JPS59108585A - セラミツク製鋏 - Google Patents
セラミツク製鋏Info
- Publication number
- JPS59108585A JPS59108585A JP21732482A JP21732482A JPS59108585A JP S59108585 A JPS59108585 A JP S59108585A JP 21732482 A JP21732482 A JP 21732482A JP 21732482 A JP21732482 A JP 21732482A JP S59108585 A JPS59108585 A JP S59108585A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ceramic
- blade
- scissors
- cutting
- cutting edge
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Scissors And Nippers (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
本発明はセラミック材で構成した鋏に関するものである
。
。
従来から使用されている鋏は刃部を鉄系金属で構成した
ものが主流をなしている。そのため当初は良かった切れ
味も使用するに伴って刃が摩耗し切れ味が悪くなり易い
ばかりでなく、錆が発生することによって一層切れ味を
悪化させる場合が多い。それ故、鉄粉を含んだ磁気テー
プなどの硬度の大きい物体や塩分はもとより水気に触れ
るような使用のもとでは短期間のうちく切断特性が低下
する恐れがあった。そこで、錆の発生し難いようなもの
として、ステンレス鋼製の鋏も多く使用されるようにな
ったがステンレス製の鋏は鋼にくらべ硬度が小さいため
、切れ味が落ちることは否ず、さらに硬度を高めたもの
ほど錆が発生し易いという難点があるなど最良の鋏とは
言い難がった。
ものが主流をなしている。そのため当初は良かった切れ
味も使用するに伴って刃が摩耗し切れ味が悪くなり易い
ばかりでなく、錆が発生することによって一層切れ味を
悪化させる場合が多い。それ故、鉄粉を含んだ磁気テー
プなどの硬度の大きい物体や塩分はもとより水気に触れ
るような使用のもとでは短期間のうちく切断特性が低下
する恐れがあった。そこで、錆の発生し難いようなもの
として、ステンレス鋼製の鋏も多く使用されるようにな
ったがステンレス製の鋏は鋼にくらべ硬度が小さいため
、切れ味が落ちることは否ず、さらに硬度を高めたもの
ほど錆が発生し易いという難点があるなど最良の鋏とは
言い難がった。
従って、塩分や腐蝕性物質が付着した場合でも錆びるこ
となく、しがも硬質材料である石綿、セラミックファイ
バー、グラスウール、カーボンファイバー、メタル型磁
気テープなどの切断に用いた場合でも良好な切れ味が長
（維持されるような鋏が待望されていた。
となく、しがも硬質材料である石綿、セラミックファイ
バー、グラスウール、カーボンファイバー、メタル型磁
気テープなどの切断に用いた場合でも良好な切れ味が長
（維持されるような鋏が待望されていた。
そこでかかる如き条件を満足させるべく、少くとも刃部
をアルミナ、炭化珪素、窒化珪素等の焼結体、いわゆる
セラミソ、りで構成した鋏が既に提案されており、高硬
度で耐摩耗性があり、かつ耐蝕性があることにより錆び
ることなく、長期にわたって良好な切れ味を維持せんと
するもので、事実そのような目的をある程度溝している
と言える。
をアルミナ、炭化珪素、窒化珪素等の焼結体、いわゆる
セラミソ、りで構成した鋏が既に提案されており、高硬
度で耐摩耗性があり、かつ耐蝕性があることにより錆び
ることなく、長期にわたって良好な切れ味を維持せんと
するもので、事実そのような目的をある程度溝している
と言える。
しかしながら、このようにセラミック材で刃部が構成さ
れたものであるため、セラミック自体の靭性が比較的小
さいことと相まって高硬度のセラミック材同士が剪断力
を発生させるべく当接摺動した場合には、特に刃部にお
ける欠けやチッピングが一段と発生し易いという不都合
があった。このような欠けやチッピング等の発生は同じ
セラミックのうちでも材質（成分）によっても異なるこ
とは勿論であるが、とりわけ刃先角と刃先厚みによって
決定づけられ、同時にこれら刃先角、刃先厚みは被切断
物体を裁断する場合の作用力（鋏で切るに要する力）の
大小並びに切断面の変形、形状に影響を及ぼす結果とな
る。ところが既に提案されているセラミック製鉄では単
に刃部をセラミックで形成したものにすぎず、刃部材と
してセラミック材はずくれた材質であるにもかかわらず
鋏としての切断特性を充分発揮させているものとは言え
なかった。
れたものであるため、セラミック自体の靭性が比較的小
さいことと相まって高硬度のセラミック材同士が剪断力
を発生させるべく当接摺動した場合には、特に刃部にお
ける欠けやチッピングが一段と発生し易いという不都合
があった。このような欠けやチッピング等の発生は同じ
セラミックのうちでも材質（成分）によっても異なるこ
とは勿論であるが、とりわけ刃先角と刃先厚みによって
決定づけられ、同時にこれら刃先角、刃先厚みは被切断
物体を裁断する場合の作用力（鋏で切るに要する力）の
大小並びに切断面の変形、形状に影響を及ぼす結果とな
る。ところが既に提案されているセラミック製鉄では単
に刃部をセラミックで形成したものにすぎず、刃部材と
してセラミック材はずくれた材質であるにもかかわらず
鋏としての切断特性を充分発揮させているものとは言え
なかった。
本発明は上記に鑑みてセラミック材で刃部を形成し、該
刃部における欠けやチッピングがきわめて少なく、かつ
より優れた切断特性をもった鋏を提供せんとすものであ
る。
刃部における欠けやチッピングがきわめて少なく、かつ
より優れた切断特性をもった鋏を提供せんとすものであ
る。
以下、本発明を実施例によって詳述する。
第１図は本発明実施例によるセラミック製鉄Ｓの全体図
を示し、この鋏Ｓは第１部材１、第２部材２が支点とし
てのビン３にて軸支され、これら第１、第２部材１．２
が互いに回動することにより両部材の刃部に作用する剪
断力でもって物体を切断するようしに構成されている。
を示し、この鋏Ｓは第１部材１、第２部材２が支点とし
てのビン３にて軸支され、これら第１、第２部材１．２
が互いに回動することにより両部材の刃部に作用する剪
断力でもって物体を切断するようしに構成されている。
このように剪断力が作用する第１部材１、第２部材２は
ハンドルＨを除いた全体をセラミック材で形成したせの
でもよいが、このほか金属あるいは合成樹脂より成る基
体に、少なくとも所定の刃先厚み及び刃先角をもたせた
セラミック体を貼着することによって、それぞれ第１部
材１、第２部材２を構成したものであってもよい。
ハンドルＨを除いた全体をセラミック材で形成したせの
でもよいが、このほか金属あるいは合成樹脂より成る基
体に、少なくとも所定の刃先厚み及び刃先角をもたせた
セラミック体を貼着することによって、それぞれ第１部
材１、第２部材２を構成したものであってもよい。
ところで、上記のように鋏Ｓの主構成体である第１部材
１、第２部材２の少なくとも刃が形成される部材に用い
る代表的なセラミック相としてはアルミナ、炭化珪素、
単結晶サファイア、ジルコニアなどがあげられるが、こ
れらセラミック材の有する物性は第１表に示す如くであ
る。
１、第２部材２の少なくとも刃が形成される部材に用い
る代表的なセラミック相としてはアルミナ、炭化珪素、
単結晶サファイア、ジルコニアなどがあげられるが、こ
れらセラミック材の有する物性は第１表に示す如くであ
る。
この第１表に示したセラミックの物性から明らかなよう
にセラミック材はジルコニアを除き曲げ強さが比較物と
して挙げた機械構造用炭素鋼よりも若干小さいものの、
硬度が大きい。このため、鋏の刃を構成する部材として
は耐摩耗性の大きなものが得られる。しかも耐食性がき
わめて大きいことから汗や食塩水などはもちろんのこと
、酸、アルカリ液が付着したり、腐蝕性ガスに曝される
個所等において−ｔｙｎや腐食による劣化の恐れは少な
い鋏が得られる。
にセラミック材はジルコニアを除き曲げ強さが比較物と
して挙げた機械構造用炭素鋼よりも若干小さいものの、
硬度が大きい。このため、鋏の刃を構成する部材として
は耐摩耗性の大きなものが得られる。しかも耐食性がき
わめて大きいことから汗や食塩水などはもちろんのこと
、酸、アルカリ液が付着したり、腐蝕性ガスに曝される
個所等において−ｔｙｎや腐食による劣化の恐れは少な
い鋏が得られる。
次に実施例としての第２図に示した如き刃先角度θ及び
刃先厚みＴをもった刃を第１表に示したセラミック材で
それぞれ形成し、セラミック材に最も適した刃先角度θ
と刃先厚みＴを実験により求めた。この実験結果は第３
表〜第６表に示した通りである。
刃先厚みＴをもった刃を第１表に示したセラミック材で
それぞれ形成し、セラミック材に最も適した刃先角度θ
と刃先厚みＴを実験により求めた。この実験結果は第３
表〜第６表に示した通りである。
なお、これらの実験の条件としては被切断物体として厚
さ １５０ＪｌｌＴｌのアート紙を支点（図中のピンＰ
）より３〜７ ａｍの範囲において１０，０００回の切
断作動をくり返したものであって、実験結果を示すＬ中
に用いた記号は第２表のように規定づけたものである。
さ １５０ＪｌｌＴｌのアート紙を支点（図中のピンＰ
）より３〜７ ａｍの範囲において１０，０００回の切
断作動をくり返したものであって、実験結果を示すＬ中
に用いた記号は第２表のように規定づけたものである。
第２表
これら実験結果を示す表において、第３表にはアルミナ
（八１□０．）系セラミックで刃部を形成した場合の切
断性Ｅ、強度Ｓを示すが、このうち、切断性Ｅを決定づ
ける一つの要素は切断に要する剪断力Ｂで、第１図にて
示したピンＰ（支点）からハンドルＨに対し手からの作
用力Ｇ、作用点長さしの積であるすなわちＢ＝ＬＸＧで
あり、この剪断力Ｂが小さいほど軽い力でもって物体を
切断することが可能となるが、刃先角θが小さくなるに
したがって要する剪断力Ｂも小さいものとなる傾向にあ
る。ところが、刃先角度θが小さくなると刃の強度Ｓが
減少し、欠けやチッピングが発生し易くなることがわか
る。また切断性Ｅを決定づけるもう一つの要素は被切断
物体の切断したい個所が切り易いか否かの狙い確度であ
り、それ故、一義的な切断特性は剪断力と狙い確度とに
よって略決定される。なお、狙い確度は紙などの物体を
切断する際の切断個所の視認性（見易さ）等に関連する
ことから、刃先厚さＴが小さくなるに従って視認性は良
くなるが、刃の強度Ｓが小さくなることが判る。
（八１□０．）系セラミックで刃部を形成した場合の切
断性Ｅ、強度Ｓを示すが、このうち、切断性Ｅを決定づ
ける一つの要素は切断に要する剪断力Ｂで、第１図にて
示したピンＰ（支点）からハンドルＨに対し手からの作
用力Ｇ、作用点長さしの積であるすなわちＢ＝ＬＸＧで
あり、この剪断力Ｂが小さいほど軽い力でもって物体を
切断することが可能となるが、刃先角θが小さくなるに
したがって要する剪断力Ｂも小さいものとなる傾向にあ
る。ところが、刃先角度θが小さくなると刃の強度Ｓが
減少し、欠けやチッピングが発生し易くなることがわか
る。また切断性Ｅを決定づけるもう一つの要素は被切断
物体の切断したい個所が切り易いか否かの狙い確度であ
り、それ故、一義的な切断特性は剪断力と狙い確度とに
よって略決定される。なお、狙い確度は紙などの物体を
切断する際の切断個所の視認性（見易さ）等に関連する
ことから、刃先厚さＴが小さくなるに従って視認性は良
くなるが、刃の強度Ｓが小さくなることが判る。
また、第１部材１、第２部材２、すなわち刃を他の炭化
珪素、窒化珪素などの非酸化物系セラミック、サファイ
ア、ジルコニアセラミンクなどで形成した場合も刃先角
度θ、刃先厚さＴと切断性Ｅ、強度Ｓの相関関係はアル
ミナ系セラミックで形成した場合とほぼ同様の傾向にあ
ることがわかる。このうちサファイア、ジルコニアセラ
ミックなど高強度の材質のものほど刃先角度θ、刃先厚
さＴともに使用可能範囲、特に下限が広がることがわか
るった。
珪素、窒化珪素などの非酸化物系セラミック、サファイ
ア、ジルコニアセラミンクなどで形成した場合も刃先角
度θ、刃先厚さＴと切断性Ｅ、強度Ｓの相関関係はアル
ミナ系セラミックで形成した場合とほぼ同様の傾向にあ
ることがわかる。このうちサファイア、ジルコニアセラ
ミックなど高強度の材質のものほど刃先角度θ、刃先厚
さＴともに使用可能範囲、特に下限が広がることがわか
るった。
したがって各セラミック材で刃を形成したちのにおいで
は第３〜第６表中大練の枠内に該当する刃先角度θ、刃
先厚さＴの範囲がとりわけ有効であると言える。そこで
、これらの結果を総合すると、セラミック材を用いた鋏
の刃の条件としては刃先角度θが２０〜９０度で刃先厚
みＴは［１，０２〜０．８關のものが優れていることが
判る。
は第３〜第６表中大練の枠内に該当する刃先角度θ、刃
先厚さＴの範囲がとりわけ有効であると言える。そこで
、これらの結果を総合すると、セラミック材を用いた鋏
の刃の条件としては刃先角度θが２０〜９０度で刃先厚
みＴは［１，０２〜０．８關のものが優れていることが
判る。
以上のように本発明によれば、鋏の刃を成す部材として
アルミナ系セラミック、サファイア、ジルコニアセラミ
ック等を用い、かつ最適の刃先角度、刃先厚みをもたせ
たことにより刃の損傷を来さず、すぐれた切断特性が長
く持続する鋏を提供することができる。
アルミナ系セラミック、サファイア、ジルコニアセラミ
ック等を用い、かつ最適の刃先角度、刃先厚みをもたせ
たことにより刃の損傷を来さず、すぐれた切断特性が長
く持続する鋏を提供することができる。
第１図は本発明実施例によるセラミ・ツク性鋏の側面図
、第２図は第１図におけるｘ−Ｘ線断面を示した図であ
る。 Ｓ：鋏 １：第１部材 ２：第２部材 Ｐ：ビン 出願人 京 セ ラ 株 式 会 社代表者 稲盛和
夫
、第２図は第１図におけるｘ−Ｘ線断面を示した図であ
る。 Ｓ：鋏 １：第１部材 ２：第２部材 Ｐ：ビン 出願人 京 セ ラ 株 式 会 社代表者 稲盛和
夫
Claims (1)
- 互いが回動自在に軸支された第１部材及び第２部材の作
用による剪断力でもって物体を切断するように成した鋏
において、第１部材、第２部材の少くとも刃部をセラミ
ック材で形成すると共に刃先角度θが２０〜９０度でか
つ刃先厚みＴが０．０２〜０．８龍の刃を備えたことを
特徴とするセラミック製鉄。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21732482A JPS59108585A (ja) | 1982-12-10 | 1982-12-10 | セラミツク製鋏 |
| DE19833344863 DE3344863A1 (de) | 1982-12-10 | 1983-12-12 | Keramische schere |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21732482A JPS59108585A (ja) | 1982-12-10 | 1982-12-10 | セラミツク製鋏 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS59108585A true JPS59108585A (ja) | 1984-06-23 |
Family
ID=16702384
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP21732482A Pending JPS59108585A (ja) | 1982-12-10 | 1982-12-10 | セラミツク製鋏 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS59108585A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS61226290A (ja) * | 1985-03-29 | 1986-10-08 | 京セラ株式会社 | スリツタ−ナイフ |
| JPS61252098A (ja) * | 1985-04-30 | 1986-11-10 | 京セラ株式会社 | フイルムカツタ |
| JPS61182334U (ja) * | 1985-05-07 | 1986-11-13 | ||
| JPS622138U (ja) * | 1985-06-20 | 1987-01-08 | ||
| JPH0197592A (ja) * | 1987-10-06 | 1989-04-17 | Hitachi Metals Ltd | 刃物 |
Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5668478A (en) * | 1979-11-08 | 1981-06-09 | Sony Corp | Scissors in ceramic |
| JPS5675189A (en) * | 1979-11-21 | 1981-06-22 | Wiltshire Cutlery Co Pty | Scissor and its manufacture |
-
1982
- 1982-12-10 JP JP21732482A patent/JPS59108585A/ja active Pending
Patent Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5668478A (en) * | 1979-11-08 | 1981-06-09 | Sony Corp | Scissors in ceramic |
| JPS5675189A (en) * | 1979-11-21 | 1981-06-22 | Wiltshire Cutlery Co Pty | Scissor and its manufacture |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS61226290A (ja) * | 1985-03-29 | 1986-10-08 | 京セラ株式会社 | スリツタ−ナイフ |
| JPS61252098A (ja) * | 1985-04-30 | 1986-11-10 | 京セラ株式会社 | フイルムカツタ |
| JPS61182334U (ja) * | 1985-05-07 | 1986-11-13 | ||
| JPS622138U (ja) * | 1985-06-20 | 1987-01-08 | ||
| JPH0197592A (ja) * | 1987-10-06 | 1989-04-17 | Hitachi Metals Ltd | 刃物 |
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