JPS589950Y2 - 引戸用の戸先錠 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は引戸用の戸先錠に関し、引戸の閉戸時の仮止機
能と施錠機能とを営む戸先錠に係るものである。

従来、引戸用の戸先錠に、同一のシックルが引戸の閉戸
時の仮止機能と施錠機能との両機能を営むよう構成され
たものはなかった。

それで、戸先錠にそれらの両機能を営むようにするため
には、別々の機能を営む機構を設けなければならず、戸
先錠の構造が複雑化する等の問題があった。

本考案は、このような従来技術の問題点に鑑みてなされ
たもので、構造の簡素化を図り、かつ、作動が確実に営
まれる新規な戸先錠を提供することを目的とする。

以下、本考案を図示する一実施例に従って説明する。

Ａは引戸用の戸先錠であって、ボルト１、ボルトスプリ
ンク２、レバー３、レバースプリング４、レバーピン５
、シックル６、シックルスプリング７、ストツバ−８、
ストッパニスプリング９、ストッパー１０、ケース１１
．ストライク１２、フロント１３、軸１４などの部品に
より構成されている。

なお、１１ａはケースの長孔である。

このように構成される戸先錠Ａは、引戸の閉戸時に仮止
機能と施錠機能とを営なむ。

以下、それらを説明する。

■ 仮止機能（第２．３．４図） 仮止めとは、引戸を閉めた時の戻りを防止するために一
時的に引戸の動きを止め、また、引戸を開ける際はその
まま開けることができることをいつ。

戸先側に取付けられた錠本体は、引戸を閉めることによ
りボルト１がス″）ライク１２に当たり該ボルト１が引
込むことによりレバー３を回転させそれとレバーピン５
により連結しているシックル６を回転させることにより
ストライク１２に引掛る。

このとき、ボルト１はボルトスプリング２により引込ん
だ位置に止められる。

このとき、シックル６に開戸された逆く字状溝６０１の
下端部にレバーピン５が突掛って該シックル６の戻りを
防止している。

次に、引戸を開けたとき、ストライク１２とフロント１
３面の間隔が開き、シックル６がケース１１に設けられ
た長穴により移動し、レバーピン５が上記溝６０１の下
端部から離れたシックル６はレバースプリング７より戻
され該ケース１１内に納まる。

このとき、ボルト１はレバー３と連動しているため、該
ボルト１はフロント１３面より出てくる。

引戸を開ける際の仮止めによる抵抗はシックルスプリン
グ７により生じる。

■ 施錠機能（第２，５図） 第２図に示す仮止めされた際に、操作板１４に設けられ
たピン１５によりストッパー８を回転させ、先端に設け
られたＬ形部８０１とシックル６のＬ形部６０２とが噛
合い該シックル６の移動を止め施錠状態となる。

なお、ストッパー８はストッパースプリング９とストッ
パーピン１０によりケース１１に設けられた逆く字状溝
１１１により絶えず、施錠、開錠位置を保持することが
できる。

以上述べたように、本考案においては、常態においてケ
ース内に納められ、引戸がストライクに突当るときには
ボルトとレバーに連動連繋して該ケースのフロントから
突出するようになるシックルが、該ストライクとの保合
部を有すると共に施錠用ストッパーとの保合部を具備し
て、引戸用の戸先錠を構成したので、−個のシックルに
仮止機能と施錠機能とを宮なませることができ、錠自体
の構造が簡略化され、かつ、ストライクの構造をも簡略
化することができる等の利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案を実施する引戸用の戸先錠の縦断側面図
、第２図は同上戸先錠の仮止めの作用図、第３．４図は
同上仮止状態の引戸を開放する際のその戸先錠の作用図
、第５図は同上戸先錠の施錠の作用図である。 Ａ・・・・・・戸先錠、１・・・・・・ボルト、３・・
・・・・レバー、６・・・・・・シックル、８・・・・
・・ストッパー、１１・・・・・・ケース、１２・・・
・・・ストライク、１３・・・・・・フロント。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ケース内に、該ケース内の長孔内を摺動する軸によりシ
   ックルを回転自在に設け、また該シックルを駆動するレ
   バーを設け、該レバーに対して開戸時においてケース外
   へ突出して閉戸時に対向側に衝合して後退するボルトを
   設け、前記軸とケース間にシックルスプリングを設け、
   該シックルに対して閉戸時においてのみ係合し得る施錠
   用ストッパーを設けて戒ることを特徴とする引戸用の戸
   先錠。