JPS59115500A - 軸流旋転機械減速翼列の翼 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は軸流圧縮機や軸流ポンプ等軸流旋転機械で使
用する減速翼列の失速限を拡げた翼に関する。

従来圧力上昇を目的とした軸流旋転機械では減速翼列を
使用し、翼列に流入する流体速度エネルギを翼列通過中
に減速して圧力エネルギに変えるが、周知の通り１段の
翼列で失速しないでなし得る仕事には限界がある。此の
限界を拡げるために翼の断面形状や翼の配列について改
良がなされたが、翼面と共に流体通路を構成する壁面が
先に失速するため、翼形や翼配列を何のように工夫して
も、翼列の流入及び流出理論流速を各Ｗ１及びＷ２とす
ると、ＣＰ＝１−Ｗ２２／Ｗ１２、で示すＣＰが０．６
を超えれは必ず失速するとされている。筆者もこの限界
に挑戦したが翼断面形状や翼配列の工夫のみで此の壁を
超えることは出来なかつた。

此の発明は翼列部分のわん曲した拡り通路に於て、翼背
側と壁面で構成される角に発生する低エネルギ部に主流
の持つ速度エネルギの一部を補給することにより、ＣＰ
＝０．６が限界とされた在来の失速限界を超えることを
目的とする。

この発明を図面にもとづいて説明すれば次の通りである
。第１図に動翼１及び静翼２（両者合せて翼列（３））
周辺の公知の主要構成を示す。翼列と共に外側通路壁を
構成する外車室４、内側通路壁を構成する内車室５及び
ロータ６、又回転するロータを支える軸受７よりなる。

此の流体通路を構成する翼列部分を拡大して壁面８、す
なわち動翼（１）にとつては外車室（４）、静翼（２）
にとつては内車室（５）がある。一方翼根方向には翼を
とりつけた壁面９、すなわち動翼（１）にとつてはロー
タ（６）、静翼（２）にとつては外車室（４）がある。

第３図は翼列風洞試験で翼背面に生じる流跡を示す。壁
面８に夾まれた翼列３の流入端１０及び流出端１１に対
し、流入前の主流１２は翼背面で１３の如く加速され、
壁面８に近い部分に２次流１４を生じ、これが翼列失速
の原因となる。

この発明は第４図に示す如く翼の壁面８に近い翼流入端
１０に突起１５をとりつけることにより、主流の一部を
壁面方向流１６とし、この影響で２次流１４を減少させ
たことである。尚此の突起１５周辺を拡大すれば第５図
の如く翼流入端１０にほゞ平行な部分１７と、これと翼
流入端１０を結ぶテーパ部１８を設けることにより、２
次流減少効果を更に増すことが出来た。

更にこの発明の効果として、２次流が第３図から第４図
へと大巾に減少することにより、大巾な効率向上を果し
、又翼流出端１１における笛吹き作用による騒音も、翼
出口端１１における主流１３の流速が減じることにより
そのエネルギを半減する。

この発明は以上で説明した如く、従来の減速翼列の流入
端で壁面に近い部分に突起をつけることにより、翼列の
失速限界を拡げ、効率を改善し、更に騒音を減少させる
。

【図面の簡単な説明】

図はこの発明の実施例を示すものである。第１図は公知
の翼周辺主要構成の断面を示す。第２図は翼列部断面拡
大図である。第３図は在来翼の、第４図はこの発明にな
る突起つき翼の、それぞれ翼列風洞による翼背面上流跡
の平面図を示す。第５図はこの発明の翼前縁にとりつけ
た突起部拡大平面図を示す。 １５…翼の壁面８に近い翼流入端にとりつけた突起、１
７…突起１５の内翼流入端１０にほゞ平行な部分、１８
…この平行な部１７と翼流入端１０を結ぶテーパ部 特許出願人　上松順二

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １　翼長手方向にある壁面（８）にそつた翼端近くの翼
   前縁（１０）に突起（１５）を取りつけたことを特徴と
   する翼。 ２　翼前縁に取りつけた突起は翼流入端（１０）にほゞ
   平行な部分（１７）とこれと翼流入端を結ぶテーパ部（
   １８）よりなる特許請求の範囲第１項記載の翼。