JPS5911193Y2 - フラッシュドアの小窓 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はフラッシュドアの小窓に関するものである。

従来、フラッシュドアの小窓は、ドア本体の取付開口部
にガラスを取付けたものであり、そのガラスの取付構造
としてはガラスの両側面からそれぞれ押え枠を設けてガ
ラスを取付開口部に取付固定するようにしたものが種々
提案されているが、それらはいずれも押え枠相互を直接
係止してガラスを両側面から押し付け支持固定する形状
であるからガラスの取付強度が弱くなってガラスが外れ
易いとの不具合を有する。

本考案は上記の事情に鑑みなされたものであり、その目
的はガラス・パネル等を一対の押え枠によりドア本体の
取付開口部に簡単・確実・強固に取付けることができる
ようにしたフラッシュドアの小窓を提供することである
。

以下図面を参照して本考案の実施例を説明する。

ドア本体１には小窓２が形或され、該ドア本体１は芯材
３の両面にパネル４，４を貼付した形状であり、小窓２
は取付開口部５に一対の押え枠６でガラス７を取付固定
した形状である。

前記取付開口部５は一対のパネル４，４と一対のパネル
４，４間に設けた組子８とにより形威され、組子８は一
対の側壁８ａ，８ａと連結壁８ｂとによりコ字状となり
かつその開口部８Ｃが芯材８側に開口するように取付け
てあると共に、該連結壁８ｂには略Ｌ型に折曲した一対
の取付片９，９がその折曲部９ａがそれぞれ外向となる
ように一体形威されて連結壁８ｂとにより外向に開口し
た取付溝１０． １０を形威し、さらに前記各切曲部９
ａには係止段部１１が向向にそれぞれ形威してある。

前記押え枠６はある程度弾性を有する素材より或り、略
く字型に折曲した本体６ａに係止片６ｂを一体形威し、
該本体６ａの一端部には前記パネル４の外面４ａに当接
する受片１２が、他端部には気密材取付部１３がそれぞ
れ形成され、前記係止片６ｂは本体６ａと直角となりパ
ネル端面４ｂと連結壁８ｂとに密着する基端部６’ｂと
、該基端部６′ｂに対して傾斜しているとともに前記取
付溝１０に嵌合しかつ係止段部１１に係止する係止部１
４を有する先端部６″ｂより形或してある。

なお、一方の押え片６の気密材取付部１３は凹溝となり
、他方の押え片６の気密材取付部１３は折曲壁となって
いる。

１５， １６はガラス７の両側面と各押え片６の気密材
取付部１３との間に設けた気密材である。

次にガラス７の取付作業を順次説明する。

一方の押え枠６をその凹溝状の気密材取付部１３に気密
材１５を取付けた状態で取付開口部５における一方の取
付溝１０に係止片６ｂの先端部６″ｂが臨むように取付
ける。

（第３図参照）ガラス７の一側面７ａを前記気密材１５
に側方（矢印イ）から押しつけて一方の押え枠６をその
係止片６ｂを支点として側方（矢印口）に変位させる。

これによりその押え枠６は係止片６ｂの先端部６″が取
付溝１０に嵌合して係止段部１１と係止部１４とが係止
し基端部６’ｂがパネル端面４ｂと連結壁８ｂとに密着
するととも受片１２がパネル外面４ａに当接して一方の
押え枠６は取付開口部５に取付けられる。

（第４図参照）他方の押え枠６をその係止片先端部６″
ｂが前記他方の取付溝１０に臨むように取付け、その気
密材取付部１３とガラス７の他側面７ｂとの間に気密材
１６を押し込み（矢印ハ）他方の押え枠６をその係止片
６ｂを支点として（矢印二）に変位させる。

これにより他方の押え枠６の係止片先端部６″ｂは取付
溝１０に嵌合しかつ係止段部１１と係止部１４とが係止
するとともに係止片基端部６’ｂがパネル端面４ｂ、連
結壁８ｂに密着し受片１２がパネル外面４ａに当接して
ガラス７を一対の押え枠６，６で取付開口部５に取付け
できる。

以上の様に、一方の押え枠６はガラス７の押し付け力で
パネル外面４ａとパネル端面４ｂ、連結壁８ｂに押しつ
けられかつ係止片６ｂが取付溝１０に嵌合されるととも
に受片１２がパネル外面４ａに押しつけられ、他方の押
え枠６はガラス７と気密材取付部１３との間に押し込め
られる気密材１６の弾性力によりパネル外面４ａとパネ
ル端面４ｂ、連結壁８ｂに押しつけられると共に、各気
密材１５． １６は一対の押え枠６，６の弾性変形反力
でガラス７の両側面７ ａ， ７ ｂに押しつけられる
。

したがって、ガラス７を取付開口部５に確実強固に取付
けられる。

また、一方の押え枠６を設けた後にガラス７を押しつけ
、他方の押え枠６を設けてその他方の押え枠６とガラス
７との間に気密材１６を押し込むことによりガラス７を
取付けることができるのでその取付が簡単容易となる。

また、各取付溝１０と各係止片６ｂとには相互に係止す
る係止段部１１と係止部１４とが形威してあるので、各
押え枠６は外れ難くなりガラス７の取付強度がより一層
強くなる。

本考案は以上の様になり、ドア本体１に形威した取付開
口部５にガラス・パネル等を一対の押え枠６，６によっ
て簡単・確実・強固に取付けできる。

また、取付開口部５を構戊するために各パネル４，４の
内面間に取付けた組子８に、一対の取付溝１０をそれぞ
れ形或したので、組子８を取付けて取付開口部５を構戊
すれば一対の取付溝１０．１０をそれぞれ設けることが
でき、取付溝１０を有する部材を特別に取付ける必要が
ないので、部品点数が減少してフラッシュドアの小窓の
組立て作業が簡単・容易となる。

また、押え枠６は気密材１５， １６の弾性力によって
、その受片１２をパネル４の外面に押しつけ、係止片６
６を取付溝１０に嵌合して取付けているので、押え枠６
は何らビス等を用いることなく取付けでき、その取付け
が簡単・容易となる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示すものであり、第１図は全体
正面図、第２図は要部断面図、第３図、第４図はその取
付状態説明図である。 １は取付体、５は取付開口部、６は押え枠、６ａは本体
、６ｂは係止片、７はガラス・パネル、９は取付片、１
０は取付溝、１２は受片、１３は気密材取付部、 １５， １６は気密材。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 芯材３の両面にパネル４，４を取付けてドア本体１を形
   戊すると共に、該ドア本体１のパネル４，４と芯材３と
   に開口を形成し、かつ芯材３の開口周囲に組子８を設け
   て取付開口部５を形威し、前記組子８を一対の側壁Ｂａ
   ，Ｂａと連結壁８ｂとを有す形状とし、かつその一対の
   側壁Ｂａ，Ｂａが各パネル４の内面に接しかつ連結壁８
   ｂが内方となるようにしてパネル４，４間に取付けると
   共に、前記組子８の連結壁８ｂには略Ｌ字型に折曲した
   一対の取付片９，９を一体的に設けて外向に開口した一
   対の取付溝１０． １０をそれぞれ形或し、前記各パネ
   ル４の外面に当接する受片１２と気密材取付部１３とを
   有する本体６ａに前記取付溝１０に嵌合する係止片６ｂ
   を一体形或して押え枠６とし、該一対の押え枠６を、そ
   の各係止片６ｂが前記各取付溝１０にそれぞれ臨み各受
   け片１２が前記パネル４の外面に当接しかつ各気密材取
   付部１３がガラス・パネル等の両側面７ａ，７ｂと相対
   向するようにそれぞれ設けると共に、該各押え枠６の気
   密材取付部１３． １３とガラス・パネル等の両側面７
   ａ，７ｂとの間に気密材１５， １６を設け、この気密
   材１５．１６の弾性力により押え枠６を、受片１２とパ
   ネル４の外面との接触部を支点として外方に変位させ、
   係止片６ｂを各取付溝１０に嵌合しかつ各受片１２を取
   付体１の外面に押しつけてガラス・パネル等を取付開口
   部５に取付けたことを特徴とするフラッシュドアの小窓
   。