JPS5911576Y2 - 嵌殺しパネル付外付式窓 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、窓枠内に嵌殺し窓部および引戸を設けて形或
される嵌殺しパネル付外付式窓に関する。

そして、本考案の目的とするところは、窓枠強度を著し
く向上して堅牢な構造にできるとともに、窓枠の取付強
度も向上でき、しかも縦枠と引戸側縁間の気水密効果を
向上できるとともに、体裁が良好でかつ下枠の掃除が容
易で安価に製造できる嵌殺しパネル付外付式窓を提供し
ようとするものである。

すなわち、本考案は、窓枠取付用開口枠の室外側表面に
固定される固定フィンを夫々一体に有した上下横枠およ
抵左右縦枠を方形に枠組みしてなる窓枠に、上下横枠間
に架設した方立およびこの方立に側縁を支持された嵌殺
しパネルを備えた嵌殺し窓部を設けるとともに、この窓
部より室外側においてこの嵌殺し窓部と縦枠との間に形
威される開口を開閉する引戸を移動自在に設けてなり、
上記左右縦枠は中空部を備えた同一断面構造をなし、そ
の中空部外側構戒壁には上記固定フィンを一体に突設し
、かつ中空部内側構或壁はその一部をなして内方に突出
する断面Ｌ形部を有して形威されるとともに、この内側
構戊壁には上記Ｌ形部の室外側側面と離間対向してこの
側面との間に引戸側縁の嵌合溝を形威する突部を一体に
突設し、さらにこの内側構戊壁の室内端に、窓枠取付開
口枠内に挿入されてこの枠の縦村内面に固定される挿入
固定突縁を上記Ｌ形部に連続して一体に設けてなること
を特徴とする嵌殺しパネル付外付式窓である。

以下本考案を図面に示す一実施例を参照して説明する。

図中１は窓枠で、上下横枠２，３および左右縦枠４，４
を方形に枠組みして形或してある。

この窓枠１の上下横枠２，３および左右縦枠４，４には
夫々固定フイン２ａ〜４ａを一体に設けてあり、これら
フイン２ａ〜４ａは窓取付用開口枠Ａの室外側表面に固
定具５・・・・・・により固定されるものとしてある。

この窓枠１の室内側には嵌殺し窓部６を設けてある。

この窓部６は、上下横枠２，３間に架設した方立７、お
よびこの方立７に側縁を支持されたガラス又は合或樹脂
等よりなる少なくとも一枚の嵌殺しパネル８を備えて形
或してある。

なお、本考案において嵌殺し窓部６が本実施例の如く中
間ではなく縦枠４側に配設される場合には、嵌殺しパネ
ル８の方立７と反対側の側縁は嵌殺しパネル８の上下縁
の支持と同様構造にして縦枠４に支持されるとともに、
嵌殺し窓部６が方立７を境に左右に連設される場合には
、その境となる方立７は隣接する嵌殺しパネル８の一側
縁を夫々支持する如く構威される。

また、７ａは方立押縁を示す。さらに、窓枠１には、嵌
殺し窓部６より室外側においてこの嵌殺し窓部６と縦枠
４との間に形或される開口を開閉する引戸９を移動自在
に設けてある。

なお、引戸９はガラス又は合戊樹脂等よりなる少なくと
も一枚のパネル９ａを有して形威されるとともに、上下
横枠２，３のガイド部２ｂ，３ｂに沿って移動するもの
である。

また、窓枠１における左右縦枠４，４は中空部ｈを備え
た同一断面構造をなしていて、その中空部外側構戒壁１
０には上記固定フイン４ａを一体に外方に向けて突設し
てある。

そして、中空部ｈの中空部内側構戊壁１１はこの壁１１
の一部をなして内方に突出する断面Ｌ形部１１ ａを有
して形威してある。

なお、このＬ形部１１ ａは本実施例では中空部内側構
或壁１１と一体或形して設けてあるが、本考案において
このＬ形部１１ ａは中空部内側構或壁１１と別に戒形
してこの壁１１に一体となるように取付けることによっ
て設けてもよい。

この内側構或壁１１にはＬ形部１１ ａの室外側側面１
１ａ′と離間対向してこの側面１１ａ′との間に、上記
引戸９の側縁が嵌入する嵌合溝１２を形或する突部１３
ヲ一体に突設している。

なお、１４は上記側面１１ａ′および突部に設けられ引
戸側縁と中空部内側構戊壁１１間の気水密を図る合或樹
脂製゛パッキン，モヘヤ等のシール材を示す。

さらに、内側構或壁１１の室内端には、窓枠取付用開口
枠Ａ内に挿入されてこの枠Ａの縦材ａ内面に固定具１５
により固定される挿入固定突縁１６を上記Ｌ形部に連続
して一体に設けてある。

なお、本実施例では縦枠強度をより向上するために補強
仕切部１７．１７を備えて中空部ｈを複数に仕切ってい
るとともに、左右縦枠４，４の挿入固定突縁１６，１６
間の間隔Ｘは縦材ａの太さが異っても窓枠取付用開口枠
Ａ内に挿入できるよう現況で最も太い５寸角の縦材を用
いた窓枠取付用開口枠Ａの縦材ａａ間隔Ｙよりも狭く形
威してある。

また、図中２Ｃ，３Ｃは必ずしも必要とされるものでは
ないが、窓枠強度および窓枠１の取付強度をより向上す
るために設けた上下挿入固定突縁で、挿入固定突縁１６
，１６と互に端を当接して枠状となるとともに窓枠取付
用開口枠Ａに固定される。

なお、図中１８は必要により設けられる網戸、１９はク
レセント装置、２０．２１は連結用タツピングホールを
示すとともに、本実施例説明において特に材料指定した
以外の部材はいずれもアルミニウム合金，鉄，合或樹脂
の押出材等で形威してある。

本実施例は以上の如く構或したが、本考案の実施に当っ
ては本考案の要旨に反しない限り、窓枠を構或する上下
横枠および左右縦枠，固定フィン，嵌殺し窓部を構或す
る方立および嵌殺しパネル，引戸，左右縦棒の中空部，
内外側構或壁，突部，嵌合溝，Ｌ形部および挿入固定突
縁等の具体的な構造，形状位置等は、上記一実施例に制
約されず種々構或して実施できることは勿論である。

本考案は以上説明したように、上下横枠および左右縦枠
を方形に枠組みしてなる窓枠は、その左右縦枠が中空部
を有して強固であることと相まって、上下横枠間に架設
した方立およびこれに側縁を支持される嵌殺しパネルを
備える嵌殺し窓部により補強されるから、窓枠強度を著
しく向上して堅牢な窓枠とすることができる。

そして、嵌殺し窓部によって上横枠の垂下がりを防止で
きるから、窓枠に移動自在に設けた引戸の円滑な移動を
長期間にわたって確保できる。

しかも、窓枠はその上下横枠および左右縦枠に夫々設け
た固定フィンと、左右縦枠に設けた挿入固定突縁とを窓
枠取付用開口枠に固定して取付けられるから、挿入固定
突縁により窓枠の室外側方向への転び（傾むき）を有効
に抑えて、窓枠の取付強度を向上できる。

また、左右縦枠は中空部を備てその内側構或壁にこの壁
の一部をなす断面Ｌ形部およびこのＬ形部との間に嵌合
溝を形或する突部を設けたから、引戸の閉鎖時の衝撃に
対して安定な縦枠とできる。

そして、上記Ｌ形部により引戸側縁の室内側側面を支持
するから、この支持部が単なる突条である場合に比較し
て引戸が強風等の大きな室内側方向への外力を受けた際
にも引戸側縁の上記支持部が変形することがなく、よっ
て縦枠と引戸側縁間の気水蜜効果を向上できる。

さらに、縦枠は上記Ｌ形部を有することにより、上記支
持部が単なる突条として突出している場合に比して優れ
た体裁を有するものとできるとともに、下横枠の掃除を
行う際にも上記支持部が単なる突条として突出している
場合に比してごみ等が溜まることがなくＬ形部に沿って
円滑に排出でき掃除を容易化できる。

しかも、左右縦枠は同一断面構造としてあるから、同一
の戊形型で製造できるとともに、その管理も容易となり
左右の組み間違いもなくなることから、安価な窓とでき
るものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例に係る嵌殺しパネル付外付式
窓を示す正面図、第２図〜第４図は夫々第１図のＩＩ
− ＩＩ線〜ＩＶ−ＩＶ線に沿う横断面図又は縦断面図
である。 １・・・・・・窓枠、２，３・・・・・・横枠、４・・
・・・・縦枠、２ａ，３ａ，４ａ・・・・・・固定フィ
ン、６・・・・・・嵌殺し窓部、７・・・・・・方立、
８・・・・・・嵌殺しパネル、９・・・・・・引戸、１
０・・・・・・中空部の外側構戊壁、１１・・・・・・
中空部の内側構或壁、１１ ａ・・・・・・Ｌ形部、１
１ａ′・・・・・・Ｌ形部の室外側側面、１２・・・・
・・嵌合溝、１３・・・・・・突部、１６・・・・・・
挿入固定突縁、Ａ・・・・・・窓枠取付用開口枠、ａ・
・・・・・縦材、ｈ・・・・・・中空部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 窓枠取付用開口枠の室外側表面に固定される固定フィン
   を夫々一体に有した上下横枠および左右縦枠を方形に枠
   組みしてなる窓枠に、上下横枠間に架設した方立および
   この方立に側縁を支持された嵌殺しパネルを備えた嵌殺
   し窓部を設けるとともに、この窓部より室外側において
   この嵌殺し窓部と縦枠との間に形威される開口を開閉す
   る引戸を移動自在に設けてなり、上記左右縦枠は中空部
   を備えた同一断面構造をなし、その中空部外側構或壁に
   は上記固定フィンを一体に突設し、かつ中空部内側構或
   壁はその一部をなして内方に突出する断面Ｌ形部を有し
   て形威されるとともに、この内側構或壁には上記Ｌ形部
   の室外側側面と離間対向してこの側面との間に引戸側縁
   の嵌合溝を形或する突部を一体に突設し、さらにこの内
   側構戊壁の室内端に、窓枠取付開口枠内に挿入されてこ
   の枠の縦村内面に固定される挿入固定突縁を上記Ｌ形部
   に連続して一体に設けてなることを特徴とする嵌殺しパ
   ネル付外付式窓。