がHv7OO以下となるため
、溶接部の割れ発生率が皆無となり、造管歩留が大幅に
向上した。
溶接部肉厚中央の最高硬度がHv7OO以下となるため
、溶接部の割れ発生率が皆無となり、造管歩留が大幅に
向上した。
2)機械的性質特に降伏点が向上しかつ安定した。
3)切断装置の刃の寿命が著しく向上した。
等の効果がある。
第1図は焼準熱処理温度と機械的性質の関係を示す図、
第2図は溶接部肉厚中央のC(支)と溶接ままの鋼管の
溶接部硬度の関係を示す図、第3図は加熱温度と固溶N
b量の関係を示す図、第4図は溶接ままの鋼管の溶接部
の硬度分布を示す図である。
第2図は溶接部肉厚中央のC(支)と溶接ままの鋼管の
溶接部硬度の関係を示す図、第3図は加熱温度と固溶N
b量の関係を示す図、第4図は溶接ままの鋼管の溶接部
の硬度分布を示す図である。
Claims (1)
- 1 C:0.23〜0.26%、Si:0.20〜0.
30%、Mn:1.40〜1.60%、P:0.025
%以下、S:0.010%以下、Nb:0.02〜0.
04%を含有し、残部がFeおよび不可避的不純物から
なる鋼を、1250℃〜1300℃の温度に加熱した後
熱間圧延して熱延鋼板とし、該熱延鋼板を管状体に成形
し該管状体のエッヂ部を加熱して溶接したのち、鋼管全
体を850℃〜950℃の温度で焼準処理してなること
を特徴とする油井用電縫鋼管の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7133480A JPS5911646B2 (ja) | 1980-05-30 | 1980-05-30 | 油井用電縫鋼管の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7133480A JPS5911646B2 (ja) | 1980-05-30 | 1980-05-30 | 油井用電縫鋼管の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS56169725A JPS56169725A (en) | 1981-12-26 |
JPS5911646B2 true JPS5911646B2 (ja) | 1984-03-16 |
Family
ID=13457516
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7133480A Expired JPS5911646B2 (ja) | 1980-05-30 | 1980-05-30 | 油井用電縫鋼管の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5911646B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS621557U (ja) * | 1985-06-21 | 1987-01-07 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103882301B (zh) * | 2012-12-21 | 2016-01-20 | 鞍钢股份有限公司 | J55级低成本电阻焊石油套管用钢及其制造方法 |
-
1980
- 1980-05-30 JP JP7133480A patent/JPS5911646B2/ja not_active Expired
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS621557U (ja) * | 1985-06-21 | 1987-01-07 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS56169725A (en) | 1981-12-26 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP2837708B1 (en) | High-strength thick-walled electric-resistance-welded steel pipe having excellent low-temperature toughness, and method for manufacturing same | |
JPS5819462A (ja) | 電縫溶接鋼管 | |
JPH0213007B2 (ja) | ||
WO1988010318A1 (fr) | Feuille d'acier lamine a chaud de grande resistance, presentant une excellente aptitude a l'usinage a froid et procede de production | |
JPS5911646B2 (ja) | 油井用電縫鋼管の製造方法 | |
JPH0567699B2 (ja) | ||
JP3118623B2 (ja) | 抗張力800MPa以上を有する非熱処理型電縫油井管の製造方法 | |
JPS6144122B2 (ja) | ||
JPS6149365B2 (ja) | ||
JPS6144123B2 (ja) | ||
JP4957671B2 (ja) | 建築用低降伏比コラム用鋼管とそれに用いる鋼板とそれらの製造方法 | |
CN107604246A (zh) | 低成本sew石油套管用热连轧钢卷及其生产方法 | |
JPS6147884B2 (ja) | ||
JP7332078B1 (ja) | サワーガス設備用高強度鋼板及びそれを用いた高強度鋼管 | |
JPS61279623A (ja) | 77kgf/mm↑2以上の降伏強度を持つた高強度油井管用電縫鋼管の製造方法 | |
CN114450456B (zh) | 方形钢管及其制造方法以及建筑构造物 | |
JP2732885B2 (ja) | 冷間加工性および表面品質の優れた高強度熱延鋼板およびその製造方法 | |
JPH0523736A (ja) | 大径ステンレスクラツド角形鋼管の製造方法 | |
JPS5893821A (ja) | 油井用電縫鋼管の製造方法 | |
JPH11169946A (ja) | 鋼管の製造方法 | |
JPH04289122A (ja) | 偏平化試験特性に優れた車輌ドアインパクトバー用アズロールタイプ超高張力電縫鋼管の製造方法 | |
JP4207760B2 (ja) | 建築用低降伏比コラム用鋼管の製造に使用される鋼板、ならびにそれらの製造方法 | |
JPH0892648A (ja) | マルテンサイト系ステンレス鋼油井管の製造方法 | |
JPH0480967B2 (ja) | ||
JPH11151523A (ja) | 溶接鋼管の製造方法 |