JPS5911617Y2 - 発熱性靴中敷

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【考案の詳細な説明】本考案は靴の中敷に関し、更に詳細にはその内部に発熱
部を設けてなる靴中数に関する。

寒冷時における作業あるいはスキー、ハンティング等の
ウインタースポーツにおいては、体の冷え、特に足先か
らの冷えが問題となる。

特に女性、老人等はこの冷えから体の調子を崩すことも
めずらしくない。

従来、足先からの冷えを防止するために靴の内側を毛足
の長い繊維で被う方法及び毛足の長い繊維で作った靴中
敷を使用する方法が知られていた。

しかし、これらの方法はいずれも自己の有する体温の保
持のみを目的とする消極的なものであり、厳しい寒さあ
るいは長時間寒冷地にいる場合にはその効果は少ないも
のである。

そこで本考案者は更に優れた足の保温方法について研究
したところ、靴中敷自体の内部に発熱部を設ければどの
ような寒さであっても足先からの冷えは防げることを見
出し、本考案を完威した。

すなわち、本考案はその内部に発熱部を設けた靴中敷を
提供するものである。

以下、本考案の一実施例を示す図面に基き、更に本考案
を説明する。

靴中敷表面１は、接合部２を界して、靴中敷裏面５とと
もに袋体をなしている。

そしてこの袋体の中には通気性包装材３で包装された発
熱体４が入り発熱部を形戊している。

靴中敷表面１は、足が当る部分であり、また、発熱体４
へ適度の酸素を供給する必要があることから合戒繊維、
麻等の強い繊維で編んだ布または、ビニロン、ポリプロ
ピレン等の高分子シートの表面に多数の小孔をあけたも
のが好ましい。

靴中敷裏面５は、表面と同じ材料であっても良いが、発
熱体で発生した熱を有効に利用するためには、アルミ箔
等の熱を反射する部材であることが好ましい。

発熱体４としては公知の酸化反応により発熱する化学物
質の系が用いられる。

これらの系としては鉄一鉄酸化物の系が好ましく、市販
のものも利用できる。

通気性包装材３は中の発熱体が靴中敷表面１の小孔から
漏出しないようにするため用いられるものであり、発熱
体の粒径、靴中敷１にかかる荷重を勘案しきめられる。

通気性包装材３として好ましいものは、和紙、布等であ
る。

また、接着部２は通常の接着剤、糸等による接合のほか
、高分子フイルムの場合は熱接着によっても接合される
。

本考案の靴中敷は、通常密封袋等に封入しておき、使用
の際、当該袋から取り出し、上下に撓めることにより発
熱が開始する。

発熱時間及び発熱体温度は、発熱体の量及び空気の流入
量に関係するので、これらの量を調整することにより発
熱時間等を調整することは可能である。

斯くして得られた靴中敷は、従来の保温用靴中敷に比べ
自から発熱するのでより有用なものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の靴中敷の一例を示す平面図、第２図は
その断面図を示す。１・・・・・・靴中敷表面、２・・・・・・接着部、３
・・・・・・通気性包装材、４・・・・・・発熱体、５
・・・・・・靴中敷底面。

【実用新案登録請求の範囲】