JPS5911184Y2 - 木製建具における縦横框接合装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、木製建具の縦框と横框の接合装置に関する
ものである。

従来、木造建具における縦框と横框の接合部分には種々
の構造のものが知られているが、建具の設置現場におい
て、巾づめ等の寸法調整が可能で、かつ框相互の接合が
強固にできる構造は知られていなかった。

然るにこの考案は、縦框の外側面および横框の端面に添
接する固定板に、両框の端部に設けた溝内に嵌入、掛止
するリブ板を連設した框接合金具を用いて縦横框の接合
装置を構或したので、縦横框の強固な接合を可能にする
と共に、巾づめ等の寸法調整も容易にできるようになっ
たのである。

即ちこの考案を実施例について説明すれば、矩形の金属
板の上端部をやや巾広にした固定板１の一側に三角リブ
板２を直角に連設し、前記固定板１の上端巾広部１ａお
よび巾狭部１ｂに夫々ビス挿通用の孔３，３を穿設する
と共に、前記三角リブ板２の上部に、該リブ板の巾方向
の長孔４を形或して框接合金具を構或する。

一方上記の框接合金具を使用して木製建具を構戒する縦
框５および横框６は、第２図に示したように形或する。

即ち、縦框５の上端面に形威した突条７および溝８に対
して、横框６の下側面には縦框５の上端面と嵌合するよ
うに溝９および突条１０を形威し、かつ前記突条７およ
び溝９の接合面内に夫々鋸目溝１１， １１を設ける。

然して上記の縦框５および横框６を第３図および第４図
に示したように互いに嵌合させると共に、前記框接合金
具の三角リブ板２を鋸目溝１１， １１内に嵌入し、固
定板１を縦框５の外側面および横框６の端面に木ネジ１
２． １２を介して固定し、かつ横框６の側面より螺大
した木ネジ１３を前記長孔４に掛止させることにより、
縦横框の接合装置が構威される。

従来、引違い戸における召合せ部分の内外框を合致させ
る為には、設置現場において横框の端部を切断しなけれ
ばならなかったが、この考案の縦横框接合装置によれば
、接合部の構造は前記の通りであるから、この召合せの
調整も横框端部の切断のみで簡単にでき、かつ接合部の
強度を損うおそれも無いのである。

又、縦框と横框間には前記リブ板２が介在するので、框
は強固に接合され、変形するおそれも無くすることがで
きる。

尚、前記框の接合面に間隙が生ずるおそれのある場合に
は、第４図に鎖線で示すように断面コ状のテーパーくさ
び１４を打込む。

即ちこの考案によれば、固定板ｌごリブ板を連設した框
接合金具を用いて縦横框を接合したので、木製建具の縦
横框を強固に接合でき、カリ現場における建具の寸法調
整も接合強度を損うことなく簡単にできる効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の実施例に用いる框接合金具の斜視図
、第２図はこの考案の実施例における框の分解斜視図、
第３図はこの考案の実施例の正面図、第４図は同じく側
面図、第５図はテーパーくさびの斜視図である。 １・・・固定板、１ａ・・・巾広部、１ｂ・・・巾狭部
、２・・・三角リブ板、３・・・孔、４・・・長孔、５
・・・縦框、６・・・横框、７，１０・・・突条、８，
９・・・溝、１１・・・鋸目溝、１２， １３・・・木
ネジ、１４・・・テーパーくさび。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 縦框の端面に横框の端部側面を当接し、前記縦框の端面
   内に形或した突条および溝と、前記横框の側面に長手方
   向に形戊した溝および突条を互いに嵌合させると共に、
   縦框の外側面および横框の端面に框接合金具の固定板を
   添接固着し、該固定板の一側に直角に連設したリブ板を
   、前記縦框と横框の接合面内に形威した鋸目溝内に嵌入
   し、該ノブ板と横框の側面より螺大した木ネジを掛止さ
   せたことを特徴とする木製建具における縦横框接合装置
   。