JPS5898477A - 繊維製品類の耐洗濯性衛生加工方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、一般に使用されている殺菌性化合物および／
または防カビ性化合物を、永久性柔軟撥水剤として公知
のアルキル・エチレン尿素と併用して処理すること’ｔ
−％徴とする繊維製品類の耐洗層性衛生加工方法に関す
る。

繊維製品類は、天然・合成繊維を問わず、それぞれの目
的にそって使用する際、特に直接肌に接する繊維製品、
例えば、肌着、靴下、パンティストッキングまたはスポ
ーツ用アンダーシャツあるいは運動靴、ゴム長靴等は、
それらを着用することにより適度の温度、湿度が与えら
れる結果、微生物が増殖し、悪臭の発生、シミができた
シ、また生地の脆化が起ることなどは衆知の事実である
。

ま次病院等におけるシーツ、布団、毛布等の微生物汚染
の他、カーペット類においては、バクテリアの温床にな
っているとも云われているほど、日常生活する面からみ
て有害な微生物による被害にさらされている。特に我が
国のように高温、多湿の気象条件下では、微生物の増殖
には蝋もよい条件を与えていることになる。。そして、
この微生物による被害は、他人を不快にさせる悪臭ばか
りでなく、皮膚長や水虫の発生、あるいはそれらの炎症
を悪化させる原因になっていることも考えられる。その
他、繊維製品の保管中や、湿った天幕、シートあるいは
汗ばんだ下着類を放置したために変色やシミの発生、時
としては生地の脆化で以後使用に耐えなくなることもあ
る。また漁網・ｏ　−グ等漁具において鴨、脆化あるい
は藻類による思わぬ被害を蒙ることがしばしば見られる
ものである。

このような微生物による被害を未然に防止する方法とし
ては、殺菌剤、防カビ剤等を繊維製品に処理することＫ
より、その目的は達せられ、薬剤類も優秀なものが多数
開発されている。

しかしながら、これら優秀な殺ｌ剤、防カビ剤も、繊維
製品に処理して耐洗濯性の得られる本のは殆んど見られ
ず、−回の洗濯で処理された薬剤が脱落する。天幕、シ
ートにおいても、−回の雨中使用によって処理薬剤が流
出する等、次回使用には全く効果が期待できないようＫ
なる。洗濯の１ｌｓｔ再加工すればよいが、そのような
ことは殆んど不可能と云わなければならない。

衛生加工を施し、いつも清潔に保つことは理想であって
も実現性がなかった。極く少数の例として、金属化合物
で耐洗濯を有す薬剤も開発されたが、重金属の有する毒
性のため実用までには至っていない。

本発明は、従来一般に使用されている耐洗濯性の全くな
い殺菌剤、防カビ剤を、繊維と反応性を有する永久柔軟
撥水剤で公知のアルキル・エチレン尿素と併用すること
によって、耐洗濯性を有する繊維製品類の衛生加工方法
を発見した。

アルキレン自エチレン尿素ハ、式 （式中、ＲけＣ８〜１．アルキル残基を表わす。）で示
されるが、合成法は次式士示すとおりであり、アルキル
インシアネートとエチレンイミンによシ容易に得られる
。

そして、このアルキル・エチレン尿素は、水酸基やアミ
ノ基等を有するものと化学反応を起し、次式のように化
学的に結合し、洗濯に対し耐久性が得られるものである
。

Ｒ−間・ＣＯ−Ｎ−ＣＭ、ＣＨ，−０−セルローズアル
キル・エチレン尿素の反応条２件は、処理後６０〜８０
℃で予備乾燥したのち、１１０〜１５０℃で３〜１５分
間キュ了りソゲすると耐洗濯性加工ができる。

また、アルキル・エチレン尿素のアルキル基の短い化合
物は、防縮、防伸、型くずれの防止ができる。アルキル
基の長い化合物で処理するときは、永久柔軟撥水性が得
られる。

アルキル・エチレン尿素のエチレン尿素基は、繊維上で
若干重台することも考えられている。

この場合、殺菌剤、防カビ剤がアルキル・エチレン尿素
によって隠蔽されるように結合、あるいは殺菌剤、防カ
ビ剤が水酸基またはアミノ基を有するときは、アルキル
・エチレン尿素トセルローズの間に相互の化学結合と重
合が起ることも考えられる。その結果、殺菌、防カビ剤
が繊維上に徐徐に現われ、洗濯を重ねても長期効果が持
続する奄のと考えられる。

その洗濯回数は、悪臭発生の基と見られるブト９球菌や
水央鉋等に対して１ｊ１００回あるいはそれ以上、大腸
菌等隘性菌においても５０〜ａｏ［Ｉ２１位の耐水洗瘤
性を示し、ドライクリーニングでは何れも５０回以上に
耐える優れた加工方法である。

本発明で使用される殺菌、防カビ剤は、水溶性化合物を
はじめ多数の化合物を応用することができるが、衣類、
寝具等直接肌に接するものＫあっては、毒性の低い蓄積
性のない安全な物質を選ぶことは勿論であるが、天幕、
シート、漁具等には、一般の工業用殺菌剤、防カビ剤で
も充分応用することができる。使用量は繊維製品に対し
く１，００５〜１０−１好ましくは０．０５−５．０−
である。薬剤の使用方法は、水に溶解するか、あるいは
適当な有機溶剤に溶解し、界面活性剤を併用して水に可
溶にするか、または水中に乳化分散せしめる。

その他、水、有機溶剤に溶解し離い化合物でも、微粉に
したのち水中に分散させれば広量できる。

アルキル・エチレン尿素の使用量は、繊維製品に対し０
．１〜１０慢、好ましくは０．５〜５９Ｇである。アル
キル・エチレン尿素は使用に際し１．界面活性剤を添加
しエマルジョンとして使用する。

本発明の対象となる繊維製品類は、木綿、麻、絹、羊毛
等、天然繊維をはじめ、化学繊維および合成繊維におい
ても、繊維成分中に水酸基ま友はアミノ基を有するもの
は殆んど使用が可能である。

以下実施例を挙けて詳細に説明する。

実施例１ ２００？のオクタデシル・エチレン尿素と、殺繭剤とし
てｓａｐの２．４．４’−）サクロロー２′−ハイドロ
キシ・ジフェニル　エーテルおよび防カビ剤として２−
メトキシカルボ真ルアミノベンズイミダゾール−４−ｎ
−ドデシルペンゾールスルフォネートに、２００ｆのエ
チレングリコールモノエチルエーテルアセテートと２０
０１のエタノールおよびジノニルフェノール・エチレン
オキナイド１０モル付加物１に１００？加え、さらに水
會加えながら水中に分散させ全量１０００９とする。

こ＼に得た配合物は水によく分散するので、次の条件で
各種織物に処理し、各種菌□に対する洗濯後の抗−力を
試験した。なお、対照としてオクタデシルエチレン尿素
を添加せず殺―剤、防カビ剤のみで乳化したものを使用
した。

試験条件 ｔｌｌ供試練物　　綿ブロード（４０番）、ナイロン、
アクリル、ウールモスリン （２）薬剤処理条件　濃　　度　　５−（対繊維）絞シ
率１０〇− 予備乾燥　　６０℃ＸＩＯ分間 キユアリング　１２０℃×５分間 （３シ洗濯条件　　　Ｗｌｊｉｉ用洗濯機洗濯時間　　
　４０℃ＸＩＯ分間 水　　洗　　水をオーバーフローしながら５分間水洗す
る。

上記条件で１００［まで洗濯し、各回数の布で抗菌力試
験を行った。

（４）ドライクリーニング試験条件 試験機器　ソフズ２ス　４ゆ負荷用 使用溶剤バークロルエチレン 使用洗剤　チャージンープ 洗剤濃度　１−（ｖチ） 洗浄時間　６分間 脱　　　液　　２分５０秒 乾　　　燥　　６０℃×２分間 脱　　　臭　　２分間 上記条件を１回とし、５０回まで洗浄を行い、抗−力を
試験した。

（５）供試曹 Ｅｓｃｈｅｒｉｃｈｉａ　ｃｏｌｉ　Ｏ−１６（大腸菌
）８ｔａｐｈｙｌｏｃｏｃｃｕｓ　ａｕｒｅｕｓ　　２
０９Ｐ　　（プドク球曹）Ｔｒｉｃｈｏｐｈｙｔｏｎ　
ｍｅｎｔａｇｒｏｐｈｙｔｅｓ　　　　（水虫菌）上記
＊ｔｌ−それぞれの培地に接種した後、試験布地を置き
、大腸菌、ブドウ球菌はｓ７℃で２４時間、水虫菌は２
８℃で１６８時間培養した後、１の生育状態により判定
した。試験結果は表１に示すとお９である。

なお効力を示している。大腸菌の場合は、６０〜７０回
の洗濯に耐えることから見て、その耐洗濯性は非常に優
れている。対照は１回の洗濯で効力を消失した。

実施例２ イン１クチル・エチレン尿素２２０２と、殺菌剤として
５０２の２．４．４’−）ジクロロ−２′−ノ１イドロ
キシジフエニルエーテルおよび防カビ剤としてｓａｙの
Ｎ−ジメチル＝Ｎ′−フェニル−Ｎ′−（フロロクロル
メチル）チオスルファミドに、３００Ｆのエチレングリ
コールモノエチルエーテルア竜テートと１００２のエタ
ノールを加えて溶解し、乳化剤としてジノニルフェノー
ルエチレンオキサイド１０モル付加物１５０ｆを加え、
よく攪拌し倉から水を徐々に加え乳化し、余量１．００
　Ｏｆとじ九、ここに得た乳化物で、実施例１１１に示
した＃＆通条件で処理し抗−力試験を行った。

なお、対照として殺菌剤、防カビ剤のみで熟思したもの
を一同様に試験した。試験結果は表２に示すとおシであ
る。

この試験では、ブドウ球菌および水虫菌は１００回の洗
濯後もなお効力を残している。

大腸菌は６０〜８０回の耐洗濯性が見られ、その効果は
非常に優れている。対照は１回の洗濯で効力を消失した
。

実施例５ 実施例（１１で示した薬剤下処理したそれぞれ同一の試
験布を、ドライクリーニング洗濯試験の条件で５０回宛
洗濯した後、抗菌力を試験した。

対照としては、ｌｌｌ１ｉｉ剤、防カビ剤のみで処理し
た試験布を同じように試験した。試験結果は表３に示す
とおりである。

ドライクリーニングの洗濯回数＃ｉ５０回までであった
が、すべて抗菌力を残しておシ、ドライクリーニング溶
剤に対しては非常に良好な結果が得られた。

対照Ｆｉ１回ｄドライクリーニングで効力を消失した。

］ 眉 手続補正書 昭和５７年１０月２７日 特許庁長官　若杉和夫　殿 １　事件の表示 特願昭５６−１９２７９４号 ２　発明の名称 繊維製品類の耐洗濯性衛生加工方法 ５　補正をする者 事件との関係・特許出願人 大和化学工業株式会社 ４代理人 東京都港区虎ノ門−丁目２番２９号虎ノ門産業ビル５階
明細書の発明の詳細な説明の欄 ６　補正の内容 明細書の記載を下記のとおり補正する。

（１）　　第５頁１行の 「Ｒ−ＮＨ−ＣＯ’？Ｎ−ＣＨ，ＣＨ，−０−セルロー
ズ」をＪＲ−ＮＨ−Ｃｏ−洲・Ｃ鴇ＣＭ、−０−セルロ
ーズ」と訂正する。

（２）第７頁１７〜１８行の 「防カビ剤として」の次に 「２０ｔの」を挿入する。

（３）第９頁５行の 「ソフプラス」を 「ソフスプ２」と訂正する。

（４）第９頁１２行の 「６０℃×２分間」を 「６０℃×２０分間」と訂正する。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 殺菌性化合物および／または防カビ性化合物を式 （式中、ＲＦｉＣｔ〜１．アルキル基残基を表わす。）
   で示される化合物と併用して処理することを特徴とする
   繊維製品類の耐洗濯性衛生加工方法。