JPH0925898A - 軸流ファン及びそれに用いるエアーセパレータ - Google Patents

軸流ファン及びそれに用いるエアーセパレータ

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JPH0925898A
JPH0925898A JP8095064A JP9506496A JPH0925898A JP H0925898 A JPH0925898 A JP H0925898A JP 8095064 A JP8095064 A JP 8095064A JP 9506496 A JP9506496 A JP 9506496A JP H0925898 A JPH0925898 A JP H0925898A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】エアーセパレータ付き軸流ファンにおいて、騒
音を低減するととに軸流ファンを高性能化する。 【解決手段】ケーシング2の外周上に環状に設けられて
動翼1の先端側の流れを該動翼1の上流へ導く流路6内
に備えた整流ベーン16を備えたエアーセパレータ5に
おける流路6への入口部分6aの整流ベーンの内縁16
aの位置をケーシング2の内径位置よりも外径側に後退
させ、動翼1からの流出気流8aと整流ベーン16との
干渉及び動翼周囲に形成される圧力場と該整流ベーン1
6との干渉を緩和する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、低流量特性を改善
するためのエアーセパレータを備えた軸流ファンおよび
それに用いられるエアセパレータに関する。
【0002】
【従来の技術】低流量特性改善のためのエアーセパレー
タを備えた軸流ファンは、例えば実開平3ー87900
号公報に記載されている。図26及び図27は、このよ
うな従来のエアーセパレータを備えた軸流ファンを示し
ており、図26は、そのエアーセパレータ部の縦断側面
図、図27は図26のI−I断面図である。図26にお
いて、1は動翼、2はケーシング、3,4はそれぞれエ
アーセパレータ5の流路6を形成する外壁と側壁であ
る。また、7は前記外壁3と側壁4により構成された前
記流路6内に設置された整流ベーンである。
【0003】エアーセパレータ5は、前記外壁3と側壁
4及び整流ベーン7により構成されており、整流ベーン
7の内縁7aの位置は、ケーシング2の内径位置とほぼ
同じ位置である。このエアーセパレータ5は、動翼1の
上流側から該動翼1の軸方向翼長の中央付近にかけて前
記流路6の入口となる開口部6aを有し、更に、動翼入
口部の上流側に前記流路6の出口となる開口部6bを有
し、前記整流ベーン7は、前記流路6の入口に設置さ
れ、整流ベーンの内縁7aは前記入口開口部6aに位置
している。この整流ベーン7は、動翼1の先端からエア
ーセパレータ5の流路6の入口開口へ向かう気流8aの
周方向成分を除去するために、動翼1の回転方向とは逆
方向の反りを有している。
【0004】図26において、エアーセパレータを持た
ない軸流ファンは、低流量状態での運転では、動翼1の
先端側の翼間流路の小さな逆流領域に逆流気流8bが発
生する。これが次第に成長すると動翼1が失速状態とな
るので、軸流ファンの作動範囲が制限される。しかし、
エアーセパレータ5を備えた軸流ファンでは、動翼1の
先端側に発生する逆流気流が遠心力により気流8aで示
すようにエアーセパレータ5の入口開口部6aから流路
6に流入する。エアーセパレータ5の流路6に流入した
気流8aは、流路内の整流ベーン7により、周方向成分
を持たない気流8cとなり、動翼1の上流の出口開口部
6bから気流8dのように流出して主流9と合流する。
【0005】このようにして動翼1の先端部での逆流8
bを除去すれば、軸流ファンの低流量領域での作動範囲
を拡大することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このような従来のエア
ーセパレータ付き軸流ファンでは、整流ベーンの内縁の
位置がケーシングの内径位置とほぼ同じ位置まで伸びて
いるために、動翼からエアーセパレータへ流入する流れ
と整流ベーンとの干渉及び動翼の周囲に形成された圧力
場と整流ベーンとの干渉が発生し、騒音の発生原因とな
る恐れがあった。◆また、整流ベーンがエアーセパレー
タの入口部のみまたは出口部のみにしか設置されていな
かったため、エアーセパレータ内を通過する気流のもつ
周方向成分を除去する効果が小さく、エアーセパレータ
の有する作動範囲を拡大する機能の低下および圧力を上
昇させる機能の低下という不具合があった。
【0007】さらに、エアーセパレータの外壁と気流の
周方向成分を除去するための整流ベーンを別個の部材で
製作しているために、溶接等を用いて組み立てる必要が
あり、組み立て作業が面倒であった。◆また、エアーセ
パレータの外壁とケーシングが平行であるために、エア
ーセパレータ内を通過する気流に強い乱れが発生し、エ
アーセパレータの有する作動範囲を拡大する機能の低下
および圧力を上昇させる機能の低下という不具合があっ
た。
【0008】本発明は、このような従来の軸流ファンの
課題を解決するためになされたもので、高性能でかつ広
い作動範囲を有し低騒音であるエアーセパレータ付きの
軸流ファンおよびそれに用いられるエアセパレータを提
供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の第1の態様は、回動可能な回転軸と共に回転するハ
ブと、このハブの外周上の円周方向に間隔をおいて設け
られた複数枚の動翼と、この動翼の下流側に円周方向に
間隔をおいて設けられた複数枚の静翼と、環状の半径方
向突起状に形成されたエアーセパレータを有し動翼と静
翼とを囲むケーシングとを備えた軸流ファンにおいて、
エアーセパレータは、動翼の先端側の流れをこの動翼の
上流側に導く流路を形成する2つの側壁部材とこの側壁
部材間を連結する外壁部材と、この流路内に突出した整
流ベーンと、この整流ベーンを周方向に連結する連結部
材とを有し、この整流ベーンは流路の入口側部におい
て、内縁がケーシングの内径よりも半径方向外方に後退
しているものである。
【0010】また、上記目的を達成する本発明の第2の
態様は、回動可能な回転軸と共に回転するハブと、この
ハブの外周上の円周方向に間隔をおいて設けられた複数
枚の動翼と、この動翼の下流側に円周方向に間隔をおい
て設けられた複数枚の静翼と、環状の半径方向突起状に
形成されたエアーセパレータを有し動翼と静翼とを囲む
ケーシングとを備えた軸流ファンにおいて、エアーセパ
レータは、動翼の先端側の流れをこの動翼の上流側に導
く流路を形成する2つの側壁部材とこの側壁部材間を連
結する外壁部材とを有し、この外壁部材は、周方向一部
が切り欠かれた複数の管状部材を連結して形成され、こ
の各々の管状部材の周方向一端部は流路に延在し、この
延在した端部を周方向に連結する連結部材を備えたもの
である。
【0011】さらに、上記目的を達成する本発明の第3
の態様は、回動可能な回転軸と共に回転するハブと、こ
のハブの外周上の円周方向に間隔をおいて設けられた複
数枚の動翼と、この動翼の下流側に円周方向に間隔をお
いて設けられた複数枚の静翼と、環状の半径方向突起状
に形成されたエアーセパレータを有し動翼と静翼とを囲
むケーシングとを備えた軸流ファンにおいて、エアーセ
パレータは、2つの側壁部材と、この側壁部材間を連結
する外壁部材と、側壁と外壁とで形成された流路内に突
出した少なくとも一方の側壁部材に固定された複数の整
流ベーンと、この複数の整流ベーンの各々の端部を周方
向に連結し、2つの側壁間に配置された連結部材とを有
し、この整流ベーンの内縁は連結部材の下流に形成され
る開口部側において、前記ケーシングの内径よりも半径
方向外方に形成されているものである。
【0012】そして好ましくは、整流ベーンの内縁は、
(1)下流側にいくに従い半径方向外方に後退してい
る、(2)低流量運転に設定したときの動翼位置に対峙
する部分以外が前記ケーシングの内径より半径方向外方
に後退している、(3)下流側にいくに従い半径方向外
方に後退している、(4)前記連結部材と一方の側壁部
材との間において整流ベーンの両表面に作用する圧力差
に応じて、前記連結部材から前記一方の側壁部材にいく
にしたがいその位置を変化させたものである。
【0013】また好ましくは、動翼は、回転軸の軸方向
となす取付角度を運転流量に応じて変更可能であり、さ
らに好ましくは、整流ベーンの流路入口部分は、動翼の
回転方向と逆方向の反りを有し、かつ、前記動翼が回転
軸の軸方向となす取付角度より、前記整流ベーンが回転
軸の軸方向となす角度をが大きくしたものである。
【0014】また、連結部材を、管状の部材と板状の部
材から形成し、翼型を模擬した形状としてもよく、エア
ーセパレータの縦断面形状を下流にいくに従い大径とな
る台形状に形成してもよく、さらに、ハブから動翼の先
端までの長さをH、整流ベーンの内縁の最小径位置と最
大径位置との差をdとしたときに、d/Hで表される量
が0.07以上0.13以下としてもよい。
【0015】上記目的を達成する本発明の第4の態様
は、軸流ファンの動翼の前縁側先端と対峙して入口を、
動翼上流に出口を夫々有する環状の流路を形成する2つ
の側板部材とこの側壁部材間を連結する外壁部材と、こ
の側板の少なくとも一方に固定され流路の入口側に延在
する複数の整流ベーンと、この複数の整流ベーンを周方
向に連結する連結部材とを備え、軸流ファンのケーシン
グ外周に設けられるエアーセパレータであって、前記整
流ベーンの高さが流路入口側で流路出口側よりも低く形
成されているものである。
【0016】上記目的を達成する本発明の第5の態様
は、軸流ファンの動翼の前縁側先端と対峙して入口を、
動翼上流に出口を夫々有する環状の流路を形成する2つ
の側板部材とこの側壁部材間を連結する外壁部材とをそ
なえたエアーセパレータにおいて、外壁部材は、周方向
一部が切り欠かれた複数の管状部材を連結して形成さ
れ、この各々の管状部材の周方向一端部は流路に延在し
ているものである。
【0017】このように構成した本発明においては、エ
アーセパレータの入口部から出口部にかけて設置され、
内縁位置がケーシングの位置よりも外側に後退した整流
ベーンは、動翼から流出した気流との干渉及び動翼周囲
に形成された圧力場との干渉を緩和して発生騒音を低減
するとともに、エアーセパレータへ流入した流れのもつ
周方向成分を除去するので、作動範囲を拡大しファンに
おける圧力上昇機能を低下させない。
【0018】また、整流ベーンの内縁位置の後退量を下
流側で大きくすると、エアーセパレータ入口部で整流ベ
ーンにより流れの周方向成分の多くが除去されるので、
エアーセパレータにより軸流ファンの作動範囲が拡大し
圧力上昇を維持でき、発生騒音を低減する。
【0019】また、動翼可変の軸流ファンの低流量状態
での運転時に動翼と対峙する部分以外の整流ベーンの内
縁位置をケーシングの内径位置よりも外側にすると、大
流量状態での運転時にはエアーセパレータへ流入する気
流と整流ベーンとの干渉及び動翼の周囲に形成された圧
力場と該整流ベーンとの干渉を軽減して発生する騒音を
低減する。しかも、低流量状態での運転時にはエアーセ
パレータ入口部で整流ベーンにより周方向成分の除去効
果が発揮され、エアーセパレータにより軸流ファンの作
動範囲が拡大し圧力上昇を維持できる。
【0020】さらに、動翼可変形の軸流ファンに設けた
エアーセパレータ内の整流ベーンの内縁位置の後退量を
下流側で順次小さくすると、大流量と低流量の中間流量
状態での運転時に、エアーセパレータへ流入する気流と
整流ベーンとの干渉及び動翼の周囲に形成された圧力場
と該整流ベーンとの干渉により発生する騒音を低減す
る。また、中間流量での整流ベーンによる、エアーセパ
レータ入口部での周方向成分の除去効果を維持しなが
ら、エアーセパレータにより軸流ファンの作動範囲を拡
大し圧力上昇を維持することができる。
【0021】また、周方向にエアーセパレータの入口部
における整流ベーンの角度を動翼取り付け角度よりも大
きくすることにより、動翼と整流ベーンの重なり合う部
分が少なくなり、干渉により発生する整流ベーン上の圧
力変動の位相をずらすことができるので、発生騒音が低
減する。
【0022】また、エアーセパレータの外壁と整流ベー
ンとからなるセパレータブロックを金属管周壁の一部を
切り欠いて形成し、該セパレータブロックをケーシング
の外周上の側壁間に環状に複数個配置し、一体に連結し
てエアーセパレータを構成した。これにより、エアーセ
パレータの外壁の一部を整流ベーンとして代用でき、別
個の部材で製作していた整流ベーンが不要となり、エア
ーセパレータを容易に製作できる。
【0023】また、整流ベーンを支持する円環の断面形
状を翼形とすると、エアーセパレータからの流出流れは
主流方向に滑らかに曲がり、エアーセパレータからの流
出流れと主流との混合損失が低減し、エアーセパレータ
により軸流ファンの作動範囲を拡大し圧力上昇を維持す
ることができる。◆さらに、整流ベーンまたはセパレー
タブロックを動翼先端付近で連結する部材を円管と板材
から構成すると、翼形断面をもつ連結部材を容易に製作
できる。◆また、エアーセパレータの外径を下流側で順
次大きくすることにより、エアーセパレータ内での損失
の原因となる流れの乱れが抑制され、該エアーセパレー
タにより軸流ファンの作動範囲を拡大し圧力上昇を維持
することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の様々な実施例を図
面を参照して説明する。◆ (第1の実施例)◆図1は、本発明になる軸流ファンの
全体を示した概略図であり、図2は本発明の第1の実施
例に係る該軸流ファンにおけるエアーセパレータ部分の
断面斜視図である。また、図3はこの実施例における軸
流ファンの要部縦断側面図、図4は図3のIV−IV断面
図、図5は図3のVーV断面図である。前述した従来の
軸流ファンと共通する構成部品には同一の参照符号を付
す。
【0025】図1において、ハブ25の外周に周方向に
間隔をおいて配置された複数枚の動翼1は、ハブ25ま
たは内ケース12内、もしくは外部に設けられた電動機
(図示せず)により駆動されて回転し、吸込みケーシン
グ13から吸い込んだ空気を加圧してディフューザ14
に吐き出す。動翼2の外周部にはこの動翼2とハブ25
とともに気体の流路を形成するケーシング2が設けられ
ている。ケーシング2の一部は円周方向にリング状に突
起しており、エアーセパレータを形成している。このエ
アーセパレータ5は、動翼1の先端側に発生する逆流を
防止する。動翼1の下流側には、動翼において気体に与
えられた運動エネルギを圧力エネルギに変換するため円
周方向に間隔をおいて配置された複数枚の静翼11が設
けられている。このように構成された軸流ファンを支持
するために、取付け脚15a〜15eが軸流ファンのケ
ーシング2の下部に複数個取り付けられている。
【0026】図2において、動翼1を取り囲むケーシン
グ2の外側に外壁3と側壁4によつて形成されたエアー
セパレータ5の流路6には整流ベーン16が設置されて
おり、前記整流ベーン16は、動翼1の先端付近に設置
された部材19により、連結されている。このエアーセ
パレータ5は、図3に示すように、動翼1の上流側から
該動翼1の軸方向翼長の中央付近にかけて、該エアーセ
パレータ5の流路6の入口となる開口部6aを有し、更
に、該動翼1の入口部の上流側に出口となる開口部6b
を有している。そして、前記整流ベーン16は、図3に
示すように、入口となる開口部6aから出口となる6bにか
けて設置されている。また、該整流ベーン16は、図4
及び図5に示すように、エアーセパレータ5の流路6の
入口部6aで動翼1の回転方向とは逆方向の反りを有し
ているとともに、該整流ベーン16は、図5に示すよう
に、適当なピッチで周方向に設けられており、エアーセ
パレータ5の流路6に流れ込む気流8aと出口に向かう
気流8cから周方向成分を除去して軸方向へ整流する。
【0027】騒音発生の1つの原因となる動翼1からエ
アーセパレータ5へ向かう気流8aの流速変動は、図3
に示した点aから点bの間で図6のように変化する。ま
た、騒音発生の他の原因となる動翼1の周囲に形成され
た圧力場により発生する圧力変動も図6と同様な変化特
性である。
【0028】本発明のこの第1の実施例では、流路6の
入口開口部6aから出口開口部6bにかけて整流ベーン
16を設置するとともに、流路6の入口開口6aの部分
に位置する整流ベーン16の内縁16aの位置をケーシ
ング2の内径位置よりも外径側に後退させている。これ
により、流れ8cのもつ周方向成分の除去効果を大きく
でき、エアーセパレータの作動範囲拡大効果と圧力上昇
の低下が防止される。また、流速変動と圧力変動を減衰
させるための動翼1と整流ベーン16の内縁16aとの
距離を大きくすることができ、該整流ベーン16の内縁
16aに発生する圧力変動を小さくでき、図7に示した
ように使用流量範囲(流量係数が0.3〜0.7)で発
生騒音を低減できる。なお、図7の騒音増加量の基準値
として、従来型エアーセパレータを有する軸流ファンの
設計点流量における騒音値を用いた。
【0029】(第2の実施例)◆図8は、本発明の第2
の実施例に係る軸流ファンにおける要部縦断側面図を示
す。この第2の実施例では、エアーセパレータ5内の入
口部6a部のみに整流ベーン7を設け、整流ベーン7の
内縁7aをケーシング2の内径位置よりも外径側に後退
させている。第1の実施例に比べ、気流8cのもつ周方
向成分の除去効果は低下するが、第1の実施例と同様の
騒音低減効果がある。
【0030】図9は、図3に示した整流ベーン16の内
縁16aと動翼1の先端間の距離dと動翼1の高さHと
の比d/Hが、発生騒音に及ぼす影響を示したものであ
る。発生騒音は、従来型のエアーセパレータでの発生騒
音を基に無次元化した。図9より、d/Hが0.07以上で
は、発生騒音が緩やかに低減していることが分かる。d/
Hを0.07から0.13の値に選んで実験したときの軸流ファ
ンの性能を図10に示す。図中、黒丸印が本実施例によ
る実験結果であり、白丸印が従来型のエアーセパレータ
を有する軸流ファン(d/Hは約0.01)の実験結果であ
る。この図から分かるように、d/Hが0.13以下の範囲で
は作動範囲と圧力上昇のいずれも従来型の場合と同じで
ある。しかし、d/Hを0.13以上とすると、動翼先端の隙
間が大きくなりすぎ、整流ベーン16の効果がなくな
り、図10中で波線で示したように、作動範囲は狭ま
り、圧力も低下する。
【0031】(第3の実施例)◆第3の実施例では、図
9と図10に示した関係を用い、図3に示した整流ベー
ン16の内縁16aと動翼1の先端間の距離dと動翼1
の高さHとの比d/Hを0.07以上0.13以下としている。
第1の実施例と同様に、作動範囲はエアーセパレータに
より拡大し、発生騒音も低減できるとともに、圧力上昇
の低下を防止することができる。
【0032】第3の実施例と同様、図8に示した第2の
実施例において整流ベーン7の内縁7aと動翼1の先端
間の距離dと動翼1の高さHとの比d/Hを、0.07以上
0.13以下とすれば、第2の実施例と同様の騒音低減効果
を得ることができるとともに、エアーセパレータ5によ
り作動範囲の拡大と圧力上昇の低下防止を実現できる。
【0033】(第4の実施例)◆図11に、本発明の第
4の実施例に係る軸流ファンにおける要部縦断側面図
を、図12に、その動翼の翼面の圧力分布を示す。気流
8aと整流ベーン16の内縁16bとの干渉及び該動翼
1の周囲に形成された圧力場と該整流ベーン16の内縁
16bとの干渉により発生する騒音は、図12に示した
動翼の圧力面と負圧面の圧力差ΔPに依存する。
【0034】この第4の実施例では、図11に示すよう
に、動翼1と整流ベーン16の内縁16bとの距離(内
縁の後退量)dを圧力差ΔPに比例させて変化させてい
る。これにより、動翼1の回転に伴って発生する流速変
動や圧力変動を有効に緩和することができ、整流ベーン
16の内縁16bとの干渉により発生する騒音を低減す
ることができる。
【0035】図13は、機械学会編「機械の騒音発生機
構と低騒音設計手法研究分科会成果報告書」(平成4年
刊)に示されている騒音と動静翼間の距離との関係を示
したものである。図13に示す特性によれば、動静翼間
の距離が動翼1の弦長Cの数分の1もあれば、発生騒音
は動静翼間の距離が短い場合の半分以下に減少すること
が分かる。気流と整流ベーンとの干渉及び動翼周囲に形
成される圧力場と整流ベーンとの干渉による騒音の発生
メカニズムも、動翼流出気流と静翼との干渉による騒音
の発生メカニズムと同様であると考えられる。このた
め、図11に示した動翼1の先端と整流ベーン16の内
縁16bの最大内径位置との距離dを図13に示した騒
音と動静翼間の距離の関係を用いて決定しても、この第
4の実施例と同様の騒音低減効果を得ることができる。
【0036】動静翼間の距離が動翼1の弦長Cの数分の
1もあれば、発生騒音は半分以下に減少するため、動翼
1の先端と整流ベーン16の内縁16bとの距離dはそ
れほど大きくはならず、整流ベーン16が気流8aの周
方向成分を除去する効果を損なうことなく、発生騒音を
低減することができる。
【0037】また、図9と図10に示した関係を用い
て、動翼1の先端と整流ベーン16の内縁16bの最大
内径位置との距離dと、動翼1の高さHとの比d/Hを
0.07以上0.13以下とすれば、圧力上昇を維持したまま、
発生騒音を低減することができる。
【0038】図11に示した第4の実施例では、整流ベ
ーン内縁形状を円弧状に形成しているが、最大内縁位置
を頂点とする三角形状に切欠いた形状にしても発生騒音
を低減することができる。また、最大内縁位置を頂点と
して、階段状に形成しても同様の効果が得られる。
【0039】(第5の実施例)◆図14は、本発明の第
5の実施例に係る軸流ファンにおけるエアーセパレータ
部分の縦断側面図である。この第5の実施例では、エア
ーセパレータ5の流路6の入口部分に位置する整流ベー
ン16の内縁16cの位置の後退量を下流側で大きくし
ている。これにより、気流8aと整流ベーン16との干
渉及び動翼1の周囲に形成された圧力場と該整流ベーン
16との干渉を緩和するための動翼1と整流ベーン16
の内縁16cとの距離を下流側で大きくすることができ
ると共に第4の実施例よりも整流ベーン16の加工を簡
略化できる。また、この第5の実施例では、動翼1の前
縁付近での該動翼1の先端と整流ベーン16の内縁16
cとの距離が接近しているため、動翼1の前縁付近での
騒音低減効果はやや低下するが、前記第1から第3の実
施例よりも気流8aの周方向成分を除去する効果が大き
く、エアーセパレータ5の作動範囲拡大効果の低下を更
に軽減することができる。
【0040】(第6の実施例)◆第4の実施例と同様
に、図14において動翼1の先端と整流ベーン16の内
縁16bの最大内径位置との距離dと、動翼1の高さH
との比d/Hを0.07以上0.13以下とした本発明の第6の
実施例では、圧力上昇を維持したまま、発生騒音を低減
することができる。
【0041】図14に示した第5の実施例では、整流ベ
ーンの内縁形状を直線としているが、円弧または、下流
方向へ高くなる階段形状にしても同様の発生騒音の低減
効果が得られる。
【0042】(第7の実施例)図15は、本発明の第7
の実施例に係る動翼可変の軸流ファンにおける動翼とエ
アーセパレータ部分の縦断側面図を示したものである。
動翼可変の軸流ファンでは、低流量状態での運転時に
は、動翼角度を図16中の破線から実線のように変化さ
せ、相対流れが17から17’に変化したのに対応し
て、動翼1の角度を修正し、効率の低下を防止してい
る。このとき、動翼1の軸方向長さは、図16の破線か
ら実線のように短くなる。
【0043】この第7の実施例は、低流量状態での運転
時の動翼1と対峙する部分以外の整流ベーン16の内縁
16dの位置をケーシング2の内径位置よりも外径側に
後退させている。これにより、大流量状態では動翼1
(破線1a)の上流側部分と対峙する整流ベーン16の
内縁16dの位置がケーシング2の内径位置よりも外側
に後退しているので、気流8aと整流ベーン16との干
渉及び動翼1の周囲に形成された圧力場と該整流ベーン
16との干渉を緩和することができ、発生騒音が低減す
る。また、低流量状態では動翼1(実線表示状態)の上
流側部分と整流ベーン16の内縁16dとが接近してい
るため、整流ベーン16が気流8aの周方向成分を除去
する効果が大であり、エアーセパレータ5の作動範囲を
拡大する効果を維持できる。
【0044】(第8の実施例)◆本発明の第8の実施例
では、図15において動翼1の先端と整流ベーン16の
内縁16bの最大内径位置間の距離dと、動翼1の高さ
Hとの比d/Hを0.07以上0.13以下としている。これに
より、大流量の運転範囲においても圧力上昇を維持した
まま、発生騒音を低減できる。
【0045】(第9の実施例)◆図17は、本発明の第
9の実施例に係る動翼可変の軸流ファンにおける要部縦
断側面図である。この第9の実施例では、エアーセパレ
ータ5の流路6の入口部分6aにおける整流ベーン16
の内縁16eの位置の後退量を下流側で徐々に小さくし
ている。これにより、この第9の実施例における軸流フ
ァンは、大流量運転状態(図中1aで示した動翼角度)で
は騒音低減量が減少し、低流量運転状態(図中1bで示
した動翼角度)では周方向成分を除去する効果がやや低
下するが、図17に実線で示した大流量と低流量との中
間流量での運転時には、動翼1に対する気流8aと整流
ベーン16との干渉及び動翼1の周囲に形成された圧力
場と該整流ベーン16との干渉を緩和でき、発生騒音を
低減できる。また、中間流量での運転時には、動翼1の
先端と整流ベーン16の内縁16eとの距離が、前述し
た第7の実施例よりも接近しており、整流ベーン16が
気流8aの周方向成分を除去する効果が維持され、エア
ーセパレータ5の作動範囲を拡大する効果が十分に発揮
される。
【0046】(第10の実施例)◆第10の実施例で
は、図17において動翼1の先端と整流ベーン16の内
縁16bの最大内径位置との間の距離dと、動翼1の高
さHとの比d/Hを第8の実施例と同様0.07以上0.13以
下としている。これにより、大流量の運転範囲において
も圧力上昇を維持したまま、発生騒音を低減できる。
【0047】(第11の実施例)◆図18は、本発明の
第11の実施例に係る軸流ファンにおけるエアーセパレ
ータ部分の横断平面図である。この第11の実施例で
は、エアーセパレータ5の入口部分の整流ベーン16を
動翼1の回転方向とは逆方向に反らせ、且つ回転軸との
なす角度αを動翼取り付け角度βよりも大きくしてい
る。
【0048】整流ベーン16の角度を動翼1の取り付け
角度よりも大きくすると、エアーセパレータ5の流路6
の入口部分6aにおける整流ベーン16と動翼1との重
なりが軸方向に少なくなる。さらに、エアーセパレータ
5の流路6への気流8aと整流ベーン16との干渉及び
動翼1の周囲に形成された圧力場と該整流ベーン16と
の干渉により該整流ベーン16にかかる圧力変動の位相
を周方向にずらすことができ、整流ベーン16の内縁の
位置をケーシング2の内径位置よりも外径側へ後退させ
ることなく、発生騒音を低減することができる。
【0049】この第11の実施例を動翼可変軸流ファン
に適用する場合には、エアーセパレータ5の入口部分の
整流ベーン16を動翼1の回転方向とは逆方向に反ら
せ、且つ回転軸とのなす角度αを設計点での動翼取り付
け角度βよりも大きくする。これにより、発生騒音が最
も問題となる大流量から設計点流量の範囲で騒音を低減
できる。
【0050】(第12の実施例)◆図19は、本発明の
第12の実施例に係る軸流ファンの要部縦断側面図であ
る。図18において、第1の実施例における整流ベーン
16と同様に、エアーセパレータ5の流路6の入口部分
6aにおける整流ベーン16の内縁16aの位置をケー
シング2の内径位置よりも外径側に後退させている。こ
れにより、気流8aと整流ベーン16との干渉及び動翼
1の周囲に形成された圧力場と整流ベーン16との干渉
を緩和することができると共に該整流ベーン16にかか
る圧力変動の位相を周方向にずらすことができ、更なる
騒音低減効果が得られる。
【0051】なお、上述した第2ないし第10実施例に
おいて、エアーセパレータ5の入口部分における整流ベ
ーン16を、図18に示すように、回転方向とは逆方向
に反らせ、回転軸とのなす角度を動翼取り付け角度より
も大きくすれば、第12の実施例と同様に、更に騒音が
低減する。
【0052】(第13の実施例)◆図20は、本発明の
第13の実施例に係る軸流ファンにおけるエアーセパレ
ータ部分の断面斜視図を示している。また、図21は図
20に示したエアーセパレータの入口部の縦(半径方
向)断面を上流側から見た図である。この第13の実施
例では、第1の実施例におけるエアーセパレータ5の外
壁3と整流ベーン5を金属管18の周壁の一部を切り欠
いて形成したセパレータブロックで構成し、該セパレー
タブロックをケーシング2の外周上の側壁4の間に環状
に複数個配置し、動翼1の先端付近に配置した部材19
により、一体に連結してエアーセパレータを構成したも
のである。流路入口部分に位置する内縁18aは、前述
した実施例と同様に後退している。
【0053】このようにエアーセパレータ5を構成する
外壁3と整流ベーン16を同一部材(金属管18)によ
り製作すると、整流ベーン16が不要となり、第1の実
施例よりもエアーセパレータ5の製作作業を簡略化する
ことができる。また、金属管18の周壁の一部が整流ベ
ーンとなるため、気流8a,8cの周方向成分を除去す
るための整流ベーンの反りを与えることができるととも
に、エアーセパレータ5の入口部に位置する内縁18a
を外径側へ後退させているため、第1の実施例と同様
に、エアーセパレータ5の作動範囲拡大効果を維持した
まま、発生騒音を低減できる。
【0054】第13の実施例と同様に、第2の実施例か
ら第10の実施例におけるエアーセパレータ5の外壁3
と整流ベーン16を金属管の外周の一部を切り欠いて作
成したセパレータブロックで構成し、該セパレータブロ
ックをケーシング2の外周上の側壁4間に環状に複数個
配置し、一体に連結して該エアーセパレータ5を構成す
るようにしても、この第13の実施例と同様の発生騒音
の低減効果を得ることができると共に該エアーセパレー
タ5の作動範囲拡大効果を維持することができる。な
お、この図20においては部材21を翼型を近似するよ
うにパイプ21aと板21bとで構成したが、図2に示
す平板状の部材19で形成しても本実施例と同様な作用
・効果を奏する。
【0055】(第14の実施例)◆図22に本発明の第
14の実施例に係る軸流ファンの要部縦断側面図であ
る。この第14の実施例では、図4に示した整流ベーン
16を連結する部材20の断面形状を翼形としている。
流路入口部分に位置する内縁16aは、上述の実施例と
同様に後退している。部材20の断面形状を翼形とする
ことにより、エアーセパレータ5の出口部からの流出流
れ8dを滑らかに導くことができ、主流9と流れ8dとが
混合する際の損失を低減でき、エアーセパレータによる
作動範囲の拡大効果が得られれとともに、圧力上昇の低
下を防止することができる。また、内縁16aがケーシ
ング内径よりも外径側へ後退しており、発生騒音を低減
できる。
【0056】第2ないし第13の実施例において、第1
4の実施例と同様整流ベーンを連結する部材19の断面
形状を翼形とすれば、エアーセパレータ5の出口部から
の流出流れ8dを滑らかに導くことができ、上述の第1
4の実施例と同様の作用・効果を奏する。
【0057】(第15の実施例)◆図23に本発明の第
15の実施例に係る軸流ファンの要部縦断側面図であ
る。整流ベーン16を連結する翼形断面の部材21を円
管21aと板材21bから構成するとともに、整流ベー
ン16の内縁16aをケーシング外径位置よりも後退さ
せている。これにより、翼形断面を有する連結部材21
の製作を容易にすることができる。また、第14の実施
例と同様、エアーセパレータ5の出口部からの流出流れ
8dを滑らかに導くことができ、第14に実施例と同様
の作用・効果を奏する。さらに、整流ベーン16の内縁
16aをケーシング外径位置よりも後退させており、発
生騒音を低減できる。
【0058】第1ないし第12の実施例において、整流
ベーン16またはセパレータブロック18の連結部材2
0を、図23のように円管21aと板材21bから構成
すれば、エアーセパレータを容易に製作できる。
【0059】(第16の実施例)◆図24は、本発明の
第16の実施例に係る軸流ファンの要部縦断側面図を示
している。エアーセパレータ5の流路6内における気流
8a〜8cは、セパレータ5の入口部分6aから出口部
分6bへ向かう際に整流ベーン16により周方向成分が
除去される。その際にエアーセパレータ5の流路6内に
損失の原因となる乱れが発生すると、該エアーセパレー
タ5の作動範囲拡大効果が低下する。
【0060】この発明の第15の実施例では、このエア
ーセパレータ5の外径を下流側で徐々に大きくし、該エ
アーセパレータ5の流路6の断面積を上流方向に向けて
徐々に小さくしている。このようにすると、エアーセパ
レータ5の流路6内では、入口部分6aから出口部分6
bに向かう気流8cを加速することができ、該エアーセ
パレータ5の流路6内で発生する乱れを抑制し、上述し
たエアーセパレータ5の作動範囲拡大効果の低下を防止
することができる。
【0061】(第17の実施例)◆図25は、本発明の
第17の実施例に係る軸流ファンの要部縦断側面図を示
している。この第17の実施例は、前述した第16の実
施例に第1の実施例を組み合わせ、エアーセパレータ5
の流路6の入口部分6aに位置する整流ベーン16の内
縁16aの位置をケーシング2の内径位置よりも外側に
後退させたものである。これにより、動翼1からの気流
8aと整流ベーン16との干渉及び動翼の周囲に形成さ
れる圧力場と整流ベーン16との干渉を緩和できると共
に該エアーセパレータ5内に発生する気流8cの乱れを
抑制することができる。従って、この第17の実施例に
おけるエアーセパレータ5の作動範囲拡大効果の低下を
防止できるのに加え、発生騒音も低減することができ
る。
【0062】第17の実施例と同様に、第2の実施例な
いし第10の実施例とこの第16の実施例を組み合わせ
れば、発生騒音の低減及びエアーセパレータ5の作動範
囲拡大効果の低下を防止することができる。
【0063】以上、本発明の第1から第17の実施例で
は、軸流ファンまたは動翼可変軸流ファンについて説明
したが、本発明のエアーセパレータを遠心形または斜流
形のターボ形流体機械に適用しても、作動範囲の拡大効
果と圧力上昇の低下を防止することができるとともに、
発生騒音を低減できる。
【0064】
【発明の効果】本発明になるエアーセパレータ付き軸流
ファンは、エアーセパレータにおける整流ベーンをエア
ーセパレータの入口部から出口部にかけて設置している
ため、エアーセパレータの作動範囲拡大効果と圧力上昇
の低下を防止できる。さらに入口部の整流ベーンの内縁
位置をケーシングの内径位置よりも外径側に後退させて
いるので、動翼の流出気流とエアーセパレータ内の整流
ベーンとの干渉及び動翼の周囲の圧力場と整流ベーンと
の干渉を緩和することができ、発生騒音を低減すること
ができる。
【0065】また、本発明のエアーセパレータ付き軸流
ファンでは、エアーセパレータの外壁と整流ベーンを金
属管の周壁の一部を切り欠いて作成したセパレータブロ
ックで構成し、このセパレータブロックを一体に連結し
てケーシングの外周上に環状に配置している。これによ
り、気流の周方向成分を除去する動翼の回転方向とは逆
方向の反りを整流ベーンに与えることができると共にエ
アーセパレータの製作を簡略化できる。
【0066】さらに、本発明のエアーセパレータ付き軸
流ファンは、エアーセパレータの外壁を下流側で徐々に
大きくしているので、エアーセパレータ内に発生する気
流の乱れを抑制することができ、エアーセパレータの作
動範囲拡大効果の低下を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になる軸流ファンの全体を示す縦断側面
図である。
【図2】本発明の第1の実施例に係る軸流ファンにおけ
るエアーセパレータ部分の断面斜視図である。
【図3】本発明の第1の実施例に係る軸流ファンの要部
縦断側面図である。
【図4】図3のIV−IV断面図である。
【図5】図3のV−V断面図である。
【図6】動翼流出流れの流速変動の半径方向への変化特
性図である。
【図7】本発明の第1の実施例による騒音の流量変化。
【図8】本発明の第2の実施例に係る軸流ファンの要部
縦断側面図である。
【図9】整流ベーン内縁と動翼先端間の距離と、動翼高
さとの比の変化による、騒音の変化の特性図である。
【図10】本発明の第3の実施例による圧力上昇の変
化。
【図11】本発明の第4の実施例に係る軸流ファンの要
部縦断側面図である。
【図12】動翼翼面の圧力分布特性図である。
【図13】騒音と動静翼間距離の関係を示す特性図であ
る。
【図14】本発明の第5の実施例に係る軸流ファンの要
部縦断側面図である。
【図15】本発明の第7の実施例に係る軸流ファンの要
部縦断側面図である。
【図16】図15に示す第7の軸流ファンにおける低流
量側運転時の動翼角度の変化特性説明図である。
【図17】本発明の第9の実施例に係る軸流ファンの要
部縦断側面図である。
【図18】本発明の第11の実施例に係る軸流ファンに
おけるエアーセパレータ部分の横断平面図である。
【図19】本発明の第12の実施例に係る軸流ファンの
要部縦断側面図である。
【図20】本発明の第13の実施例に係る軸流ファンに
おけるエアーセパレータ部分の断面斜視図である。
【図21】図20に示した本発明の第13の実施例に係
る軸流ファンにおけるエアーセパレータの縦断面を上流
側から見た図面である。
【図22】本発明の第14の実施例に係る軸流ファンの
要部縦断側面図である。
【図23】本発明の第15の実施例に係る軸流ファンの
要部縦断側面図である。
【図24】本発明の第16の実施例に係る軸流ファンの
要部縦断側面図である。
【図25】本発明の第17の実施例に係る軸流ファンの
要部縦断側面図である。
【図26】従来のエアーセパレータ付き軸流ファンの要
部縦断側面図である。
【図27】図27のI−I断面図である。
【符号の説明】
1…動翼、2…ケーシング、3…エアーセパレータの外
壁、4…エアーセパレータの側壁、5…エアーセパレー
タ、6…流路、6a…流路入口部分、8a〜8d…気
流、9…主流、12…内ケース、16…整流ベーン、1
6a…整流ベーンの内縁、19…部材。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高田 昭 茨城県土浦市神立町603番地 日立土浦エ ンジニアリング株式会社内

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回動可能な回転軸と共に回転するハブと、
    このハブの外周上の円周方向に間隔をおいて設けられた
    複数枚の動翼と、この動翼の下流側に円周方向に間隔を
    おいて設けられた複数枚の静翼と、環状の半径方向突起
    状に形成されたエアーセパレータを有し前記動翼と静翼
    とを囲むケーシングとを備えた軸流ファンにおいて、 前記エアーセパレータは、前記動翼の先端側の流れをこ
    の動翼の上流側に導く流路を形成する2つの側壁部材と
    この側壁部材間を連結する外壁部材と、この流路内に突
    出した整流ベーンと、この整流ベーンを周方向に連結す
    る連結部材とを有し、この整流ベーンは前記流路の入口
    側部において、内縁が前記ケーシングの内径よりも半径
    方向外方に後退していることを特徴とする軸流ファン。
  2. 【請求項2】回動可能な回転軸と共に回転するハブと、
    このハブの外周上の円周方向に間隔をおいて設けられた
    複数枚の動翼と、この動翼の下流側に円周方向に間隔を
    おいて設けられた複数枚の静翼と、環状の半径方向突起
    状に形成されたエアーセパレータを有し前記動翼と静翼
    とを囲むケーシングとを備えた軸流ファンにおいて、 前記エアーセパレータは、前記動翼の先端側の流れをこ
    の動翼の上流側に導く流路を形成する2つの側壁部材と
    この側壁部材間を連結する外壁部材とを有し、この外壁
    部材は、周方向一部が切り欠かれた複数の管状部材を連
    結して形成され、この各々の管状部材の周方向一端部は
    前記流路に延在し、この延在した端部を周方向に連結す
    る連結部材を備えたことを特徴とする軸流ファン。
  3. 【請求項3】回動可能な回転軸と共に回転するハブと、
    このハブの外周上の円周方向に間隔をおいて設けられた
    複数枚の動翼と、この動翼の下流側に円周方向に間隔を
    おいて設けられた複数枚の静翼と、環状の半径方向突起
    状に形成されたエアーセパレータを有し前記動翼と静翼
    とを囲むケーシングとを備えた軸流ファンにおいて、 前記エアーセパレータは、2つの側壁部材と、この側壁
    部材間を連結する外壁部材と、側壁と外壁とで形成され
    た流路内に突出した少なくとも一方の側壁部材に固定さ
    れた複数の整流ベーンと、この複数の整流ベーンの各々
    の端部を周方向に連結し、2つの側壁間に配置された連
    結部材とを有し、この整流ベーンの内縁は前記連結部材
    の下流に形成される開口部側において、前記ケーシング
    の内径よりも半径方向外方に形成されていることを特徴
    とする軸流ファン。
  4. 【請求項4】前記整流ベーンの内縁は、下流側にいくに
    従い半径方向外方に後退していることを特徴とする請求
    項1ないし3のいずれか1項に記載の軸流ファン。
  5. 【請求項5】前記動翼は、前記回転軸の軸方向となす取
    付角度を運転流量に応じて変更可能であることを特徴と
    する請求項1ないし3のいずれか1項に記載の軸流ファ
    ン。
  6. 【請求項6】前記整流ベーンの内縁は、低流量運転に設
    定したときの動翼位置に対峙する部分以外が前記ケーシ
    ングの内径より半径方向外方に後退していることを特徴
    とする請求項5に記載の軸流ファン。
  7. 【請求項7】前記整流ベーンの内縁が下流側にいくに従
    い半径方向外方に後退していることを特徴とする請求項
    1ないし6のいずれか1項に記載の軸流ファン。
  8. 【請求項8】前記整流ベーンの流路入口部分は、動翼の
    回転方向と逆方向の反りを有し、かつ、前記動翼が回転
    軸の軸方向となす取付角度より、前記整流ベーンが回転
    軸の軸方向となす角度が大きいことを特徴とする請求項
    1ないし7のいずれか1項に記載の軸流ファン。
  9. 【請求項9】前記整流ベーンの内縁の位置を、前記連結
    部材と一方の側壁部材との間において整流ベーンの両表
    面に作用する圧力差に応じて、前記連結部材から前記一
    方の側壁部材にいくにしたがって変化させたことを特徴
    とする請求項1ないし8のいずれか1項に記載の軸流フ
    ァン。
  10. 【請求項10】前記連結部材は、翼型断面形状を有する
    ことを特徴とする請求項1ないし9のいずれか1項に記
    載の軸流ファン。
  11. 【請求項11】前記連結部材を、管状の部材と板状の部
    材から形成し、翼型を模擬した形状としたことを特徴と
    する請求項1ないし10のいずれか1項に記載の軸流フ
    ァン。
  12. 【請求項12】前記エアーセパレータの縦断面形状を下
    流にいくに従い大径となる台形状に形成したことを特徴
    とする請求項1又は2に記載の軸流ファン。
  13. 【請求項13】ハブから動翼の先端までの長さをH、整
    流ベーンの内縁の最小径位置と最大径位置との差をdと
    したときに、d/Hで表される量が0.07以上0.1
    3以下であることを特徴とする請求項1ないし12のい
    ずれか1項に記載の軸流ファン。
  14. 【請求項14】軸流ファンの動翼の前縁側先端と対峙し
    て入口を、動翼上流に出口を夫々有する環状の流路を形
    成する2つの側板部材とこの側壁部材間を連結する外壁
    部材と、この側板の少なくとも一方に固定され前記流路
    の入口側に延在する複数の整流ベーンと、この複数の整
    流ベーンを周方向に連結する連結部材とを備え、軸流フ
    ァンのケーシング外周に設けられるエアーセパレータで
    あって、前記整流ベーンの高さが流路入口側で流路出口
    側よりも低く形成されていることを特徴とするエアーセ
    パレータ。
  15. 【請求項15】軸流ファンの動翼の前縁側先端と対峙し
    て入口を、動翼上流に出口を夫々有する環状の流路を形
    成する2つの側板部材とこの側壁部材間を連結する外壁
    部材とをそなえたエアーセパレータにおいて、 前記外壁部材は、周方向一部が切り欠かれた複数の管状
    部材を連結して形成され、この各々の管状部材の周方向
    一端部は前記流路に延在していることを特徴とするエア
    ーセパレータ。
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