JPS59106410A

JPS59106410A - 大豆サポニン含有化粧料組成物

Info

Publication number: JPS59106410A
Application number: JP57216349A
Authority: JP
Inventors: Shigeru Yuchi; 有地　滋; Yoshihiro Uchida; 義弘内田; Akio Fujikawa; 藤川　明男
Original assignee: Osaka Chemical Laboratory Co Ltd
Current assignee: Osaka Chemical Laboratory Co Ltd
Priority date: 1982-12-09
Filing date: 1982-12-09
Publication date: 1984-06-20

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】本発明は大豆サポニン含有化粧料組成物、さらに詳しく
は、過酸化脂質による皮膚異常の防止に有効な化粧料組
成物に関する。

近年、とくに女性の顔面皮膚異常時、例えば、女子顔面
黒皮症、肝斑、女子顔面再発性皮膚炎、化粧品皮膚炎、
ニキビなどの際には皮脂中の過酸化脂質量が異常に増大
することが報告されている〔早用律子、８皮会誌、第８
１巻、第１号、第１１〜２８頁（昭和４６年１月２０日
）〕。また、皮膚は常に紫外線を受けており、これによ
り皮表皮脂膜中に過剰の過酸化脂質が生成され、これに
より皮膚異常が惹起される。さらに、通常使用される基
礎化粧料であるクリーム、メーキャップ化粧料であるフ
ァンチージョンなどの油性原料を比較的多く含む化粧料
にあっては経時的に過酸化脂質量が上昇することが認め
られており、それにより皮膚異常が惹起されうる。

したがって、日常使用される化粧料に過酸化脂質による
皮膚異常の予防、治療効果を付与することは非常に望ま
しいことと考えられるが、そのような効果を有する化粧
料はなかなか見当らない。

本発明者らは過酸化脂質による皮膚異常について種々研
究を重ねる間に、意外にも、大豆から抽出される大豆サ
ポニンが過酸化脂質によると考えられる皮膚異常の予防
、治療にきわめてすぐれた効果を発揮し、かつ、化粧料
の配合成分として適していることを見出し、本発明を完
成するにいたった。

すなわち、本発明は、有効成分として、大豆サポニンを
配合してなる化粧料組成物を提供するものであり、本発
明の化粧料組成物は連用により過酸化脂質による皮膚異
常、例えは、黒皮症、肝斑、再発性皮膚炎、化粧品皮膚
炎、ニキビなどの予防、改善にすぐれた効果を発揮する
。

本発明の化粧料組成物の有効成分として用いる大豆サポ
ニンは、大豆から抽出分離し、溶媒で精製するか、ある
いは抽出液から樹脂吸着剤を用いて選択的にサポニンを
吸着させ、精製することによって得ることができる。

例えは、原料となる大豆粉末を通常の脂溶性有機溶媒を
用いて脱脂後、水または低級脂肪族アルコール類あるい
は含水低級脂肪族アルコールを用いてその有効成分を抽
出し、抽出液を蒸発濃縮して抽出エキスとする。これを
水飽和ｎ−ブタノールに溶解し、該溶液に水を加えて振
盪した後静置し、ｎ−ブタノール層を分離し、蒸発乾固
する。

あるいは、前記抽出エキスをｎ−フタノール−水（１：
１）混合懸濁液に溶解し、静置してｎ−フタノール層を
分離し、蒸発乾固してもよい。得られた蒸発残渣を低級
脂肪族アルコールに溶解後、エーテル中に攪拌しながら
注き、生成した析出物を脚数して目的とする大豆サポニ
ンが得られる。

別法として、まず、大豆粉末を脱脂処理し、水、低級ア
ルコールまたは含水低級アルコ−）して抽出し、その濃
縮物を水または約３０％以下の低級アルコール含有水に
溶解する。この溶液を巨大網状構造で多孔性の架橋され
たポリスチレン系樹脂吸着剤と接触させ、大豆サポニン
を吸有させた後、低級アルコールまたは約３０％以上の
低級アルコール含有水で溶出させて目的とする大豆サポ
ニンが得られる。

得られる大豆サポニンは、通常、総サポニン含量が８０
〜９５％の黄白色〜褐色の、わずかに苦味を有する無臭
の粉末でつきのような性状を有する。

（１）メタノール、稀メタノールに易溶、水、エタノー
ルに可溶、クロロホルム、エーテル、ヘキサン、四塩化
炭素に難溶。

（２）１％水溶液は中性。

（３）赤外線吸収 ■Ｒニジｍａｘ　”ヌジョール）３４００（ｂｒ、）、
３３５０（Ｉ’１１’）、１７２０（ｂｒ、）および１
７１０　（ｂｒ）ｃ＋ｎｌ　Ｒ：　ｖ　（ＫＢｌつ　３４００（ｂｒ）、３３５
０（ｂｒ）、２９１８．１７３４　（ｂｌ’）、１３８
５　（ｂｒ）、□。７４および１０２７ｃｍ”（４）　
　薄層クロマトグラフィー担体：キーゼルゲル６０Ｆ２５４（メルク社製）プレー
ト展開溶媒：クロロホルム−メタノール−水（６：４：　
　１　）１％硫酸第二セリウム−１０％硫酸混合液を噴霧し、加
熱すると明確な紅紫色のサポニンスポットを示す。

（５）酸加水分解により、水可溶部からグルクロン酸、
ガラクトース、グルコース、アラビノース、ラムノース
、キシロースが得られる。水不溶部から構成主ゲニン体
のソーヤサポゲノールＡ（Ｃ３ｏＨ５ｏ０４、融点３１
０〜３１２°Ｃ）ソーヤサポゲノールＢ（Ｃ３ｏＨ５ｏ
Ｏ３、融点２６０〜２６１°Ｃ〕が得られ、他の微量の
ソーヤサポゲノールＣ，Ｄ、Ｅが認められる。

（６）リーベルマン反応およびザルコラスキー反応陽性
。

（７）水に添加して振盪すると、持続性の小泡発生。

かくして、本発明の化粧料組成物においては、かかる粉
末状の大豆サポニンまたはそれを水、アルコール等の溶
媒に溶解もしくは分散させて有効成分として配合する。

配合量は所望の剤形に応じて適宜選択できるが、通常、
組成物全量に対して大豆サポニン粉末（総サポニン含量
８５〜９５％として３０．０１〜２重量％、好ましくは
、０．０５〜０．５重量％とすることが効果上望ましい
。

本発明の化粧料組成物は常法に従って乳液、ローション
、クリーム、石鹸、てんか粉などの種々の剤形の化粧料
（医薬部外品としての薬用化粧料も含む〕とすることが
でき、他の成分は特に限定するものではなく、通常、こ
の種の化粧料に用いられる成分が使用できる。

つぎに実施例を挙けて本発明をさらに詳しく説明する。

実施例１つぎに処方により、常法に従って化粧用クリームを製造
した。

成　分　　　　　　　　　　　　　　重量％ステアリン
酸　　　　　　　　　　　　１０．０ステアリルアルコ
ール　　　　　　　　　４．０ステアリン酸ブチル　　
　　　　　　　　８．０乳化剤　　　　　　　　　　　
　　　　　２・０プロピレングリコール　　　　　　　
　１０．０グリセリン　　　　　　　　　　　　　４．
０水酸化カリウム　　　　　　　　　　　　０．４大豆
サポニン　　　　　　　　　　　　　０．０５精製水　
　　　　　　　　　　　　　　　残部得られたクリーム
、この処方から大豆サポニンを除いて得られたクリーム
（対照クリーム〕およびリノール酸過酸化物（リノール
酸に紫外線照射して過酸化脂質量を増大させたもの。チ
オバルビッール酸を用いた八木法による測定で、もとの
リノール酸の過酸化物価の約５倍を示した〕を用い、つ
ぎのとおりクローズドパッチテストを行なった。

健常な女性１８名（２７〜４９才）を６名づつ３群に分
け、各人の上牌内側部に２Ｘ２ｃｍのパッチ布を用い、
第１群にはリノール酸過酸化物を同部位に２４時間づつ
２回、第２群には対照クリームを２４時間、ついで、同
部位にリノール酸過酸化物を２４時間、また、第３群に
は実施例１のクリームを２４時間、ついで、同部位にリ
ノール酸過酸化物を２４時間貼着きせ、皮膚異常（紅斑
、浮腫〕の有無を観察した。結果を第１表に示す。

第１表に示すごとく、大豆サポニンを配合したクリーム
は過酸化脂質による皮膚異常を防止することが明らかで
ある。

実施例２つぎの処方により、常法に従って化粧水を製造した。

、成分　　　　　　　　　　　　　　　重量％グリセリ
ン　　　　　　　　　　　　　５．０プロピレンクリコ
ール　　　　　　　　　　　４．０オレイルアルコール
　　　　　　　　　　　０・１乳化剤　　　　　　　　
　　　　　　　　　。、。

エタノール　　　　　　　　　　　　　　　１０．０大
豆サポニン　　　　　　　　　　　　　　０．０５保存
料、香料　　　　　　　　　　　　　　０．１５精製水
　　　　　　　　　　　　　　　　　残部得られた化粧
水のシミ、ソバカス、肌アレ、ニキビ、カユミに対する
効果をつぎのとおりテストした。

対象ニジミ、ソバカス、肌アレ、ニキビ、カユミの症状
を有する男性３名（２１〜４５才）および女性１５名（
２５〜３４才）。それぞれ、就寝前と起床時に温湯で洗
顔させ、化粧水をつけ、１ケ月後（シミ、ソバカスは３
ケ月役〕の効果をつぎの基準により評価した。

評価：各症状の程度をつぎのとおり区分した。

（イ）シミ、ソバカス：色も境界もはっきりしている。

ニキビ二発赤やいたみがあり、あとを絶たない。

カニミニがまんできない程度のカユミ。

肌アレ：皮膚上でクリームをのばしてもサラサラして指
に異物感がある。

（ロ）シミ、ソバカス：境界ははっきりしているが、色はうす
い。

ニキビ：数も多くなく、症状も重くない。

カニミニがまんできない程ではない。

肌アレ：皮膚上でクリームをのばすとザラザラするが、
指先に異物感はない。

（ハ）シミ、ソバカス二色は残っているが、境界ははっきりし
ない。

ニキビ：症状は軽く、あとをとどめる程度。

カニミニときどきかゆ−くなる程度。

肌アレ：皮膚上でクリームをのばすとサラサラせず、普
通にのびる。

に）シミ、ソバカス：はとんど゛目立たない。

ニキビ：はとんど゛目立たない。

カユミ゛はとんどかゆみを感じない。

肌アレ：皮膚上でクリームをのばすとすべりよく、よく
のびる。

この症状の区分に従い、各症状ごとに、（イ）から（ハ
）、に）あるいは（ロ）からに）への症状の改善を有効
、（イ）から（ロ）、（ロ）から（ハ）あるいは（ハ）
から（ロ）への症状改善を槽動、症状の変化なしあるい
は悪化を無効として評価した。なお、被験者の症状は単
独の場合も、他の症状を伴なう場合もあり、それぞれ、
症状ことに評価した。

結果を第２表に示す。

第２表実施例３つぎの処方により、常法に従って化粧石鹸を製造した。

成分　　　　　　重量％石鹸用素地　　　　　　　　　　　　　９９．２大豆サ
ポニン　　　　　　　　　　　　　０．１香料　　　　
　　　　　　　　　　　　　　０．１得られた化粧石鹸
の効果を実施例２におけると同様に評価した。男子５名
（３１〜５１才）および女子５名（１７〜３５才）を対
象とし、就寝前と起床時に得られた化粧石鹸を用Ｇ１温
湯で洗顔させ、３力月後の効果を見た。結果を第３表（
こ示す。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）有効成分として、大豆サポニンを配合したことを
特徴とする化粧料組成物。