JPS589802B2 - 粉末冶金用鉄−黒鉛系複合粉体の製造方法 - Google Patents

粉末冶金用鉄−黒鉛系複合粉体の製造方法

Info

Publication number
JPS589802B2
JPS589802B2 JP52041969A JP4196977A JPS589802B2 JP S589802 B2 JPS589802 B2 JP S589802B2 JP 52041969 A JP52041969 A JP 52041969A JP 4196977 A JP4196977 A JP 4196977A JP S589802 B2 JPS589802 B2 JP S589802B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
powder
container
vacuum
graphite
weight
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP52041969A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS53127308A (en
Inventor
松本健次郎
土肥禎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Graphite Industries Ltd
Original Assignee
Nippon Graphite Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Graphite Industries Ltd filed Critical Nippon Graphite Industries Ltd
Priority to JP52041969A priority Critical patent/JPS589802B2/ja
Publication of JPS53127308A publication Critical patent/JPS53127308A/ja
Publication of JPS589802B2 publication Critical patent/JPS589802B2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Powder Metallurgy (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、粉末冶金用鉄一黒鉛系複合粉末の製造方法に
%り、特に鉄系粉末冶金に際し高密度にして偏析がなく
、均一な組織並に大きな強度を保持する粉末冶金焼結体
が得られる粉末冶金用鉄一黒鉛系複合粉体の製造方法に
関するものである。
周知の通り、従来の粉末冶金法による炭素鋼部材の製造
は、一般に、鉄粉と、比表面積5〜10m2/gの黒鉛
粉末、例えば、日本黒鉛工業株式会社製商品名ACP又
はCP−B0.3〜5%と、鉄粉に潤滑性を付与する滑
剤、例えば関東化学株式会社製ステアリン酸亜鉛0.5
〜1%とを、ダブルコーン型混合機またはV型混合機等
に投入し、約10〜20分間撹拌混合後、混合機より取
り出す。
つぎに、この混合粉を室温で4〜8t/cm2の成形圧
でプレス成形後、この圧粉体を950°〜1150℃の
還元雰囲気中で焼成し、焼結体を得る。
このようにして得た焼結体は、一般に、前記滑剤に使う
ステアリン酸亜鉛の蒸発の影響もあり、低密度で、例え
ば6.659/cm2以下である。
また、鉄粉(比重:7.86)黒鉛(比重:2−25)
とは比重が大きく異なるため、前記の撹拌混合により均
一な混合状態を保持することが非常に困難である。
従って得られた焼結体の合金組成が偏析し、硬度や引っ
張り強さがバラック原因になる。
そこでこの鉄炭素の合金組成の偏析を防ぐために従来法
では、例えばラウリル・アルコールを0.5〜1%、又
は樟脳を高分子アルコールに溶かしたものを少量加え、
鉄粉を湿らして偏析を少なくするように試みているが、
しかしながら、このような有機物を添加して得た焼結体
は、焼成(温度9501℃〜1150℃)中に、滑剤の
ステアリン酸亜鉛と同様蒸発し、焼結体の気孔を多くし
、密度を低下させると同時に強度をも低下させる原因に
なっている。
本発明は以上の欠点を除去するためになされたもので、
粉末冶金に際し高密度にして偏析がなく均一な組織並び
に強度を保持する粉末冶金焼結体が得られる粉末冶金用
鉄一黒鉛系複合粉体の製造方法を提供しようとするもの
である。
本発明者等は、前述のごとき欠点を究明しこれらの欠点
が比重の大きく異なる黒鉛と鉄粉とを同時に多量に混合
することに起因するものであると考え、本発明方法では
、鉄粉粒子表面を薄く強く黒鉛超微粒子で被覆し、黒鉛
の偏析を防ぐと同時に鉄粉粒子自体に潤滑性を持たせ、
従来のごとき滑剤の添加を無くし高密度化、例えば6.
5 0 g/cm2以上をはかった。
本発明は、先づ、(1)(a)平均粒径30〜250μ
mの粉末冶金用鉄粉94〜99.7重量%と、(b)比
表面積80 〜200m2/g(BET法窒素吸着)の
超微粉末黒鉛0.3〜6重量%とを共に(a+b)、振
動ミル混合機等の真空気密容器中に仕込む仕込み工程と
、(2)該仕込み工程(1)にて前記両粉体(a+b)
を共に仕込んだ前記密閉容器を5mmHg以下の真空ま
で減圧排気する排気工程と、(3)該排気工程(2)に
て得られた真空のもとに前記振動ミル混合機容器を振幅
0.5〜10mm、振動数10〜33c/secにて上
下、左右、あるいは円周方向に振動させて前記両粉体(
a+b)を振動混合せしめる振動混合工程と、(4)該
振動混合工程後、前記真空気密容器内の真空を空気にて
1気圧に戻し前記容器内から混合粉体(a+b)を取出
す取出工程との結合( (1)+(2>+(3)+(4
))から成る粉末冶金用鉄一黒鉛系複合粉体の製造方法
である。
本発明は、また、(1)(a)平均粒径30〜250μ
mの粉末冶金用鉄粉88〜99.6重量%と、(b)比
表面積8 0 〜2 0 0 m2/g(BET法窒素
吸着)の超微粉末黒鉛0.3〜6重量%と、(C)平均
粒径30〜250μmの銅、ニッケル、コバルト、マン
ガンおよびクロムから成る群から選ばれる少くとも1種
の金属粉末0.1〜6重量%とを共に(a+b+c)、
振動ミル混合機等の真空気密容器中に仕込む仕込み工程
と、(2)該仕込み工程(1)にて前記3種の粉体(a
+b+c)を共に仕込んだ前記密閉容器を5mmHg以
下の真空まで減圧排気する排気工程と、(3)該排気工
程(2)にて得られた真空のもとに前記振動ミル混合機
容器を振幅0.5〜10mm,振動数10〜33c/s
ecにて上下、左右..あるいは円周方向に振動させて
前記3種の粉体(a+b+c)を振動混合せしめる振動
混合工程と、(4)該振動混合工程後、前記真空気密容
器内の真空を空気にて1気圧に戻し前記容器内から混合
粉体(a+b+c)を取出す取出工程との結合( (n
+(2)+(3).−t−(4) )から成る粉末冶金
用鉄一黒鉛系複合粉体の製造方法である。
本発明は、さらに、(1)(a)平均粒径30〜250
μmの粉末冶金用鉄粉94〜99.7重量%と、(b)
比表面積8 0 〜2 0 0 m2/g ( B E
T法窒素吸着)の超微粉末黒鉛0.3〜6重量%とを、
共に(a+b)、振動ミル混合機等の真空気密容器中に
仕込む仕込み工程と、(2)該仕込み工程(1)にて前
記両粉体(a+b)を共に仕込んだ前記密閉容器を5m
mHg以下の真空まで減圧排気する排気工程と、(3)
該排気工程(2)にて得られた真空のもとに前記振動ミ
ル混合機容器を振幅0.5〜10mm,振動数10〜3
3c/secにて上下、左右、.あるいは円周方向に振
動させて前記両粉体(a+b)を振動混合せしめる振動
混合工程と、(4)該振動混合工程後、前記真空気密容
器内に、n−ペンタン、n−ヘプタン、エチレン、プロ
ピレン、ベンゼン、メ1チルアルコール、エチルアルコ
ール、一酸化炭素、酸素およびアンモニアから成る群か
ら選ばれる少くとも1種の蒸気を注入し吸着せしめて1
気圧に戻し約1〜90分間放置する吸着工程と、(5)
該吸着工程(4)を終えた前記混合粉体(a+b)を前
記容器から取出す取出工程との結合〔(1)+(2)+
(3)+(4)+(5) )から成る粉末冶金用鉄一黒
鉛系複合粉体の製造方法である。
本発明は、さらにまた、(1)(a)平均粒径30〜2
50μmの粉末冶金用鉄粉88〜99.6重量%と、(
b)比表面積80 〜200m2/g(BET法窒素吸
着)の超微粉末黒鉛0.3〜6重量%と、(c)平均粒
径30〜250μmの銅、ニッケル、コバルト、マンガ
ンおよびクロムから成る群から選ばれる少くとも1種の
金属粉末0.1〜6重量%とを共に(a+b+c)、振
動ミル混合機等の真空気密容器中に仕込む仕込み工程と
、(2)該仕込み工程(1)にて前記3種の粉体(a+
b+c)を共に仕込んだ前記密閉容器を5mmHg以下
の真空まで減圧排気する排気工程と、(3)該排気工程
(2)にて得られた真空のもとに前記振動ミル混合機容
器を振幅0.5〜10mm、振動数10〜33c/se
cにて上下、左右、あるいは円周方向に振動させて前記
3種の粉体(a+b+c)を振動混合せしめる振動混合
工程と、(4)該振動混合工程後、前記真空気密容器内
に、n−ペンタン、n−ヘプタン、エチレン、プロピレ
ン、ベンゼン、メチルアルコール、エチルアルコール、
一酸化炭素、酸素およびアンモニアから成る群から選ば
れる少くとも1種の蒸気を注入し吸着せしめて1気圧に
戻し約1〜90分間放置する吸着工程と、(5)該吸着
工程(4)を終えた前記混合粉体(a+b+c)を前記
容器から取出す取出工程との結合C (1)+(2)+
(3)+(4)+(5)〕から成る粉末冶金用鉄一黒鉛
系複合粉体の製造方法である。
本発明方法にて使用される前記鉄粉(a)は、粉末冶金
用として使用されているものならいずれも使用可能であ
る。
平均粒径30〜250μmのものが一般的である。
250μmを越えると焼結体の均一性が困難となり、3
0μm未満では成形等の取扱いが困難になる。
すなわち例えば、ヘガネス社製商品名ヘガネスNC、川
崎製鉄株式会社製商品名キップ255MC、神戸製鋼株
式会社製商品名アトメル300MC等を用いることがで
きる。
また、特定の前記金属粉末(C)は、前記鉄粉(a)と
同様粉末冶金用として使用されているものならいずれも
使用可能である。
平均粒径は30〜250μmのものが一般的である。
この範囲限定の理由は鉄粉と略々同様の理由による。
すなわち、例えば、福田金属箔粉工業株式会社製商品名
CE−15あるいはCE−25を用いることができる。
つぎに、前記黒鉛微粉末(b)は、少量で前記鉄粉粒子
(a)の表面を被覆する必要があることから、BET粒
度測定法による200〜80m2/gの比表面積の大き
いもの、すなわち、平均粒径0.3〜4μm程度の超微
粉末を用いる。
黒鉛粉末(b)の粒度、すなわち比表面積(m2/g)
をかくのごとく限定する:のは、黒鉛の比表面積が20
0m2/gを越えると、黒鉛の表面積が鉄粉粒子の表面
積を大きくうわまわり、鉄粉粒子表面に薄く強く接着し
ている黒鉛以外に遊離している黒鉛が存在するようにな
り、本発明の目的の1つである偏析を無くすることが出
来なくなる。
また前記黒鉛の嵩が非常に大きくなり(見掛密度が小さ
くなり)、圧縮成形時に圧粉体の密度が低下するばかり
か、黒鉛のバックスプリングによりラミネーションを起
す原因になり実用性がなくなる。
また、黒鉛の比表面積が80m2/g未満になると、相
対的に黒鉛粒子の偏平さが失なわれ、前記鉄粉粒子(a
)への被覆力が弱くなり、黒鉛粒子(b)が鉄粉の表面
からはがれ、焼結体組織の偏析を起す。
以上の比表面積の限定条件を満足させる超微粉末黒鉛と
して、例えば日本黒鉛工業株式会社製商品名CM−10
0がある。
なお、前記の鉄粉(a)および黒鉛超微粉(b)の数量
限定については黒鉛(a)が0.3重量%未満では、潤
滑性効果が不足し、均一な混合が得られず偏析が起り易
く、また、炭素鋼部材としての性質からも不適である。
逆に黒鉛(b)が6重量%を越えると、かえって被覆し
ていない遊離した黒鉛が存在するようになり、偏析の原
因となり不可である。
鉄粉(a)についての数量限定はこれと丁度相反する関
%になる。
目標とする焼結体炭素鋼の種類により決定する。
また、前記金属粉末(C)の数量限定については、6重
量%を越えると鉄系の粉体としての特性を離れ、コスト
も高くなり低価格量産用としては不向になる。
又、場合によっては得られる複合粉体の融点が低下した
り、焼付く傾向が現われ不可である。
一方0.1重量%未満では、硬度、靭性、耐摩耗性を強
化しようとする効果が微弱になって不可である。
次に本発明の各製造工程についてさらに説明する。
先づ、仕込み工程(1)においては、前記の各所定の粉
末(a),(b),(C)をそれぞれ振動ミル混機等の
真空気密容器中に仕込む。
例えば(a+b)または(a+b+c)として仕込む。
次に、仕込み工程(1)の終った前記の真空気密容器を
真空ポンプにて減圧排気し、仕込んだ前記容器内を5m
mHg以下の真空すなわち減圧に維持させる。
5mmHgより真空が劣ると、次工程の振動混合が十分
にうまく行なうことができず不可である。
真空度は高い程よいが、前記の容器の気密の問題、真空
ポンプ装置等の問題から5mmHgの真空を限度とする
次に、排気工程(2)によって得られた減圧状態を保っ
たまゝ、前記容器を振動混合する。
振動ミルとしては、いわゆるバイブロミル、電磁ミルを
用いることができ、振幅0.5〜10m−振動数10〜
33c/secにて上下、左右、あるいは円周方向に振
動させ、5分〜90分間、好ましくは15分〜60分間
この振動を継続する。
なお前記容器中にボール等を入れなくてよい。
この真空または前記減圧中での振動により前記鉄粉や金
属粉末の粒子表面に黒鉛の前記超微粉末による被膜を均
一にかつ強力に被覆することができる。
この場合の振幅および振動数の数値限定については前記
範囲外では実用上、超微粒黒鉛の均一な被覆による鉄粉
の十分な潤滑性が得られず、また、実際に市場にて入手
のできる設備としての振動ミル等の振動装置から考慮し
てもこの範囲のもので十分である。
すなわち、振動数から見ても、前記振幅が10mmを越
えると設備自体が大型化し、さりとて0.5mm未満で
はかえって前記黒鉛微粒子の被覆コートの作用が十分で
なく不可である。
また振動数から見れば33c/secを越えるものは特
殊化大型化しその必要は認められない。
さりとて10c/sec未満では混合被覆効果が弱い。
次にこの振動混合工程(3)後、前記の真空または減圧
下の容器の中へ空気を徐々に注入し1気圧にしてから容
器内の混合粉体(a+b)または(a+b+c)を取出
してこの取出工程(4)を終る。
本発明においては、または、前記振動混合工程(3)後
、真空または減圧下の容器中へ、空気の代りに、n−ペ
ンタン、n−ヘプタン、プロピレン、ベンゼン、メチル
アルコール、エチルアルコール、一酸化炭素、酸素およ
びアンモニアから成る群から選ばれる少くとも1種の蒸
気を注入し飽和させて吸着せしめ、約1〜90分間放置
する吸着工程(4)を行なう。
しかしてこの吸着工程(4)後に、前記取出工程(5)
を行なう。
前記1分間未満では吸着が安定せず、さりとて、90分
間を越える必要はない。
なお、酸素を前記の他の蒸気と混合して使用する場合に
は、容器をアースしたり、温度が上らないように、さら
にその取扱いには安全の注意を要すること勿論である。
前記の蒸気は吸着工程(4)によって黒鉛微粒子のいわ
ゆる活性点(アクティブ・サイト)にそれらの官能基が
吸着され、黒鉛被膜の潤滑性をより一層促進し、鉄粉の
流動性が増し、圧縮成形時の圧縮性が向上し、高密度化
及び強度の向上に結びつく。
例えば密度が約0.1〜0.2g/cm2程度上昇し、
硬度,機械的強度寸法変化等のバラツキが少くなる。
なお、以上の乾式の被覆を従来のダブルコーン型混合機
や■型混合機で振動なしに混合すれば、凝集した黒鉛が
偏在するか、または、黒鉛の微粉が鉄粉と分離して全く
均一混合とならない。
これは興味ある現象である。
つぎに、本発明方法と従来方法との鉄一黒鉛系粉末の物
性を概括的に比較して見ると、下記のごとくである。
次に、本発明をさらに具体的に実施例について説明する
実施例 1 (a)鉄粉(キツプ255MC)99重量%と、(b)
比表面積120m2/gの超微粉末黒鉛1重量%とを、
振幅4mm、振動数30c/secの振動混合機の容器
に投入して仕込み、30分間真空ポンプにて前記容器内
を排気し2mmHgの真空にし、20分間振動しつつ混
合した(a+b)。
容器に空気を入れて1気圧に戻し混合粉体を取出した。
この時の鉄一黒鉛系複合粉末の特性は、見掛密度(g/
cm3)2.64で、流動性は26.2’(sec/5
0g)である。
また上記複合粉末を6t/cm2の圧力でプレス成珍し
た圧粉体の物性は密度(g/cm2)6.85で、その
時の抜け庄力は180kg/cm2である。
さらにこの圧粉体を水素雰囲気中にて1050℃の温度
で焼結した場合の焼結体の物性は、密度<g/cm3)
6.Bo、硬度(Hv)180、引張り強さ(kg/c
m3)3.300であった。
すなわち、本実施例は、後述の従来の参考例に比し高密
度にして偏析がなく、均一な組織並びに大きな強度を保
持し、本発明の奏する顕著な効果を示す。
実施例 1−2 前記実施例1−1における鉄粉としてアトメル300を
用い、他は同様に製造した。
この複合粉体の特性は、見掛密度(g/cm3)3.0
0、流動性(sec/50g)23.4である。
圧粉体密度(g/cm3)は、4t/cm3のとき6.
45、5t/cm3のとき6.68、6t/cm3のと
き6.96で、この5t/cm2の圧粉体の水素中10
50℃の焼結体の物性は、焼密度(g/cm3)6.6
5、引張り強さ(ky/7)3,500,硬度(HV)
155であった。
偏析がなく均一な組織を有し本発明の顕著な効果が認め
られた。
参考例 1−1(従来例) 鉄粉(キップ255MC)99重量%と、比表面積5m
2/g(平均粒径10μm)の黒鉛1重量%と、さらに
ステアリン酸亜鉛を0.8%(外比)とをV型混合機に
投入し、30分間混合した。
この時の鉄一黒鉛系混合粉末の特性は見掛密度2.60
(g/cmf)、流動性は28.0(sec/50g)
であったが、この混合粉末は鉄粉と黒鉛粉末とのなじみ
が悪く、取扱い時に簡単に分離し偏析をおこした。
前記ステアリン酸亜鉛を添加しない場合には勿論全く混
合しない。
また、上記混合粉末を6t/cm3の圧力でプレス成型
した圧粉体の物性は密度6.75(g/cm3)であり
、さらにこの圧粉体を水素雰囲気中にて1050℃の温
度で焼結した場合の焼結体の物性は、密度(g/cm3
)、6.70、硬度(HV)160、引っ張り強さ(k
g/cm3)3,000であった。
前記実施例1−1に比し劣ることは勿論である。
参考例 1−2.(従来例) 鉄粉としてキツプ255MCの代りにアトメル300M
を用い、ステアリン酸亜鉛を0.5%(外比)添加した
この時の鉄一黒鉛系混合粉体の特性は、見掛密度(g/
cm2)2.81、流動性(sec./50g)は27
.3であったが、この混合粉体は鉄粉と黒鉛粉末とのな
じみが悪く、取扱い時に簡単に分離し偏析を起した。
圧粉体密度(g/cm2)は、4t/cm2のとき6,
41、5t/cm2のとき6.57、6t/cm2のと
き6.86であり、5t/cm2の圧粉体の水素中10
50℃の焼結体の物性は、焼密度(g/cm3)6.4
8、引張り強さ(kg/cm2)2,700、硬度(H
V)145であった。
参考例 1−3.(従来例) 鉄粉(アトメル300M)99重量%と、比表面積5m
2/g(平均粒径10μm)の黒鉛1重量受とさらにス
テアリン酸亜鉛を0.8%(外比)を■型混合機に投入
し、30分間混合した。
この時の鉄一黒鉛系混合粉末の特性は、見掛密度2.8
2(g/cm3)、流動性(sec/50g)は27.
3であったが、この混合粉末は鉄粉と黒鉛粉末とのなじ
みが悪く、取扱い時に簡単に分離し、偏析をおこした。
また、上記混合粉末を5t/cm2の圧力でプレス成形
した圧粉体の物性は密度6.60(g/cm3)であり
、さらにこの圧粉体を水素雰囲気中にて1050℃の温
度で焼結した場合の焼結体の物性は密度(g/cm2)
6.55、硬度(HV)160、引っ張り強さ(kg/
cm2)2900であった。
実施例 1−3. (a)鉄粉(アトメル300M)97重量%と、(b)
比表面積80m2/gの超微粉末黒鉛3重量%とを、振
幅6mm、振動数20c/sec.の振動混合機の容器
に投入して仕込み、30分間真空ポンプにて前記容器内
を排気し5mmHgの真空にして後、40分間振動しつ
つ混合した(a+b)。
容器に空気を入れて1気圧に戻し混合粉体を取出した。
この時の鉄一黒鉛系複合粉末の物性は見掛密度(g/c
m2)2.82で、流動性は26.5(sec/50g
)であり、また上記複合粉末を5t/cm2の圧力でプ
レス成型した圧粉体の物性は密度(g/cm2)6.5
8で、さらにこの圧粉体を水素雰囲気中1000℃の温
度で焼結した場合の焼結体の物性は、焼密度(g/cm
3)6.54、硬度(HV)170、引張り強さ(kg
/cm2)3,400であった。
本実施例も、後述の従来の参考例に比し高密度にして偏
析がなく、均一な組織並びに大きな強度を保持し、本発
明の顕著な効果が認められた。
参考例 1−4 鉄粉(アトメル300M)97重量%と、比表面積5m
2/g(平均粒径10μm)の黒鉛3重量%と、さらに
ステアリン酸亜鉛0.5%(外比)とを■型混合機に投
入し、40分間混合した。
この時の鉄一黒鉛系混合粉末の特性は、見掛密度(g/
cm2)2.66、流動性(sec./50g)は32
.8であったが、この混合粉末は、鉄粉と黒鉛粉末との
なじみが悪く、取扱い時に簡単に分離し偏析をおこした
また、上記混合粉末を5t/cm2の圧力でプレス成形
した圧粉体の物性は密度(g/cm2)6.48であり
、さらにこの圧粉体を水素雰囲気中にて1050℃の温
度で焼結した場合の焼結体の物性は密度(g/cm2)
6.38、硬度(HV)150、引張り強さ(kg/c
m2)2,800であった。
実施例 2−1 (a)鉄粉(キツプ255MC)96重量%と、(b)
比表面積150m2/gの超微粉末黒鉛1重量%と、さ
らに(C)銅粉(CE−25)3重量%とを、振幅8m
m、振動数20c/sec.の混合容器に仕込んで密封
し、これを真空ポンプにて前記容器内を排気し2mmH
gの真空に到達した後、60分間振動しながら混合した
この時得られた鉄一銅一黒鉛系複合粉末の特性は見掛密
度(g/cm3)2.68で、流動性は25.0(se
c/50g)であり、また上記複合粉体を5t/cm2
の圧力でプレス成形した圧粉体の物性は、密度(g/c
m3)6.66であり、さらにこの圧粉体を水素雰囲気
中にて1150℃の温度で焼結した場合の焼結体の物性
は、密度(g/cm3)6.88、硬度(HV)185
、引張り強さ(kg/cm2)5600であった。
本実施例も、後述の従来の参考例に比し高密度にして偏
析がなく、均一な組織並びに大きな強度を保持し、本発
明の顕著な効果が認められた。
実施例 2−2. (a)鉄粉(アトメル300M)96重量%と、(b)
比表面積100m2/gの超微粉末黒鉛1重量%と、さ
らに(C)ニッケル粉末(200μm平均粒径)3重量
%とを振幅4mm、振動数20c/sec.の振動ミル
の混合器に投入して仕込み(a+b+c)、密封し、真
空ポンプにて真空5mmH9にして後、この容器に40
分間振動を与え、約1.5分間混合し、容器に空気を入
れて1気圧に戻してからこの複合粉末を取り出した。
この時の鉄−ニツケルー黒鉛系複合粉末の特性は見掛密
度(g/cm2)3.20、6t/cm2で成形した圧
粉体密度(g/cm3)は7.00であった。
さらにこの圧粉体を水素雰囲気中にて、1130℃で焼
結した場合の焼結体の物性は、密度(g/cm2)7.
00であり、硬度(HV)190、引張り強さ(kg/
cm2)6,200であった。
なお、前記ニッケル粉のかわりにマンガン、クロム、コ
バルトの粉末を1種又は2種以上添加し、本実施例の方
法により混合した複合粉末も上記同様、金属粉が黒鉛薄
膜で均一に強く覆われ、偏析のない圧縮性の良い複合粉
末が得られ、焼結体の硬度、引張り強さも略々同程度の
ものが得られた。
実施例 2−3. (a)鉄粉(アトメル300M)97重量%と、(b)
比表面積200m2/gの超微粉末黒鉛1重量%と、さ
らに銅粉(CE−15)(平均粒径150μm)1重量
%およびニッケル粉(平均粒径200μm)1重量%(
C)とを、バイブロミルの混合容器内に仕込んで密封す
る。
これを真空ポンプにて排気し1mmHgの真空に到達し
た後、80分間、振幅10mm、振動数10c/sec
.の振動を加え混合せしめた。
この混合容器内に空気を導入して1気圧に戻し、混合粉
体(a+b+c)を取出した。
見掛密度(g/cm2)2.90で、流動性は24.5
(sec/50g)であり、上記複合粉体を6t/cm
3の圧力でプレス成形した圧粉体の物性は、密度(g/
cm2)6.70であり、さらにこの圧粉体を水素雰囲
気中にて1150℃の温度に焼結した場合の焼結体の物
性は、密度(g/m)6.90、硬度(H■)190、
引張り強さ(kg/cm2)5,800であった。
後述の参考例(比較例)に比し優れている。
本発明の顕著な効果が認められた。なお、前記銅または
ニッケル粉末の代りにクロム、マンガン、コバルト等の
粉末を用いても略々類似の特性が得られた。
参考例 2−1 鉄粉(アトメル300M)97重量%と、銅粉(CE−
25)2重量%と、比表面積10m2/g平均粒径7μ
m)の黒鉛1重量%と、さらにステアリン酸亜鉛を0.
8重量%(外比)をV型混合機に投入し、20分間回転
混合した。
この時の鉄一銅一黒鉛系混合粉末の特性は、見掛密度2
,82(g/cm2)、流動性は27.3(sec/5
0g)であったが、この混合粉末は鉄粉と黒鉛粉末のな
じみが悪く、取り扱い時に簡単に分離し、偏析をおこし
た。
また、上記混合粉末を6t/cm2の圧力でプレス成型
した圧粉体の物性は密度6.95(g/cm2)であり
、さらにこの圧粉体を水素雰囲気中にて1130℃の温
度で焼結した場合の焼結体の物性は密度(g/Cl/t
)6.90、硬度(HV)147、引っ張り強さ(kg
/cm2)5100であった。
実施例 3−1 (a)鉄粉(アトメル300M)99重量%と、(b)
比表面積100m2/gの超微粉末黒鉛1重量%とを、
振幅6mm、振動数20c/secの振動混合機の容器
に仕込んで密封し、これを40分間十分に真空ポンプに
て1mmHgの真空に排気し、45分間振動しながら混
合した後、空気を入れることなく、容器中にn−ヘプタ
ンガスを飽和させ、30分間放置して吸着させた後、前
記混合容器より混合粉体(a+b)を取り出した。
この時得られた鉄一黒鉛系複合粉末の特性は見掛密度(
g/cm3)3.21で、流動性(sec/50g)は
21.0であり、また上記複合粉末を5t/cm2の圧
力でプレス成形した圧粉体の物性は、密度(g/cm2
)6.78であり、6t/cm2の圧力では7.01、
4t/cm2の圧力では6.50になった。
さらにこの圧粉体を水素雰囲気中にて1050℃の温度
で焼結した場合の焼結体の物性は、密度(g/cm2)
6.80、硬度(HV)185、引っ張り強さ(kg/
cm2)5,600であった。
なお、この場合に前記n−ヘプタンガスの代りに、n−
ペンタン、プロピレン、エチレン、ベンゼン等を用いて
も略々同様の結果が得られた。
さらに、これらの添加被吸着剤を2種以上混用しても同
様であった。
実施例 3−2 (a)鉄粉(キップ255MC)99重量%と(b)比
表面積120mlgの超微粉末黒鉛1重量%とを、振幅
4mm、振動数30c/see.の振動混合機の容器に
投入して仕込み(a+b)、35分間真空ポンプにて前
記容器内を排気し2mmHgの真空にし、25分間容器
を振動しつつ混合した(a+b)。
次いでこの容器に空気を入れることなく、容器中にメチ
ルアルコールの蒸気を入れて飽和させ35分間放置して
吸着させた後、容器から混合粉体を取出した。
この時得られた鉄一黒鉛系複合粉末の特性は、見掛密度
(g/cm2)3.20、流動性(sec/50g)は
22.0であり、上記複合粉末を6t/cm2の圧力で
プレス成形した圧粉体の物性は密度(g/cm2)6.
80で、この圧粉体を水素雰囲気中にて1050℃の温
度で焼結した場合の焼結体の物性は、密度(g/cm2
)6.82、硬度(HV)190、引張り強さ(kg/
cm2)5,500であった。
なお、この場合に前記メチルアルコールの代りにエチル
アルコール、一酸化炭素、酸素を用いても略々同様の結
果が得られた。
さらに、これらの添加被吸着剤を2種以上混用(但し、
安全対策上酸素との混用を除く。
)しても同様であった。本実施例も、従来の参考例と比
較して高密度にして偏析がなく、均一な組織並びに大き
な強度を保持し、本発明の顕著な効果が認められた。
実施例 3−3 (a)鉄粉(キツプ255MC)99重量%と、(b)
比表面積180m2/gの超微粉末黒鉛1重量%とを、
振幅3mm,振動数33c/secの電磁ミル(球石抜
きにて)の容器内に投入して仕込む。
これを密封して真空ポンプで排気し、5mmH9以下の
真空に到達せしめ、この減圧下で60分間振動混合する
この容器に空気を入れないで、アンモニャ蒸気を注入し
飽和せしめ、20分間放置して吸着させた後、前記混合
容器より混合粉体(a+b)を取出した。
この時得られた鉄一黒鉛系複合粉末の特性は見掛密度(
g/cm2)2.68であり、また上記複合粉末を4.
t/cm2の圧力でプレス成形した圧粉体の物性は、密
度(g/cm2)6.66であり、さらにこの圧粉体を
水素雰囲気中にて1050℃の温度で焼結した場合の焼
結体の物性は、密度(g/cm2)6..63、硬度(
HV)185、引張り強さ(kg/cm2)6,000
であった。
なお、この場合アンモニア蒸気の一部の代りにエチレン
ガス、プロピレンガス、ベンゼンガスを単独または混合
して吸着せしめても、略々類似の結果が得られた。
実施例 4−1 (a)鉄粉(アトメル300M)97重量%と、(b)
比表面積100m2/gの超微粉末黒鉛1重量%と、さ
らに(C)銅扮(CE−15)2重量%とを、振幅81
1m、振動数25c/sec.の混合容器に仕込んで(
a+b+c)密封し、真空ポンプにて前記容器内を排気
し3mmHgの真空に到達した後、この容器に振動を与
え約45分間混合した。
次にこの容器を大気圧にもどす前に空気を入れることな
くアンモニアガスを封入し吸着せしめ60分間放置して
から取出した。
この時得られた複合粉末の特性は見掛密度(g/cm2
)3.31であり、また上記粉末を6t/7で圧縮した
圧粉体の密度(g/cm2)は7.11であった。
さらにこの圧粉体を水素雰囲気中1130℃で焼結した
場合の焼結体の物性は、密度(g/cm2)7.07、
硬度(HV)190、引張り強さ(kg/d)6,00
0であった。
なおこの場合に前記アンモニアガスの代りにn−ペンタ
ンガス、n−ヘプタンガス、エチレンガス、プロピレン
ガス、ベンゼンガス、メチルアルコール、エチルアルコ
ール、一酸化炭素、酸素を用いても略略同様の結果が得
られた。
さらにこれらの添加剤を2種以上用いても同様であった
但し酸素は安全性の点から他の可燃性蒸気との混合を禁
止する。
また、前記銅粉(C)の代りにニッケル、コバルト、マ
ンガン、クロム等を用いても略々類似の特性が得られる
本実施例も従来の各参考例に比し高密度にして偏析がな
く、均一な組織並びに大きな強度を保持し、本発明の顕
著な効果が認められた。
実施例 4−2 (a)鉄粉(キップ255M)94重量%と、(b)比
表面積80m2/gの微粉末黒鉛2重量%と、さらに(
C)銅(CE−15)4重量%とを振幅4mm、振動数
30c/secの混合容器に投入し仕込み(a+b+c
)密封し、真空ポンプにて真空(5mmHg以下)にし
て後、この減圧のもとでこの容器に振動を与え20分間
混合し、大気圧にもどす前にn−ペンタンガスを混合容
器内に導入し、金属を被膜した黒鉛の表面にそのガスを
十分に吸着させるために60分間放置した。
その後、混合容器より複合粉末を取り出した。
この複合粉末の特性は見掛密度(g/cm2)2.92
、流動性(sec/50g)29.0であった。
上記複合粉体を5t/cm2で圧縮した圧粉体の密度(
g/cm2)は7.20であり、これを水素雰囲気中で
1130℃の温度にて焼結した場合の焼結体の物性は、
密度(g/cm2)7.22、硬度(HV)187、引
張り強さ(kg/cm2)5,900であった。
実施例 4−3 (a)平均粒径150μmの鉄粉(アトメル300M)
95重量%と、(b)比表面積200m2/gの超微粉
末黒鉛3重量%と、さらに(c)平均粒径200μmの
銅粉末(CE−15)1重量%および平均粒径200μ
mのニッケル粉末1重量%とを振幅10mm、振動数3
3c/sec.の振動ミル混合容器に仕込んで(a+b
+c)密封し、真空ポンプにて前記容器内を排気し、1
mmHgの真空に到達せしめた後、この容器に前記の振
動を与え40分間これを継続し混合した。
次にこの容器を大気圧に戻す前に空気を入れることなく
エチレンガスを封入し吸着せしめ50分間放置してから
取出した。
この時得られた複合粉末の特性は見掛密度(g/cm2
)3.40であり、上記粉末を6t/cm2で圧縮した
圧粉体の密度(g/cm3)は7,20であった。
さらに、この圧粉体を水素雰囲気中1150℃で焼結し
た場合の焼結体の物性は、密度(g/cm2)7.10
、硬度(HV)200,引張り強さ(kg/cm2)6
,200であった。
本発明の顕著な効果が認められた。
実施例 4−4 前記実施例4−3におけるエチレンガスの代りにプロピ
レンガスを封入し吸着せしめた場合における複合粉末の
焼結体は,密度(g/cm2)7.00、硬度(HV)
195、引張り強さ(kq/d)6,100であって、
略々同様の結果が得られ、本発明の顕著な効果が認めら
れた。
実施例 4−5 前記実施例4−3におけるエチレンガスの代りにベンゼ
ンの蒸気を封入し吸着せしめた場合にも前記実施例4−
4と略々同様な結果が得られた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 (1)(a)平均粒径30〜250μmの粉末冶金
    用鉄粉94〜99.7重量%と、(b)比表面積80〜
    200m2/g(BET法窒素吸着)の超微粉末黒鉛0
    .3〜6重量%とを共に(a+b)、振動ミル混合機等
    の真空気密容器中に仕込む仕込み工程と、 (2)該仕込み工程(1)にて前記両粉体(a+b)を
    共に仕込んだ前記密閉容器を5mmHg以下の真空まで
    減圧排気する排気工程と、 (3)該排気工程(2)にて得られた真空のもとに前記
    振動ミル混合機容器を振幅0.5〜10mm、振動数1
    0〜33c/secにて上下、左右、あるいは円周方向
    に振動させて前記両粉体(a+b)を振動混合せしめる
    振動混合工程と、 (4)該振動混合工程(3)後、前記真空気密容器内の
    真空を空気にて1気圧に戻し前記容器内から混合粉体(
    a+b)を取出す取出工程との結合〔(1)+(2)+
    (3)+(4)〕から成ることを特徴とする粉末冶金用
    鉄一黒鉛系複合粉体の製造方法。 2 (1)(a)平均粒径30〜250μmの粉末沿金
    用鉄粉88〜99.6重量%と、(b)比表面積80〜
    200m2/g(BET法窒素吸着)の超微粉末黒鉛0
    .3〜6重量%と、(C)平均粒径30〜250μmの
    銅、ニツゲル、コバルト、マンガンおよびクロムから成
    る群から選ばれる少くとも1種の金属粉末0.1〜6重
    量%とを共に(a+b+c)、振動ミル混合機等の真空
    気密容器中に仕込む仕込み工程と、 (2)該仕込み工程(1)にて前記3種類の粉体(a+
    b+c)を共に仕込んだ前記密閉容器をSmrnH9以
    下の真空まで減圧排気する排気工程と、(3)該排気工
    程(2)にて得られた真空のもとに前記振動ミル浪合機
    容器を振幅0.5〜10mm、振動数10〜33c/s
    ecにて上下、左右、あるいは円周方向に振動させて前
    記3種の粉体(a+b+c)を振動混合せしめる振動混
    合工程と、(4)該振動混合工程後、前記真空気密容器
    内の真空を空気にて1気圧に戻し前記容器内から混合粉
    体(a+b+c)を取出す取出工程との結合C(1)+
    (2)+(3)+(4)〕から成ることを特徴とする粉
    末冶金用鉄一黒鉛系複合粉体の製造方法。 3 (1)(a)平均粒径30〜250μmの粉末冶金
    用鉄粉94〜99.7重量%と、(b)比表面積80〜
    200m2/g(BET法窒素吸着)の超微粉末黒鉛0
    .3〜6重量%とを、共に(a+b)、振動ミル混合機
    等の真空気密容器中に仕込む仕込み工程と、 (2)該仕込み工程(1)にて前記両粉体(a+b)を
    共に仕込んだ前記密閉容器を5mmHg以下の真空まで
    減圧排気する排気工程と、 (3)該排気工程(2)にて得られた真空のもとに前記
    振動ミル混合機容器を振幅0.5〜10mm、振動数1
    0〜33c/secにて上下、左右、あるいは円周方向
    に振動させて前記両粉体(a+b)を振動混合せしめる
    振動混合工程と、 (4)該振動混合工程(3)後、前記真空気密容器内に
    、n−ペンタン、n−ヘプタン、エチレン、プロピレン
    、ベンゼン、メチルアルコール、エチルアルコール、一
    酸化炭素、酸素およびアンモニアから成る群から選ばれ
    る少くとも1種の蒸気を注入し吸着せしめて1気圧に戻
    し約1〜90分間放置する吸着工程と、 (5)該吸着工程(4)を終えた前記混合粉体(a+b
    )を前記容器から取出す取出工程との結合((1)+(
    2)+(3)+(4)+(5) )から成ることを特徴
    とする粉末冶金用鉄一黒鉛系複合粉体の製造方法。 4 (1)(a)平均粒径30〜250μmの粉末冶金
    用鉄粉88〜99.6重量%と、(b)比表面積80〜
    200m2/g(BET法窒素吸着)の超微粉末黒鉛0
    .3〜6重景%と、(C)平均粒径30〜250μmの
    銅、ニッケル、コバルト、マンガンおよびクロムから成
    る群から選ばれる少くとも1種の金属粉末0.1〜6重
    量%とを共に(a+ b + c)、振動ミル混合機等
    の真空気密容器中に仕込む仕込み工程と、 (2)該仕込み工程(1)にて前記3種の粉体(a+b
    +c)を共に仕込んだ前記密閉容器を5mmHg以下の
    真空まで減圧排気する排気工程と、(3)該排気工程(
    2)にて得られた真空のもとに前記振動ミル混合機容器
    を振幅0.5〜10mm,振動数10〜33c/sec
    にて上下、左右、あるいは円周方向に振動させて前記3
    種の粉体(a+b+c)を振動混合せしめる振動混合工
    程と、(4)該振動混合工程後、前記真空気密容器内に
    、n−ペンタン、n−ヘプタン、エチレン、プロピレン
    、ベンゼン、メチルアルコール、エチルアルコール、一
    酸化炭素、酸素、およびアンモニアから成る群から選ば
    れる少くとも1種の蒸気を注入し吸着せしめて1気圧に
    戻し約1〜90分間放置する吸着工程と、 (5)該吸着工程(4)を終えた前記混合粉体(a+b
    +c)を前記容器から取出す取出工程との結合( (1
    )+(2)+(3)+(4)+(5) )から成ること
    を特徴とする粉末冶金用鉄一黒鉛系複合粉体の製造方法
JP52041969A 1977-04-14 1977-04-14 粉末冶金用鉄−黒鉛系複合粉体の製造方法 Expired JPS589802B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP52041969A JPS589802B2 (ja) 1977-04-14 1977-04-14 粉末冶金用鉄−黒鉛系複合粉体の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP52041969A JPS589802B2 (ja) 1977-04-14 1977-04-14 粉末冶金用鉄−黒鉛系複合粉体の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS53127308A JPS53127308A (en) 1978-11-07
JPS589802B2 true JPS589802B2 (ja) 1983-02-23

Family

ID=12623008

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP52041969A Expired JPS589802B2 (ja) 1977-04-14 1977-04-14 粉末冶金用鉄−黒鉛系複合粉体の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS589802B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0686604B2 (ja) * 1986-10-27 1994-11-02 大同特殊鋼株式会社 焼結用複合粉末及びその製造方法
JP4737007B2 (ja) * 2006-08-28 2011-07-27 パナソニック電工株式会社 金属光造形用金属粉末

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4961008A (ja) * 1972-10-16 1974-06-13

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4961008A (ja) * 1972-10-16 1974-06-13

Also Published As

Publication number Publication date
JPS53127308A (en) 1978-11-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3299805B2 (ja) 結合剤−滑剤を含有する鉄をベースとする粉末混合物
US4832741A (en) Powder-metallurgical process for the production of a green pressed article of high strength and of low relative density from a heat-resistant aluminum alloy
JP2017519101A (ja) サーメット又は超硬合金粉末の作製方法
JPH07508076A (ja) 有機滑剤を含む結合剤処理した金属粉末の製造方法
JP2010285633A (ja) 粉末冶金用混合粉末の製造方法、及び焼結体の製造方法
US3410684A (en) Powder metallurgy
CA2150753C (en) Segregation-free metallurgical blends containing a modified pvp binder
JPS589802B2 (ja) 粉末冶金用鉄−黒鉛系複合粉体の製造方法
EP3083109B1 (en) Soft magnetic powder mix
JPH044362B2 (ja)
US1642348A (en) Alloy structure
CN108160987B (zh) 一种汽车用含磷混合铁粉及其制备方法
JPWO2019111834A1 (ja) 部分拡散合金鋼粉
CN110508820B (zh) 一种高熔渗率渗铜粉末及其制造方法
JPS6038441B2 (ja) 粉末冶金用炭化タングステン超硬工具材料複合粉体組成物の製造方法
JP2006503983A (ja) 高圧での成形による鉄系構成部品の製造方法
CN110871269B (zh) 合金粉末组合物
US3250838A (en) Techniques for compacting aluminum powder mixtures
JP2003531961A (ja) 親水コロイドの結合剤を炭素源として用いて炭素鋼の部品を焼結させる方法
JP4161301B2 (ja) 造粒粉末及びその製造方法
JP3873547B2 (ja) 粉末冶金用鉄基混合粉
KR20210078165A (ko) 분말 소결 부품용 혼합 분말 및 이를 이용한 분말 소결 부품의 제조 방법
JP2012511629A (ja) 焼結された金属部材を製造するための半製品、半製品の製造方法並びに部材の製造
JP4752749B2 (ja) 粉末冶金用鉄粉の製造方法
JPS5828321B2 (ja) 粉末冶金用原料粉末の均質混合法