JPS5910963Y2

JPS5910963Y2 - 内視鏡用送液装置

Info

Publication number: JPS5910963Y2
Application number: JP1978067352U
Authority: JP
Inventors: 和彦三井; 元嗣小川
Original assignee: オリンパス光学工業株式会社
Priority date: 1978-05-19
Filing date: 1978-05-19
Publication date: 1984-04-05
Also published as: JPS54168785U

Description

【考案の詳細な説明】本考案は、内視鏡のチャンネルに液を送り込む内視鏡用
送液装置に関する。

一般に、内視鏡は送水チューブを内蔵しており、臨床に
際してその送水チューブを通じ先端側の送水口に水を送
り込み、観察窓や照明窓の表面を洗滌したり体腔内を洗
滌したりする。

しかし、その送水チューブ内の水切りは使用ごとに行な
う必要がある。

また、特に、先端構或部にフイルムを装填するいわゆる
先端カメラ式内視鏡は、フイルムを取り外す際、あらか
じめ送水チューブ内の水切りを行なわないと、送水口か
ら水がこぼれ先端キャップを外した開口部から内部に水
が入り対物レンズなどの内部を汚損してしまう。

したがって、先端カメラ式内視鏡においては、先端キャ
ップを取外す前に必ず送水チューブの水切りを行なう必
要がある。

しかるに、従来の送液装置は、その水切りを行なう場合
に水タンク側のチューブを内視鏡側の送水チューブから
外し、かつその連結口を指で塞ぎながら送水チューブに
直接空気を送り込むため、その水切り操作が非常に面倒
で、かつ手間のかかるものであった。

さらに、水タンクを切り離した際、サイフォン現象でそ
のチューブから水が外に流れ出し周囲を水び゛たしにし
てしまうという欠点もあった。

本考案は、上記事情に着目してなされたもので、その目
的とするところは、切換弁の切換え操作のみで送液作用
と水切り作用の切換えを行なってその取扱いの簡便化を
図り、さらに水洩れなどの不都合のない内視鏡用送液装
置を提供することにある。

以下、本考案の一実施例を第１図ないし第３図にもとづ
いて説明する。

第１図中１は内視鏡であり、２は送液装置２を示すもの
である。

内視鏡１は操作部３と挿入部４とからなり、さらに操作
部３には、送液装置２に連結される送液用ケーブル５が
設けられている。

逐液用ケーブル５の先端にはコネクタ６が設けられてい
て、上記送液装置２側の装置本体７に対し矯脱自在に連
結できるようになっている。

一方、挿入部４の先端構戊部８の外面には対物レンズ９
、送液口１０および照明用ランプ１１などが設けられて
おり、さらに、先端構戊部８の内部には撮影光学系が設
けられている。

また、先端構或部８の先端キャップ１２を取り外すこと
により、内部のフイルムを着脱交換できるようになって
いる。

さらに、内視鏡１の内部には、送液用ケーブル５から送
液口１０に達する送液路１３が形戊されていて、これを
通じて送液装置２側がら送り込まれる洗滌水を送液口１
０から噴出し、対物レンズ９の外表面を洗滌できるよう
になっている。

なお、内視鏡１の操作部３にはその送液路１３を開閉す
る開閉弁１４が設けられていて、操作体１５によって外
部から操作し、開閉できるようになっている。

一方、送液装置２の装置本体７の側面には、液タンク１
６が取り付けられていて、この液タンク１６内に入れた
洗滌水を上記内視鏡１の送液路１３に送り込めるように
なっている。

すなわち、液タンク１６の蓋体１７内には、送液状態と
液切り状態のいずれかに切り換える切換弁１８が組み込
まれており、さらに、この切換弁１８を介して液タンク
１６には送気ポンプ１９側の加圧チューブ２０と内視鏡
１側の送液チューブ２１が接続されている。

さらに、具体的に述べると、第２図で示すように切換弁
１８は、蓋体１７を横に貫通する貫通孔２２に杆状の弁
体２３をスライド自在に設け、この弁体２３によって上
記各チューブ２０．２１および液タンク１６相互の連通
状態を切り換え得るようにしたものである。

すなわち、各チューブ２０．２１の開口端２４．２５を
貫通孔２２に臨ませるとともに、加圧チューブ２０の開
「］端２４に対向する貫通孔２２の内面には液タンク１
６内と連通ずる孔部２６を形威し、さらに、送液チュー
ブ２１の開口端２５に対しては側方にずれて貫通孔２２
の内面に液上げチューブ２７の上端開口部２８か゛臨ん
である。

そして、これらに対応して弁体２３には、２個所に小径
部２９．３０が形威されていて、この小径部２９
．３０の位置によって切り換えるものである。

たとえば第２図で示すように弁体２３を右側端に移動さ
せると、各小径部２９．３０が各チューブ２０．２
１を液タンク１６に連通させる。

つまり、加圧チューブ２０は一方の小径部２９および孔
部２６を通じて液タンク１６内の上部に連通ずるし、送
液チューブ２１は他方の小径部３０を通じて液上げチュ
ーブ２７と連通ずる。

また、第３図で示すように弁体２３を左側端に移動させ
ると、小径部３０が両チューブ２０．２１の開口端２４
．２５にわたって位置し、両開口端２４．２５を直接に
連通させる。

なお、弁体２３の外部に突出する両端には、それぞれ押
圧操作つまみ３１．３２が取り付けられている。

また、上記加圧チューブ２０および送液チューフ２１は
ケーブル３３の内部に収納されており、ケーブル３３の
先端に設けたコネクタ３４を介してコネクタ６に対して
着脱自在に連結するようになっている。

次に、上記送液装置２の作用について説明する。

まず、内視鏡１の送液路１３に液タンク１６内の液、た
とえば洗滌水を送り込む場合には、弁体２３の操作つま
み３１を押し、その弁体２３を第２図で示すように右側
へ移動させる。

この状態においては加圧チューブ２０の開口端に小径部
２９が対向位置するので、その加圧チューブ２０は液タ
ンク１６にのみ連通ずる。

また、他方の小径部３０は送液チューブ２１の開口端２
５および液上げチューブ２７の上端開口部２８にわたっ
て位置し、送液チューブ２０を液上げチューブ２７のみ
に連通させる。

したがって、送気ポンプ１９を作動させれば、液タンク
１６内に空気を送り込むことができ、その圧力によって
液タンク１６内の洗滌水を液上げチューブ２７を通じて
押し上げ、送液チューブ２１に送り出すことができる。

そこで、内視鏡１の操作部３にある開閉弁１４を操作し
、これを開けば送液路１３を通じて送液口１０に向けて
洗滌液を送り出すことができる。

一方、内視鏡１の使用が終り、上記送液路１３の水切り
を行なう場合には、切換弁１８を第３図の状態とする。

すなわち、弁体２３の操作つまみ３２を押し、その弁体
２３を左側へ移動させる。

この状態においては、小径部３０が両チューブ２０．２
１の開口端２４．２５の両方にわたって位置し、その開
口端２４．２５を互いに直接に連通させる。

また、液上げチューブ２７の上端開口端２８は閉塞遮断
される。

したがって、送気ポンプ９を作動させたときにはその空
気を液タンク１６内に送り込むことなく、直接に送液チ
ューブ２１側へ送り込むので、送液作用は行なわれず、
送気作用のみとなる。

これによって内視鏡１の送液路１３に残留している液を
押し出し、水切りを行なうことができる。

しかして、上記構或によれば、切換弁１８の切換え操作
を行なうだけで送液状態と水切り状態に容易に切り換え
ることができる。

つまり、切換弁１８の切換え操作のみでよく、送水チュ
ーブ等の着脱を必要としないとともに、水洩れが起るこ
ともない。

なお、本考案は上記実施例のみに限定されるものではな
く、たとえば第４図で示すものは送気ポンプ１９に直接
に接続される送気路３５を内視鏡１に設けたものである
。

送気路３５の途中には操作部３において操作する開閉弁
３６が設けられている。

また、第５図は第４図と同じく送気路３５を設けるもの
においてその送液路１３の開閉弁１４を送気路３５の開
閉弁と兼用したものである。

以上説明したように本考案によれば、切換弁を液切り状
態に切り換えたときには液上げチューブ側を遮断すると
ともに加圧チューブと送液チューブを直接に連通させる
ため、その液切り時において送気流に引かれて液上げチ
ューブ側から液を吸い上げて送液チューブ側へ液を送り
込んでしまうことがない。

つまり、気流のみを送り込み良好な液切りを行なうこと
ができる。

また、送液装置側に設けた切換弁の切換え操作だけでそ
の送液状態と水切り状態とに容易に切り換えることがで
きる。

したがって、チューブ等の着脱操作を必要とせず迅速か
つ簡便な取扱いができるとともに水洩れを起すこともな
いなどすぐれた作用効果を奏する。

さらに、切換弁は弁体を手動操作する構戊であるため、
構造の簡略化が図れる。

また、送水路の途中に排出できずに残った水が送気のと
き出ることもなく、シかも衛生的であり、管路内がさび
つくこともない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例の全体を示す斜視図、第２図
は切換弁の断面図、第３図は異なる状態における切換弁
の断面図、第４図および第５図はそれぞれ異なる他の実
施例を示す断面図である。１・・・・・・内視鏡、２・・・・・・送液装置、３・
・・・・・操作部、４・・・・・・挿入部、５・・・・
・・送液用ケーブル、６・・・・・・コネクタ、７・・
・・・・装置本体、８・・・・・・先端構或部、９・・
・・・・対物レンズ、１０・・・・・・送液口、１２・
・・・・・先端キャップ、１３・・・・・・送液路、１
４・・・・・・開閉弁、１５・・・・・・操作体、１６
・・・・・・液タンク、１７・・・・・・蓋体、１８・
・・・・・切換弁、１９・・・・・・送気ポンプ、２０
・・・・・・加圧チューブ、２１・・・・・・送液チュ
ーブ、２２・・・・・・貫通孔、２３・・・・・・弁体
。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

送気ポンプと、蓋体を有しこの蓋体に貫通孔を設けた液
タンクと、操作部に設けた開閉弁により開閉される送液
路をもつ内視鏡と、上記貫通孔に一端側を連通し他端側
を上記送気ポンプに連通した加圧チューブと、上記貫通
孔に一端側を連通し他端側を上記送液路に接続可能な送
液チューブと、上記液タンク内下部の液中に一端側を連
通し他端側を上記貫通孔に連通した液上げチューブと、
上記液タンク内の上部空間に一端側を連通し他端側を上
記貫通孔に連通した孔部と、上記貫通孔に嵌挿した手動
式の弁体を移動することにより上記加圧チューブの開口
端と上記孔部の開口端を接続するとともに送液チューブ
の開口端と液上げチューブの開口端を接続する送液状態
と、上記液上げチューブの貫通孔側開口端を遮断すると
ともに加圧チューブの開口端と送液チューブの開口端を
直接連通する液切り状態とに切換える切換弁とを具備し
たことを特徴とする内視鏡用送液装置。