JPS591085B2 - 無機物質壁マイクロカプセル並びにその製造方法 - Google Patents

無機物質壁マイクロカプセル並びにその製造方法

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JPS591085B2
JPS591085B2 JP3733178A JP3733178A JPS591085B2 JP S591085 B2 JPS591085 B2 JP S591085B2 JP 3733178 A JP3733178 A JP 3733178A JP 3733178 A JP3733178 A JP 3733178A JP S591085 B2 JPS591085 B2 JP S591085B2
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JP
Japan
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liquid
microcapsules
silica
silica powder
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JP3733178A
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JPS54128483A (en
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正弘 岩田
裕一 高
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Pentel Co Ltd
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Pentel Co Ltd
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Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01JCHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
    • B01J13/00Colloid chemistry, e.g. the production of colloidal materials or their solutions, not otherwise provided for; Making microcapsules or microballoons
    • B01J13/02Making microcapsules or microballoons

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、液状物質を芯物質として含有する無機物質
壁マイクロカプセル並びにその製造方法に関し、さらに
詳細には、無機物質壁のもつ化学的安定性、耐熱性の良
さに加えて、経時的に芯物質である液状物質がカプセル
外に浸み出すことのない優れた性質の無機物質壁マイク
ロカプセル並びにそれを製造する方法に関するものであ
る。
従来より芯物質として液状物質を使用した無機物質壁マ
イクロカプセルは知られている。
例えば、中空マイクロバルーンに液状物質を吸収させた
ものがあるが、その製造方法として中空マイクロバルー
ンに高い圧力を加え亀裂を生じさせ、この亀裂中より液
状物質を中空部に吸収せしめるものであるため、壁に形
成された亀裂部分より液状物質が揮散あるいは漏洩して
しまい経時的に安定なカプセルが得られない。
また、無機物質壁をさらに有機高分子物質で被覆するこ
とによって芯物質の揮散、漏洩を防止する方法も試みら
れているが、この場合には無機物質壁よりなる中空マイ
クロバルーンのもつ特性、すなわち無機物質の化学的安
定性、耐熱性などの優れた性質が十分発揮されなくなる
という次点を伴う。
そこでこの発明は、無機物質壁の特性を生かし、しかも
液状物質の芯物質を経時的に安定に内包することができ
る無機物質壁よりなるマイクロカプセルを製造する方法
を提供することを目的としてなされたものであり、特に
、シリカが各種液状物質をゲル化させるという特性に着
目し、このシリカを無機物質壁として使用したところに
大きな特徴があるものである。
そこで本発明者等は、シリカ粉による液状物質のゲル化
を促進させてより一層強固なゲル化層を確実に形成させ
ることによって液状芯物質の浸み出しを抑えようと試み
、シリカ粉による液状物質のゲル化を促進する物質(以
下ゲル化促進剤と称す)を液状物質に添加して効果的な
ゲル化層が形成できることを見出し、この発明を完成さ
せたのである。
すなわちこの発明は、シリカ粒子集合体よりなる周壁部
と、シリカQこよるゲル化作用を促進する物質を含有し
た液状物質よりなる芯物質と、該芯物質と前記周壁部と
により形成されるゲル化層よりなる無機物質壁マイクロ
カプセル、並びにシリカによるゲル化作用を促進する物
質を含有した液状物質をカッター付き攪拌装置中のシリ
カ粉床中に添加することを特徴とする液状物質を芯物質
とする無機物質壁マイクロカプセルを製造する方法を要
旨とするものである。
この発明の無機物質壁マイクロカプセルは、シリカの特
性により液状物質との接触部においてゲル化がおこるが
、液状物質にゲル化促進剤を含有せしめたので前記ゲル
化層が強化され、このゲル化層が液状物質を内包するこ
ととなるため、芯物質の浸み出しが防止され、マイクロ
カプセルの機械的安定性も高まるのである。
また、その製造方法においても、カッター付き攪拌装置
によりシリカ粉床内で攪拌することにより微粒子化され
、微粒子は周囲に存在するシリカ粉により直ちに被覆さ
れて、さらさらした非粘着性の微粒子となり容易にマイ
クロカプセル化される。
この発明において芯物質としうる液状物質は常温で液体
のものであれば特に制限なく使用できる。
すなわち各種溶剤(アルコール類、グリセリン、ケトン
、エステル、エーテル、ハロゲン化炭化水素、芳香族炭
化水素、脂肪族炭化水素等)、各種可塑剤(フタレート
系、アジペート系、ホスフェート系、シリコーン、塩素
化ジフェニル、塩化パラフィン等)、各種酸および塩基
(アミン、硫酸、塩酸、苛性水溶液等)、薬液、インキ
、触媒(ハイドロパーオキサイド、硬化剤、酸化剤、還
元剤、開始剤等)、接着剤(水溶性糊、エポキシ樹脂、
インシアネート、ポリサルファイド等)、香料、油脂、
調味料等適宜選択使用出来る。
かような液状芯物質に添加するゲル化促進剤としては、
ポリアクリレート、ポリメタクリレート、エステルガム
、低分子量ポリメチルイソブチルケトン、低分子量ポリ
ビニルブチラール、低分子量ポリスチレン、アルキド樹
脂、シリコーン樹脂、尿素樹脂、長鎖の脂肪族アミン、
長鎖の脂肪酸などが好ましく使用できる。
上記したゲル化促進剤の使用量は、液状物質を変性させ
ない範囲でゲル化促進効果を発揮しうる有効量を使用す
ればよく、一般的には液状物質に対して1〜100重量
%の範囲である。
この発明において使用するシリカ粉は粒径1〜100m
μのものが好ましく、この範囲の粒径を使用することに
よって好ましいマイクロカプセル化が可能になる。
シリカ粉の使用量は、液状物質表面を被覆して粒状化す
るのに充分な量を使用すれば良く、一般的には液状物質
100重量部に対してシリカ粉10〜200重量部の使
用が好ましい0 なお、コスト、表面物性などにより、シリカ粉の適宜量
を各種ベントナイト、酸化アルミニウム、カーボンブラ
ック、炭酸カルシウム、タルク、カオリン、各種顔料、
炭酸マグネジウラ、酸化チタン、酸化亜鉛、単体金属、
またはポリエチレンやナイロン等のプラスチック等の微
粒子で置き換えてもよい。
この発明を実施するに際しては、先ず芯物質となる液状
物質にゲル化促進剤を添加して必要に応じて加熱する等
してゲル化促進剤を溶解もしくは分散せしめて液状芯物
質を調製する。
次いでこれを、回転または往復運動するカッターを付し
た攪拌装置に入れたシリカ粉床中に流下または滴下する
シリカ粉床中で液状物質はいったんシリカ粉により表面
が被覆され塊状またはひも状となるが、カッターによる
攪拌に伴なって微粒子化され、かような微粒子は周囲に
存在するシリカ粉によって直ちに被覆されるため、きわ
めて短時間のうちに効率よく非粘着性の無機物質壁マイ
クロカプセルが得られる。
このようにして得られたマイクロカプセルは、シリカ粉
被覆層と接する液状物質表面はゲル化促進剤の作用で強
固なゲル化層が形成され、シリカ粉被覆層とその内側の
強固なゲル化層とによって液状芯物質が内包された構造
となるのである。
なお、液状物質として高粘性のものを使用して液滴とし
て滴下しにくい場合でも、高粘性液状物質をそのままシ
リカ粉床中に流し込んでカッターにより攪拌することに
よって、同様にマイクロカプセル化することができる。
カッターの攪拌速度は、カッターの構造や液状物質の粘
度やシリカ粉の粒径などによって適宜選定される。
以上で説明したように、この発明においてはシリカ粉で
液状物質表面を被覆し、かつこの液状物質中にはゲル化
促進剤を予め添加しであるため、シリカ粉の有するゲル
化作用が促進され、シリカ粉被覆層と液状物質表面との
接触部で強固なゲル化層が形成され、シリカ粉被覆層と
その内側の強固なゲル化層とで液状芯物質を包囲したマ
イクロカプセル構造が得られる。
従って、シリカの有する化学的安定性、耐熱安定性を具
備するとともに、従来の粉を単に付着させただけの無機
質壁マイクロカプセルとは比較にならない形状安定性と
機械的強度をも具備した、液状芯物質の浸み出しにくい
優れたマイクロカプセルを製造することができるのであ
る。
また、カッター付き攪拌装置を用いることによって、シ
リカ粉床に微小滴として液状物質を滴下しなくても容易
にマイクロカプセルとすることができる。
なお、この発明における芯物質としては液状物質に固体
が混在したものも使用でき、さらにはこの発明で得られ
たマイクロカプセルのシリカ壁外周を必要に応じてさら
に被覆処理することもできる。
以下に実施例を挙げてこの発明をさらに説明する。
実施例 1 トリエチレングリコールモノメチルエーテル(7,5c
p / 20°C) 100重量部にシリカ粉のゲル化
作用の促進用としてラウリルアミン2重量部およびシリ
コーンオイルKF−96(信越化学工業株式会社製)3
重量部を加え、懸濁液を調製した。
次いでこの懸濁液(8,Ocp/20°C)を回転刃の
ついた内容量的11の攪拌装置内で攪拌されているシリ
カ粉(平均粒径12mμ、表面積200m/ g)30
重量部中に流下し、回転数1500Orpmで3分間攪
拌することによって200メツシユの金網全通のサラサ
ラした白色粉末マイクロカプセル130重量部を得た。
これらのマイクロカプセルは、大部分はマイクロカプセ
ル1個宛が個々に分離した形態となっていたが、数個の
マイクロカプセルがくっつき合って見掛上1個の大きい
粒子になっている形態のものもあった。
得られたマイクロカプセルをろ紙上に10日間放置して
もろ紙が湿ることなく、又、カプセルの減量も全くなか
った。
なお比較のために、シリカ粉のゲル化作用促進用のラウ
リルアミン2重量部およびシリコーンオイルKF−96
3重量部を加えないほかはまったく上記と同様に操作し
た場合には、直径200〜600μのやや大きめのカプ
セルが得られたがこのカプセルをろ紙上に放置した場合
、液が浸み出してしまい、1日後には約70%が減量し
てしまった。
実施例 2 ブチルベンゼン(1,Ocp/20°C) 100重量
部にポリアクリル酸エチル(分子量5ooo)s重量部
を溶解して溶液(95cp/20℃)としたのち、この
溶液を実施例1で用いたと同様な攪拌装置内で攪拌され
ているシリカ粉40重量部(平均粒径7mμ、表面積3
00 m/g)中に流下し、回転数1oooorpiで
5分間攪拌することによって200メツシュ全通の非粘
着性白色微粉末マイクロカプセル140重量部を得た。
得られたマイクロカプセルをろ紙上に7日放置しても芯
物質の浸み出しは全く認められなかった。
なお比較のために、ポリアクリル酸エチルを加えないほ
かはまったく上記と同様に操作した場合には、60メツ
シュ全通はどの白色微粉末カプセルが得られたが、表面
の一部が湿っておりろ紙上に1日放置した場合かなりの
浸み出しば認められた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 シリカ粒子集合体よりなる周壁部と、シリカによる
    ゲル化作用を促進する物質を含有した液状物質よりなる
    芯物質と、該芯物質と前記周壁部とにより形成されるゲ
    ル化層よりなることを特徴とする無機物質壁マイクロカ
    プセル。 2 シリカによるゲル化作用を促進する物質を含有した
    液状物質をカッター付き攪拌装置中のシリカ粉床中に添
    加することを特徴とする液状物質を芯物質とする無機物
    質壁マイクロカプセルの製造方法。
JP3733178A 1978-03-30 1978-03-30 無機物質壁マイクロカプセル並びにその製造方法 Expired JPS591085B2 (ja)

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JPS54128483A JPS54128483A (en) 1979-10-05
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