JPS59109495A - 非常用補助操舵装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、油圧により駆動される船舶の操舵装置に関し
、特にその非常用補助操舵装置に関する。

一般に、船舶の油圧式舵取（幾では、主電源により駆動
される電動ポンプから油圧が供給されるので、故障等に
より主電源の出力が停止してしまうと、舵を回動するこ
とができなくなってしまうという問題点がある。

そこで、主電源の出力が停止した場合には、電動ポンプ
の電源を補助電源に切り換えて操舵機能を維持すること
が従来から行なわれている。

しかしながら、主電源の出力が停止してから補助電源に
切り換えられるまでに数１０秒の時間を要し、この間、
操舵が全く行なえないという間１題点がある。

すなわち、数１０秒ｌ旧よ操舵機能が喪失して、針路を
保てず、不安定となり、障害物が急に前方に現われでも
これを回避することがで外なくなる。

本発明は、このような問題点を解決しようとするもので
、主電源の出力が停止してから補助電源に切り換えられ
るまでの間における揉舵機能を維持できるようにして、
船舶の安全性の向上をはかった、非常用補助操舵装置を
提供することを目的とする。

このため、本発明の非常用補助操舵装置は、船舶におけ
る舵を油圧ｌこより回動させる油圧機器と、上記舵の舵
角を制御すべく上記油圧機器へ圧油を供給する主油圧系
と、同主油圧系における電動ポンプを駆動する主電源と
、同主電源の停止時にこれを補助しろる補助電源とをそ
なえた舵取機において、上記主電源の停止時から上記補
助電源への切り換え時までの開に上記舵の舵角を制御す
べく、上記油圧機器へ圧油を供給する補助油圧系が設け
られて、同補助油圧系における油圧を形成するための蓄
圧器と、上記補助油圧系から上記油圧機器へ逆止弁を介
して送られる圧油の供給および停止を制御する方向切換
制御弁と、」１記主電源の停止状態を検出する第１のセ
ンサと、上記補助電源への切Ｔ）換え完了を検出する第
２のセンサと、上記第１のセンサからの検出信号に基づ
いて上記逆止弁による」１記補助油圧系の制御を可能と
し且つ上記第２のセンサからの検出信号に基づいて上記
補助油圧系を不作動とする制御手段とが設けられ、上記
逆止弁が、上記制御手段からの制御信号に応じて開放状
態へ切り換えられる開放制御型逆止弁として構成された
ことを特徴としている。

以下、図面により本発明の一実施例としての非常用補助
操舵装置について説明すると、添付図はその全体を示す
全体構成図であり、舵１は油圧により駆動される油圧機
器としてのアクチュエータ２により回動される。

このアクチュエータ２へは、主油圧系Ａに設けられた電
動ポンプより圧油が供給されるようになっており、この
圧油は舵１の舵角を所定舵角に制御する。

主油圧系Ａに設けられた電動ポンプ、は、常時は主電源
Ｃにより駆動される。

そして、主電源Ｃに故障等が生じて、主電源Ｃの出力が
停止してしまうと、この停止状態を図示しない第１のセ
ンサが検出して、自動制御手段の働外により補助電源り
が起動される。

そして、補助電源りの出力が正常な出力値となると、補
助電源りへの切り換えが行なわれ、自動制御手段の働き
により補助電源りが電動ポンプを駆動する。

また、図示しない第２のセンサが設けられていて、この
第２のセンサは補助電源りへの切り換え完了を検出する
。なお、第１のセンサ、第２のセンサおよび自動制御手
段は、自動制御機構Ｂを構成している。

また、主電源Ｃの出力が停止してから補助電源りに切り
換えられるまでの間は、補助油圧系Ｅによってアクチュ
エータ２が駆動されるようになっている。

この補助油圧系Ｅには複数の蓄圧器３が設けられており
、これらは元弁４を介して連通管５に連通されている。

また、連通管５からアクチュエータ２本で圧油を供給す
る通路が形成されでおり、この通路」−には連通管５の
側から開放制御型逆止弁としてのコニカル式逆止弁６と
、減圧弁７に併設される方向切換制御弁８とが挿入設置
されている。

そして、コニカル式逆止弁６は、その制御部６ａに制御
信号（後述のブラックアウト信号）を受けたとき開放状
態となり、制御信号が供給されないと外は逆止弁として
作用する、開放制御型逆止弁として構成されている。

また、方向切換制御弁８には、アクチュエータ２へ連通
する２つの連通管９，１０がＰｉ、続されておｊ）、各
連通管９，１０上には開放制御型逆止弁であるコニカル
式逆止弁１１．１２が挿入設置されている。

なお、これらの逆止弁１１．．１２は、相互に加圧油で
操作されるパイロットオペレーティングチェックバルブ
として構成されており、逆止弁６と同様に制御部１．１
ａ、１２ａへの制御信号の有無に応じて、開放状態と逆
止弁の機能を維持する状態とを切り換えられるようにな
っている。

制御部１１．ａは方向切換制御弁８のソレノイド８ａに
接続し、制御部１２ａは方向切換制御弁８のソレノイド
８ｂに接続している。

蓄圧器３の連通管５には電動機１３により流体継手１４
を介して駆動される高油圧ポンプ１５がらの連通管１６
が接続されており、高油圧ポンプ１５の吐出側には、蓄
圧器３からの逆流を防止するための逆止弁１７光よび圧
力スイッチ２２が設けられている。

さらに、高油圧ポンプ１５の吐出側には、油圧ｆｌ整用
リす−フ弁２１が設けられており、このリリーフ弁２１
の排油側は、油タンク２５へ連通されている。

高油圧ポンプ１５の吸入側は、連通管２０によって油タ
ンク１９と接続されており、油タンク１９より油を吸入
して濾過を行なうためのフィルタ１８が設けられている
。

逆止弁６としては、前述のごとくコニカル式の弁が用い
られるが、この逆止弁６には電磁式制御部６ａが設けら
れていて、この制御部６ａに前述の第１センサから主電
源Ｃのブラックアウト信号が入力するようになっている
。

このブラックアウト信号が自動制御機構Ｂから配線２８
を介して制御部６ａに入力されると、この信号により電
磁式制御部６ａ内の図示しないソレノイドが作動して、
逆止弁６は開放状態となる。

さらに、逆止弁６の制御部６ａには、第２のセンサから
補助電源りの切り換え完了信号が入力するようになって
おり、この切り換え完了信号が自動制御機構Ｂから配線
２８を介して制御部６ａに入力されると、この信号によ
り電磁式制御部６ａのソレノイドが作動して、逆止弁６
は本来の逆止弁としての（幾能を回復して、補助油圧系
Ｅの蓄圧器３からアクチュエータ２へ向かう流れを阻止
し、補助油圧系Ｅによる舵の舵角制御を不作動とする。

ところで、方向切換制御弁８としては、電磁式三方切換
弁が用いられており、専用の蓄電池２４がらの電圧を船
橋に設けられた操作ボタン２３により制御されて、この
方向切換制御弁８は切り換えられるようになっている。

また、この方向切換制御弁８の排油側は、油タンク２６
へ連通している。

本発明の非常用補助操舵装置は上述のごとく構成されて
いるので、主電源Ｃが正常に作動している場合は、アク
チュエータ２へは主油圧系Ａより圧油が供給され、コニ
カル式逆止弁６，１．１．１２がすべて閉となってν１
て、アクチュエータ２の油圧系から補助油圧系Ｅは切り
離されている。

主電源Ｃの出力が低下ないし停止した場合には、自動制
御機構Ｂは第１のセンサによりこれを検出し、逆止弁６
の制御部６ａへ制御信号が入力される。

二の制御信号により逆止弁６は、その逆止弁としての機
能を失って開放状態に切り換えられ、蓄圧器３カーらの
圧油は、連通管２７を介して方向切換制御弁８に導かれ
るようになる。

この状態で添付図の矢印方向へ操舵を行なう場合につい
て説明すると、操作ボタン２３を押すことにより、方向
切換制御弁８のソレノイド８１）が働ト、連通管９に蓄
圧器３からの圧油が供給され、この圧油によってコニカ
ル式逆止弁１１が開となり、圧油がアクチュエータ２へ
供給される。

同時に、操作ボタン２３からの制御信号がソレノイド８
ｂを経由してコニカル式逆止弁１２の制御部１２ａへ送
られ、このコニカル式逆止弁１２を開放状態とし、連通
管１０は排油側へ接続される。

このように連通管９．１０に圧油が給排されると、アク
チュエータ２が駆動されて添付図矢印方向へ舵の舵角を
制御することができる。

なお、舵を反対方向へ回動させるように制御する場合は
、蓄圧器３からの圧油が連通管１０へ供給され、連通管
９から排油される。

つぎに、補助電源りが正常な出力を開始すると、主油圧
系Ａの電動ポンプは補助電源りにより正常に駆動され、
補助電源りへの切り換えが行なわれる。

この補助電源りへの切り換え完了は第２のセンサによっ
て検出される。

第２のセンサの検出信号を自動制御手段が受けて、この
自動制御手段から逆止弁６の制御部６ａへ制御信号が供
給される。

この制御信号により、コニカル式逆止弁６は逆止弁とし
ての本来の機能を［ｉｉ７復し、蓄圧Ｈ３がら方向切換
制御弁８へ向かう流れは阻止されるようになる。

１−たがって、補助油圧系Ｅはアクチュエータ２がら完
全に切り離されるので、操作ボタン２３の操作は舵角の
制御と無関係となる。

なお、主電源Ｃが正常なときに、蓄圧器３には一定圧力
以上の圧油が蓄えられている。

このとき、蓄圧器３の圧力が設定値よりも低下すると、
圧力スイッチ２２の検出信号により電動機１３が起動さ
れ、蓄圧器３へ圧油が供給される。

このように、補助油圧系Ｅは、主油圧系Ａが正常な状態
のと旧よ、アクチュエータ２がら切り離されている。

そして、−電源の故障により主油圧系Ａが正常に作動で
ｂなくなったときに、操作ボタン２３のオンオフ操作を
行なうだけで、補助油圧系Ｅが働いて簡単に舵の舵角を
制御することができる。

なお、連通管５および連通管２７には、油圧メータＭが
バルブ■を介して連結されておＩ）、油圧を計測するこ
とができる。

以上詳述したように、本発明の非常用補助操舵装置によ
れば、主電源の停市時から補助電源への切り換え時まで
の間に舵の舵角を制御すべく、油圧機器へ圧油を供給す
る補助油圧系が設けられて、同補助油圧系における油圧
を形成するための蓄圧器と、上記補助油圧系から上記油
圧機器へ逆止弁を介して送られる圧油の供給および停止
を制御する方向切換制御弁と、」１記主電源の停止状態
を検出する第１のセンサと、−に記補助電源への切り換
え完了を検出する第２のセンサと、上記第１のセンサか
らの検出信号に基づいて上記逆止弁による」１記補助油
圧系の制御を可能とし且つ上記第２のセンサからの検出
信号に基づいて上記補助油圧系を不作動とする制御手段
とが設けられ、上記逆止弁が、」１記制御手段からの制
御信号に応じて開放状態へ切り換えられる開放制御型逆
止弁として構成されるという簡素な構造で、主油圧系の
電源が主電源から補助電源へ切り換えられるわずかの間
にも、操舵機能を失なわず維持でとる利点があり、上述
の電源切り換えの過渡期に障害物が急に前方に現われて
も、これを回避することが可能となって、安全性の向上
に寄与することができる。

【図面の簡単な説明】

添付図は本発明の一実施例としての非常用補助操舵装置
の全体構成図である。 １・・舵、２・・アクチュエータ、３・・蓄圧器、４・
・元弁、５・・連通管、６・・開放制御型逆止弁として
のコニカル式逆止弁、６ａ・・制御部、７・・減圧弁、
８・・方向切換制御弁、８ａ、８ｂ・・ソレノイド、９
，１０・・連通管、１１・・コニカル式逆止弁、１１ａ
・・制御部、１２・・コニカル式逆止弁、１２ａ・・制
御部、１３・・電動機、１４・・流体継手、１５・・高
油圧ポンプ、コロ・・連通管、１７・・逆止弁、１８・
・フィルタ、１９・・油タンク、２０・・連通管、２１
・・リリーフ弁、２２・・圧力スイッチ、２３・・操作
ボタン、２４・・蓄電池、２５．２６・・油タンク、２
７・・連通管、２８・・配線、Ａ・・主油圧系、Ｂ・・
自動制御機構、Ｃ・・主電源、Ｄ・・補助電源、Ｅ・・
補助油圧系、Ｍ・・油圧メータ、■・・バルブ。　　　
　　　　　　　　　　　　′復代理人　弁理士　　飯　
沼　義　彦

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 船舶における舵を油圧により回動させる油圧機器と、上
   記能の舵角を制御すべく上記油圧機器へ圧油を供給する
   主油圧系と、同主油圧系における電動ポンプを駆動する
   主電源と、同主電源の停止時にこれを補助しうる補助電
   源とをそなえた舵取（幾においで、上記主電源の停止時
   から」二記補助電源への切り換え時までの間に」二記舵
   の舵角を制御すべく、上記油圧機器へ圧油を供給する補
   助油圧系が設けられて、同補助油圧系における油圧を形
   成するための蓄圧器と、上記補助油圧系から」１記油圧
   機器へ逆止弁を介して送られる圧油の供給および停止を
   制御する方向切換制御弁と、上記主電源の停止状態を検
   出する第１のセンサと、上記補助電源への切り換え完了
   を検出する第２のセンサと、上記第１のセンサからの検
   出信号に基づいて上記逆止弁による上記補助油圧系の制
   御を可能とし且つ上記第２のセンサからの検出信号に基
   づいて上記補助油圧系を不作動とする制御手段とが設け
   られ、上記逆止弁が、」二記制御手段からの制御信号に
   応じて開放状態へ切り換えられる開放制御型逆止弁とし
   て構成されたことを特徴とする、非常用補助操舵装置。